ついらく
非日常的な日常
いままでずっと自分を低くしないように、尊重されるように、対等でいるように、力を入れて踏ん張ってきた。
そうしないと傷つくから。
もう大丈夫かもと思って力を抜いても低くなることなく、わたしはそこにいた。
もう那智さんに対して低くならないように力を入れなくていい。
この一連の、那智さんに対する『畏怖の念』を再確認して『わたしの従う』を自覚したころから、わたしの気持ちが変化している。
そして那智さんもそれを感じてくれている。
わたしには被虐願望がある。
それを『大切にされながら、酷いこと』をしてもらうことで叶えてきた。
大切にされながら、痛いこと。
大切にされながら、苦しいこと。
どちらかというと、わたしが傷つかない被虐は『体』に対する酷いことで叶えられていたと思う。
それが、ふたりの間で変わってきたと、それぞれが感じるようになっていたのだ。
精神的に落とされたい。
ううん、落としていただきたい。
那智さんの手によって。
いままで必死に低くならないようにしていたけど、もう自然にしていても低くならないと自覚できた。
そこから、わたしを落としてほしいのだ。
大切にされながら。
『体』にではなく、心で被虐を味わう。
ああ、これって被虐と言うのかな?
落ちる快感だ。
最近のわたしは、落ちる快感にずぶずぶと嵌っている。
ううん、もっと正確にいうと。
落としてもらう快感だ。
「いってもいいですか?」
那智さんに抱かれながらいう。
「りん子は何でいくの?」
「…那智さんのおちんちんです…」
許可をくれない。
「…オチンポ様です…」
「いいよ」
欲情がぐわんと湧き上がり、宙に放り出されたわたしは一気に落ちる。
「オチンポ様嬉しいですって」
「…オチンポ様、嬉しいです…」
ああ、気持ちいい。
どんどん落ちる。
「りん子のおまんこはスケベだねぇ」
「…はい、りん子のおまんこはスケベです」
「りん子のスケベなおまんこ気持ちいいですは?」
「ああ、りん子のスケベなおまんこ、気持ちいいです…」
腰をガクガクと揺らす。
はしたなくて淫乱で恥ずかしい言葉を口にする下品なわたしに酔う。
那智さんは何も変わらない。
いつもの口調のまま。
いつもの慈しむ空気のまま。
わたしを下に落としてくれる。
『言葉責め』という行為ではない。
だって、落としてくださったのだもの。
ずっと自分を低くしたくないと力を入れていた。
被虐願望と低くしたくないという矛盾に困惑したことも何度もある。
力を抜いても低くならないとわかったいま。
落ちることは快楽だ。
決してわたしを低くみることなく尊重してくれる那智さんに落としてもらうのだから、これは幸福な墜落。
この瞬間。
もしかしたら対等ではないかもしれない。
ううん、那智さんは対等な目線のままだ。
ただわたしが那智さんにひれ伏すだけ。
床を這いつくばるわたしを踏みつけ蹴る。
奈落の底で快感に呻く。
「落ちることができてよかったね。俺は落としてあげたの^^」
奈落の底からヨイショヨイショと生還して、対等な目線で笑う那智さんを愛情と尊敬を畏怖の念で見上げた。
大切にされながら痛いこと。
大切にされながら苦しいこと。
大切にされながら落としてもらう。
わたしの被虐願望、心も叶うことができてきているな〜と、ちょっとしみじみたくさん欲情しながら思うのだ。
傷つく性癖をまたひとつ傷つかずに叶えてくれた夜。
いままでずっと自分を低くしないように、尊重されるように、対等でいるように、力を入れて踏ん張ってきた。
そうしないと傷つくから。
もう大丈夫かもと思って力を抜いても低くなることなく、わたしはそこにいた。
もう那智さんに対して低くならないように力を入れなくていい。
この一連の、那智さんに対する『畏怖の念』を再確認して『わたしの従う』を自覚したころから、わたしの気持ちが変化している。
そして那智さんもそれを感じてくれている。
わたしには被虐願望がある。
それを『大切にされながら、酷いこと』をしてもらうことで叶えてきた。
大切にされながら、痛いこと。
大切にされながら、苦しいこと。
どちらかというと、わたしが傷つかない被虐は『体』に対する酷いことで叶えられていたと思う。
それが、ふたりの間で変わってきたと、それぞれが感じるようになっていたのだ。
精神的に落とされたい。
ううん、落としていただきたい。
那智さんの手によって。
いままで必死に低くならないようにしていたけど、もう自然にしていても低くならないと自覚できた。
そこから、わたしを落としてほしいのだ。
大切にされながら。
『体』にではなく、心で被虐を味わう。
ああ、これって被虐と言うのかな?
落ちる快感だ。
最近のわたしは、落ちる快感にずぶずぶと嵌っている。
ううん、もっと正確にいうと。
落としてもらう快感だ。
「いってもいいですか?」
那智さんに抱かれながらいう。
「りん子は何でいくの?」
「…那智さんのおちんちんです…」
許可をくれない。
「…オチンポ様です…」
「いいよ」
欲情がぐわんと湧き上がり、宙に放り出されたわたしは一気に落ちる。
「オチンポ様嬉しいですって」
「…オチンポ様、嬉しいです…」
ああ、気持ちいい。
どんどん落ちる。
「りん子のおまんこはスケベだねぇ」
「…はい、りん子のおまんこはスケベです」
「りん子のスケベなおまんこ気持ちいいですは?」
「ああ、りん子のスケベなおまんこ、気持ちいいです…」
腰をガクガクと揺らす。
はしたなくて淫乱で恥ずかしい言葉を口にする下品なわたしに酔う。
那智さんは何も変わらない。
いつもの口調のまま。
いつもの慈しむ空気のまま。
わたしを下に落としてくれる。
『言葉責め』という行為ではない。
だって、落としてくださったのだもの。
ずっと自分を低くしたくないと力を入れていた。
被虐願望と低くしたくないという矛盾に困惑したことも何度もある。
力を抜いても低くならないとわかったいま。
落ちることは快楽だ。
決してわたしを低くみることなく尊重してくれる那智さんに落としてもらうのだから、これは幸福な墜落。
この瞬間。
もしかしたら対等ではないかもしれない。
ううん、那智さんは対等な目線のままだ。
ただわたしが那智さんにひれ伏すだけ。
床を這いつくばるわたしを踏みつけ蹴る。
奈落の底で快感に呻く。
「落ちることができてよかったね。俺は落としてあげたの^^」
奈落の底からヨイショヨイショと生還して、対等な目線で笑う那智さんを愛情と尊敬を畏怖の念で見上げた。
大切にされながら痛いこと。
大切にされながら苦しいこと。
大切にされながら落としてもらう。
わたしの被虐願望、心も叶うことができてきているな〜と、ちょっとしみじみたくさん欲情しながら思うのだ。
傷つく性癖をまたひとつ傷つかずに叶えてくれた夜。