選択肢の剥奪2
非日常的な日常
鞭でたくさん打たれたあと、髪を引かれ、ベッドから引きずり下ろされた。
畳にごろんを転がされる。
はあはあと荒い息。
体は、もぞもぞと動いている。
那智さんの足が私を踏みつけた。
お腹、胸。
ああ、嬉しい、気持ちいい。
胸をぎゅうと踏まれていると、下半身が別の生き物になったようにもぞもぞと動く。
酷くして、もっと私に酷いことをして。
私に選択肢を与えない、圧倒的な存在のあなたにもっと酷くしてほしい。
踏まれている姿を写真に撮っている。
ああ、きっと不細工な表情になってるだろうな。
僅かに残る理性がそう思うけど、それはその他の「もっと酷くして」のシュプレヒコールに掻き消されてしまう。
足が顔に近付いて来た。
頬を踏まれ、顔が歪む。
それをカメラに収めている。
それはいや、撮らないで、ブスになってるもの!!
僅かに残る理性が、一生懸命訴える。
でも、それは声帯を通って声として発せられることはない。
喜びの呻き声しか、出て来ないのだ。
頬を潰していた足、次は上を向いた顔に乗せられた。
顔全体を踏まれた。
那智さんの足が、目を覆い鼻を潰し口を塞ぐ。
鼻が痛い、息が苦しい。
私の顔がなくなってしまった。
強く押し付けられて顔は動かすことができない、顔を支点に体がずっともぞもぞと動いている。
口を塞がれているから声は出ない。
喜びで体が揺れて畳を擦る音と、シャッターを切る音だけの静かな世界。
足が離され、もうあとは那智さんの足が好きなように動く。
踏み、乗り、潰し、そして、蹴る。
本当の暴力とは加減が違うけど、それでも足で蹴られるのは、思わぬ所にヒットして身を屈めてしまうこともある。
お腹や背中を「ドスン、ドスン」と蹴られる。
畳の上で体をくねらせ、こうしてほしかったのと全身で伝える。
ベッドに腰掛けて、一息入れる那智さんの足の間に座り、腰に腕を回してくっつく。
うっとりと甘えていると、また髪を引かれて引き剥がされた。
唇に指を当て、その手で頬を打たれる。
痛い、そして、恐い。
反対の頬、連続して二発。
はじめは怯え、次からはうっとりとしてくる(らしい^^;)
私としては、はじめは怯えて、徐々にうっとりが始まって、うっとりが大半をしめながらも、怯えはずっと消えないと思ってる。
だって、頬を張られるのって、ほんと恐いのだもの。
それでも打つ瞬間までは恐さに体を固くして、打たれたあとは、頬のヒリヒリと脳みそが揺さぶられるような麻痺と、やはりそれを与える存在にひれ伏す快感がある。
その、上下を行ったり来たり。
この時は、その後連続して何発も同じ側をビンタされた。
その連続は、上下を激しく繰り返し、そのうちどっちが上で、どっちが下かわからないような、ジェットコースターになる。
「わああああ」
そう叫んで(いたと思う)、那智さんのワイシャツの胸の辺りをくしゃくしゃに握りしめ、体の震えに合わせてワイシャツを引っ張り、那智さんを揺らそうとする。
背を丸め、ワイシャツを握りながら胸をどんどんと叩く。
「恐い!!!!」
泣きながら訴える。
「自分が恐いんだろ?」
震えながら聞こえたその言葉に、私は恐怖と安堵を覚えた。
そうだ、私は自分が恐いんだ。
これを欲している女、そして、それを得てもうこれなしでは生きていかれないとさえ思ってしまう恐怖。
それを与えてもらえるという安堵。
そして、それを知っていてくれているという安堵。
選択肢はない。
あなたしかいないのだ。
那智さんの足下にうずくまり、恐怖と安堵を抱えた私を、いつまでもいつまでも抱きしめていてほしいと願うだけだった。
鞭でたくさん打たれたあと、髪を引かれ、ベッドから引きずり下ろされた。
畳にごろんを転がされる。
はあはあと荒い息。
体は、もぞもぞと動いている。
那智さんの足が私を踏みつけた。
お腹、胸。
ああ、嬉しい、気持ちいい。
胸をぎゅうと踏まれていると、下半身が別の生き物になったようにもぞもぞと動く。
酷くして、もっと私に酷いことをして。
私に選択肢を与えない、圧倒的な存在のあなたにもっと酷くしてほしい。
踏まれている姿を写真に撮っている。
ああ、きっと不細工な表情になってるだろうな。
僅かに残る理性がそう思うけど、それはその他の「もっと酷くして」のシュプレヒコールに掻き消されてしまう。
足が顔に近付いて来た。
頬を踏まれ、顔が歪む。
それをカメラに収めている。
それはいや、撮らないで、ブスになってるもの!!
僅かに残る理性が、一生懸命訴える。
でも、それは声帯を通って声として発せられることはない。
喜びの呻き声しか、出て来ないのだ。
頬を潰していた足、次は上を向いた顔に乗せられた。
顔全体を踏まれた。
那智さんの足が、目を覆い鼻を潰し口を塞ぐ。
鼻が痛い、息が苦しい。
私の顔がなくなってしまった。
強く押し付けられて顔は動かすことができない、顔を支点に体がずっともぞもぞと動いている。
口を塞がれているから声は出ない。
喜びで体が揺れて畳を擦る音と、シャッターを切る音だけの静かな世界。
足が離され、もうあとは那智さんの足が好きなように動く。
踏み、乗り、潰し、そして、蹴る。
本当の暴力とは加減が違うけど、それでも足で蹴られるのは、思わぬ所にヒットして身を屈めてしまうこともある。
お腹や背中を「ドスン、ドスン」と蹴られる。
畳の上で体をくねらせ、こうしてほしかったのと全身で伝える。
ベッドに腰掛けて、一息入れる那智さんの足の間に座り、腰に腕を回してくっつく。
うっとりと甘えていると、また髪を引かれて引き剥がされた。
唇に指を当て、その手で頬を打たれる。
痛い、そして、恐い。
反対の頬、連続して二発。
はじめは怯え、次からはうっとりとしてくる(らしい^^;)
私としては、はじめは怯えて、徐々にうっとりが始まって、うっとりが大半をしめながらも、怯えはずっと消えないと思ってる。
だって、頬を張られるのって、ほんと恐いのだもの。
それでも打つ瞬間までは恐さに体を固くして、打たれたあとは、頬のヒリヒリと脳みそが揺さぶられるような麻痺と、やはりそれを与える存在にひれ伏す快感がある。
その、上下を行ったり来たり。
この時は、その後連続して何発も同じ側をビンタされた。
その連続は、上下を激しく繰り返し、そのうちどっちが上で、どっちが下かわからないような、ジェットコースターになる。
「わああああ」
そう叫んで(いたと思う)、那智さんのワイシャツの胸の辺りをくしゃくしゃに握りしめ、体の震えに合わせてワイシャツを引っ張り、那智さんを揺らそうとする。
背を丸め、ワイシャツを握りながら胸をどんどんと叩く。
「恐い!!!!」
泣きながら訴える。
「自分が恐いんだろ?」
震えながら聞こえたその言葉に、私は恐怖と安堵を覚えた。
そうだ、私は自分が恐いんだ。
これを欲している女、そして、それを得てもうこれなしでは生きていかれないとさえ思ってしまう恐怖。
それを与えてもらえるという安堵。
そして、それを知っていてくれているという安堵。
選択肢はない。
あなたしかいないのだ。
那智さんの足下にうずくまり、恐怖と安堵を抱えた私を、いつまでもいつまでも抱きしめていてほしいと願うだけだった。
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