靴べらのキスマーク
非日常的な日常
靴べらで思い切り叩くとキスマークのような痕が残る。
どういう仕組みかわからないのだけど。
一番強く当たるはずの山の部分は白くなって、両端のところだけが痕になる。
横にぼわっと2本線。
真ん中が白く浮かび上がる。
横長のぽてっとしたたらこ唇みたい。
舌を差し込まれるのを待つようにだらしなく口を開けているようだ。
なんとなくキスマークみたいだなぁと、赤く腫れたたらこ唇にたいな痕がどす黒い痣に変色していくのを見る度に思う。
ゴムのバラ鞭のような重い痛みではなくて、皮膚を刺すような皮膚が裂けるような痛みだ。
一度のダメージはバラ鞭ほどではないから、那智さんもそれほど慎重にならずに手軽に振るえるようだ。
だから、回数は増えるし、場所もいろいろ。
『鞭と雑誌』の後、それほど間を空けずに靴べらだった。
このホテルの靴べらは肉厚で痛い。
しなる余裕がないほど、厚くて堅い。
怖いな、といつも思う。
お尻を数発。
ビリビリする皮膚。
この痛みは、なかなか慣れない。
でも、力を加減しているみたい。
適度に痛がる私。
すぐには飛べない。
様子を見た那智さんが、雑誌を広げタバコに火をつけた。
ああ、またお預けするんだ。
嬉しいような。
でも、エントリーにもしちゃったし、自分の反応をどうしたらよいものか、なんだか頭で考えてしまう。
どうも、理性が勝ってる。
多分、わざとそうしてるんだ。
適度な痛みだけ与えて、適度に痛がるだけでは満足できなくて、乞わせようとしているのだろう。
そんなにうまいこといくかなぁ、ちょっと冷静に思う。
ビリビリは引いてくる。
ほとんど感じないくらいまで。
那智さん、ずっと雑誌を読んだりコーヒーを飲んだり。
ああ、悔しい。
欲しくなってくる。
じーっと見つめて、少しだけ腰を揺らしてみる。
ふと、顔を上げて、靴べらを手にした。
お尻に一発。
ひぃーーーーー!!!!
やっぱり痛い。
全身に力が入る。
体温が少し上がる。
次を身構える。
何もない。
那智さん、また腰掛けてしまった。
2、3回同じように。
一発叩いては放置。
ああ、ダメ、もっとほしい。
どうか、いっぱい痛くして、そして、どこかへ飛ばしてください。
低空飛行のホバーリング状態がもどかしい。
「ん、ん。」
目線とため息で催促。
「どうしてほしい。」
「…もっと、痛くしてください。」
ずんと近寄り。
さっきよりずっといっぱい腕を振り上げた。
ああ、ぜったい強い。
強烈な痛み。
連続して何発も。
重なり合うキスマーク。
ぎゃーーー。
ひぃぃぃぃ。
奇声を上げる。
やめてくれない。
ぶはははは!!!
吹き出してしまった。
痛いって声上げてるのに、なんでやめてくれないの?
余計に強くなる。
そこまで打つかってほどで、吹き出してしまうのだ。
嬉しい。
また、これになれた。
ぐふぐふ、笑いながら。
次を待つ。
甘えたくてくっつきながらお尻を打たれる。
もう、気持ちよくて嬉しくて、笑いながら泣く。
連続して打つのが、一段落すると。
那智さんが乳首を触ってきた。
痛いことの合間に気持ちいいことをするのはめずらしい。
とんでもなく敏感。
クリトリスと繋がっているみたいだ、下半身がドクドクする。
愛撫は徐々に力を増す。
握り潰され、揺さぶられる。
じんじんする、痛い。
でも、飛び上がるほど気持ちいい。
頭が朦朧としてくる。
首を振り、腰をがくがくさせて、苦痛の声を上げる。
また、靴べらを取った。
私は、嬉々としてそれを見上げる。
ゆっくりと皮膚に当て優しくさすり、次はここを打つよと教えてくれる。
自分が喜んでるのがわかる。
さすられたお尻を打ちやすいように差し出す。
さすったところを狙うように、真上に大きく振りかぶる。
それを思い切り振り下ろす。
次第にお尻じゃなくなってきた。
太ももの後ろ側。
痛い、痛いよぉ、地団駄踏んで訴える。
内股。
いや!!那智さん、痛いって言ってるのに!!!泣きながら文句いう。
太ももの前。
きゃははは、なーんでそんな痛くするの〜〜♪大笑いしてはしゃぎだす。
喜怒哀楽の大放出。
物凄く痛い。
痛いのわかってるから、怖い。
さすられて、怖がりながら喜ぶ。
次はここだよと。
背中。
いや、ぜったい痛い。
怖い、怖い。
怖くて「ひぃ〜、ひぃ〜」言ってる私。
表情は怯えているはずだ、でも、目は爛々と光っているのがわかる。
だって、嬉しいのだもの。
那智さんの目に吸い寄せられる。
腕の動きに釘付けだ。
背中に一発。
腰ががくんがくんと震え。
大笑いする。
何かを言っていたような気がするけど、わからない。
もう、なんでもよくなってくる。
「那智さん、お口」
自分の口を指差し、フェラチオを要求する。
また那智さんが乳首を潰してきた。
ああ、もう気持ちいい、我慢できない。
「那智さん、触っていいれすか。」(呂律回ってない)
「どうぞ。」
じんじんと痺れるお尻をシーツに擦りつけ。
那智さんのおちんちんを口に含み。
乳首を捻り潰されて。
オナニーする。
気持ちいい。
どこが気持ちいいのかわからないほど。
無我夢中で快感を貪っていると。
口からおちんちんが抜かれ、指が離れた。
オナニーをする私に再び靴べら。
太ももを打つ。
ああああああ、那智さん、いってもいいですかぁぁぁぁ。
靴べらを離し、次はおまんこに指。
かき回されて、また激しくいく。
那智さん、お願いします。
おちんちん、入れてください。
エクスタシーの境目がわからないほど、ずーっと気持ちいい。
いくという言葉とは違うような状態だ。
そんな中、するセックス。
痛いことでおかしくなりながらの気持ちいいこと。
気持ちいいことで感じながらの痛いこと。
繰り返される違う快感がめまぐるしく私を追い込む。
なんだか、贅沢な時間。
思い切り叩くと、靴べらの痕がキスマークみたいになる。
体のあちこちに残る、たらこ唇のキスマークを眺め。
贅沢な時間を反芻する。
この靴べらのあとは、20日間ほど消えなかった。
長い時間、キスマークのおまけつきだった。
ああ、でも、反芻すると、自分のあり得ない行動や言動に毎度毎度驚く。
喜怒哀楽の放出は、まだ許せるんだけど。
そこに『淫』やら『欲』やらがまざると、あまりの恥ずかしさにひとり悶絶する。
贅沢な時間を堪能するには、この悶絶のおまけもいつも必ずついてくるんだな^^
靴べらで思い切り叩くとキスマークのような痕が残る。
どういう仕組みかわからないのだけど。
一番強く当たるはずの山の部分は白くなって、両端のところだけが痕になる。
横にぼわっと2本線。
真ん中が白く浮かび上がる。
横長のぽてっとしたたらこ唇みたい。
舌を差し込まれるのを待つようにだらしなく口を開けているようだ。
なんとなくキスマークみたいだなぁと、赤く腫れたたらこ唇にたいな痕がどす黒い痣に変色していくのを見る度に思う。
ゴムのバラ鞭のような重い痛みではなくて、皮膚を刺すような皮膚が裂けるような痛みだ。
一度のダメージはバラ鞭ほどではないから、那智さんもそれほど慎重にならずに手軽に振るえるようだ。
だから、回数は増えるし、場所もいろいろ。
『鞭と雑誌』の後、それほど間を空けずに靴べらだった。
このホテルの靴べらは肉厚で痛い。
しなる余裕がないほど、厚くて堅い。
怖いな、といつも思う。
お尻を数発。
ビリビリする皮膚。
この痛みは、なかなか慣れない。
でも、力を加減しているみたい。
適度に痛がる私。
すぐには飛べない。
様子を見た那智さんが、雑誌を広げタバコに火をつけた。
ああ、またお預けするんだ。
嬉しいような。
でも、エントリーにもしちゃったし、自分の反応をどうしたらよいものか、なんだか頭で考えてしまう。
どうも、理性が勝ってる。
多分、わざとそうしてるんだ。
適度な痛みだけ与えて、適度に痛がるだけでは満足できなくて、乞わせようとしているのだろう。
そんなにうまいこといくかなぁ、ちょっと冷静に思う。
ビリビリは引いてくる。
ほとんど感じないくらいまで。
那智さん、ずっと雑誌を読んだりコーヒーを飲んだり。
ああ、悔しい。
欲しくなってくる。
じーっと見つめて、少しだけ腰を揺らしてみる。
ふと、顔を上げて、靴べらを手にした。
お尻に一発。
ひぃーーーーー!!!!
やっぱり痛い。
全身に力が入る。
体温が少し上がる。
次を身構える。
何もない。
那智さん、また腰掛けてしまった。
2、3回同じように。
一発叩いては放置。
ああ、ダメ、もっとほしい。
どうか、いっぱい痛くして、そして、どこかへ飛ばしてください。
低空飛行のホバーリング状態がもどかしい。
「ん、ん。」
目線とため息で催促。
「どうしてほしい。」
「…もっと、痛くしてください。」
ずんと近寄り。
さっきよりずっといっぱい腕を振り上げた。
ああ、ぜったい強い。
強烈な痛み。
連続して何発も。
重なり合うキスマーク。
ぎゃーーー。
ひぃぃぃぃ。
奇声を上げる。
やめてくれない。
ぶはははは!!!
吹き出してしまった。
痛いって声上げてるのに、なんでやめてくれないの?
余計に強くなる。
そこまで打つかってほどで、吹き出してしまうのだ。
嬉しい。
また、これになれた。
ぐふぐふ、笑いながら。
次を待つ。
甘えたくてくっつきながらお尻を打たれる。
もう、気持ちよくて嬉しくて、笑いながら泣く。
連続して打つのが、一段落すると。
那智さんが乳首を触ってきた。
痛いことの合間に気持ちいいことをするのはめずらしい。
とんでもなく敏感。
クリトリスと繋がっているみたいだ、下半身がドクドクする。
愛撫は徐々に力を増す。
握り潰され、揺さぶられる。
じんじんする、痛い。
でも、飛び上がるほど気持ちいい。
頭が朦朧としてくる。
首を振り、腰をがくがくさせて、苦痛の声を上げる。
また、靴べらを取った。
私は、嬉々としてそれを見上げる。
ゆっくりと皮膚に当て優しくさすり、次はここを打つよと教えてくれる。
自分が喜んでるのがわかる。
さすられたお尻を打ちやすいように差し出す。
さすったところを狙うように、真上に大きく振りかぶる。
それを思い切り振り下ろす。
次第にお尻じゃなくなってきた。
太ももの後ろ側。
痛い、痛いよぉ、地団駄踏んで訴える。
内股。
いや!!那智さん、痛いって言ってるのに!!!泣きながら文句いう。
太ももの前。
きゃははは、なーんでそんな痛くするの〜〜♪大笑いしてはしゃぎだす。
喜怒哀楽の大放出。
物凄く痛い。
痛いのわかってるから、怖い。
さすられて、怖がりながら喜ぶ。
次はここだよと。
背中。
いや、ぜったい痛い。
怖い、怖い。
怖くて「ひぃ〜、ひぃ〜」言ってる私。
表情は怯えているはずだ、でも、目は爛々と光っているのがわかる。
だって、嬉しいのだもの。
那智さんの目に吸い寄せられる。
腕の動きに釘付けだ。
背中に一発。
腰ががくんがくんと震え。
大笑いする。
何かを言っていたような気がするけど、わからない。
もう、なんでもよくなってくる。
「那智さん、お口」
自分の口を指差し、フェラチオを要求する。
また那智さんが乳首を潰してきた。
ああ、もう気持ちいい、我慢できない。
「那智さん、触っていいれすか。」(呂律回ってない)
「どうぞ。」
じんじんと痺れるお尻をシーツに擦りつけ。
那智さんのおちんちんを口に含み。
乳首を捻り潰されて。
オナニーする。
気持ちいい。
どこが気持ちいいのかわからないほど。
無我夢中で快感を貪っていると。
口からおちんちんが抜かれ、指が離れた。
オナニーをする私に再び靴べら。
太ももを打つ。
ああああああ、那智さん、いってもいいですかぁぁぁぁ。
靴べらを離し、次はおまんこに指。
かき回されて、また激しくいく。
那智さん、お願いします。
おちんちん、入れてください。
エクスタシーの境目がわからないほど、ずーっと気持ちいい。
いくという言葉とは違うような状態だ。
そんな中、するセックス。
痛いことでおかしくなりながらの気持ちいいこと。
気持ちいいことで感じながらの痛いこと。
繰り返される違う快感がめまぐるしく私を追い込む。
なんだか、贅沢な時間。
思い切り叩くと、靴べらの痕がキスマークみたいになる。
体のあちこちに残る、たらこ唇のキスマークを眺め。
贅沢な時間を反芻する。
この靴べらのあとは、20日間ほど消えなかった。
長い時間、キスマークのおまけつきだった。
ああ、でも、反芻すると、自分のあり得ない行動や言動に毎度毎度驚く。
喜怒哀楽の放出は、まだ許せるんだけど。
そこに『淫』やら『欲』やらがまざると、あまりの恥ずかしさにひとり悶絶する。
贅沢な時間を堪能するには、この悶絶のおまけもいつも必ずついてくるんだな^^