一番シリーズ(恥ずかしい編2)
非日常的な日常
いよいよデート当日。
満を持してタッパーの登場です。
・・・直接タッパーにまたがるのだけど、一体どこで実行しよう。
便器にするわけじゃないから、トイレである必要はないけれど、やっぱりリビングでするのはためらう。
悩んだ末、トイレの狭いスペースを使う。
お行儀良くタッパーに収まったそれを視界の隅に置いて、どうしたものかと逡巡する。
なんとか臭いを消すことができないか。
日頃「私のうんこはストロベリーの香りがする」なんて言っているから、蓋を開けた瞬間に意地悪を言われることは必至だ。
しばらく蓋を開けておいたら臭いが飛んでくれないか、なんて淡い期待で蓋をしないで放置してみる。
ストロベリーとはほど遠い臭いが部屋に充満してしまって、目論見は失敗に終わる。(とほほです)
ああ、もうどうしよう。
蓋をして、タオルでくるんで、ビニール袋を二枚重ねにして、紙袋に入れて待ち合わせ場所へ向かう。
端から見たらただの紙袋。
でも、中身を知っている私は人に当たらないか、ヒヤヒヤし通し。
待ち合わせて、那智さんが紙袋を持とうとするけれど、手渡すのは嫌で抵抗してみる。
でも、押し問答で、中身が拡散しても困るから、仕方なく渡す。
案の定、そのままホテルになんて、入ってくれない。
ファーストフードに立ち寄るの。
嫌がると不自然で余計目立つから、平然としているべきなのはわかっている。
でも、紙袋をカウンターに置いて注文をしはじめる那智さんに、口をぱくぱくしながら何かを訴える変なお客さんになるのを抑えることはできませんでした。
ごめんなさい。
そのお店は「一番困ったこと」の時にも利用させてもらいました。
お世話になっています。
ファーストフードで食べ物を調達して、次はウインドウショッピングだ。
革靴を見に入る。
どうか、だれも変に思いませんように。
早く出ようと促す私に「なんで、そんなに早くホテルに行きたいの?」なんて聞いて意地悪な那智さん。
やっとホテルに入って、蓋を開けて、見せられ、からかわれ、たくさん可愛がってもらって、結局朦朧とする私の乳首に那智さんは煙草の火を近づけた。
朦朧とした意識の中で、しょうがないと覚悟を決めた。
そのまま解き放たれ、朦朧と緊張でぐったりとベッドに倒れ込んでしまう。
那智さんが、タッパーの中身を処理してくれている気配がしている。
ぼんやりとそれを感じながら、那智さんにすべてを任せている幸福を、この日はこの時はじめて感じた。
ベッドと洗面所は離れているけれど、すぐ側にいてピッタリとくっついている感覚だ。
幸福な一体感を感じた瞬間だった。
那智さんは、これの「1」を読んで、はじめて「恥ずかしい」と思ったそうです。
いままで散々書いてきたいろんなことはどれも恥ずかしいとは思わなかったのに、なんでこれだけ恥ずかしいのか不思議だったらしい。
どうやら、これは「愛情表現」よりも「興味」が勝った唯一の出来事だったからのようだ。
他人が見たらどんなか引いてしまうことも、りん子を愛しているが故に成り立っている行為はどう思われても平気。
でも、これは「りん子を愛していて、幸せにしたい感じさせたい」とは別の興味は多く働いてしまったから恥ずかしい。
「単に、りん子のうんこを見たい変態の俺」を露呈してしまったから、どうにも恥ずかしいらしい。
那智さん、「1」を読んで照れ笑いしていました。
まあ、逆を返せば、それ以外の発端は愛情だときれいにまとめさせていただきましょう!!
それで私も納得しました。
なぜこれが一番恥ずかしいか。
もちろん、メチャクチャ恥ずかしいことだけど、他にもたくさん恥ずかしいことはしている。
なぜ、これだったのか。
それは「興味」で示された命令を遂行して、尚かつ最終的にそれでさえ幸せに繋がってしまう私の脳みその回路が恥ずかしかったのかもしれない。
那智さんの幸せは私の幸せ。
那智さんの恥ずかしいは、私の恥ずかしい。
いよいよデート当日。
満を持してタッパーの登場です。
・・・直接タッパーにまたがるのだけど、一体どこで実行しよう。
便器にするわけじゃないから、トイレである必要はないけれど、やっぱりリビングでするのはためらう。
悩んだ末、トイレの狭いスペースを使う。
お行儀良くタッパーに収まったそれを視界の隅に置いて、どうしたものかと逡巡する。
なんとか臭いを消すことができないか。
日頃「私のうんこはストロベリーの香りがする」なんて言っているから、蓋を開けた瞬間に意地悪を言われることは必至だ。
しばらく蓋を開けておいたら臭いが飛んでくれないか、なんて淡い期待で蓋をしないで放置してみる。
ストロベリーとはほど遠い臭いが部屋に充満してしまって、目論見は失敗に終わる。(とほほです)
ああ、もうどうしよう。
蓋をして、タオルでくるんで、ビニール袋を二枚重ねにして、紙袋に入れて待ち合わせ場所へ向かう。
端から見たらただの紙袋。
でも、中身を知っている私は人に当たらないか、ヒヤヒヤし通し。
待ち合わせて、那智さんが紙袋を持とうとするけれど、手渡すのは嫌で抵抗してみる。
でも、押し問答で、中身が拡散しても困るから、仕方なく渡す。
案の定、そのままホテルになんて、入ってくれない。
ファーストフードに立ち寄るの。
嫌がると不自然で余計目立つから、平然としているべきなのはわかっている。
でも、紙袋をカウンターに置いて注文をしはじめる那智さんに、口をぱくぱくしながら何かを訴える変なお客さんになるのを抑えることはできませんでした。
ごめんなさい。
そのお店は「一番困ったこと」の時にも利用させてもらいました。
お世話になっています。
ファーストフードで食べ物を調達して、次はウインドウショッピングだ。
革靴を見に入る。
どうか、だれも変に思いませんように。
早く出ようと促す私に「なんで、そんなに早くホテルに行きたいの?」なんて聞いて意地悪な那智さん。
やっとホテルに入って、蓋を開けて、見せられ、からかわれ、たくさん可愛がってもらって、結局朦朧とする私の乳首に那智さんは煙草の火を近づけた。
朦朧とした意識の中で、しょうがないと覚悟を決めた。
そのまま解き放たれ、朦朧と緊張でぐったりとベッドに倒れ込んでしまう。
那智さんが、タッパーの中身を処理してくれている気配がしている。
ぼんやりとそれを感じながら、那智さんにすべてを任せている幸福を、この日はこの時はじめて感じた。
ベッドと洗面所は離れているけれど、すぐ側にいてピッタリとくっついている感覚だ。
幸福な一体感を感じた瞬間だった。
那智さんは、これの「1」を読んで、はじめて「恥ずかしい」と思ったそうです。
いままで散々書いてきたいろんなことはどれも恥ずかしいとは思わなかったのに、なんでこれだけ恥ずかしいのか不思議だったらしい。
どうやら、これは「愛情表現」よりも「興味」が勝った唯一の出来事だったからのようだ。
他人が見たらどんなか引いてしまうことも、りん子を愛しているが故に成り立っている行為はどう思われても平気。
でも、これは「りん子を愛していて、幸せにしたい感じさせたい」とは別の興味は多く働いてしまったから恥ずかしい。
「単に、りん子のうんこを見たい変態の俺」を露呈してしまったから、どうにも恥ずかしいらしい。
那智さん、「1」を読んで照れ笑いしていました。
まあ、逆を返せば、それ以外の発端は愛情だときれいにまとめさせていただきましょう!!
それで私も納得しました。
なぜこれが一番恥ずかしいか。
もちろん、メチャクチャ恥ずかしいことだけど、他にもたくさん恥ずかしいことはしている。
なぜ、これだったのか。
それは「興味」で示された命令を遂行して、尚かつ最終的にそれでさえ幸せに繋がってしまう私の脳みその回路が恥ずかしかったのかもしれない。
那智さんの幸せは私の幸せ。
那智さんの恥ずかしいは、私の恥ずかしい。
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