SMに音楽は必要か
非日常的な日常
ラブホテルには有線放送のついてるところが多いですよね。
わたしは普段音がない生活でもまったく平気なので、テレビもラジオもつけない。
だから、ラブホテルの有線放送などには、全然興味がないの。
那智さんは時々、音を流す。
お好みは、60年代(70年代?)。
特にフォークソングが好きみたい。
那智さんは小学生くらいから音楽を聴いていたそうで、比較的古い(?)ものもよく知ってる。
わたしは、超ミーハーおこちゃまだったので、フォークソングなんて大人の聴くものだった。
だから、もともと年齢差と成熟度合いの両方のせいで、それらのどれを聞いてもほとんど知らないのです。
なんとかわかるのは、イルカとか南こうせつとか吉田拓郎とかの有名どころ、その中でも代表作しか知らない。
いろいろ終わって、お風呂やマッサージなどのくつろぎタイムに、時々それを流すんだ。
わたしは、ほとんどわからないから、ただ流れてるという感じ。
いろいろ終わって、那智さんがお風呂にお湯を張りにいく。
戻ってきて、有線放送をいじりだした。
この日は、わたしは、ちょっとぐったりしてて、一緒にお風呂に入れなかった。
その音楽をうとうとしながら聴いているうちに那智さんがお風呂から出てきた。
しばらくそのままぼんやりしていたら、ホテルの靴べらを持ってきて、わたしの掛けているお布団をめくって肌を剥き出しにさせられてしまった。
そんな雰囲気はまったくなかったから、ちょっと慌てる。
あらわになった肌が不安気だ。
痛いことへの身構えができていないところに、いきなりの痛いことは、なんだかそれだけで怖い。
それに、手に持っているその靴べらが分厚くてやけにしっかりしているように見えて、よけいに怖い。
それでも条件反射のようにお尻を那智さんに向ける。
「ビシッ」
一発目。
叩く衝撃とあとからぐわっと広がるしびれるような痛み。
この二重の波が、とっても痛くて怖いくせに、とってもいい。
一発目を打ってから、タバコと灰皿をスタンバイして、ゆっくり叩きモードを整えはじめてる。
痛さが、ちょっと引いてきた。
つい、次の「痛み」を待ってしまうわたしがいる。
待ちながら、タバコに火を付ける余裕の仕草に焦がれてしまう。
待っていたお尻に二発目。
ああ、嬉しい。
痛いの怖いけど、とっても怖いけど、これは時々ほしくなる。
ずっと音楽は流れてる。
でも、脳には伝わって来ない。
知らないということが、余計に脳に訴えかけないよう。
それはありがたいな。
知ってる音楽だと一瞬でも意識がそちらに行ってしまって、痛みを味わうことを邪魔してしまいそうだもの。
痛いこと、那智さんに痛くしてもらうことに集中したい。
三発、四発。
ゆっくりと打つ場所を変え、タバコをふかし、時々、わざと同じ場所を打ち、少しずつ「おかしいわたし」になれてくる。
ふと、くわえタバコの那智さんから鼻歌らしい声が聞こえたような気がした。
かなり、遠い意識の中なので、空耳かもしれない。
だけど、そこに振れた意識を追求するつもりはなかった。
痛いことで「おかしいわたし」になるときは、わたしはわたしの快感以外のことを考えたくないから。
でも、心がちょっとだけ温度を上げた。
いま思えば、きっとお気に入りの歌が流れたのでしょうね。
お気に入りの歌、タバコ、自分の傍らで痛さに喜ぶわたしを打つ。
多分、この時間を那智さんも楽しんでいる。
そんな感覚が無意識に、わたしの心を温度を上げたのでしょう。
打たれ、身をひるがえして、痛みを堪え味わい、それが嬉しくて「くすくす」と笑い出す。
そのうち、痛いことを我慢することを放棄してしまうほど、酔いしれていく。
こうなると、うつむいたまま、ただ連続して打たれつづけるのだ。
最初のゆっくりから少し変えて、連打まではいかないけど、連続して打つ。
靴べらの堅い音が小気味よく響く。
ビシッビシッビシッ。
痛い、それが気持ちいい。
ビシッビシッビシッ。
もうずっと叩いていてほしい。
ビシッビシッビシッ。
『♪〜〜〜♪』
「ぶはっ!!」
なに!?いきなり、なにか音楽と共に那智さんが吹き出した。
「わっはっはっは。これじゃ、合わないよな〜。」
ビシッビシッビシッ。
なに?笑いながら叩いてる。
ちょっとリズムに合わせるように。
ビシッビシッビシッ。
『♪あ〜#%○▲&$◎しょう♪』
意識が戻ってくる。
『♪あんたが大将〜♪』
ビシッビシッビシッ。
『♪あぁぁんたが、大将おぅ♪』
ビシッビシッビシッ。
武田鉄矢!!!!!
た、け、だ、て、つ、や!!!!
「な〜、合わないだろ〜。笑っちゃって。いや、歌に合わせて叩くってのもありかな!?」
そういって、もっとわざと曲に合わせてビシビシはじめる。
やめて、那智さん!!
笑わないで、台無しじゃない!!
せっかく、よかったのに〜。
もう、無理。
その間も武田鉄矢さんは、ずっと「あんたが大将」って歌い続けてる。
こんな中、淫靡なSMなんかできやしない。
わたしまで大笑い。
さっきまでの、うっとりするような空気が一気にお笑いモードに。
残念なような、情けないような。
「あんたが大将」に反応する那智さんを、ちょっと恨めしく思うのだ。
でも、もし、那智さんが反応しなかったら、わたしが反応してたかな。
「あんたが大将」って聴きながら、はたして打たれる喜びに浸れただろうか。
その最中、なにも聞こえないという感覚にはなるけれど、わたしの場合薄皮一枚、デリケートにすぐ戻ると思うのだ。
それでも、そこを見て見ぬふりはできなくないけど、それさえしないで「痛いこと」に集中したい。
だから、那智さんがストップをかけてくれたのは、逆に感謝しないといけないのかもしれない。
だって、密かに「あんたが大将」に反応するわたしに気づかずに、打ち続ける那智さん像は、ちょっといやかな(笑)
SMに音楽は必要か。
だから、わたしは、できればいらないと思うのです。
例外として?
そのあと、その有線放送はつけたまましばらくして、今度はわたしが那智さんを気持ち良くさせる番に。
相変わらず、有線放送は流れてるけど、やっぱり知らない曲ばかりなので、ほとんど気にならなかった。
お口と手で射精をして、精液を飲む。
ティッシュでおちんちんをきれいにしていたら、知ってる曲が流れ出した。
『いま〜わたしの〜、願〜いごとが 叶うならば 翼がほし〜い』
おお、これなら知ってる。
合唱コンクールの定番「翼をください」。
流れ出した瞬間に、また那智さんが笑い出した。
「あははは、これの前に終わってよかったよ。俺、これ聴きながら、いけないや。なんか笑っちゃう。」
そうかしら?
『悲しみのない 自由な空へ 翼はため〜か〜せ〜 ゆきたい〜』
で、フィニッシュ!!!
ほら、ありな感じしません!?(笑)
ということで、訂正^^
SMに音楽は必要ないけど、射精時に「翼をください」はあり!!!
ラブホテルには有線放送のついてるところが多いですよね。
わたしは普段音がない生活でもまったく平気なので、テレビもラジオもつけない。
だから、ラブホテルの有線放送などには、全然興味がないの。
那智さんは時々、音を流す。
お好みは、60年代(70年代?)。
特にフォークソングが好きみたい。
那智さんは小学生くらいから音楽を聴いていたそうで、比較的古い(?)ものもよく知ってる。
わたしは、超ミーハーおこちゃまだったので、フォークソングなんて大人の聴くものだった。
だから、もともと年齢差と成熟度合いの両方のせいで、それらのどれを聞いてもほとんど知らないのです。
なんとかわかるのは、イルカとか南こうせつとか吉田拓郎とかの有名どころ、その中でも代表作しか知らない。
いろいろ終わって、お風呂やマッサージなどのくつろぎタイムに、時々それを流すんだ。
わたしは、ほとんどわからないから、ただ流れてるという感じ。
いろいろ終わって、那智さんがお風呂にお湯を張りにいく。
戻ってきて、有線放送をいじりだした。
この日は、わたしは、ちょっとぐったりしてて、一緒にお風呂に入れなかった。
その音楽をうとうとしながら聴いているうちに那智さんがお風呂から出てきた。
しばらくそのままぼんやりしていたら、ホテルの靴べらを持ってきて、わたしの掛けているお布団をめくって肌を剥き出しにさせられてしまった。
そんな雰囲気はまったくなかったから、ちょっと慌てる。
あらわになった肌が不安気だ。
痛いことへの身構えができていないところに、いきなりの痛いことは、なんだかそれだけで怖い。
それに、手に持っているその靴べらが分厚くてやけにしっかりしているように見えて、よけいに怖い。
それでも条件反射のようにお尻を那智さんに向ける。
「ビシッ」
一発目。
叩く衝撃とあとからぐわっと広がるしびれるような痛み。
この二重の波が、とっても痛くて怖いくせに、とってもいい。
一発目を打ってから、タバコと灰皿をスタンバイして、ゆっくり叩きモードを整えはじめてる。
痛さが、ちょっと引いてきた。
つい、次の「痛み」を待ってしまうわたしがいる。
待ちながら、タバコに火を付ける余裕の仕草に焦がれてしまう。
待っていたお尻に二発目。
ああ、嬉しい。
痛いの怖いけど、とっても怖いけど、これは時々ほしくなる。
ずっと音楽は流れてる。
でも、脳には伝わって来ない。
知らないということが、余計に脳に訴えかけないよう。
それはありがたいな。
知ってる音楽だと一瞬でも意識がそちらに行ってしまって、痛みを味わうことを邪魔してしまいそうだもの。
痛いこと、那智さんに痛くしてもらうことに集中したい。
三発、四発。
ゆっくりと打つ場所を変え、タバコをふかし、時々、わざと同じ場所を打ち、少しずつ「おかしいわたし」になれてくる。
ふと、くわえタバコの那智さんから鼻歌らしい声が聞こえたような気がした。
かなり、遠い意識の中なので、空耳かもしれない。
だけど、そこに振れた意識を追求するつもりはなかった。
痛いことで「おかしいわたし」になるときは、わたしはわたしの快感以外のことを考えたくないから。
でも、心がちょっとだけ温度を上げた。
いま思えば、きっとお気に入りの歌が流れたのでしょうね。
お気に入りの歌、タバコ、自分の傍らで痛さに喜ぶわたしを打つ。
多分、この時間を那智さんも楽しんでいる。
そんな感覚が無意識に、わたしの心を温度を上げたのでしょう。
打たれ、身をひるがえして、痛みを堪え味わい、それが嬉しくて「くすくす」と笑い出す。
そのうち、痛いことを我慢することを放棄してしまうほど、酔いしれていく。
こうなると、うつむいたまま、ただ連続して打たれつづけるのだ。
最初のゆっくりから少し変えて、連打まではいかないけど、連続して打つ。
靴べらの堅い音が小気味よく響く。
ビシッビシッビシッ。
痛い、それが気持ちいい。
ビシッビシッビシッ。
もうずっと叩いていてほしい。
ビシッビシッビシッ。
『♪〜〜〜♪』
「ぶはっ!!」
なに!?いきなり、なにか音楽と共に那智さんが吹き出した。
「わっはっはっは。これじゃ、合わないよな〜。」
ビシッビシッビシッ。
なに?笑いながら叩いてる。
ちょっとリズムに合わせるように。
ビシッビシッビシッ。
『♪あ〜#%○▲&$◎しょう♪』
意識が戻ってくる。
『♪あんたが大将〜♪』
ビシッビシッビシッ。
『♪あぁぁんたが、大将おぅ♪』
ビシッビシッビシッ。
武田鉄矢!!!!!
た、け、だ、て、つ、や!!!!
「な〜、合わないだろ〜。笑っちゃって。いや、歌に合わせて叩くってのもありかな!?」
そういって、もっとわざと曲に合わせてビシビシはじめる。
やめて、那智さん!!
笑わないで、台無しじゃない!!
せっかく、よかったのに〜。
もう、無理。
その間も武田鉄矢さんは、ずっと「あんたが大将」って歌い続けてる。
こんな中、淫靡なSMなんかできやしない。
わたしまで大笑い。
さっきまでの、うっとりするような空気が一気にお笑いモードに。
残念なような、情けないような。
「あんたが大将」に反応する那智さんを、ちょっと恨めしく思うのだ。
でも、もし、那智さんが反応しなかったら、わたしが反応してたかな。
「あんたが大将」って聴きながら、はたして打たれる喜びに浸れただろうか。
その最中、なにも聞こえないという感覚にはなるけれど、わたしの場合薄皮一枚、デリケートにすぐ戻ると思うのだ。
それでも、そこを見て見ぬふりはできなくないけど、それさえしないで「痛いこと」に集中したい。
だから、那智さんがストップをかけてくれたのは、逆に感謝しないといけないのかもしれない。
だって、密かに「あんたが大将」に反応するわたしに気づかずに、打ち続ける那智さん像は、ちょっといやかな(笑)
SMに音楽は必要か。
だから、わたしは、できればいらないと思うのです。
例外として?
そのあと、その有線放送はつけたまましばらくして、今度はわたしが那智さんを気持ち良くさせる番に。
相変わらず、有線放送は流れてるけど、やっぱり知らない曲ばかりなので、ほとんど気にならなかった。
お口と手で射精をして、精液を飲む。
ティッシュでおちんちんをきれいにしていたら、知ってる曲が流れ出した。
『いま〜わたしの〜、願〜いごとが 叶うならば 翼がほし〜い』
おお、これなら知ってる。
合唱コンクールの定番「翼をください」。
流れ出した瞬間に、また那智さんが笑い出した。
「あははは、これの前に終わってよかったよ。俺、これ聴きながら、いけないや。なんか笑っちゃう。」
そうかしら?
『悲しみのない 自由な空へ 翼はため〜か〜せ〜 ゆきたい〜』
で、フィニッシュ!!!
ほら、ありな感じしません!?(笑)
ということで、訂正^^
SMに音楽は必要ないけど、射精時に「翼をください」はあり!!!
COMMENT
ぷは、電車のなかで思わず吹き出しそうになってしまいました(笑)
あんたが大将も、つばさを下さいも、なかなかレベルが高いです(笑)
そうやって笑い合えるお二人も素敵(*^-^*)♪*\\\'。
わたしは一時、iPodに入れたジャズを流していた時期がありました。
でも「やっぱり要らないね」ってことになって、それ以来音楽は流していません。
こう、ね、
縄の擦れる音とか、鞭のサラサラいう音とか、吐息とか笑い声とか(笑)、
そういうものを全身全霊で拾いたいのですよね。
音楽に埋もれてしまったら勿体無い気がしてしまうのです。
同じ理由でわたしは、テレビもダメです~^^;
音楽は気が散るだけだけれど、テレビは悲しくなってしまいますね。
あんたが大将も、つばさを下さいも、なかなかレベルが高いです(笑)
そうやって笑い合えるお二人も素敵(*^-^*)♪*\\\'。
わたしは一時、iPodに入れたジャズを流していた時期がありました。
でも「やっぱり要らないね」ってことになって、それ以来音楽は流していません。
こう、ね、
縄の擦れる音とか、鞭のサラサラいう音とか、吐息とか笑い声とか(笑)、
そういうものを全身全霊で拾いたいのですよね。
音楽に埋もれてしまったら勿体無い気がしてしまうのです。
同じ理由でわたしは、テレビもダメです~^^;
音楽は気が散るだけだけれど、テレビは悲しくなってしまいますね。
あー、もう、ホントにその通り。
音楽は気が散るけど、テレビは悲しくなる。
だから、わたしもテレビはイヤです。
まったく心の交流ができなかった2回目の旅の人はアダルトビデオを流しながら『お前は穴だ』とわたしを見ずにテレビを見てセックスをしてきました。
本当にそう思っていたのか、それとも、そういう風を装っていたのか心の交流がなかったから推測しかできないのだけど、おそらく、彼にとってわたしは交流しなくていい『穴』だったのでしょう。
それは悲しく傷つきました。
でも…、ほんの少しだけ、その自分に疼くものもあるのです。
これが厄介^^;
とはいえ、やはり、好きな人とするSM行為の幸福を得るにはわたしには心の交流が必要なので、この疼きはそっとしまっておきます^^
話が脱線しちゃった。
とにかく、SMに音楽は必要ない、ですね^^
音楽は気が散るけど、テレビは悲しくなる。
だから、わたしもテレビはイヤです。
まったく心の交流ができなかった2回目の旅の人はアダルトビデオを流しながら『お前は穴だ』とわたしを見ずにテレビを見てセックスをしてきました。
本当にそう思っていたのか、それとも、そういう風を装っていたのか心の交流がなかったから推測しかできないのだけど、おそらく、彼にとってわたしは交流しなくていい『穴』だったのでしょう。
それは悲しく傷つきました。
でも…、ほんの少しだけ、その自分に疼くものもあるのです。
これが厄介^^;
とはいえ、やはり、好きな人とするSM行為の幸福を得るにはわたしには心の交流が必要なので、この疼きはそっとしまっておきます^^
話が脱線しちゃった。
とにかく、SMに音楽は必要ない、ですね^^