乳首死守
独特な幸福感
あれはクリスマスのこと。
お仕事をしている那智さんから(笑)マーク付きでメールが来た。
『元気出させろ〜』
一年に3回くらい、この手のメールが届くのだ。
とてもとても忙しくてちょっとへばっているときに、こういう暴君風な要求をして遊ぶのだ。
そうするとわたしは考える。
従順なM女さんだったら『ご主人様のために』エッチ画像を送って元気を出して差し上げられるのでしょうけど。
わたし、エッチ画像撮るの苦手なんだ。
なによりまず、恥ずかしい!!
そして、裸で写真に写っている姿って、なんか生まれたての子牛みたいな寄る辺ないみすぼらしさみたいなのってありません?
そのあられもない様子が恥ずかしい。
じゃあ、洋服を来て『チラッ』なんていうのもありでしょうけど、ライティングやポーズで魅せるセンスもないし、それに力を入れることも照れ臭い。
そんない複合型の恥ずかしさで、苦手なのです。
ブログでも『乳首露出』を死守しています。
どうしてもあのポチが写っているのが恥ずかしくてダメなんです^^;
だから、考える。
きれいな夕日や思い出の品物の画像を添付して送ったり。
ごく普通の普段着のわたしを写して『あなたもの』と添えたり*^^*
また、おもしろ話や楽しみな話題を振ってみたり。
那智さんも、別になんでも良いようで。
わたしが、考えるということ、それにより気分の上がり方が様々なことを、そんなことを楽しんで、忙しい合間の一服にしているんだと思う。
だから、この手のメールが送られてきて、いまのところエロは一度もなしでいる。
いや、たかがおっぱいじゃん〜!!と回路を切り替えることもできるし。
那智さんのために、よいしょっと恥ずかしさを克服してしまうこともできなくない。
だけど、わたしは、わたしの『恥ずかしい』を抑えることはしないようにしているんだ。
わたしが気持ちよくなるための『恥ずかしい』は無理矢理押さえ込んでしまうこともあるけれど(お外わんこなどね)。
それ以外の場合は、ことさら抑える努力はしないようにしている。
心に嘘はつきたくない。
自分の心をコントロールするようなこともしたくない。
だけど、人はどうしたって慣れるものだ。
ちょっと無理矢理頑張ったことが、次のときには少し慣れて前回よりも少ない力でできてしまう。
だから、心をコントロールするというより、『恥ずかしいけど頑張れる』と『恥ずかしいからしない』とふたつの選択肢があるならば、できるだけ後者を選ぶようにしている。
それが、慣れないための、ちょっとの努力。
なんていったって、那智さん自身が『羞恥心をなくさないで』と切望しているのだもの。
わたしは、わたしたちのためにエッチ画像を撮らないようにもしているのです(笑)
それに。
わたしは、男性に対してへりくだる恋愛ばかりしてきた。
相手が『1』といえば『3』差し出すような。
なにも言われていないのに、気を回して最初から『3』あげちゃうような。
そうするとたいがいの男性は増長する。
それが当たり前になり、ときどき『1』しか出さないと不服そうにしたりするのだ。
へりくだって『暗闇の安息』に身を置いてしまうのは、尊重され慣れしていないわたしは、ある意味簡単なんだ。
心に蓋をしていいたことを我慢するほうが、自己主張より得意なんだ。
それを、那智さんにはしたくないという気持ちもある。
わたしがへりくだっていることに気づかずに『よしよし』なんて様子を見たら、一気に那智さんを見下してしまいかねない。
そうなりたくないというのもある。
わたしはあなたのものだと思いたい。
だけど恥ずかしいを押さえ込んでまでして、要求以上のことをする必要はないものね。
だから、エッチ画像を送ったことがほとんどないのだ。
そんなわたしの気持ちを踏まえてお読みください。(前置き長い、文中リンク多い!!!!)
『元気出させろ〜(笑)』
さて、どうしよう。
しばらく考えて。
そうだ、今日はクリスマス。
サンタ帽子があったから、それを被ってにっこり顔写真といこう。
イベント性があっていいよね^^
送った画像に『GOOD』のお返事。
とりあえず、喜んでもらえた♪
そのあと、電話がかかってきた。
「那智さん、サンタ写真よかったですか〜?」
「うん、そうだね。でも、あの帽子被ってすっぽんぽんだったらもっと可愛かったかもな〜」
すっぽんぽん!?
「ひゃーーーー、それは無理です!!!!」
「なんで?」
「そんな恥ずかしいからに決まってるじゃないですか!!!!」
「そうか〜」
「でも、あの帽子で裸のりん子、可愛いだろうな〜。俺、もっと元気出る。」
「無理ですってば、那智さん。わたしブログで乳首だって出せないんですよ!!」
「だって、俺だけに見せればいいんだし、俺いつも見てるよ^^;」
「そういう問題じゃないんです!!!」
と、前に書いたようなことをつらつらと語るわたし。
でも、語りながら…。
『可愛いだろうな〜』がリフレイン。
ああ、那智さんに可愛いと思ってもらいたい。
それで、那智さんが元気が出るなら、一石二鳥ではないか!?
ぐら〜んと、『すっぽんぽんでサンタ』に心が揺れる。
いかん、いかん、そんな恥ずかしいこと、よいしょっとやれるわけない。
その『ぐら〜ん』が伝わったのか。
「りん子、裸でサンタ、撮りたくなってるんじゃない!?」
うわああ。
那智さんと『同化願望』があるわたしは、『那智さんの意志はわたしの意志』状態になりやすい。
このときも、『裸サンタ可愛い』という意志にトロトロトロ〜っととろけて溶け込んでしまいそうだった。
「し、したいわけないでしょ!?」
「そうかな〜。俺に背中押してほしいんじゃない?ほんとは裸の写真撮ってみたいんだろ?(笑)」
『撮りたいだろ』だなんて、さらにわたしの変態琴線にまで触れようとする。
「那智さんに、撮れと命令されれば、恥ずかしいけど撮ります。」
「ううん、命令はしないよ。」
「じゃあ、撮りません!!」
「そう?今日しかないんだよ〜。」
「え?なぜ?」
「だって、クリスマス終わったらサンタの写真なんて変だろ?だから、今日しかないの。」
「ええええ!?そういうものですか!?」
「うん。」
「ええええ!?」
「今日を逃したら、一年待たないといけないんだよ〜」
わあ、一年、長い……。
って、ちがーう!!!
そんな理屈はおかしい!!
「そんなのおかしいですよ、わたしもし撮りたくなったら真夏でもサンタ写真撮りますもん。」
「だって、クリスマスじゃないのに、サンタしたって、俺が『つまんない」って相手にしないもん。」
いや、それはおかしい、よね?
それとも、そういうもの…?
いや、おかしい。
「だからね〜、今日しかチャンスないんだよ〜。」
うわあ、いつの間にか『チャンス』にすり替わってる^^;
那智さんの『元気出させろ』も、りん子からかい遊びに変わってる。
心の中で首をぶんぶんと振りながら、でも、なんだかそれが千載一遇のチャンスのような気分になってしまって、妙にそわそわしてしまう。
「じゃあ〜ね〜」
お仕事に戻る那智さん。
通話ボタンをオフにして。
考える。
裸なんて恥ずかしくて撮れない。
でも、那智さんに喜んでもらえるかも。
ううん、那智さんとわたしの関係に於いては、そうやすやすと恥ずかしいことをしてはいけないんだ。
ああ、でも可愛いと思ってもらえるなら…。
ダメ!!要求もされていないのに、自分からいっぱい差し出しちゃ、ダメ!!
あ、でも、今日しか撮れない…、そ、そんなことない、いつでも撮りたければ撮れる。
えええ!?撮りたければ?わたし、裸のセルフポート撮りたいの!?
もう、ぐるぐる。
自分の心に嘘をつくなと言い聞かせているくせに、こんなことさえ本心がどこにあるのかわからない。
那智さんの意志(この場合は、面白がっているというだけのことなのに…)が、わたしの意志になっていってしまう^^;
ああ、今日、ここで撮らなければ悔いが残りそう。(なんの悔いだ!!)
時計とにらめっこだ。
那智さんと連絡が取れる『今日』のおしまいが刻々と迫っている。
ええ〜い、撮ってしまえ〜!!
明日那智さんが死んでしまったら、わたしはきっと後悔する。
洗面所の鏡にサンタの帽子を被った全裸のわたし。
ううう、恥ずかしい^^;
でも、ここでも『乳首死守』。
携帯を握る腕で胸を隠して、シャッターを切る。
なんだか、恥ずかしさがいつまでも手元にあるようで、とにかくさっさと送ってしまう。
こんなうっとうしい一文を添えて。
メリークリスマス
精一杯、愛を込めて。
那智さんに喜んでほしくて撮りました。
お願いします、慣れないで、一生懸命を当たり前に思わないで、
単細胞なわたしに慣れないで。
だから、いつもの100倍喜んで、いつもの100倍ほめてください。
へりくだり増長する男性を見てきたわたしの精一杯のお願い。
たかが全裸、でも、わたしにはけっこう死活問題なのです。
さて、それを受け取った那智さん。
画像はさて置き、そのうっとうしい一文が強烈だったそうです。
きっとわたしの切羽詰まった様子が伝わってくれたのでしょう。
それから数日間、おかげさまで気がつけば『りん子のサンタは可愛いね〜』と付け加えてくれている、まるでテレビのCMのタイミングみたいに。
わたしはその度にホクホクだ。
たかが全裸写真。
だけど、ふたりにとって、わたしにとって、大切なものは全力で掴んで離しちゃいけないんだ。
そうすれば、居心地の良いポジションにいることはできる。
後日。
その画像を改めて見てびっくり。
画像を確認して保存するときには気づかなかった画面下の『全面表示』というのを押してみたら。
その『全面表示』の文字のわずかな幅に隠れていた黒い影が…。
『毛』!!!
陰毛が写っていたではありませんか!!!
わたしったら、乳首を隠すことばかり考えていて、もうひとつの隠さないといけないところをすっかり忘れていたのです。
あ〜あ、このまま送っちゃったよ^^;
乳首隠して『毛』隠さず…。
わたしって、ほんとに羞恥心あるんだろうか、ちょっと疑問になってきた(笑)
あれはクリスマスのこと。
お仕事をしている那智さんから(笑)マーク付きでメールが来た。
『元気出させろ〜』
一年に3回くらい、この手のメールが届くのだ。
とてもとても忙しくてちょっとへばっているときに、こういう暴君風な要求をして遊ぶのだ。
そうするとわたしは考える。
従順なM女さんだったら『ご主人様のために』エッチ画像を送って元気を出して差し上げられるのでしょうけど。
わたし、エッチ画像撮るの苦手なんだ。
なによりまず、恥ずかしい!!
そして、裸で写真に写っている姿って、なんか生まれたての子牛みたいな寄る辺ないみすぼらしさみたいなのってありません?
そのあられもない様子が恥ずかしい。
じゃあ、洋服を来て『チラッ』なんていうのもありでしょうけど、ライティングやポーズで魅せるセンスもないし、それに力を入れることも照れ臭い。
そんない複合型の恥ずかしさで、苦手なのです。
ブログでも『乳首露出』を死守しています。
どうしてもあのポチが写っているのが恥ずかしくてダメなんです^^;
だから、考える。
きれいな夕日や思い出の品物の画像を添付して送ったり。
ごく普通の普段着のわたしを写して『あなたもの』と添えたり*^^*
また、おもしろ話や楽しみな話題を振ってみたり。
那智さんも、別になんでも良いようで。
わたしが、考えるということ、それにより気分の上がり方が様々なことを、そんなことを楽しんで、忙しい合間の一服にしているんだと思う。
だから、この手のメールが送られてきて、いまのところエロは一度もなしでいる。
いや、たかがおっぱいじゃん〜!!と回路を切り替えることもできるし。
那智さんのために、よいしょっと恥ずかしさを克服してしまうこともできなくない。
だけど、わたしは、わたしの『恥ずかしい』を抑えることはしないようにしているんだ。
わたしが気持ちよくなるための『恥ずかしい』は無理矢理押さえ込んでしまうこともあるけれど(お外わんこなどね)。
それ以外の場合は、ことさら抑える努力はしないようにしている。
心に嘘はつきたくない。
自分の心をコントロールするようなこともしたくない。
だけど、人はどうしたって慣れるものだ。
ちょっと無理矢理頑張ったことが、次のときには少し慣れて前回よりも少ない力でできてしまう。
だから、心をコントロールするというより、『恥ずかしいけど頑張れる』と『恥ずかしいからしない』とふたつの選択肢があるならば、できるだけ後者を選ぶようにしている。
それが、慣れないための、ちょっとの努力。
なんていったって、那智さん自身が『羞恥心をなくさないで』と切望しているのだもの。
わたしは、わたしたちのためにエッチ画像を撮らないようにもしているのです(笑)
それに。
わたしは、男性に対してへりくだる恋愛ばかりしてきた。
相手が『1』といえば『3』差し出すような。
なにも言われていないのに、気を回して最初から『3』あげちゃうような。
そうするとたいがいの男性は増長する。
それが当たり前になり、ときどき『1』しか出さないと不服そうにしたりするのだ。
へりくだって『暗闇の安息』に身を置いてしまうのは、尊重され慣れしていないわたしは、ある意味簡単なんだ。
心に蓋をしていいたことを我慢するほうが、自己主張より得意なんだ。
それを、那智さんにはしたくないという気持ちもある。
わたしがへりくだっていることに気づかずに『よしよし』なんて様子を見たら、一気に那智さんを見下してしまいかねない。
そうなりたくないというのもある。
わたしはあなたのものだと思いたい。
だけど恥ずかしいを押さえ込んでまでして、要求以上のことをする必要はないものね。
だから、エッチ画像を送ったことがほとんどないのだ。
そんなわたしの気持ちを踏まえてお読みください。(前置き長い、文中リンク多い!!!!)
『元気出させろ〜(笑)』
さて、どうしよう。
しばらく考えて。
そうだ、今日はクリスマス。
サンタ帽子があったから、それを被ってにっこり顔写真といこう。
イベント性があっていいよね^^
送った画像に『GOOD』のお返事。
とりあえず、喜んでもらえた♪
そのあと、電話がかかってきた。
「那智さん、サンタ写真よかったですか〜?」
「うん、そうだね。でも、あの帽子被ってすっぽんぽんだったらもっと可愛かったかもな〜」
すっぽんぽん!?
「ひゃーーーー、それは無理です!!!!」
「なんで?」
「そんな恥ずかしいからに決まってるじゃないですか!!!!」
「そうか〜」
「でも、あの帽子で裸のりん子、可愛いだろうな〜。俺、もっと元気出る。」
「無理ですってば、那智さん。わたしブログで乳首だって出せないんですよ!!」
「だって、俺だけに見せればいいんだし、俺いつも見てるよ^^;」
「そういう問題じゃないんです!!!」
と、前に書いたようなことをつらつらと語るわたし。
でも、語りながら…。
『可愛いだろうな〜』がリフレイン。
ああ、那智さんに可愛いと思ってもらいたい。
それで、那智さんが元気が出るなら、一石二鳥ではないか!?
ぐら〜んと、『すっぽんぽんでサンタ』に心が揺れる。
いかん、いかん、そんな恥ずかしいこと、よいしょっとやれるわけない。
その『ぐら〜ん』が伝わったのか。
「りん子、裸でサンタ、撮りたくなってるんじゃない!?」
うわああ。
那智さんと『同化願望』があるわたしは、『那智さんの意志はわたしの意志』状態になりやすい。
このときも、『裸サンタ可愛い』という意志にトロトロトロ〜っととろけて溶け込んでしまいそうだった。
「し、したいわけないでしょ!?」
「そうかな〜。俺に背中押してほしいんじゃない?ほんとは裸の写真撮ってみたいんだろ?(笑)」
『撮りたいだろ』だなんて、さらにわたしの変態琴線にまで触れようとする。
「那智さんに、撮れと命令されれば、恥ずかしいけど撮ります。」
「ううん、命令はしないよ。」
「じゃあ、撮りません!!」
「そう?今日しかないんだよ〜。」
「え?なぜ?」
「だって、クリスマス終わったらサンタの写真なんて変だろ?だから、今日しかないの。」
「ええええ!?そういうものですか!?」
「うん。」
「ええええ!?」
「今日を逃したら、一年待たないといけないんだよ〜」
わあ、一年、長い……。
って、ちがーう!!!
そんな理屈はおかしい!!
「そんなのおかしいですよ、わたしもし撮りたくなったら真夏でもサンタ写真撮りますもん。」
「だって、クリスマスじゃないのに、サンタしたって、俺が『つまんない」って相手にしないもん。」
いや、それはおかしい、よね?
それとも、そういうもの…?
いや、おかしい。
「だからね〜、今日しかチャンスないんだよ〜。」
うわあ、いつの間にか『チャンス』にすり替わってる^^;
那智さんの『元気出させろ』も、りん子からかい遊びに変わってる。
心の中で首をぶんぶんと振りながら、でも、なんだかそれが千載一遇のチャンスのような気分になってしまって、妙にそわそわしてしまう。
「じゃあ〜ね〜」
お仕事に戻る那智さん。
通話ボタンをオフにして。
考える。
裸なんて恥ずかしくて撮れない。
でも、那智さんに喜んでもらえるかも。
ううん、那智さんとわたしの関係に於いては、そうやすやすと恥ずかしいことをしてはいけないんだ。
ああ、でも可愛いと思ってもらえるなら…。
ダメ!!要求もされていないのに、自分からいっぱい差し出しちゃ、ダメ!!
あ、でも、今日しか撮れない…、そ、そんなことない、いつでも撮りたければ撮れる。
えええ!?撮りたければ?わたし、裸のセルフポート撮りたいの!?
もう、ぐるぐる。
自分の心に嘘をつくなと言い聞かせているくせに、こんなことさえ本心がどこにあるのかわからない。
那智さんの意志(この場合は、面白がっているというだけのことなのに…)が、わたしの意志になっていってしまう^^;
ああ、今日、ここで撮らなければ悔いが残りそう。(なんの悔いだ!!)
時計とにらめっこだ。
那智さんと連絡が取れる『今日』のおしまいが刻々と迫っている。
ええ〜い、撮ってしまえ〜!!
明日那智さんが死んでしまったら、わたしはきっと後悔する。
洗面所の鏡にサンタの帽子を被った全裸のわたし。
ううう、恥ずかしい^^;
でも、ここでも『乳首死守』。
携帯を握る腕で胸を隠して、シャッターを切る。
なんだか、恥ずかしさがいつまでも手元にあるようで、とにかくさっさと送ってしまう。
こんなうっとうしい一文を添えて。
メリークリスマス
精一杯、愛を込めて。
那智さんに喜んでほしくて撮りました。
お願いします、慣れないで、一生懸命を当たり前に思わないで、
単細胞なわたしに慣れないで。
だから、いつもの100倍喜んで、いつもの100倍ほめてください。
へりくだり増長する男性を見てきたわたしの精一杯のお願い。
たかが全裸、でも、わたしにはけっこう死活問題なのです。
さて、それを受け取った那智さん。
画像はさて置き、そのうっとうしい一文が強烈だったそうです。
きっとわたしの切羽詰まった様子が伝わってくれたのでしょう。
それから数日間、おかげさまで気がつけば『りん子のサンタは可愛いね〜』と付け加えてくれている、まるでテレビのCMのタイミングみたいに。
わたしはその度にホクホクだ。
たかが全裸写真。
だけど、ふたりにとって、わたしにとって、大切なものは全力で掴んで離しちゃいけないんだ。
そうすれば、居心地の良いポジションにいることはできる。
後日。
その画像を改めて見てびっくり。
画像を確認して保存するときには気づかなかった画面下の『全面表示』というのを押してみたら。
その『全面表示』の文字のわずかな幅に隠れていた黒い影が…。
『毛』!!!
陰毛が写っていたではありませんか!!!
わたしったら、乳首を隠すことばかり考えていて、もうひとつの隠さないといけないところをすっかり忘れていたのです。
あ〜あ、このまま送っちゃったよ^^;
乳首隠して『毛』隠さず…。
わたしって、ほんとに羞恥心あるんだろうか、ちょっと疑問になってきた(笑)
Mの猫好き?
独り言
社会人になってまだ日の浅い5月。
出勤途中の公園で捨てられた子猫を見つけた。
公園を囲む背の低い塀の上でガタガタ震えながらか細い声で鳴いていた。
ううう、こんな状態見捨てられるわけない!!
余裕を見て出勤していたから、一本電車を遅らせても間に合う。
時計と相談して、その子猫をお持ち帰りすることに決めた。
震える体をそっと抱き、暴れて腕を引っ掻かれながら急ぎ足で家に引き返す。
驚く家族に「わたしが帰るまで、捨てないでね!!」
そう言い残して、駅へダッシュ。
その猫はオス猫。
名前はナオ。
わたしがお風呂に入ると『にゃにゃ』とドアを開けるように催促して、上がるまでずっと浴槽のふちにちょこんと座って待っていてくれたり。
寝るときは必ずわたしのお布団に来て、一緒の枕で眠るのだ。
ときどき、首に移動して猫マフラー状態。
息が苦しくなるけれど、なんだか幸せだった。
いつの間にか猫年齢ではわたしより年上になっていて、その頃には『りん子のナイト』的な空気さえ発していた。(でも、お風呂に落っこちちゃったりしてたけど^^;)
いままで何匹か猫は飼っていたけれど、みんな餌をくれる母になついていたけど。
拾われた恩義からか、ナオはわたしに一番なついた。
猫の思い出は尽きない。
わたしは自分は『犬気質』だと思っているのだけど、なぜ猫が好きなんだろう?
と思って考えてみました^^
『同化』や『娘』願望があるので、基本的にかまってちゃんのわたし。
そのわたしが、他者をかまうとか、わたし以外のかまってもらう対象なんて必要ないのですね。
大げさな言い方をしてしまえば、かまってもらう対象はわたし一人でいいわけです(笑)
犬を飼ったことがないから、犬の良さを知らないだけかもしれないけれど。
あの纏わりつく様子にかわいらしさを感じなくもないけど。
どうしても若干の『イラッ』と感もあったりする。
同族嫌悪ってやつでしょうか。
ただ、一途な様子にすごく共感もしたりして。
似た者同士は大変です^^;
そこへいくと。
放っといてもいい猫はかまってほしい欲のライバルではなくなるわけで、非常に気が楽なんだな。
でもって。
普段は人に媚びないという印象のある猫が、ふとすり寄ってくるとき。
誰の膝にも乗らないくせに、わたしにだけ喉を鳴らしたりするとき。
あの時折見せる『気を許した』瞬間に、わたしだけ特別扱いをされている気分にさせられてしまうのです。
それは、深く一途な気質で、でも、比較的誰かに尻尾を振りたいと思われる犬よりも、その猫の様子は特別扱いされているように感じるみたいなんだな、わたしは。
つれない相手からふと感じる好感触に、特別扱いされていると感じてしまう。
あれ?これってなにかに似てる。
普段あまり感情表現に上下のない那智さんが、ときどき感情を溢れさせてしまう瞬間。
滅多に爆笑しない那智さんが、わたしの言葉で笑うとき。
『わたしの喜ぶ姿が見たい』というスタンスで鞭を振るう那智さんの、瞳が嬉しそうに冷たく光るとき。
ああ、わたし、この人の特別な存在でいられている!!
と感じられて、天にも昇る気分になっている。
かまってちゃんで特別扱いしてほしいわたしは、猫的方法が合っているのではないかな。
だから、猫が好きなのではないかと、多少こじつけながら考えるのでした^^
ちなみに那智さんは、当然のように犬が好き。
従属願望の強いM女の猫好き。
ないかなぁ、ないよね…?
Sの人でも猫好きっているはずだもんね^^;
でも、なんとなくありな感じしてるわたしでした^^
社会人になってまだ日の浅い5月。
出勤途中の公園で捨てられた子猫を見つけた。
公園を囲む背の低い塀の上でガタガタ震えながらか細い声で鳴いていた。
ううう、こんな状態見捨てられるわけない!!
余裕を見て出勤していたから、一本電車を遅らせても間に合う。
時計と相談して、その子猫をお持ち帰りすることに決めた。
震える体をそっと抱き、暴れて腕を引っ掻かれながら急ぎ足で家に引き返す。
驚く家族に「わたしが帰るまで、捨てないでね!!」
そう言い残して、駅へダッシュ。
その猫はオス猫。
名前はナオ。
わたしがお風呂に入ると『にゃにゃ』とドアを開けるように催促して、上がるまでずっと浴槽のふちにちょこんと座って待っていてくれたり。
寝るときは必ずわたしのお布団に来て、一緒の枕で眠るのだ。
ときどき、首に移動して猫マフラー状態。
息が苦しくなるけれど、なんだか幸せだった。
いつの間にか猫年齢ではわたしより年上になっていて、その頃には『りん子のナイト』的な空気さえ発していた。(でも、お風呂に落っこちちゃったりしてたけど^^;)
いままで何匹か猫は飼っていたけれど、みんな餌をくれる母になついていたけど。
拾われた恩義からか、ナオはわたしに一番なついた。
猫の思い出は尽きない。
わたしは自分は『犬気質』だと思っているのだけど、なぜ猫が好きなんだろう?
と思って考えてみました^^
『同化』や『娘』願望があるので、基本的にかまってちゃんのわたし。
そのわたしが、他者をかまうとか、わたし以外のかまってもらう対象なんて必要ないのですね。
大げさな言い方をしてしまえば、かまってもらう対象はわたし一人でいいわけです(笑)
犬を飼ったことがないから、犬の良さを知らないだけかもしれないけれど。
あの纏わりつく様子にかわいらしさを感じなくもないけど。
どうしても若干の『イラッ』と感もあったりする。
同族嫌悪ってやつでしょうか。
ただ、一途な様子にすごく共感もしたりして。
似た者同士は大変です^^;
そこへいくと。
放っといてもいい猫はかまってほしい欲のライバルではなくなるわけで、非常に気が楽なんだな。
でもって。
普段は人に媚びないという印象のある猫が、ふとすり寄ってくるとき。
誰の膝にも乗らないくせに、わたしにだけ喉を鳴らしたりするとき。
あの時折見せる『気を許した』瞬間に、わたしだけ特別扱いをされている気分にさせられてしまうのです。
それは、深く一途な気質で、でも、比較的誰かに尻尾を振りたいと思われる犬よりも、その猫の様子は特別扱いされているように感じるみたいなんだな、わたしは。
つれない相手からふと感じる好感触に、特別扱いされていると感じてしまう。
あれ?これってなにかに似てる。
普段あまり感情表現に上下のない那智さんが、ときどき感情を溢れさせてしまう瞬間。
滅多に爆笑しない那智さんが、わたしの言葉で笑うとき。
『わたしの喜ぶ姿が見たい』というスタンスで鞭を振るう那智さんの、瞳が嬉しそうに冷たく光るとき。
ああ、わたし、この人の特別な存在でいられている!!
と感じられて、天にも昇る気分になっている。
かまってちゃんで特別扱いしてほしいわたしは、猫的方法が合っているのではないかな。
だから、猫が好きなのではないかと、多少こじつけながら考えるのでした^^
ちなみに那智さんは、当然のように犬が好き。
従属願望の強いM女の猫好き。
ないかなぁ、ないよね…?
Sの人でも猫好きっているはずだもんね^^;
でも、なんとなくありな感じしてるわたしでした^^
犬気質
独特な幸福感
ちょっとノッテしまって、犬猫話を続けちゃおう!!(あ、今回猫はないかも!?)
haluさんがくださったコメントに登場した、おばあさんと小型犬のお話。
階段を降りるのを躊躇していた犬がおばあさんの降りた位置に移動して、おばあさんの足跡をなぞるように降りていったというお話。
これを読んで、そうそう、それそれ〜と大きく頷いてしまった。
おそらく、そのエピソードを読んで、大半の人は『おばあさんの後について行く犬』をかわいい〜と思うのでしょうけど、わたしはまったく違うのです。
完全に犬目線(笑)
ああ、わかるわかる、安心してついて行かれる人がいて良かったね〜って思うのだ。
だから、共感の嵐で、犬かわいいには繋がらない^^;
M女さんは、もしかしたらこの犬目線に共感していただける方多いんじゃないかな〜って思うのです。
よくテレビで犬と飼い主で難関クリアみたいなゲームものありますよね。
迷路とか水とかの障害をくぐってゴールを目指すやつ。
ゴールにいる飼い主の声だけを頼りに、高い所とか苦手な水を必死に越えて行く姿を見ていると、わたし涙が出てきちゃうんだよね^^;
その涙はね、健気な姿に感動しているんじゃなくて。
ああ、わかる、早く飼い主さんに会いたいよね〜とか。
慕える人がいてよかったね〜とか。
やっぱり犬目線の共感の涙なのだ。
そういうのを見ていると、わたしは犬気質だなと思うのです。
だけどね、命令に従い、飼い主のいうことを忠実に守るというような『尽くす』とか『忠誠』を犬から連想されると、ちょっとわたしの好みとは違うなとも思うのです。
わたしが犬に共感して、思わず涙まで流してしまうものは。
全身全霊で恋い慕う、ということ。
わたしは、これがしたいのね。
だから、『慕う』=『従う、忠誠』と連想されると、違うなと思うのです。
この違い、説明できるかな…。
わたしの犬気質は。
芸を仕込まれたいわけでもないし、言うことを聞いて服従したいわけでもない。
ただ、思いっきり『大好き、大好き!!」と安心して尻尾を振りたいのね。
そこには、命令も服従も存在しないのです。
犬と形容されることの多いMの方を見ていると、忠誠を誓い命令を遂行することに喜びを感じている方と、わたしのようにただただ『慕っていたい』という人がいるように思います。
まあ、これはお相手の求めるものにも左右されていくとも思うけど。
過去、奴隷だからと、訓練や我慢を強いられたとき、わたしはあまり嬉しくなかったのですよね。
たぶん、わたしは求めているものは。
全身全霊で恋い慕い、増長もせずなにも変わらず受け取ってもらい、さらに安心して慕わせてもらう。(好き好きってすると急に偉そうになる男性っているからね)
こういう安心して思い切り恋い慕える先なのです。
そこから、命令やら忠誠に進んで行っちゃうと、『え〜、そんなんしてないで、好き好きってじゃれ合っていたーい』となってしまうのです。
全然、健気じゃない^^;
で、同じ『犬』的M女さんでも、忠誠を誓うタイプと好き好きしていたーいというタイプがいるとするならば。
前者は、頑張り屋さんの『上の子』タイプで、後者は甘えん坊の『下の子』タイプなんじゃないかと、また勝手に分類してみました。
ということで。
わたしは、猫好きの犬気質で下の子型。
こんな感じでどうでしょう!?
こちらは芸をしないけど、安心して『好き好き』させてくれ〜って、なんて面倒な犬気質下の子型^^;
たぶん、犬気質を求めるS男性の多くは上の子型を好むのでしょうね〜。
だから、S男性からは、ちょっと不人気の下の子型なわたし?(笑)
ちょっとノッテしまって、犬猫話を続けちゃおう!!(あ、今回猫はないかも!?)
haluさんがくださったコメントに登場した、おばあさんと小型犬のお話。
階段を降りるのを躊躇していた犬がおばあさんの降りた位置に移動して、おばあさんの足跡をなぞるように降りていったというお話。
これを読んで、そうそう、それそれ〜と大きく頷いてしまった。
おそらく、そのエピソードを読んで、大半の人は『おばあさんの後について行く犬』をかわいい〜と思うのでしょうけど、わたしはまったく違うのです。
完全に犬目線(笑)
ああ、わかるわかる、安心してついて行かれる人がいて良かったね〜って思うのだ。
だから、共感の嵐で、犬かわいいには繋がらない^^;
M女さんは、もしかしたらこの犬目線に共感していただける方多いんじゃないかな〜って思うのです。
よくテレビで犬と飼い主で難関クリアみたいなゲームものありますよね。
迷路とか水とかの障害をくぐってゴールを目指すやつ。
ゴールにいる飼い主の声だけを頼りに、高い所とか苦手な水を必死に越えて行く姿を見ていると、わたし涙が出てきちゃうんだよね^^;
その涙はね、健気な姿に感動しているんじゃなくて。
ああ、わかる、早く飼い主さんに会いたいよね〜とか。
慕える人がいてよかったね〜とか。
やっぱり犬目線の共感の涙なのだ。
そういうのを見ていると、わたしは犬気質だなと思うのです。
だけどね、命令に従い、飼い主のいうことを忠実に守るというような『尽くす』とか『忠誠』を犬から連想されると、ちょっとわたしの好みとは違うなとも思うのです。
わたしが犬に共感して、思わず涙まで流してしまうものは。
全身全霊で恋い慕う、ということ。
わたしは、これがしたいのね。
だから、『慕う』=『従う、忠誠』と連想されると、違うなと思うのです。
この違い、説明できるかな…。
わたしの犬気質は。
芸を仕込まれたいわけでもないし、言うことを聞いて服従したいわけでもない。
ただ、思いっきり『大好き、大好き!!」と安心して尻尾を振りたいのね。
そこには、命令も服従も存在しないのです。
犬と形容されることの多いMの方を見ていると、忠誠を誓い命令を遂行することに喜びを感じている方と、わたしのようにただただ『慕っていたい』という人がいるように思います。
まあ、これはお相手の求めるものにも左右されていくとも思うけど。
過去、奴隷だからと、訓練や我慢を強いられたとき、わたしはあまり嬉しくなかったのですよね。
たぶん、わたしは求めているものは。
全身全霊で恋い慕い、増長もせずなにも変わらず受け取ってもらい、さらに安心して慕わせてもらう。(好き好きってすると急に偉そうになる男性っているからね)
こういう安心して思い切り恋い慕える先なのです。
そこから、命令やら忠誠に進んで行っちゃうと、『え〜、そんなんしてないで、好き好きってじゃれ合っていたーい』となってしまうのです。
全然、健気じゃない^^;
で、同じ『犬』的M女さんでも、忠誠を誓うタイプと好き好きしていたーいというタイプがいるとするならば。
前者は、頑張り屋さんの『上の子』タイプで、後者は甘えん坊の『下の子』タイプなんじゃないかと、また勝手に分類してみました。
ということで。
わたしは、猫好きの犬気質で下の子型。
こんな感じでどうでしょう!?
こちらは芸をしないけど、安心して『好き好き』させてくれ〜って、なんて面倒な犬気質下の子型^^;
たぶん、犬気質を求めるS男性の多くは上の子型を好むのでしょうね〜。
だから、S男性からは、ちょっと不人気の下の子型なわたし?(笑)
心の基礎体力
りん子的独り言(生意気)
ここに時々登場する可穂さんに、やっとお会いすることができました。
彼女は新幹線に乗らないと会えない距離にいるのですが、ミニオフ企画を機に会いに来てくれたのです。
事情があって、お迎えは那智さんだけ。
わたしは少しだけ遅れて合流となりました。
ランチに予定していたビルに向かってふたりに追いつくように走る。
目的地に近づいたので那智さんの携帯に電話して『もうすぐですよ〜』と伝えると、どうやら、同じタイミングで到着できそうだった(ちょっと観光案内がてらゆっくり移動してくれていたらしい)
「いま、どこ?」
「○○を通りすぎたところです。」
「ああ、見えた見えた。じゃ、切るね。」
電話を切って、視線を泳がせると。
那智さんの姿よりも先に、事前に聞いていた可穂さんのブルーグレーのマフラーが目に入った。
ああ、あの人だ。
大きな道路を挟んで、そこだけに焦点が定まる。
照れ臭いような、なんだか懐かしいような感じだった。
可穂さんとはメールでだけやり取りをしている。
SMも主従も未知の世界だった彼女に『奴隷』を求める彼。
わたしから見れば、身も心も彼女から搾取するだけにしか見えない恋愛(それが奴隷と言われてしまえばそれまでですが^^;)。
そこに酔えず疑問が湧き、納得させてほしいと思う自分の気持ちは間違っていないんじゃないかという思考のヒントに『薬指の刺青』を使ってくれたのです。
その身を擦り減らすような恋愛を受け入れようとした様子とメールの文面の印象から、『NO』が言えないおとなしい女性を想像していたのですが。
華やかな顔立ちとしゃんと伸びた背筋、臆することなくまっすぐ目を見て話す姿に、人は見かけによらないな〜と思う。
実生活でもきちんと意見すべきところでは意見できるらしいのだけど、おそらくわたしと似ていて、特に恋愛の場面で幸せになりにくい性質のようなのだ。
たぶん、父性愛不足からくる『愛される価値がない』という自己評価の低さが、わたしと似ているだろうな。
そんな可穂さんと話しは尽きない。
ランチを食べて、那智さんは一旦お仕事に、夕方また合流するまで二人でおしゃべりしながら『薬指の刺青ツアー』^^
ここが、すったもんだしたモニュメント。
で、これがよくお世話になったマ○○。
この正面玄関で四つん這いになって、この脇でも四つん這い、ここをお散歩が那智さんの計画なの。
ごく普通の日常の景色の中で行われる不自然な行為。
そこから『ごく日常の景色』だけを切り取ってみてみると、行為の異常さがより際立って感じる。
うわあ、わたし、こんなところであんなことしていたの!?
客観視って、こわい(笑)
ひとつひとつに驚く可穂さんに。
「普段は朝一だからもう少し人が少ないの。」
「あの日は雨だったから、もう少し人いなかった…と思う。」
弁解のオンパレード。
このコンビニ、この手すりにリードを縛って「大丈夫?」って声かけられたの。
ここが『くぼみ』で、この坂で四つん這い。
制服でおもらしはここで、お水をかけられたのはここ。
「このあたり濃い〜ね〜。」
わたしのブログを楽しんで読んでくれている可穂さんは、実際に見てまた違った楽しみを味わってくれたみたい。
夕方那智さんと合流して、いつもの台湾料理屋さんへ。
わたしはここが大好きなのだ^^;
ビールと紹興酒、クセのある香草や調味料。
それらはスパイスとなって、楽しい時間をさらに幸福なものにしてくれた。
あっという間の数時間。
新幹線のホームでまた会おうねとハグと握手。
再会を誓って、新しい出会いに感謝した夜だった。
少し話しは逸れるけど。
この前、那智さんとランチ場所を探していて、いままでなかった看板を見つけた。
ベトナム料理のお店だった。
できたてではなさそうだけど、比較的新しいく小綺麗な店内。
調味料を入れる小物や店員さんの服装もおしゃれだ。
きっと女性客をターゲットにしているのだろう。
出てきた料理もとてもおいしい。
出汁のきいたスープに生春巻きも付いている。
満足のランチだった。
お店を出て、おいしかったとふたりで言い合うも、那智さんがひと言。
「だけど、なんでかな、また来たいとすごく思わないな。」
うん、わたしもそう感じていた。
とてもおいしい。
でも、日本人と女性客を意識したからか、すべてが平均的なまともな印象なのだ。
おいしいと思うことと、また来たいと思うことは必ずしも一致しないみたい。
じゃあ、なにが『また来たい』なのか。
わたしは、大好きな台湾料理屋を思い出す。
あの独特の『クセ』。
万人受けしない(かもしれない)特徴のある味が、猥雑な喧噪が、あの『クセ』が病み付きになるんだ。
だから、また味わいたいと、事あるごとに足を運んでしまう。
可穂さんとお付き合いをしていた彼。
人を寄せ付けない空気を持っているらしく、心の中を誰にも見せない人らしい。
その人が可穂さんにだけ、チラッと心を許したり『願望』を話したりする。
だけど、寄せ付けないということは裏を返せば、人と向き合うことができない人かもしれない。
だから、話を聞いていると、どうも自己中心的で子供っぽい感じがする。
わたしのような『無価値感』を持っている女性はそういう人に振り回される恋愛に陥りやすい。
この人を理解できるのはわたしだけだと、そこに価値を見いだしたいから(これはDVと似ている)。
で、そういう人に無理矢理振り回される恋愛は、ジェットコースターのようで『クセ』がある。
確かに、可穂さんの口から聞かせてもらう彼の台詞は(『お前は俺から離れられない』とか『お前は俺が全部管理する』とか)、無価値感を持っている女性には麻薬をような効力があるだろう。
わたしもグラッと来ていたかもしれない。
『クセ』のあるものは病み付きになる。
だけど、人間関係構築に於いては、大切なのは『病み付き』になることじゃないよね。
向かい合い尊重し合い、真摯に積み上げていくものだ。
だから、その『病み付き』は幸福には繋がらないように思う。
一番大事なのは人間関係構築。
それができて、はじめてその人と生み出す『行為』に病み付きになれれば、これは人生を豊かにしてくれるように思う。
たまの外食が良いように、『クセ』のあるものはときどきだから幸福な『またしたい』になるのではないかしら。
可穂さんは、彼と別れて。
後悔は感じていないようだけど、いま、怒りや虚無感を感じているようだ。
『クセ』のある彼は魅力的だったかもしれない。
これから先もしかしたら、その魅力に揺らぐときがあるかもしれない。
でも、それは可穂さんの幸福に繋がらないと客観視できることを祈ってる。
たかがブログ。
そこで出会って一度だけあったくらいで、何もわからないかもしれないけど。
台湾料理屋さんで流れていた搾取されないあの穏やかな時間は、幸福に繋がるサンプルになるといいなと思ってる。
日々のご飯で得られるような基礎体力を真摯な人間関係で作り。
そして、たまの贅沢でクセのある行為に病み付きになる。
きっと、このほうが心豊かな暮らしになるよね。
可穂さん、遠くからありがとうございました。
また、いつかお会いできることを楽しみにしています。
わたしの心にも栄養をいただけて、心の基礎体力がまた少しついたように感じられる夜でした。
ミニオフに手を挙げてくださった皆様。
何年かかってでも、絶対お会いしましょうね^^
ところで、那智さん。
わたしのほうの諸事情もあったので、言えた義理じゃないのですが。
最近外食してなーい。
わたしにまた、あの病み付きになる味を味わわせてくださいな^^
ここに時々登場する可穂さんに、やっとお会いすることができました。
彼女は新幹線に乗らないと会えない距離にいるのですが、ミニオフ企画を機に会いに来てくれたのです。
事情があって、お迎えは那智さんだけ。
わたしは少しだけ遅れて合流となりました。
ランチに予定していたビルに向かってふたりに追いつくように走る。
目的地に近づいたので那智さんの携帯に電話して『もうすぐですよ〜』と伝えると、どうやら、同じタイミングで到着できそうだった(ちょっと観光案内がてらゆっくり移動してくれていたらしい)
「いま、どこ?」
「○○を通りすぎたところです。」
「ああ、見えた見えた。じゃ、切るね。」
電話を切って、視線を泳がせると。
那智さんの姿よりも先に、事前に聞いていた可穂さんのブルーグレーのマフラーが目に入った。
ああ、あの人だ。
大きな道路を挟んで、そこだけに焦点が定まる。
照れ臭いような、なんだか懐かしいような感じだった。
可穂さんとはメールでだけやり取りをしている。
SMも主従も未知の世界だった彼女に『奴隷』を求める彼。
わたしから見れば、身も心も彼女から搾取するだけにしか見えない恋愛(それが奴隷と言われてしまえばそれまでですが^^;)。
そこに酔えず疑問が湧き、納得させてほしいと思う自分の気持ちは間違っていないんじゃないかという思考のヒントに『薬指の刺青』を使ってくれたのです。
その身を擦り減らすような恋愛を受け入れようとした様子とメールの文面の印象から、『NO』が言えないおとなしい女性を想像していたのですが。
華やかな顔立ちとしゃんと伸びた背筋、臆することなくまっすぐ目を見て話す姿に、人は見かけによらないな〜と思う。
実生活でもきちんと意見すべきところでは意見できるらしいのだけど、おそらくわたしと似ていて、特に恋愛の場面で幸せになりにくい性質のようなのだ。
たぶん、父性愛不足からくる『愛される価値がない』という自己評価の低さが、わたしと似ているだろうな。
そんな可穂さんと話しは尽きない。
ランチを食べて、那智さんは一旦お仕事に、夕方また合流するまで二人でおしゃべりしながら『薬指の刺青ツアー』^^
ここが、すったもんだしたモニュメント。
で、これがよくお世話になったマ○○。
この正面玄関で四つん這いになって、この脇でも四つん這い、ここをお散歩が那智さんの計画なの。
ごく普通の日常の景色の中で行われる不自然な行為。
そこから『ごく日常の景色』だけを切り取ってみてみると、行為の異常さがより際立って感じる。
うわあ、わたし、こんなところであんなことしていたの!?
客観視って、こわい(笑)
ひとつひとつに驚く可穂さんに。
「普段は朝一だからもう少し人が少ないの。」
「あの日は雨だったから、もう少し人いなかった…と思う。」
弁解のオンパレード。
このコンビニ、この手すりにリードを縛って「大丈夫?」って声かけられたの。
ここが『くぼみ』で、この坂で四つん這い。
制服でおもらしはここで、お水をかけられたのはここ。
「このあたり濃い〜ね〜。」
わたしのブログを楽しんで読んでくれている可穂さんは、実際に見てまた違った楽しみを味わってくれたみたい。
夕方那智さんと合流して、いつもの台湾料理屋さんへ。
わたしはここが大好きなのだ^^;
ビールと紹興酒、クセのある香草や調味料。
それらはスパイスとなって、楽しい時間をさらに幸福なものにしてくれた。
あっという間の数時間。
新幹線のホームでまた会おうねとハグと握手。
再会を誓って、新しい出会いに感謝した夜だった。
少し話しは逸れるけど。
この前、那智さんとランチ場所を探していて、いままでなかった看板を見つけた。
ベトナム料理のお店だった。
できたてではなさそうだけど、比較的新しいく小綺麗な店内。
調味料を入れる小物や店員さんの服装もおしゃれだ。
きっと女性客をターゲットにしているのだろう。
出てきた料理もとてもおいしい。
出汁のきいたスープに生春巻きも付いている。
満足のランチだった。
お店を出て、おいしかったとふたりで言い合うも、那智さんがひと言。
「だけど、なんでかな、また来たいとすごく思わないな。」
うん、わたしもそう感じていた。
とてもおいしい。
でも、日本人と女性客を意識したからか、すべてが平均的なまともな印象なのだ。
おいしいと思うことと、また来たいと思うことは必ずしも一致しないみたい。
じゃあ、なにが『また来たい』なのか。
わたしは、大好きな台湾料理屋を思い出す。
あの独特の『クセ』。
万人受けしない(かもしれない)特徴のある味が、猥雑な喧噪が、あの『クセ』が病み付きになるんだ。
だから、また味わいたいと、事あるごとに足を運んでしまう。
可穂さんとお付き合いをしていた彼。
人を寄せ付けない空気を持っているらしく、心の中を誰にも見せない人らしい。
その人が可穂さんにだけ、チラッと心を許したり『願望』を話したりする。
だけど、寄せ付けないということは裏を返せば、人と向き合うことができない人かもしれない。
だから、話を聞いていると、どうも自己中心的で子供っぽい感じがする。
わたしのような『無価値感』を持っている女性はそういう人に振り回される恋愛に陥りやすい。
この人を理解できるのはわたしだけだと、そこに価値を見いだしたいから(これはDVと似ている)。
で、そういう人に無理矢理振り回される恋愛は、ジェットコースターのようで『クセ』がある。
確かに、可穂さんの口から聞かせてもらう彼の台詞は(『お前は俺から離れられない』とか『お前は俺が全部管理する』とか)、無価値感を持っている女性には麻薬をような効力があるだろう。
わたしもグラッと来ていたかもしれない。
『クセ』のあるものは病み付きになる。
だけど、人間関係構築に於いては、大切なのは『病み付き』になることじゃないよね。
向かい合い尊重し合い、真摯に積み上げていくものだ。
だから、その『病み付き』は幸福には繋がらないように思う。
一番大事なのは人間関係構築。
それができて、はじめてその人と生み出す『行為』に病み付きになれれば、これは人生を豊かにしてくれるように思う。
たまの外食が良いように、『クセ』のあるものはときどきだから幸福な『またしたい』になるのではないかしら。
可穂さんは、彼と別れて。
後悔は感じていないようだけど、いま、怒りや虚無感を感じているようだ。
『クセ』のある彼は魅力的だったかもしれない。
これから先もしかしたら、その魅力に揺らぐときがあるかもしれない。
でも、それは可穂さんの幸福に繋がらないと客観視できることを祈ってる。
たかがブログ。
そこで出会って一度だけあったくらいで、何もわからないかもしれないけど。
台湾料理屋さんで流れていた搾取されないあの穏やかな時間は、幸福に繋がるサンプルになるといいなと思ってる。
日々のご飯で得られるような基礎体力を真摯な人間関係で作り。
そして、たまの贅沢でクセのある行為に病み付きになる。
きっと、このほうが心豊かな暮らしになるよね。
可穂さん、遠くからありがとうございました。
また、いつかお会いできることを楽しみにしています。
わたしの心にも栄養をいただけて、心の基礎体力がまた少しついたように感じられる夜でした。
ミニオフに手を挙げてくださった皆様。
何年かかってでも、絶対お会いしましょうね^^
ところで、那智さん。
わたしのほうの諸事情もあったので、言えた義理じゃないのですが。
最近外食してなーい。
わたしにまた、あの病み付きになる味を味わわせてくださいな^^
諸刃の刃
独特な幸福感
年始、重要なお仕事を控えている那智さんが連泊しているビジネスホテルに仮眠を取りに戻ったとき。
その3時間ほどの時間に合わせるように、わたしもそこに出向いた。
部屋に入って。
互いにコートをハンガーに掛け、少し身軽にする。
特に『尽くす』という感覚はないけれど、たまたまわたしがクローゼットのそばにいたし、那智さんお疲れのようだし、外したネクタイとシャツを受け取ってあまったハンガーに掛けた。
そのまま、ドカッと椅子に腰掛けた那智さんの足下に座る。
年末年始と忙しい時期が重なって、時間的にも精神的にも余裕のないわたしたち。
とにかくわたしは那智さんにくっついていたくて太ももに顔を付ける。
持って来たノートパソコンを広げて急ぎの仕事のチャックだけ済ませようとしているらしい。
「那智さん、お仕事があるならなさってくださいね。」
「なんで?仕事していたほうがいいなら、してるけど?」
「ここにいるだけでいいです。」
足の間に挟まって、頭上でパソコンをカチカチしている音を聞いているだけでよかった。
犬みたい。
ああ、幸せ。
片手間で、いま那智さんの意識はお仕事だとしても、意識下にはわたしがいて、『いつも意識下にはいるよ』と感じさせてくれて(これ重要!!)いる。
この時間が幸せで。
思わず。
那智さんを見上げグーにした両手を太ももに乗せて。
「わん♪」
と言ってみる。
「そうかぁ、りん子はわんこになりたいんだね〜。」
「わん♪」
再びパソコンに向かい。
こんなことを言い出す那智さん。
「ほら、靴下を脱がせろ!!」
へ!?
何?その命令口調!!
那智さんが本気でそういう口調になることはないとわかっているけど、わたし男性のそういうの怖いんだ。
だから、一瞬怯んでしまう。
見上げて顔を見てみると、疲れはにじんでいるものの楽しそうな表情。
ああ、遊んでいるんだなと、確認できてからは、わたしも安心して、それにのっかる。
「ほら、脱がせろよ、犬!!犬なんだろ?犬なら言うこと聞くんだろ?」
「わん?」
冗談とわかっていても、それに素直に従うのはなんだか面白くない。
「わん、わん」
そういいながら、手をグーのまま靴下をもぞもぞする。
犬だから、脱がせられませーん^^
「あはは、そういうことね。」
「つべこべ言ってないで脱がせるんだよ!!(笑)」
足をわたしの太ももにドカッと乗せる。
くわえて脱がそうかと思ったけど靴下破るといけないし、結局クスクス笑いながら普通に脱がして差し上げた。
「犬!!次、ポットのお湯を用意しろ〜!!」
「ああ、犬相手と思ったら、理不尽なこともできるかもしれないな〜。犬だから何を言ってもいいって感じでね。」
まだ、犬遊びね。
「わん!!」
那智さんの向こう側にあるポットまで四つん這い。
ポットの前にしゃがみ込み。
またグーのまま、ポットの蓋あたりをカリカリ。
那智さんのほうを向いてにっこり笑って。
「わん♪」
犬だから、ポット開けられませーん♪
「いいからさっさとやれ〜!!」
いままでだって、お湯湧かしてとか言われればするし、言われるまえから動くことだってある。
だから、お湯を沸かすことは理不尽なことだとは思わない。
おそらく那智さんの言いたいことは、気持ちの問題なのですよね。
そう思って聞いてみる。
「那智さん、わたしに対して理不尽なことしたいのですか?」
「それでりん子が喜ぶなら、してもいいかなと思うよ。」
ううん、そうじゃなくて。
わたしは喜ぶからとかじゃなくて。
人って基本的に相手を思いやりますよね。
特に、相手のことを大切に思えば思うほど、相手の気持ちを考えたりしますよね。
そうじゃなくて。
相手の人格を一切無視して自分勝手に振る舞いたいという欲求はありませんか?
わたしが想像するに『奴隷』と呼ぶ存在を欲する人は、こういうことを望んでいるんじゃないかと思うのです。
普通、相手に人格を認めていれば「これをしたら相手がどう思うか、相手にどう思われるか」そう考えるのが当然ですよね。
それをしないでいい存在をわたしに求めていないですか?
「う〜ん、ないな。」
「じゃあ、わたしじゃない誰かだったら?」
「うん…妄想の世界だったら、誘拐して監禁して…なんていうのもあるかもしれないけど、基本的にはないな。」
わたしには被虐願望がある。
肉体的な苦痛はもちろん。
ほんとのこというと『奴隷』のような人格無視扱いにも、淡い憧れがある。
だけど、それは『自己肯定』できにくいわたしには、傷に繋がるのだ。
以前、『淫乱牝豚調教日記』のようなもので、女性を嘲笑うような描写を目にしただけで、まるで自分のことのように気持ちが重たくなってしまった。
わたしはマゾのはずなのになんでいやな気分になってしまうのだろうと、矛盾を感じたものだ。
人格無視、わたしには諸刃の刃だ。
憧れではあるけれど、たぶん傷ついてしまう。
だから、実は、この『犬だからなにをしてもかまわない』という那智さんのスタンスに、お遊びだとわかっていても、心が小さく軋んでいたんだ。
そして、那智さんはおそらく奴隷を持ちたいと思う性癖はないよう。
妄想を実現させるのは難しいし。
だから、わたしたちは『大切にされながら酷いことをする』ということで成り立っている。
犬のお遊びで小さく軋んだ心を見つめ。
淡い憧れの人格無視は、やっぱりわたしには難しいのかなぁと思う。
諸刃の刃。
傷を負ってしまうことを覚悟できたら、もしかしたら、淡い願望は深い快感に繋がるかもしれない。
だけど、やっぱり『自己肯定』して傷つかずにいられる自信がないな。
それとも、その傷も甘美なものなのかな…。
う〜ん、やっぱりそんな甘いものではないように思う。
ああ、なんだか今日は書くことがまとまっていないゾ。
くだらない犬話から、ちょっと濃い目の話になってしまった。
で、結局。
傷つけずに『人格無視』してほしいなぁという、ただのリクエストのようなエントリー^^;
年始、重要なお仕事を控えている那智さんが連泊しているビジネスホテルに仮眠を取りに戻ったとき。
その3時間ほどの時間に合わせるように、わたしもそこに出向いた。
部屋に入って。
互いにコートをハンガーに掛け、少し身軽にする。
特に『尽くす』という感覚はないけれど、たまたまわたしがクローゼットのそばにいたし、那智さんお疲れのようだし、外したネクタイとシャツを受け取ってあまったハンガーに掛けた。
そのまま、ドカッと椅子に腰掛けた那智さんの足下に座る。
年末年始と忙しい時期が重なって、時間的にも精神的にも余裕のないわたしたち。
とにかくわたしは那智さんにくっついていたくて太ももに顔を付ける。
持って来たノートパソコンを広げて急ぎの仕事のチャックだけ済ませようとしているらしい。
「那智さん、お仕事があるならなさってくださいね。」
「なんで?仕事していたほうがいいなら、してるけど?」
「ここにいるだけでいいです。」
足の間に挟まって、頭上でパソコンをカチカチしている音を聞いているだけでよかった。
犬みたい。
ああ、幸せ。
片手間で、いま那智さんの意識はお仕事だとしても、意識下にはわたしがいて、『いつも意識下にはいるよ』と感じさせてくれて(これ重要!!)いる。
この時間が幸せで。
思わず。
那智さんを見上げグーにした両手を太ももに乗せて。
「わん♪」
と言ってみる。
「そうかぁ、りん子はわんこになりたいんだね〜。」
「わん♪」
再びパソコンに向かい。
こんなことを言い出す那智さん。
「ほら、靴下を脱がせろ!!」
へ!?
何?その命令口調!!
那智さんが本気でそういう口調になることはないとわかっているけど、わたし男性のそういうの怖いんだ。
だから、一瞬怯んでしまう。
見上げて顔を見てみると、疲れはにじんでいるものの楽しそうな表情。
ああ、遊んでいるんだなと、確認できてからは、わたしも安心して、それにのっかる。
「ほら、脱がせろよ、犬!!犬なんだろ?犬なら言うこと聞くんだろ?」
「わん?」
冗談とわかっていても、それに素直に従うのはなんだか面白くない。
「わん、わん」
そういいながら、手をグーのまま靴下をもぞもぞする。
犬だから、脱がせられませーん^^
「あはは、そういうことね。」
「つべこべ言ってないで脱がせるんだよ!!(笑)」
足をわたしの太ももにドカッと乗せる。
くわえて脱がそうかと思ったけど靴下破るといけないし、結局クスクス笑いながら普通に脱がして差し上げた。
「犬!!次、ポットのお湯を用意しろ〜!!」
「ああ、犬相手と思ったら、理不尽なこともできるかもしれないな〜。犬だから何を言ってもいいって感じでね。」
まだ、犬遊びね。
「わん!!」
那智さんの向こう側にあるポットまで四つん這い。
ポットの前にしゃがみ込み。
またグーのまま、ポットの蓋あたりをカリカリ。
那智さんのほうを向いてにっこり笑って。
「わん♪」
犬だから、ポット開けられませーん♪
「いいからさっさとやれ〜!!」
いままでだって、お湯湧かしてとか言われればするし、言われるまえから動くことだってある。
だから、お湯を沸かすことは理不尽なことだとは思わない。
おそらく那智さんの言いたいことは、気持ちの問題なのですよね。
そう思って聞いてみる。
「那智さん、わたしに対して理不尽なことしたいのですか?」
「それでりん子が喜ぶなら、してもいいかなと思うよ。」
ううん、そうじゃなくて。
わたしは喜ぶからとかじゃなくて。
人って基本的に相手を思いやりますよね。
特に、相手のことを大切に思えば思うほど、相手の気持ちを考えたりしますよね。
そうじゃなくて。
相手の人格を一切無視して自分勝手に振る舞いたいという欲求はありませんか?
わたしが想像するに『奴隷』と呼ぶ存在を欲する人は、こういうことを望んでいるんじゃないかと思うのです。
普通、相手に人格を認めていれば「これをしたら相手がどう思うか、相手にどう思われるか」そう考えるのが当然ですよね。
それをしないでいい存在をわたしに求めていないですか?
「う〜ん、ないな。」
「じゃあ、わたしじゃない誰かだったら?」
「うん…妄想の世界だったら、誘拐して監禁して…なんていうのもあるかもしれないけど、基本的にはないな。」
わたしには被虐願望がある。
肉体的な苦痛はもちろん。
ほんとのこというと『奴隷』のような人格無視扱いにも、淡い憧れがある。
だけど、それは『自己肯定』できにくいわたしには、傷に繋がるのだ。
以前、『淫乱牝豚調教日記』のようなもので、女性を嘲笑うような描写を目にしただけで、まるで自分のことのように気持ちが重たくなってしまった。
わたしはマゾのはずなのになんでいやな気分になってしまうのだろうと、矛盾を感じたものだ。
人格無視、わたしには諸刃の刃だ。
憧れではあるけれど、たぶん傷ついてしまう。
だから、実は、この『犬だからなにをしてもかまわない』という那智さんのスタンスに、お遊びだとわかっていても、心が小さく軋んでいたんだ。
そして、那智さんはおそらく奴隷を持ちたいと思う性癖はないよう。
妄想を実現させるのは難しいし。
だから、わたしたちは『大切にされながら酷いことをする』ということで成り立っている。
犬のお遊びで小さく軋んだ心を見つめ。
淡い憧れの人格無視は、やっぱりわたしには難しいのかなぁと思う。
諸刃の刃。
傷を負ってしまうことを覚悟できたら、もしかしたら、淡い願望は深い快感に繋がるかもしれない。
だけど、やっぱり『自己肯定』して傷つかずにいられる自信がないな。
それとも、その傷も甘美なものなのかな…。
う〜ん、やっぱりそんな甘いものではないように思う。
ああ、なんだか今日は書くことがまとまっていないゾ。
くだらない犬話から、ちょっと濃い目の話になってしまった。
で、結局。
傷つけずに『人格無視』してほしいなぁという、ただのリクエストのようなエントリー^^;