成功、失敗
非日常的な日常
空港でどこでもわんこ。
コンビニで繋がれて。
百貨店のショウウィンドウで。
話題にあがっていた、砂浜でわんこにもなってしまった。(これはエントリーにしていないですね、やってしまいました。砂浜で四つん這い。ボール投げはしなかったけど、お散歩はしました^^;)
いろいろ出尽くした感もあり、もうあとはショウウィンドウの100mお散歩か百貨店で四つん這いお買い物しかないかってところまできているようにも見受けられる(笑)
うんこを食べるは命令しない那智さんだけど、このわんこに関しては多分『やりなさい』を行使することは『あり』だと思っているはず。
で、行使すれば、わたしは『する』と決まっているという関係がふたりの間にはでき上がっている。
だから、やろうと思えばいつでもできるのだけど、そこに至るまでの、わたしの反応や自身の心の動きを、那智さん本人が楽しんでいるから、一気に進まないのだろう。
それと、どうやら、これも『望ませたい』というハードルを設定してしまったようなので、さらにゆっくり進んでいる。
だから、このところ待ち合わせ場所で合流すると、わたしはちょっとビクビクしている。
『望ませたい』を楽しんでいるとはいえ、すべては那智さん次第急に『やりなさい』のテンションになってしまう可能性だってあるのだ。(その変化自体を楽しんでいるからね)
『やりなさい』のテンションになれないように、ビクビク。
わんこは幸せではあるけれど、とんでもなく恥ずかしいし申し訳ない。
この天秤でぐらぐらする。
待ち合わせた駅前の広場。
中央にあるモニュメントを指して。
あの横でわんこになる?といきなり言われた。
モニュメントを囲むようにベンチがあって、そこには20人くらいの人が待ち合わせや何かで座っている。
無理です…。
小さく拒否。
いっぱい人いますし、ほら子供もいます、だからやめたほうが…。
小さくやわらかーく拒否。
そのときは冗談半分な提案だったようで、比較的あっさりとその場を移動した。
交差点を渡りながら、安堵して思わずこういってしまった。
「モニュメントの横なんて、あり得ませんよ〜!!」
これがまずかった。
「はあ〜、あり得ない〜!?(笑)」
この大きな否定は那智さんのテンションをあげてしまうのに、ときどき失敗してしまう。
でも、こういうときの那智さん、楽しそう。
あり得ないなんていうなら、あり得ることにしてやろーじゃんかーという、ほんっとに単純な天の邪鬼精神なんだ。
交差点で踵を返して、再び駅前へ。
「わわ、うそです。うそです。」
「うそ〜!?」(二人の間でうそはいけないこと)
「いえ、うそじゃないです。間違えました、です。」
ズカズカと駅前広場の中央のモニュメントの横に向かう。
モニュメント横に立ち。
「りん子、失敗したね〜。」
「ああ、いや、言葉を間違えました…!!」
「いらないこと言わなきゃいいのに〜」
「うう、ごめんなさい、でも、ここじゃ無理ですよ…。」
「もう、遅いね〜。」
わたしのバッグに手をかける、これは『やるよ』の合図。
口をぱくぱく、首をぶんぶん。
あわあわしながら恐る恐る辺りを見回せばわたしたちを囲むようにベンチに腰掛けた人々が携帯に視線を落としたりおしゃべりをしている。
あわあわする背の高い女性。
にこにこしながら、バッグに手をかける背の低い男性。
…あやしい。
「…、那智さん、いま、もう十分に目立ってます…。」
ふと、冷静に周りの状況を把握する那智さん。
「わはは、たしかに!」
わんこになるならないは置いといて。
身長差のある男女が広場の真ん中ですったもんだしている様は、それだけで目立つ。
なにも、そこでもめなくても…ってね。
それに気づいて、一気にテンションダウンの那智さん。
また、それも楽しいみたい。
「あ〜、失敗したな〜。今度はベンチのところでもめよう。で、真ん中でいきなりわんこか。それともベンチのところからもうわんこになって真ん中に行くか、だな(笑)」
ふう、一度は失敗したけれど、なんとか持ち直しテンションダウンにすることができた。
これは、わんこ回避の成功例。
でも、失敗することもあるのです。
わんこ出尽くした感もあり、砂浜でお散歩もして、前回(上記)はテンションダウンにも成功した。
わんこばっかりもねぇという空気がふたりの間に流れているように感じていた。
外は雨。
よほどのことがない限り、この状況でわんこはないと想像していた。
今日は新しく買った黒いジャケットに黒いタイトスカート。
インナーはスタンドカラーの小さなフリルのついた水色のシャツ。
黒いロングブーツに黒い手袋。
カチッとした中に、ちょっとお嬢様テイストを織り込んだ服装。
那智さんはこういう服装がわりと好みなんだ。
案の定、気に入ってくれたようで、開口一番「いいね〜」とほめてくれた。
ああ、よかった、わたしもうれしい。
でも、これが失敗だったのだ。
ジャケットとタイトスカートに負けないように、背筋を伸ばししゃんとして歩くわたしを眺めながら。
「こういう服装のときにわんこにしたくなるんだよな〜。」
そういって、百貨店方向へ進路変更する那智さん。
ええええ!?
ちょっと、待って。
「那智さん、全然わんこのテンションじゃなかったですよね!?」
慌てて聞く。
「うん、全然なかったんだけど、その服装を見たらしたくなった。」
うわっ、信じられない。
自分の選んだ服装が、自らの首を絞めることになるなんて!!!
女は好きな人に喜んでもらいたくて、好みの服を選ぶもの。
わたしはただ純粋に那智さんに気に入ってもらいたかっただけなのだ。
それがわんこ促進、失敗に繋がるなんて。
これは非常に困った事態。
だって、今後、那智さんに可愛いと思ってもらうことと引き換えに、常にわんこの危険と隣り合わせでいないといけないことになる?
危険を孕んだ状態で、敢えて好みの服装を選ぶ、勇気…ある?ない?
ああ、これはとてもジレンマです。
これはわんこ回避に失敗した例。
ついでに、ジレンマまで生んでしまった^^;
かくして、予想外のテンションになった那智さん、進路を百貨店へと変更してしまった。
ああ、わたしは、この先どうなってしまうのでしょう…。
ということで、続く!!
空港でどこでもわんこ。
コンビニで繋がれて。
百貨店のショウウィンドウで。
話題にあがっていた、砂浜でわんこにもなってしまった。(これはエントリーにしていないですね、やってしまいました。砂浜で四つん這い。ボール投げはしなかったけど、お散歩はしました^^;)
いろいろ出尽くした感もあり、もうあとはショウウィンドウの100mお散歩か百貨店で四つん這いお買い物しかないかってところまできているようにも見受けられる(笑)
うんこを食べるは命令しない那智さんだけど、このわんこに関しては多分『やりなさい』を行使することは『あり』だと思っているはず。
で、行使すれば、わたしは『する』と決まっているという関係がふたりの間にはでき上がっている。
だから、やろうと思えばいつでもできるのだけど、そこに至るまでの、わたしの反応や自身の心の動きを、那智さん本人が楽しんでいるから、一気に進まないのだろう。
それと、どうやら、これも『望ませたい』というハードルを設定してしまったようなので、さらにゆっくり進んでいる。
だから、このところ待ち合わせ場所で合流すると、わたしはちょっとビクビクしている。
『望ませたい』を楽しんでいるとはいえ、すべては那智さん次第急に『やりなさい』のテンションになってしまう可能性だってあるのだ。(その変化自体を楽しんでいるからね)
『やりなさい』のテンションになれないように、ビクビク。
わんこは幸せではあるけれど、とんでもなく恥ずかしいし申し訳ない。
この天秤でぐらぐらする。
待ち合わせた駅前の広場。
中央にあるモニュメントを指して。
あの横でわんこになる?といきなり言われた。
モニュメントを囲むようにベンチがあって、そこには20人くらいの人が待ち合わせや何かで座っている。
無理です…。
小さく拒否。
いっぱい人いますし、ほら子供もいます、だからやめたほうが…。
小さくやわらかーく拒否。
そのときは冗談半分な提案だったようで、比較的あっさりとその場を移動した。
交差点を渡りながら、安堵して思わずこういってしまった。
「モニュメントの横なんて、あり得ませんよ〜!!」
これがまずかった。
「はあ〜、あり得ない〜!?(笑)」
この大きな否定は那智さんのテンションをあげてしまうのに、ときどき失敗してしまう。
でも、こういうときの那智さん、楽しそう。
あり得ないなんていうなら、あり得ることにしてやろーじゃんかーという、ほんっとに単純な天の邪鬼精神なんだ。
交差点で踵を返して、再び駅前へ。
「わわ、うそです。うそです。」
「うそ〜!?」(二人の間でうそはいけないこと)
「いえ、うそじゃないです。間違えました、です。」
ズカズカと駅前広場の中央のモニュメントの横に向かう。
モニュメント横に立ち。
「りん子、失敗したね〜。」
「ああ、いや、言葉を間違えました…!!」
「いらないこと言わなきゃいいのに〜」
「うう、ごめんなさい、でも、ここじゃ無理ですよ…。」
「もう、遅いね〜。」
わたしのバッグに手をかける、これは『やるよ』の合図。
口をぱくぱく、首をぶんぶん。
あわあわしながら恐る恐る辺りを見回せばわたしたちを囲むようにベンチに腰掛けた人々が携帯に視線を落としたりおしゃべりをしている。
あわあわする背の高い女性。
にこにこしながら、バッグに手をかける背の低い男性。
…あやしい。
「…、那智さん、いま、もう十分に目立ってます…。」
ふと、冷静に周りの状況を把握する那智さん。
「わはは、たしかに!」
わんこになるならないは置いといて。
身長差のある男女が広場の真ん中ですったもんだしている様は、それだけで目立つ。
なにも、そこでもめなくても…ってね。
それに気づいて、一気にテンションダウンの那智さん。
また、それも楽しいみたい。
「あ〜、失敗したな〜。今度はベンチのところでもめよう。で、真ん中でいきなりわんこか。それともベンチのところからもうわんこになって真ん中に行くか、だな(笑)」
ふう、一度は失敗したけれど、なんとか持ち直しテンションダウンにすることができた。
これは、わんこ回避の成功例。
でも、失敗することもあるのです。
わんこ出尽くした感もあり、砂浜でお散歩もして、前回(上記)はテンションダウンにも成功した。
わんこばっかりもねぇという空気がふたりの間に流れているように感じていた。
外は雨。
よほどのことがない限り、この状況でわんこはないと想像していた。
今日は新しく買った黒いジャケットに黒いタイトスカート。
インナーはスタンドカラーの小さなフリルのついた水色のシャツ。
黒いロングブーツに黒い手袋。
カチッとした中に、ちょっとお嬢様テイストを織り込んだ服装。
那智さんはこういう服装がわりと好みなんだ。
案の定、気に入ってくれたようで、開口一番「いいね〜」とほめてくれた。
ああ、よかった、わたしもうれしい。
でも、これが失敗だったのだ。
ジャケットとタイトスカートに負けないように、背筋を伸ばししゃんとして歩くわたしを眺めながら。
「こういう服装のときにわんこにしたくなるんだよな〜。」
そういって、百貨店方向へ進路変更する那智さん。
ええええ!?
ちょっと、待って。
「那智さん、全然わんこのテンションじゃなかったですよね!?」
慌てて聞く。
「うん、全然なかったんだけど、その服装を見たらしたくなった。」
うわっ、信じられない。
自分の選んだ服装が、自らの首を絞めることになるなんて!!!
女は好きな人に喜んでもらいたくて、好みの服を選ぶもの。
わたしはただ純粋に那智さんに気に入ってもらいたかっただけなのだ。
それがわんこ促進、失敗に繋がるなんて。
これは非常に困った事態。
だって、今後、那智さんに可愛いと思ってもらうことと引き換えに、常にわんこの危険と隣り合わせでいないといけないことになる?
危険を孕んだ状態で、敢えて好みの服装を選ぶ、勇気…ある?ない?
ああ、これはとてもジレンマです。
これはわんこ回避に失敗した例。
ついでに、ジレンマまで生んでしまった^^;
かくして、予想外のテンションになった那智さん、進路を百貨店へと変更してしまった。
ああ、わたしは、この先どうなってしまうのでしょう…。
ということで、続く!!