モカ6
モカ
確かに。
わたしは『焦がれたい』とずっとお願いしていた。
叶えてくれないと感情的になってしまうほど、お願いしていた。
そして期待したくないあまり『しようと思う』ではなくて『する』と決めたときに言ってくださいとお願いしていた。
本人はそこまで意識していたのはどうかわからないけど、那智さんはその通りにしてくれたのだ。
晴天の霹靂な提案に驚き、那智さんの意図を読み取ろうとする。
ひとり加える。
でも、それは女性としてではなく『妹』として。
那智さんがお父さんになり、わたしがお姉さん。
那智さんの話すビジョンを聞きながら、わたしは一生懸命いろんな回路を繋げて、那智さんの思う3人のメリットを組み立てようとしていた。
もともと、わたしは那智さんに対して『娘』の部分も持っている。
だから、それに対してかなりほとんど違和感なくいられる。
モカもわたしの『6歳児』にとても共感や憧れを抱いていてくれたから、普通の人よりハードルは低いかもしれない。
何より、モカは相手探しや自分探しにとても疲れているようだった。
もしかしたら『女』でいることを一旦お休みすることは悪いことではないのではないか。(性的なことする矛盾は置いといてください!!)
そして心地よい関係を知ってもらって、次パートナーを見つける下地を作るのだ。
異国の珍味をおいしいと思うには、まずその味を知り堪能しないといけない。
彼女に『知らない心地よさ』を味わってもらうのだ。
かつて、つい自分を低くして相手を見下す恋愛ばかりしていたわたしは、尊重し合い対等でいられる心地よさを教えてもらい、その経験が、いま『自分の好き』を選べるようになっている。
こんなふうに、モカにも前に進むための『帰る場所』ができてもいいよね。
那智さんは?
そりゃあ、この可愛らしい子を父性で包み成長させるなんて、那智さん的嗜好の人にはメリットしかないだろう(笑)
というのは、半分冗談で(もちろん半分本当^^)。
とにかく那智さんはここを好きでいてくれる人、関わってくれる人に幸せでいてほしいという気持ちがとても強い。
これも那智さんのいうところの『社会性』だろう。
そしてなにより、『りん子の願いを叶える』ことは大きな満足のひとつだ。
きっと、那智さんとわたしの幸福のために、この子も巻き込んで尚かつ幸せにするための設定が『姉妹』だったのだ。
わたしはどうだろう。
長年望んでいた『焦がれ』をこの子で叶えることができるのだろうか。
漠然と『女』ではなく『妹』ということに、これは嫉妬の種類が違うかもしれないと思うくらいで、あとはなんだか必死だった。
なにが必死だったかというと。
那智さんの意図を読み取り、それを遂行しようという同化。
(これはね、長年で培ってしまった『那智さんの意志はわたしの意志』という『下』の任務遂行忠誠の心理)
それと、モカにぜーーーったい無理をさせてはいけないという心配。
断ったらいけないかなとか、断ったらこの先気まずくなっちゃうかなとか、そんなことはぜったい思ってほしくなかった。
いま、この状態で一番立場が弱いのは彼女だ。
彼女の気持ちを尊重することに、とにかく必死だった。
那智さんはモカが『お付き合い』してくれるんじゃ満足しない。
モカは我慢せず、この関係を楽しんでもらわないといけない。
だから、那智さんの意図を読み取り補足の言葉を挟み。
ぜったいに無理しないで、いやなことはいやと言わないといけない、そして、いりん子れを断ったとしてもこの出会いになんら支障はないと、何度もモカにフォローしていた。
そして、これらの必死は那智さんとモカのためだけではなく、実は回り回ってわたしのためでもあったのだ。
この関係は、自分以外の人の幸せが自分の幸せに繋がる。
那智さんが満足して、モカが心地よさを味わえば、わたしは焦がれ満たされる。
そして那智さんのいう『社会性』、わたしたちが『ここにいる』という実感にも繋がる。
そんな気持ちで、必死だった。
またいつか改めて書くけど。
後に、何度も再確認するのだが、『妹』というポジションはこの3人に於いて、かなりベストではないかというほど当てはまっている。
那智さんとわたしの間の『できあがった』もの。
それを持っている自分が、新しいモカに申し訳ないような気持ちになったりして、それがブレーキになって『焦がれる』ことを難しくしてしまいそうな場面もあったのだけど。
『妹』なのだから、『おねえちゃんは持っていて当然、妹はいまからね』というふうに思考を那智正させてくれる。
これは、わたしの自尊心と、那智さんがモカに手をかけることに対して『イヤな嫉妬』にならずに済むのだ。(一進一退は繰り返してますけどね^^;)
そして、これもとっても重要なことなんだけど。
モカは、その『できるおねえちゃん、まだいまはできない妹』ポジションを楽しんでくれている。
できないことでいじけたり拗ねたりしないで、わたしと張り合おうともしないでいてくれるいるのだ(もしくは、しないようにカンペキに見せてくれている)
これは、後々那智さんと話し合い、モカ自身のエントリーなどを読んで、再確認させてもらったこと。
父性たっぷりのお父さん、お姉さんのわたし、ふたりを尊重してふたりに可愛がられる妹
とんでもなく倒錯した世界ではあるけれど、那智さんの直感した『これしかない関係』。
恐らく、那智さんは『親子、姉妹』の関係を打ち出したときに、この青写真が描けていたのだ。
だからこそ、那智さんの裁量でスタートさせた。
わたしはただただそれに従い、その場では必死なだけだった。
モカはとても驚いただろう。
でも、その場で決断してくれた。
「仲間に入れてください」と表明してくれた。
不思議な高揚感。
お酒の勢いも手伝って、夜の街を那智さんを真ん中に両方から腕を組む。
さてさて、この関係、どうなっていくのだろう。
とにかく、この時、わたしは絶対に我慢しないと決めた。
これから先ずっと続く那智さんとの間に一点の『シミ』も残したくない。
そして、このちょっと傷ついていたモカにも幸せになってもらいたい。
だから、ほろ酔いになりながら、期待と不安の半分半分な気持ちで。
ああ、明日から、まずは那智さんととことん話し合い、ふたりの共通意識作りをしなくちゃな〜と、目の前の大きな山を見上げて大きなため息の気分。
ため息をつきながらも、わたしは我慢をしちゃぁいけないんだともう一度自分に言い聞かせるのだ。
そして翌日から、この関係の骨組み作りがはじまるのだった。
とりあえず『モカ』の連続は、この骨組み作りまで続けます。
もう少しお付き合いくださいね〜^^
確かに。
わたしは『焦がれたい』とずっとお願いしていた。
叶えてくれないと感情的になってしまうほど、お願いしていた。
そして期待したくないあまり『しようと思う』ではなくて『する』と決めたときに言ってくださいとお願いしていた。
本人はそこまで意識していたのはどうかわからないけど、那智さんはその通りにしてくれたのだ。
晴天の霹靂な提案に驚き、那智さんの意図を読み取ろうとする。
ひとり加える。
でも、それは女性としてではなく『妹』として。
那智さんがお父さんになり、わたしがお姉さん。
那智さんの話すビジョンを聞きながら、わたしは一生懸命いろんな回路を繋げて、那智さんの思う3人のメリットを組み立てようとしていた。
もともと、わたしは那智さんに対して『娘』の部分も持っている。
だから、それに対してかなりほとんど違和感なくいられる。
モカもわたしの『6歳児』にとても共感や憧れを抱いていてくれたから、普通の人よりハードルは低いかもしれない。
何より、モカは相手探しや自分探しにとても疲れているようだった。
もしかしたら『女』でいることを一旦お休みすることは悪いことではないのではないか。(性的なことする矛盾は置いといてください!!)
そして心地よい関係を知ってもらって、次パートナーを見つける下地を作るのだ。
異国の珍味をおいしいと思うには、まずその味を知り堪能しないといけない。
彼女に『知らない心地よさ』を味わってもらうのだ。
かつて、つい自分を低くして相手を見下す恋愛ばかりしていたわたしは、尊重し合い対等でいられる心地よさを教えてもらい、その経験が、いま『自分の好き』を選べるようになっている。
こんなふうに、モカにも前に進むための『帰る場所』ができてもいいよね。
那智さんは?
そりゃあ、この可愛らしい子を父性で包み成長させるなんて、那智さん的嗜好の人にはメリットしかないだろう(笑)
というのは、半分冗談で(もちろん半分本当^^)。
とにかく那智さんはここを好きでいてくれる人、関わってくれる人に幸せでいてほしいという気持ちがとても強い。
これも那智さんのいうところの『社会性』だろう。
そしてなにより、『りん子の願いを叶える』ことは大きな満足のひとつだ。
きっと、那智さんとわたしの幸福のために、この子も巻き込んで尚かつ幸せにするための設定が『姉妹』だったのだ。
わたしはどうだろう。
長年望んでいた『焦がれ』をこの子で叶えることができるのだろうか。
漠然と『女』ではなく『妹』ということに、これは嫉妬の種類が違うかもしれないと思うくらいで、あとはなんだか必死だった。
なにが必死だったかというと。
那智さんの意図を読み取り、それを遂行しようという同化。
(これはね、長年で培ってしまった『那智さんの意志はわたしの意志』という『下』の任務遂行忠誠の心理)
それと、モカにぜーーーったい無理をさせてはいけないという心配。
断ったらいけないかなとか、断ったらこの先気まずくなっちゃうかなとか、そんなことはぜったい思ってほしくなかった。
いま、この状態で一番立場が弱いのは彼女だ。
彼女の気持ちを尊重することに、とにかく必死だった。
那智さんはモカが『お付き合い』してくれるんじゃ満足しない。
モカは我慢せず、この関係を楽しんでもらわないといけない。
だから、那智さんの意図を読み取り補足の言葉を挟み。
ぜったいに無理しないで、いやなことはいやと言わないといけない、そして、いりん子れを断ったとしてもこの出会いになんら支障はないと、何度もモカにフォローしていた。
そして、これらの必死は那智さんとモカのためだけではなく、実は回り回ってわたしのためでもあったのだ。
この関係は、自分以外の人の幸せが自分の幸せに繋がる。
那智さんが満足して、モカが心地よさを味わえば、わたしは焦がれ満たされる。
そして那智さんのいう『社会性』、わたしたちが『ここにいる』という実感にも繋がる。
そんな気持ちで、必死だった。
またいつか改めて書くけど。
後に、何度も再確認するのだが、『妹』というポジションはこの3人に於いて、かなりベストではないかというほど当てはまっている。
那智さんとわたしの間の『できあがった』もの。
それを持っている自分が、新しいモカに申し訳ないような気持ちになったりして、それがブレーキになって『焦がれる』ことを難しくしてしまいそうな場面もあったのだけど。
『妹』なのだから、『おねえちゃんは持っていて当然、妹はいまからね』というふうに思考を那智正させてくれる。
これは、わたしの自尊心と、那智さんがモカに手をかけることに対して『イヤな嫉妬』にならずに済むのだ。(一進一退は繰り返してますけどね^^;)
そして、これもとっても重要なことなんだけど。
モカは、その『できるおねえちゃん、まだいまはできない妹』ポジションを楽しんでくれている。
できないことでいじけたり拗ねたりしないで、わたしと張り合おうともしないでいてくれるいるのだ(もしくは、しないようにカンペキに見せてくれている)
これは、後々那智さんと話し合い、モカ自身のエントリーなどを読んで、再確認させてもらったこと。
父性たっぷりのお父さん、お姉さんのわたし、ふたりを尊重してふたりに可愛がられる妹
とんでもなく倒錯した世界ではあるけれど、那智さんの直感した『これしかない関係』。
恐らく、那智さんは『親子、姉妹』の関係を打ち出したときに、この青写真が描けていたのだ。
だからこそ、那智さんの裁量でスタートさせた。
わたしはただただそれに従い、その場では必死なだけだった。
モカはとても驚いただろう。
でも、その場で決断してくれた。
「仲間に入れてください」と表明してくれた。
不思議な高揚感。
お酒の勢いも手伝って、夜の街を那智さんを真ん中に両方から腕を組む。
さてさて、この関係、どうなっていくのだろう。
とにかく、この時、わたしは絶対に我慢しないと決めた。
これから先ずっと続く那智さんとの間に一点の『シミ』も残したくない。
そして、このちょっと傷ついていたモカにも幸せになってもらいたい。
だから、ほろ酔いになりながら、期待と不安の半分半分な気持ちで。
ああ、明日から、まずは那智さんととことん話し合い、ふたりの共通意識作りをしなくちゃな〜と、目の前の大きな山を見上げて大きなため息の気分。
ため息をつきながらも、わたしは我慢をしちゃぁいけないんだともう一度自分に言い聞かせるのだ。
そして翌日から、この関係の骨組み作りがはじまるのだった。
とりあえず『モカ』の連続は、この骨組み作りまで続けます。
もう少しお付き合いくださいね〜^^
モカ7
モカ
ほろ酔いで別れた翌日から最初の一週間。
那智さんとわたしはモカとの関係を『父・姉妹』と設定したのは良いけれど、まだそれを進めるには早すぎることも認識していた。
まず、二本の柱を立てる。
ひとつは『父・姉妹』の関係を形にして、それぞれが満たされるようになるための様々な決まり事や注意点を話し合い二人の共通の認識を作る。
ただこれはまだ想定の段階なので、後々何度も思考回路の那智正が必要になるのだけど。
会う頻度は?
『父・姉妹』と『那智とりん子』の切り替えは?
みんなの満足はなにか?
モカに何をしてあげられて、なにを望むか?
姉の役割は?
那智さんのお仕事の合間の短い時間に次々に湧く疑問や問題点を出しては答えをもらい、意見をいい、また答えを那智正する。
それともうひとつは。
モカにいま一度『父・姉妹』のスタンスを話し、理解してもらい、彼女自身の望みをすり合せをする。
なし崩し的に『そう言われたから』ということでスタートさせるのは彼女にとってもよくないもの。
ちゃんと自分の心に触れて、何がほしいのかわかった上でスタートさせたかった。
それにはまずモカに、これは現実だと認識してもらう必要がある。
モカはわたしのブログをとても好きでいてくれた、ちょっとうぬぼれた言い方をさせてもらうけど那智とりん子は憧れの人で、その人たちの仲間に入ることは夢物語に近いものがあったのだと思う。
那智さんのビジョンは『父・姉妹』というものすごく倒錯した世界ではなるけれど、これを夢物語で終わりにしてしまうことは避けたかった。
それではわたしたちの欲しいものは手に入らないし、モカ自身も過ぎてしまえば何も残らないものになるだろう。
倒錯した世界であったとしても、それぞれが大事な出来事として自分自身に実らせるには、まず『薬指の刺青』の那智とりん子という位置から、ただの那智とりん子に下ろしてもらうことが必要だった。
那智さんは、その上で『父・姉妹』という関係を望んでもらわないといけないと思っていた。
最初の一週間はこの『ふたりの共通認識』と『モカの望みを聞いてそこからスタートを切る』このふたつの柱を立てた。
わたしたちの共通認識は、まあそれほど問題ない。
その都度問題を見つけ解決していくのは、この数年間繰り返してきたことだから、手間はかかったとしても道筋はできている。
力を入れないといけなかったのはもうひとつのほう。
なぜかというと。
モカは『薬指の刺青』を読んでいるから、かなりわたしたちのことを知っている。
人はこちらがたくさん知っていると、あちらも知ってくれているというような錯覚を起こしがちだ。
夢物語ならそれでもいいだろう。
でも、これが現実、モカの足で立ちモカの手で選んだ実感が湧いてはじめて彼女の実になるし、わたしたちも満たされる。
だから、実はわたしたちはモカさんをほとんど知らないよ、と再認識してもらって、リアルのモカを披露してもらうことで、わたしたにもリアルな那智とりん子になれるということ。
リアルな人同士になれて、はじめて信頼関係は築けるよね?とモカに提案したのだ。
それには、どうしたらよいか。
那智さんはモカにモカ自身の心を話すことを要求した。
できれば『悪いモカや闇の部分』。
それを聞きたいのではなく、そこを見せたことが互いを信頼し合うスタートになると思ったのだ。
そこから『父・姉妹』を理解し望んでもらうことにしたかったのだ。
しかし、ここで思いもよらぬ大きな壁が!!(笑)
あのイタリア料理屋で感じた噛み合なさが、あの日のモカの緊張だけではなかったと思い知らされるのだ!!(モカちゃん、もう一度いう、ごめん^^)
こちらが投げかけた質問や要求に『答え』が返ってこないのだ。
いや、もちろん返信はくれるし、そこに質問の答えらしきものはある。
だけど、それはわたしたちのほしい『答え』ではないのだ。
『観たい映画は?』と聞いて『一番好きなのはスターウォーズシリーズです』と答えるようなと例えたが、まさにそんな感じ。
いま彼女のことをもう少し理解できているから、そのことも含めて推測させてもらうけど。
恐らくモカは、それほど人と深い議論をしたことがないのだろう。
まあ、昔のわたしのようだよね。
相手のことを考え過ぎて、結局自分の言いたいことがぼやけてしまうような。(わたしは『脳内一人旅』と呼んでいる^^)
彼女のブログから読めるような、少し青いながらも自己主張ができているのは相手が特定されていないからだったんだよね。
まあ、最初の一週間は、そこまではっきり理解できているものではないから。
これには、那智さんもわたしも手こずった^^;
なぜだ!?なぜ『答え』が返ってこない!?(笑)
那智さんとわたしは、那智さんのタバコタイムの短い時間に『二人の共通認識作り』と『モカちゃん攻略』の両方を話し合うという作業を繰り返した。
最初の一週間は基本那智さんがモカとやり取りをしていた。
それをわたしに教えてくれるのだ。
「モカは、これに対して、こんなことを書いてきている」
「う〜ん、それはこちらの質問とはズレてますね〜」
「じゃあ、次はこちらの方向から質問してみたらいかがでしょう?わたしからのメールでもそれとなく説明しておきますから」
タバコの間だから、その間2分とか^^
そんなふうにして、両方からモカちゃん攻略。
(モカはこのときのことを『自分の相手もしてくれながら、いつ連絡取り合ってるんだか不思議なほどの連携』と絶賛してくれた。この辺の理解力とか表現力は見事なのにね、自分のこととなると脳内一人旅しちゃうんだよねぇ、モカちゃん^^)
あの手この手で進めるも。
なんだかモカからの現実が返ってこない。
まあ、モカにしてみたらどこまで踏み込んでいいものやら、とても戸惑うところも大きかったよね。
彼女なりの一生懸命は伝わってはくるものの、どうも噛み合ないなぁと手応えいまいちな一週間を過ぎ、二度目の週末。
この週中あたりから、メールはどれも基本的に一斉送信にしようと決まり事を作った。
これはわたしがお願いしたのだ。
ふたりのやり取りが気になるのも健全ではないし、那智さんから『モカはこういってるけどどうだろう?』と質問される度に内緒でメールを読んでいるような罪悪感を感じていたからだ。
二度目の週末。
モカから一通のメールが届いた。
そこには『カッコ悪い妹の姿』と題して普段着のモカの画像が添付されていた。
スッピンのジャージ姿の、しかも目をつぶった顔の^^
モカなりに、どうやったら垣根を越えられるか考えたのだろう。
言葉がダメなら、画像!?
まだ知り合って数日のわたしたちに見せることは勇気がいっただろう。
でも変なプライド捨ててカッコ悪い姿を見せてしまうことで、モカの素直を表してくれたのだ。
このモカの気持ちはわたしたちにダイレクトに届いた。
特に那智さんはそういう垣根の越え方をしてくる人が大好きなので大喜びだった。
メールを何度も読み返し、そのカッコ悪いモカの姿をとても素敵だとほめていた、おりこうさんでしたとほめていた。
その週末は、わたしが所用のためあまり参加できなかったけど、モカの努力もあって、モカとわたしたち(特に那智さん)との距離がぐんっと縮まる良い時間だった。
モカちゃん攻略はまだまだカンペキとは言えないけれど、なんとなく道は見えたかな〜という感じだった。
そして、それと同じくらいのタイミングでわたしの心が『ざらり』としていることに気づく。
紙ヤスリで心を撫でられたような感じ。
三週目はこの『ざらり』とした感じではじまるのだった。
全然エロ要素なしで、しかも心の問題を予想させるような終わり方^^;
だけど、しっかり性的なこともわたし自身はありまして。
実は、那智さんとモカちゃん攻略の話し合いをしているとき、わたしは冷静に話し合いを進めながら同時にものすごく欲情していたのだ。
那智さんが送ったメールの言葉に『焦がれ』(全然性的な内容じゃないのよ)、一緒に話し合うことで同化し、でも同化できずに『焦がれ』。
毎日オナニーしてしまうほど欲情していた^^;
どうやら『ざらり』の種類や強さで欲情や『焦がれ』や悲しいに変化するようだ。
次回はこの『ざらり』を上手に欲情や『焦がれ』にするための三週目のお話。
これで一応『モカ』の骨組みはおしまいの予定です。
ほろ酔いで別れた翌日から最初の一週間。
那智さんとわたしはモカとの関係を『父・姉妹』と設定したのは良いけれど、まだそれを進めるには早すぎることも認識していた。
まず、二本の柱を立てる。
ひとつは『父・姉妹』の関係を形にして、それぞれが満たされるようになるための様々な決まり事や注意点を話し合い二人の共通の認識を作る。
ただこれはまだ想定の段階なので、後々何度も思考回路の那智正が必要になるのだけど。
会う頻度は?
『父・姉妹』と『那智とりん子』の切り替えは?
みんなの満足はなにか?
モカに何をしてあげられて、なにを望むか?
姉の役割は?
那智さんのお仕事の合間の短い時間に次々に湧く疑問や問題点を出しては答えをもらい、意見をいい、また答えを那智正する。
それともうひとつは。
モカにいま一度『父・姉妹』のスタンスを話し、理解してもらい、彼女自身の望みをすり合せをする。
なし崩し的に『そう言われたから』ということでスタートさせるのは彼女にとってもよくないもの。
ちゃんと自分の心に触れて、何がほしいのかわかった上でスタートさせたかった。
それにはまずモカに、これは現実だと認識してもらう必要がある。
モカはわたしのブログをとても好きでいてくれた、ちょっとうぬぼれた言い方をさせてもらうけど那智とりん子は憧れの人で、その人たちの仲間に入ることは夢物語に近いものがあったのだと思う。
那智さんのビジョンは『父・姉妹』というものすごく倒錯した世界ではなるけれど、これを夢物語で終わりにしてしまうことは避けたかった。
それではわたしたちの欲しいものは手に入らないし、モカ自身も過ぎてしまえば何も残らないものになるだろう。
倒錯した世界であったとしても、それぞれが大事な出来事として自分自身に実らせるには、まず『薬指の刺青』の那智とりん子という位置から、ただの那智とりん子に下ろしてもらうことが必要だった。
那智さんは、その上で『父・姉妹』という関係を望んでもらわないといけないと思っていた。
最初の一週間はこの『ふたりの共通認識』と『モカの望みを聞いてそこからスタートを切る』このふたつの柱を立てた。
わたしたちの共通認識は、まあそれほど問題ない。
その都度問題を見つけ解決していくのは、この数年間繰り返してきたことだから、手間はかかったとしても道筋はできている。
力を入れないといけなかったのはもうひとつのほう。
なぜかというと。
モカは『薬指の刺青』を読んでいるから、かなりわたしたちのことを知っている。
人はこちらがたくさん知っていると、あちらも知ってくれているというような錯覚を起こしがちだ。
夢物語ならそれでもいいだろう。
でも、これが現実、モカの足で立ちモカの手で選んだ実感が湧いてはじめて彼女の実になるし、わたしたちも満たされる。
だから、実はわたしたちはモカさんをほとんど知らないよ、と再認識してもらって、リアルのモカを披露してもらうことで、わたしたにもリアルな那智とりん子になれるということ。
リアルな人同士になれて、はじめて信頼関係は築けるよね?とモカに提案したのだ。
それには、どうしたらよいか。
那智さんはモカにモカ自身の心を話すことを要求した。
できれば『悪いモカや闇の部分』。
それを聞きたいのではなく、そこを見せたことが互いを信頼し合うスタートになると思ったのだ。
そこから『父・姉妹』を理解し望んでもらうことにしたかったのだ。
しかし、ここで思いもよらぬ大きな壁が!!(笑)
あのイタリア料理屋で感じた噛み合なさが、あの日のモカの緊張だけではなかったと思い知らされるのだ!!(モカちゃん、もう一度いう、ごめん^^)
こちらが投げかけた質問や要求に『答え』が返ってこないのだ。
いや、もちろん返信はくれるし、そこに質問の答えらしきものはある。
だけど、それはわたしたちのほしい『答え』ではないのだ。
『観たい映画は?』と聞いて『一番好きなのはスターウォーズシリーズです』と答えるようなと例えたが、まさにそんな感じ。
いま彼女のことをもう少し理解できているから、そのことも含めて推測させてもらうけど。
恐らくモカは、それほど人と深い議論をしたことがないのだろう。
まあ、昔のわたしのようだよね。
相手のことを考え過ぎて、結局自分の言いたいことがぼやけてしまうような。(わたしは『脳内一人旅』と呼んでいる^^)
彼女のブログから読めるような、少し青いながらも自己主張ができているのは相手が特定されていないからだったんだよね。
まあ、最初の一週間は、そこまではっきり理解できているものではないから。
これには、那智さんもわたしも手こずった^^;
なぜだ!?なぜ『答え』が返ってこない!?(笑)
那智さんとわたしは、那智さんのタバコタイムの短い時間に『二人の共通認識作り』と『モカちゃん攻略』の両方を話し合うという作業を繰り返した。
最初の一週間は基本那智さんがモカとやり取りをしていた。
それをわたしに教えてくれるのだ。
「モカは、これに対して、こんなことを書いてきている」
「う〜ん、それはこちらの質問とはズレてますね〜」
「じゃあ、次はこちらの方向から質問してみたらいかがでしょう?わたしからのメールでもそれとなく説明しておきますから」
タバコの間だから、その間2分とか^^
そんなふうにして、両方からモカちゃん攻略。
(モカはこのときのことを『自分の相手もしてくれながら、いつ連絡取り合ってるんだか不思議なほどの連携』と絶賛してくれた。この辺の理解力とか表現力は見事なのにね、自分のこととなると脳内一人旅しちゃうんだよねぇ、モカちゃん^^)
あの手この手で進めるも。
なんだかモカからの現実が返ってこない。
まあ、モカにしてみたらどこまで踏み込んでいいものやら、とても戸惑うところも大きかったよね。
彼女なりの一生懸命は伝わってはくるものの、どうも噛み合ないなぁと手応えいまいちな一週間を過ぎ、二度目の週末。
この週中あたりから、メールはどれも基本的に一斉送信にしようと決まり事を作った。
これはわたしがお願いしたのだ。
ふたりのやり取りが気になるのも健全ではないし、那智さんから『モカはこういってるけどどうだろう?』と質問される度に内緒でメールを読んでいるような罪悪感を感じていたからだ。
二度目の週末。
モカから一通のメールが届いた。
そこには『カッコ悪い妹の姿』と題して普段着のモカの画像が添付されていた。
スッピンのジャージ姿の、しかも目をつぶった顔の^^
モカなりに、どうやったら垣根を越えられるか考えたのだろう。
言葉がダメなら、画像!?
まだ知り合って数日のわたしたちに見せることは勇気がいっただろう。
でも変なプライド捨ててカッコ悪い姿を見せてしまうことで、モカの素直を表してくれたのだ。
このモカの気持ちはわたしたちにダイレクトに届いた。
特に那智さんはそういう垣根の越え方をしてくる人が大好きなので大喜びだった。
メールを何度も読み返し、そのカッコ悪いモカの姿をとても素敵だとほめていた、おりこうさんでしたとほめていた。
その週末は、わたしが所用のためあまり参加できなかったけど、モカの努力もあって、モカとわたしたち(特に那智さん)との距離がぐんっと縮まる良い時間だった。
モカちゃん攻略はまだまだカンペキとは言えないけれど、なんとなく道は見えたかな〜という感じだった。
そして、それと同じくらいのタイミングでわたしの心が『ざらり』としていることに気づく。
紙ヤスリで心を撫でられたような感じ。
三週目はこの『ざらり』とした感じではじまるのだった。
全然エロ要素なしで、しかも心の問題を予想させるような終わり方^^;
だけど、しっかり性的なこともわたし自身はありまして。
実は、那智さんとモカちゃん攻略の話し合いをしているとき、わたしは冷静に話し合いを進めながら同時にものすごく欲情していたのだ。
那智さんが送ったメールの言葉に『焦がれ』(全然性的な内容じゃないのよ)、一緒に話し合うことで同化し、でも同化できずに『焦がれ』。
毎日オナニーしてしまうほど欲情していた^^;
どうやら『ざらり』の種類や強さで欲情や『焦がれ』や悲しいに変化するようだ。
次回はこの『ざらり』を上手に欲情や『焦がれ』にするための三週目のお話。
これで一応『モカ』の骨組みはおしまいの予定です。
モカ8
モカ
『那智さんとりん子さん、二人の時間も大切にしてください。二人が仲のよいところもとても好きだから』
モカはかなり早い段階でこんなふうに言ってくれていた。(確か那智さんへのメールだったと思う、それを聞かせてもらったんだな)
この気持ちはとても嬉しかった。
だから尚のことモカには『妹』でいる時間を充実させてもらいたいと思った。
それにはまず、モカのことを知り、知っていることで彼女に安心してもらい、夢物語ではない状態でリラックスしてもらうことが大事だった。
単身わたしたちの中に飛び込んでくれたのだ。
那智さんもわたしもモカに安心してもらうことに努めた。
集中してメールのやり取りをし、しばらくしたらスカイプでチャットをはじめる。
チャットはこの段階で一番彼女らしさの現れるコミュニケーションツールになる。
那智さん的に、やっと噛み合った〜と思えたのだろう(ごめん、モカ!!)、軽いじゃれ合いのような会話でずいぶんとモカとのコミュニケーションを深めていった。
これは3人に必要なこと。
モカがリラックスして、那智さんもわたしももっとモカを知り、もっとモカを可愛いと思えるようになる。
そうすれば3人のそれぞれの思いを遂げることが可能だ。
それは頭では十分わかっていることだった。
那智さんがモカにかける言葉は、わたしにとってもろけるような甘いお菓子。(これは理解しづらいよね、焦がれるんです^^;)
だけど同時に心が『ざらり』とする。
その『ざらり』としたものが必要悪だと、最初のうちは我慢してしまっていた。
我慢しないと決めたのに、あっという間に我慢してしまっていたのだ。(ホント我慢しないってパワーいるのだよ^^;)
だけど。
様々な『たまたま』が重なって、わたしだけその中に入れない時間が続いたときがあった。
もうダメ、悲しくてしょうがなくなる。
それは必要なことだとわかっていても、自ら望んだことだとしても。
那智さんがわたし以外の女性と密にコミュニケーションを取るという悲しさ。
『たまたま』から解放されて覗いたスカイプには性的な成長を促す密な会話。
我慢していたものが溢れた。
那智さんに電話をする。
そのときの那智さんの口調でモカと音声も繋がっていることを察する。
わたしのモバイル携帯は外出先からスカイプのチャットはできるけど、音声は繋げない。
那智さんとしてはモカと主にチャットで会話しているのだから電話を切って、一緒にチャットをしようと思ったのだろう。(確かにね、チャットのログを見れば文字だけで成立していたからふたりのスカイプの音声はほとんど意味をなしていなかったのだよね)
早々に電話を切ろうとした。
「那智さん、モカばっかり、ずるい!!!」
涙が溢れる。
感情的に声を上げてしまった。
翌日。
『たまたま』だったこと。
これはみんなにとって必要なこと。
那智さんとたくさん話す。
たくさん話し。
わかっていると理解し。
わかっているけど、寂しいを理解してもらう。
このとき、改めてわたしは絶対我慢をしてはいけないと決めるのだ。
わかっているけど寂しいを那智さんに伝えないといけない。
なぜかというと。
これからずっと続く那智さんとの間に一点のシミも残したくないということと。
モカを好きでいたいということ。
モカはなにも悪くなくても、那智さんの言動行動で『イヤな嫉妬』が生まれることは目に見えている。
そのずっとずっと手前で那智さんに寂しいを伝え軌道那智正してもらうことで、わたしはずっとモカを好きでいられるのだ。
そして、もうひとつ。
モカにも我慢しないと決めた。
スカイプの音声が繋がっていたから、もしかしたら携帯からわたしの感情的な声が漏れてモカに聞こえてしまったかもしれないと那智さんは心配した。
だから次会ったときに、ちゃんと話したほうがいい、と。
二度目のホテル。
湯船に3人で浸かる。(いきなり!?というツッコミはないで^^いろいろあってからだから)
那智さんが先に上がった。
わたしはモカに向き合い、先日のことを話す。
幸いモカには声は聞こえていなかったようだ。
でも、話す。
あのときの状況や気持ちを。
これからはモカの前で『いいな』と思うことを我慢するのやめるね。
いっぱい『いいな』を言わせてね。
那智さんに対してシミを残さず。
モカを好きなままでいて、わたしが焦がれるには。
『いいな』を我慢しないことだ。
いつの間にかモカと両手を握り合っていた。
言ってくれてよかった。
モカも大きな瞳で返してくれた。
それ以来、わたしは『姉妹』の間で起こる『いいな』は我慢せずその場でいっている。
那智さんがモカにお茶を口移しすれば『いいな〜、お父さん、わたしにも〜』。
モカにキスをすれば『わたしにもキスしてくださーい』。
「はいはい」と那智さんは大忙しだ。
いまモカは、わたしの『いいな』に遠慮することも、逆に増長することもなく額面通り受け取ってくれている。
だからわたしも『できるおねえさん』を遠慮なく発揮して、モカに『いいな』と思われている。
姉妹としての関係は、お互いの『いいな』を楽しみながらバランスを保っている。
主に性的な場面で起こるこの姉妹間の『いいな』は『ざらり』とするけれど、これがわたしにとっての『焦がれ』で、これがとんでもなく快感なのだ(これは後々書いていきます)
もうひとつの『ざらり』は那智さんとの間で起こる『りん子(女)』としてのもの。
これがわたしを苦しめた。
『りん子(女)』の部分は那智さんでしか解決できない。
わたしは、那智さんとの間に一点のシミも残してはならないと、我慢をしないように、でもできるだけ伝わるように苦しいほど必死だった。
伝えたいという必死と我慢しちゃいけないという必死。
これはモカには直接関わらないことだけど、これからの3人の関係にも大きく影響する。
あの感情的になってしまって以来モカとの『我慢しない』同様、那智さんにも改めて『我慢しない』を繰り返しています。
もう、重箱の隅を突くように^^
いままで右だったものが1mmでも左にずれたら、すぐ訴え!!
その1mmの理由や必要性を問い、納得できるまで思考回路那智正に付き合ってもらう、みたいな^^;
訴える自分がいやな女に思えて、それはそれでヘトヘトになるのだよ。
小さな小さな寂しいも逃さないように。
それと同時に、わたし自身も『目的』を明確にして、それに向けての思考回路の那智正をする努力をしている。
那智さんは、わたしの寂しいに対して一度も『りん子が望んだんだろ!?』という伝家の宝刀を持ち出さず、根気よく思考回路の那智正に付き合ってくれています。
(それをしながらモカの教育も進める彼は、やっぱりちょっとすごい^^)
姉妹の部分よりもこの女の部分のほうがずっと厄介で、姉妹のときの100倍くらい手間がかかっています。
那智さんは姉のときには手がかからないから、100倍は当然と思ってくれている。
だけどこれがあるから、モカとの時間に思いっきり焦がれて、思いっきりモカを可愛がれるのだ。
この主に那智さんとの間で起こる『りん子(女)』の『ざらり』は解消しておくべきことだと思ってる。
でも、これは解消しても解消しても完全にはなくならないことも、いまはわかってきている。
幸福な快感を得るための必要悪とも言えること。
それは那智さんの、ましてモカのせいでもまったくなくて、わたしの中の問題(領土争いと呼んでいる)なんだ。
いつかエントリーできると思うけど、要するに『りん子(女)』の部分の『ざらり』はなくならない。
ただ芽を摘むことを繰り返すしかない、それで、それを諦めたらいけないのだ。
先日、約一ヶ月半ぶりに『那智とりん子』の時間を過ごした。
しかも泊まりで。
お留守番のモカは『いいな(笑)』と(笑)マーク付きでうらやましがってくれた。
『ありがとう』という気持ちで、その夜を楽しんだ。
きっと気遣ってくれているのだろう、メールもしてこないで大人しくしてくれている。
わたしのほうが気になっちゃって、何度もメール確認してしまった。
ひさしぶりにふたりで抱き合う時間は新鮮で濃厚で、これもモカのおかげだ。
翌朝になって、いつもならメールをしてくるであろう時間になっても静かにしているモカ。
ありがとう^^おかげで楽しい時間が過ごせたよ。
これからも、わたしは我慢しない。
モカに『いいな〜、わたしも〜』っていうし、那智さんには重箱の隅を突かせてもらう。
ふぅ。
長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
那智さんとモカには事前に読んでもらって了解を得ながら書いたからとはいえ『はじめて飽きた』と那智さんも音を上げた『モカ』の序章^^;
わたしも書いてて、かなりしんどかった(笑)
読んでくださる皆さんにはちょっとわかりにくいこともあるかと思います。
詳細はわからなくても、それは仕方のないことだと思っています。
理解し共感いただくことも。
だけど、ひとり加えるのに、きっとすんごい労力を使っているのだということだけでも伝わってほしいと思って書き続けました。
これからは『那智とりん子』というわたしの人生と『父・姉妹』という倒錯した真剣な世界を楽しんでいこうと思う。
片方を充実させることは、もう片方をもっと充実させることになるのだもの。
ここでも、この両方を書いていきます。
こんな気持ちが骨組みになって『モカ』のお話が進んでいくとご理解くださいませ^^
読んでくれてありがとう。
それと、『モカ』を書くことを了承してくれたモカちゃん。
ありがとう、あなたの『妹』キャラには、とっても助かっています。
これからも自由にわたしたちの間を飛び回ってね。
これからは恥ずかしいお話書くからね〜^^
最後にもう一度。
ひとり加えることはわたしの立場の女性に物凄い精神的負担とダメージを与えます。
『自分が我慢すれば』とか『望まれたから』ということで受け入れることは、まったくおススメしません。
こちらが望み、重箱の隅を突くような寂しいをも残さずにいられてはじめてバランスが取れるものです。
自分の性を知りそれを謳歌できるようになってから、楽しむものだと思うのです。
今回の『モカ』はご理解いただくことは難しいかもしれないけど、とっても『大変そう』ということだけでも伝わってくれ!!と思っています。
もし、ひとり加えることを目論んでいるご主人様がいたら『そんなに面倒なの?』と二の足を踏んでくれるように。
もし、ひとり加えることをためらっているM女さんはいたら、いま一度考え直してくれるように。
どうか、弱い立場の人が我慢する状態にだけななりませんように、祈ります。
長い間、ありがとう。
次から、ちょっと力抜きます〜^^
力抜いてエロやノロケやトホホを書きます〜^^
これ以降、モカ本人が登場する場合は内容に関わらず『モカ』のカテゴリ、モカが存在として登場する場合はそれぞれに合ったカテゴリになります。
また『モカ』に於いては、那智さん=お父さん、りん子=お姉ちゃんと称する場合もありますし、また『親子・姉妹ポジション』目線で書く場合もあります。
ちょっと倒錯した世界になると思いますので、よろしくお願いいたします^^
『那智さんとりん子さん、二人の時間も大切にしてください。二人が仲のよいところもとても好きだから』
モカはかなり早い段階でこんなふうに言ってくれていた。(確か那智さんへのメールだったと思う、それを聞かせてもらったんだな)
この気持ちはとても嬉しかった。
だから尚のことモカには『妹』でいる時間を充実させてもらいたいと思った。
それにはまず、モカのことを知り、知っていることで彼女に安心してもらい、夢物語ではない状態でリラックスしてもらうことが大事だった。
単身わたしたちの中に飛び込んでくれたのだ。
那智さんもわたしもモカに安心してもらうことに努めた。
集中してメールのやり取りをし、しばらくしたらスカイプでチャットをはじめる。
チャットはこの段階で一番彼女らしさの現れるコミュニケーションツールになる。
那智さん的に、やっと噛み合った〜と思えたのだろう(ごめん、モカ!!)、軽いじゃれ合いのような会話でずいぶんとモカとのコミュニケーションを深めていった。
これは3人に必要なこと。
モカがリラックスして、那智さんもわたしももっとモカを知り、もっとモカを可愛いと思えるようになる。
そうすれば3人のそれぞれの思いを遂げることが可能だ。
それは頭では十分わかっていることだった。
那智さんがモカにかける言葉は、わたしにとってもろけるような甘いお菓子。(これは理解しづらいよね、焦がれるんです^^;)
だけど同時に心が『ざらり』とする。
その『ざらり』としたものが必要悪だと、最初のうちは我慢してしまっていた。
我慢しないと決めたのに、あっという間に我慢してしまっていたのだ。(ホント我慢しないってパワーいるのだよ^^;)
だけど。
様々な『たまたま』が重なって、わたしだけその中に入れない時間が続いたときがあった。
もうダメ、悲しくてしょうがなくなる。
それは必要なことだとわかっていても、自ら望んだことだとしても。
那智さんがわたし以外の女性と密にコミュニケーションを取るという悲しさ。
『たまたま』から解放されて覗いたスカイプには性的な成長を促す密な会話。
我慢していたものが溢れた。
那智さんに電話をする。
そのときの那智さんの口調でモカと音声も繋がっていることを察する。
わたしのモバイル携帯は外出先からスカイプのチャットはできるけど、音声は繋げない。
那智さんとしてはモカと主にチャットで会話しているのだから電話を切って、一緒にチャットをしようと思ったのだろう。(確かにね、チャットのログを見れば文字だけで成立していたからふたりのスカイプの音声はほとんど意味をなしていなかったのだよね)
早々に電話を切ろうとした。
「那智さん、モカばっかり、ずるい!!!」
涙が溢れる。
感情的に声を上げてしまった。
翌日。
『たまたま』だったこと。
これはみんなにとって必要なこと。
那智さんとたくさん話す。
たくさん話し。
わかっていると理解し。
わかっているけど、寂しいを理解してもらう。
このとき、改めてわたしは絶対我慢をしてはいけないと決めるのだ。
わかっているけど寂しいを那智さんに伝えないといけない。
なぜかというと。
これからずっと続く那智さんとの間に一点のシミも残したくないということと。
モカを好きでいたいということ。
モカはなにも悪くなくても、那智さんの言動行動で『イヤな嫉妬』が生まれることは目に見えている。
そのずっとずっと手前で那智さんに寂しいを伝え軌道那智正してもらうことで、わたしはずっとモカを好きでいられるのだ。
そして、もうひとつ。
モカにも我慢しないと決めた。
スカイプの音声が繋がっていたから、もしかしたら携帯からわたしの感情的な声が漏れてモカに聞こえてしまったかもしれないと那智さんは心配した。
だから次会ったときに、ちゃんと話したほうがいい、と。
二度目のホテル。
湯船に3人で浸かる。(いきなり!?というツッコミはないで^^いろいろあってからだから)
那智さんが先に上がった。
わたしはモカに向き合い、先日のことを話す。
幸いモカには声は聞こえていなかったようだ。
でも、話す。
あのときの状況や気持ちを。
これからはモカの前で『いいな』と思うことを我慢するのやめるね。
いっぱい『いいな』を言わせてね。
那智さんに対してシミを残さず。
モカを好きなままでいて、わたしが焦がれるには。
『いいな』を我慢しないことだ。
いつの間にかモカと両手を握り合っていた。
言ってくれてよかった。
モカも大きな瞳で返してくれた。
それ以来、わたしは『姉妹』の間で起こる『いいな』は我慢せずその場でいっている。
那智さんがモカにお茶を口移しすれば『いいな〜、お父さん、わたしにも〜』。
モカにキスをすれば『わたしにもキスしてくださーい』。
「はいはい」と那智さんは大忙しだ。
いまモカは、わたしの『いいな』に遠慮することも、逆に増長することもなく額面通り受け取ってくれている。
だからわたしも『できるおねえさん』を遠慮なく発揮して、モカに『いいな』と思われている。
姉妹としての関係は、お互いの『いいな』を楽しみながらバランスを保っている。
主に性的な場面で起こるこの姉妹間の『いいな』は『ざらり』とするけれど、これがわたしにとっての『焦がれ』で、これがとんでもなく快感なのだ(これは後々書いていきます)
もうひとつの『ざらり』は那智さんとの間で起こる『りん子(女)』としてのもの。
これがわたしを苦しめた。
『りん子(女)』の部分は那智さんでしか解決できない。
わたしは、那智さんとの間に一点のシミも残してはならないと、我慢をしないように、でもできるだけ伝わるように苦しいほど必死だった。
伝えたいという必死と我慢しちゃいけないという必死。
これはモカには直接関わらないことだけど、これからの3人の関係にも大きく影響する。
あの感情的になってしまって以来モカとの『我慢しない』同様、那智さんにも改めて『我慢しない』を繰り返しています。
もう、重箱の隅を突くように^^
いままで右だったものが1mmでも左にずれたら、すぐ訴え!!
その1mmの理由や必要性を問い、納得できるまで思考回路那智正に付き合ってもらう、みたいな^^;
訴える自分がいやな女に思えて、それはそれでヘトヘトになるのだよ。
小さな小さな寂しいも逃さないように。
それと同時に、わたし自身も『目的』を明確にして、それに向けての思考回路の那智正をする努力をしている。
那智さんは、わたしの寂しいに対して一度も『りん子が望んだんだろ!?』という伝家の宝刀を持ち出さず、根気よく思考回路の那智正に付き合ってくれています。
(それをしながらモカの教育も進める彼は、やっぱりちょっとすごい^^)
姉妹の部分よりもこの女の部分のほうがずっと厄介で、姉妹のときの100倍くらい手間がかかっています。
那智さんは姉のときには手がかからないから、100倍は当然と思ってくれている。
だけどこれがあるから、モカとの時間に思いっきり焦がれて、思いっきりモカを可愛がれるのだ。
この主に那智さんとの間で起こる『りん子(女)』の『ざらり』は解消しておくべきことだと思ってる。
でも、これは解消しても解消しても完全にはなくならないことも、いまはわかってきている。
幸福な快感を得るための必要悪とも言えること。
それは那智さんの、ましてモカのせいでもまったくなくて、わたしの中の問題(領土争いと呼んでいる)なんだ。
いつかエントリーできると思うけど、要するに『りん子(女)』の部分の『ざらり』はなくならない。
ただ芽を摘むことを繰り返すしかない、それで、それを諦めたらいけないのだ。
先日、約一ヶ月半ぶりに『那智とりん子』の時間を過ごした。
しかも泊まりで。
お留守番のモカは『いいな(笑)』と(笑)マーク付きでうらやましがってくれた。
『ありがとう』という気持ちで、その夜を楽しんだ。
きっと気遣ってくれているのだろう、メールもしてこないで大人しくしてくれている。
わたしのほうが気になっちゃって、何度もメール確認してしまった。
ひさしぶりにふたりで抱き合う時間は新鮮で濃厚で、これもモカのおかげだ。
翌朝になって、いつもならメールをしてくるであろう時間になっても静かにしているモカ。
ありがとう^^おかげで楽しい時間が過ごせたよ。
これからも、わたしは我慢しない。
モカに『いいな〜、わたしも〜』っていうし、那智さんには重箱の隅を突かせてもらう。
ふぅ。
長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
那智さんとモカには事前に読んでもらって了解を得ながら書いたからとはいえ『はじめて飽きた』と那智さんも音を上げた『モカ』の序章^^;
わたしも書いてて、かなりしんどかった(笑)
読んでくださる皆さんにはちょっとわかりにくいこともあるかと思います。
詳細はわからなくても、それは仕方のないことだと思っています。
理解し共感いただくことも。
だけど、ひとり加えるのに、きっとすんごい労力を使っているのだということだけでも伝わってほしいと思って書き続けました。
これからは『那智とりん子』というわたしの人生と『父・姉妹』という倒錯した真剣な世界を楽しんでいこうと思う。
片方を充実させることは、もう片方をもっと充実させることになるのだもの。
ここでも、この両方を書いていきます。
こんな気持ちが骨組みになって『モカ』のお話が進んでいくとご理解くださいませ^^
読んでくれてありがとう。
それと、『モカ』を書くことを了承してくれたモカちゃん。
ありがとう、あなたの『妹』キャラには、とっても助かっています。
これからも自由にわたしたちの間を飛び回ってね。
これからは恥ずかしいお話書くからね〜^^
最後にもう一度。
ひとり加えることはわたしの立場の女性に物凄い精神的負担とダメージを与えます。
『自分が我慢すれば』とか『望まれたから』ということで受け入れることは、まったくおススメしません。
こちらが望み、重箱の隅を突くような寂しいをも残さずにいられてはじめてバランスが取れるものです。
自分の性を知りそれを謳歌できるようになってから、楽しむものだと思うのです。
今回の『モカ』はご理解いただくことは難しいかもしれないけど、とっても『大変そう』ということだけでも伝わってくれ!!と思っています。
もし、ひとり加えることを目論んでいるご主人様がいたら『そんなに面倒なの?』と二の足を踏んでくれるように。
もし、ひとり加えることをためらっているM女さんはいたら、いま一度考え直してくれるように。
どうか、弱い立場の人が我慢する状態にだけななりませんように、祈ります。
長い間、ありがとう。
次から、ちょっと力抜きます〜^^
力抜いてエロやノロケやトホホを書きます〜^^
これ以降、モカ本人が登場する場合は内容に関わらず『モカ』のカテゴリ、モカが存在として登場する場合はそれぞれに合ったカテゴリになります。
また『モカ』に於いては、那智さん=お父さん、りん子=お姉ちゃんと称する場合もありますし、また『親子・姉妹ポジション』目線で書く場合もあります。
ちょっと倒錯した世界になると思いますので、よろしくお願いいたします^^
I'll be back.
モカ
お父さんとモカは、ちょっと似ているところがある。
なんといっても同じ血液型だもの。
似ているところのひとつに『他人の目』に対する感覚がある。
那智さんは基本『人目を気にしない』。
彼の常識にのっとってというのが判断基準。
モカは、多分『人目が気にならない』。
これは推測なんだけど、人の目を意識するのって経験もあると思うんだ。
人目を気にした経験。
恐らくモカはその経験が多くないのだろう。
可愛らしい子なので人目につかないことはないと思うのだけど、本人にはそれを意識する回路が繋がっていないのだと読んでいる。
だから羞恥心がないのではなく、芽生えていないのだと思う。
お父さんはそのモカに人目を意識するという経験をさせることからはじめて、これからの羞恥系を楽しもうとしている。
この経験を積ませる話も面白そうだけど、今日は違うお話しで。
この『他人の目』の感覚。
ふたりが似ているというより、どちらかというとふたりとわたしがとっても違う!!というほうが正しい^^
わたしはふたりよりずーーーっと敏感。
皆さんご存知の通り、わたしには過剰すぎるほどの自意識が存在している。
この過剰な自意識は、快感の足を引っ張っているのか助長しているのか、どちらもありな感じはしているけど、まあなかなか厄介な代物なのだ。
3人ではじめて入るホテル^^
この街自体はじめてだった。
那智さんが地図をプリントアウトしてくれていたけど、だいたいの方向は頭に入っているようで『この辺り』というところまでは地図なしで向かえた。
ここ一帯のホテルは飲食店やコンビニやネットカフェなどが立ち並ぶちょっと外れた繁華街の中に点在していた。
駅からしばらく離れた四つ角。
背後が駅。
正面の道か左右の道。
たぶん、この辺りなんだろう。
コンビニや開店前の飲食店に囲まれた四つ角で、しばし立ち往生してしまう。
学校が近くにあるのかな、意外と人通りも多い。
「この辺だと思うんだけどな〜」
「そうですよね〜」
事前に地図を見ていたモカも頷く。(わたしが一番地元から離れていたから地図は見ていなかった)
「え〜っと、いりん子こだよな」
那智さんがプリントアウトした地図を取り出す。
「うん、この辺ですよ〜」
モカがその地図を覗き込む。
ふたりして、地図をひっくり返したりキョロキョロしたりしている。
ぎゃーーーーー、やめてーーーーーー!!
ホテルに入るってことだけでも恥ずかしいのに。
今日は3人で入らないといけないってだけで、どうしようもなく恥ずかしいのに!!
紙を広げたりしたら、みんなに気づかれちゃいますよ!!
あの人たち3人でホテル入るんだ〜って。
…いや、待て?
そもそも普通の人は3人で入るなんて発想ない?
だから、ここで地図を広げていても、それが『ホテルを探している』ことには繋がらない?
ううん、もし通り過ぎる人がチラッとでも紙を見て『ホテル○○』なんて文字を見ようものなら、誤摩化しようがない。
あ〜、3人でホテル入るんだ〜ってなる。
いやいや、人は3人でホテル入る人間が堂々と地図を広げるなんて思いもしないかもしれない。
うん、そうだ、きっとそう。
地図を広げられた時点で、すでにわたしはあわあわ状態。
まったくホテル探しの役に立てておらずふたりの周囲を『あわあわ』^^;
人の目を意識しては否定し、また意識してを繰り返している。
ふたりは平然と地図を眺めている。
そのうち
「なんて名前?」
「え〜っと」
ちょ、ちょっと待ってーーーー!!
あなたたちここで、ホテルの名前言うのーー!?
人様に『3人で入ります』を公言するつもりーー!?
『あわあわ』最高潮!!
「#イ%$○ン●×ア、だって」
ああああ、もう恥ずかしさMAX。
しかし、わたしはホテル街で恥ずかしさMAX状態になるとターミネーターと化すのだ!!
『#イ%$○ン●×ア』
聞き取れなかった。
ただ音としてだけ耳に届いた。
キュイ〜ン
解析能力フル回転。
瞬時に耳に入った『音』を、視覚に入る文字を照合させる。
前後左右、視界を広げる。
眼球を素早く動かし、縦横、重なり合う看板たちのひとつひとつに照準を合わせる!!
キュイ〜ン、ロー○ン パス
キュッ、キュイ〜ン ○○館 パス
一刻も早くこの『3人でホテルに入る』アピールをおしましにしたい一心で感情放棄のターミネーターだ!!
○イ○○○ン○○ア 適合!!
「ありました!!あれ!!」
誰よりも早く見つける。
その間、きっと数秒(だったよね?)
「早い!!おねえちゃん」
「ホントだ」
「はい、もう、ターミネーターになりましたよ!!」
「ホントだ、ターミネーターだった〜、すごい!!」
過去エントリー『ターミネーター』を読んでくれているモカは生ターミネーターを見ることができて、喜んでくれた。
わたしも見せることができて、なんだかわけのわからない自慢気な気分(笑)
自慢気になったはいいけれど、いま思えば、もしかして見つけたときの「ありました!!あれ!!」が一番大きな声で大きなアクションだったかもしれない…。
うう、わたしの人の目に対する感覚も問題ありかも^^;
『ターミネーター』
お父さんとモカは、ちょっと似ているところがある。
なんといっても同じ血液型だもの。
似ているところのひとつに『他人の目』に対する感覚がある。
那智さんは基本『人目を気にしない』。
彼の常識にのっとってというのが判断基準。
モカは、多分『人目が気にならない』。
これは推測なんだけど、人の目を意識するのって経験もあると思うんだ。
人目を気にした経験。
恐らくモカはその経験が多くないのだろう。
可愛らしい子なので人目につかないことはないと思うのだけど、本人にはそれを意識する回路が繋がっていないのだと読んでいる。
だから羞恥心がないのではなく、芽生えていないのだと思う。
お父さんはそのモカに人目を意識するという経験をさせることからはじめて、これからの羞恥系を楽しもうとしている。
この経験を積ませる話も面白そうだけど、今日は違うお話しで。
この『他人の目』の感覚。
ふたりが似ているというより、どちらかというとふたりとわたしがとっても違う!!というほうが正しい^^
わたしはふたりよりずーーーっと敏感。
皆さんご存知の通り、わたしには過剰すぎるほどの自意識が存在している。
この過剰な自意識は、快感の足を引っ張っているのか助長しているのか、どちらもありな感じはしているけど、まあなかなか厄介な代物なのだ。
3人ではじめて入るホテル^^
この街自体はじめてだった。
那智さんが地図をプリントアウトしてくれていたけど、だいたいの方向は頭に入っているようで『この辺り』というところまでは地図なしで向かえた。
ここ一帯のホテルは飲食店やコンビニやネットカフェなどが立ち並ぶちょっと外れた繁華街の中に点在していた。
駅からしばらく離れた四つ角。
背後が駅。
正面の道か左右の道。
たぶん、この辺りなんだろう。
コンビニや開店前の飲食店に囲まれた四つ角で、しばし立ち往生してしまう。
学校が近くにあるのかな、意外と人通りも多い。
「この辺だと思うんだけどな〜」
「そうですよね〜」
事前に地図を見ていたモカも頷く。(わたしが一番地元から離れていたから地図は見ていなかった)
「え〜っと、いりん子こだよな」
那智さんがプリントアウトした地図を取り出す。
「うん、この辺ですよ〜」
モカがその地図を覗き込む。
ふたりして、地図をひっくり返したりキョロキョロしたりしている。
ぎゃーーーーー、やめてーーーーーー!!
ホテルに入るってことだけでも恥ずかしいのに。
今日は3人で入らないといけないってだけで、どうしようもなく恥ずかしいのに!!
紙を広げたりしたら、みんなに気づかれちゃいますよ!!
あの人たち3人でホテル入るんだ〜って。
…いや、待て?
そもそも普通の人は3人で入るなんて発想ない?
だから、ここで地図を広げていても、それが『ホテルを探している』ことには繋がらない?
ううん、もし通り過ぎる人がチラッとでも紙を見て『ホテル○○』なんて文字を見ようものなら、誤摩化しようがない。
あ〜、3人でホテル入るんだ〜ってなる。
いやいや、人は3人でホテル入る人間が堂々と地図を広げるなんて思いもしないかもしれない。
うん、そうだ、きっとそう。
地図を広げられた時点で、すでにわたしはあわあわ状態。
まったくホテル探しの役に立てておらずふたりの周囲を『あわあわ』^^;
人の目を意識しては否定し、また意識してを繰り返している。
ふたりは平然と地図を眺めている。
そのうち
「なんて名前?」
「え〜っと」
ちょ、ちょっと待ってーーーー!!
あなたたちここで、ホテルの名前言うのーー!?
人様に『3人で入ります』を公言するつもりーー!?
『あわあわ』最高潮!!
「#イ%$○ン●×ア、だって」
ああああ、もう恥ずかしさMAX。
しかし、わたしはホテル街で恥ずかしさMAX状態になるとターミネーターと化すのだ!!
『#イ%$○ン●×ア』
聞き取れなかった。
ただ音としてだけ耳に届いた。
キュイ〜ン
解析能力フル回転。
瞬時に耳に入った『音』を、視覚に入る文字を照合させる。
前後左右、視界を広げる。
眼球を素早く動かし、縦横、重なり合う看板たちのひとつひとつに照準を合わせる!!
キュイ〜ン、ロー○ン パス
キュッ、キュイ〜ン ○○館 パス
一刻も早くこの『3人でホテルに入る』アピールをおしましにしたい一心で感情放棄のターミネーターだ!!
○イ○○○ン○○ア 適合!!
「ありました!!あれ!!」
誰よりも早く見つける。
その間、きっと数秒(だったよね?)
「早い!!おねえちゃん」
「ホントだ」
「はい、もう、ターミネーターになりましたよ!!」
「ホントだ、ターミネーターだった〜、すごい!!」
過去エントリー『ターミネーター』を読んでくれているモカは生ターミネーターを見ることができて、喜んでくれた。
わたしも見せることができて、なんだかわけのわからない自慢気な気分(笑)
自慢気になったはいいけれど、いま思えば、もしかして見つけたときの「ありました!!あれ!!」が一番大きな声で大きなアクションだったかもしれない…。
うう、わたしの人の目に対する感覚も問題ありかも^^;
『ターミネーター』
甘い香
モカ
口に放たれた精液をモカの口に注ぐ。
半分こ。
口の中に残ったそれは唾液が混ざってうすい。
少し名残惜しいようにゆっくり喉に流し込む。
モカが唇を離さない、もっとと舌を差し込んでくる。
お父さんのがもっとほしいの?
それともわたしとキスがしたい?
精液はダメ。
濃く甘いところはあなたにあげたんだから、残りは全部わたしのもの。
その代わり、わたしの舌をあげる。
微かに味の残る舌で我慢してね。
無遠慮に差し込まれた舌に、舌を絡める。
先の尖ったモカの舌は強くわたしを刺激する。
さっき焦がれてざっくり割れた心臓も刺激されるようだ。
思わずもっとと唇を開いてしまう。
モカから甘い香りが湧き上がる。
それとも、これは口の中の残り香?
焦がれて流したわたしの血や愛液の匂いだろうか。
唇を離した後『えへへ、もらっちゃった』と言わんばかりにいたずらっ子の笑顔を見せるモカ。
もらったのはお父さんの残り?わたしの唇?
両方だね。
だけど、今度も半分こ。
お父さんのは全部はあげないからね^^
ざっくりと割れた心臓を3人の甘い香りが優しく包み込む。
口に放たれた精液をモカの口に注ぐ。
半分こ。
口の中に残ったそれは唾液が混ざってうすい。
少し名残惜しいようにゆっくり喉に流し込む。
モカが唇を離さない、もっとと舌を差し込んでくる。
お父さんのがもっとほしいの?
それともわたしとキスがしたい?
精液はダメ。
濃く甘いところはあなたにあげたんだから、残りは全部わたしのもの。
その代わり、わたしの舌をあげる。
微かに味の残る舌で我慢してね。
無遠慮に差し込まれた舌に、舌を絡める。
先の尖ったモカの舌は強くわたしを刺激する。
さっき焦がれてざっくり割れた心臓も刺激されるようだ。
思わずもっとと唇を開いてしまう。
モカから甘い香りが湧き上がる。
それとも、これは口の中の残り香?
焦がれて流したわたしの血や愛液の匂いだろうか。
唇を離した後『えへへ、もらっちゃった』と言わんばかりにいたずらっ子の笑顔を見せるモカ。
もらったのはお父さんの残り?わたしの唇?
両方だね。
だけど、今度も半分こ。
お父さんのは全部はあげないからね^^
ざっくりと割れた心臓を3人の甘い香りが優しく包み込む。