ショウウィンドウと洗濯バサミと鞭3
非日常的な日常
『どこでもわんこ』の時間は終わりホテルに入る。(『ショウウィンドウと洗濯バサミと鞭1、2の続きです。まだ続いていますよ〜^^)
途中コンビニに寄ったりしたので、少し平静を取り戻したようだ。
服を脱ぐように言われる。
那智さんが麻縄を用意した。
ああ、縛ってくれるんだ。
最近あまり縛ってもらっていなかったから、縛ってほしかったんだ、そのことは伝えてあった。
那智さんの縛りたいとわたしの望みが重なって、嬉しかった。
首に縄を掛け胸の前で結んでいく。
どわぁっと鳥肌が立った。
那智さんといろいろなことをしていると、人の体って面白いと感じることがある。
この鳥肌もそうだった。
裸になってからしばらく経っているのに、縄を掛け縛りだして少ししてから『どわぁっ』と全身に鳥肌。
それで、それが全然ひかないの。
毛穴まで喜んでいるみたい。
「すごい鳥肌です。ふふっ、体って面白いですね。」
縛られながら、割と冷静にこんなことを言う。
冷静でいられなくなったのは、その縄を足の間通しぐっと引かれて背中で結ばれてからだ。
両手も縛られ頭の後ろで固定された。
無防備な姿。
きつく掛けられた股縄を那智さんがくっと引くたびに、どんどん冷静さが遠くにいってしまう。
ああ、もうだめ、恥ずかしいけどものすごく感じてしまっている。
那智さんが引く動きに合わせて腰が動いてしまう。
気持ちいい。
胸を絞り出すように、両手を上げ、淫靡な姿が完成した。
わたしの体にそっと手を掛け、そばにある椅子に座るように移動させてくれる。
僅かに自由な足で腰掛ける。
縄が当たって気持ちが良い。
ここでも腰を動かしてしまうことを我慢できない。
那智さんが鞄から何か取り出した。
洗濯バサミだった。
とても久しぶりに使うそれをわたしはあまり好きじゃない。
那智さんの手で握り潰してもらったほうが、ずっと気持ち良いからだ。
どんな痛みになるのか、過去の記憶を思い出しすこしだけ怖いなと思った。
最初に右。
まずじわりとした鈍い痛みを感じる。
この洗濯バサミの強度は多分強いほうらしい(あまり他を知らないので^^;)。
鈍痛を感じながら、次は左の乳首へ。
じわじわと痛みに鋭さが加わる。
これが、あとどれくらい強く鋭い痛みに変わるのか、その予感に怯える。
乳首を見ると見事に潰れて洗濯バサミの重さでひしゃげている。
見ているだけで痛さが増すようだ。
でも、思ったいたより痛さがすくない。
股縄と鈍痛。
怖さがすこし減り、このふたつに感じはじめていた。
また那智さんが鞄のほうへ。
今度は鞭を手にしている。
わたしは両手を上げ椅子に腰掛けて無防備で、乳首を洗濯バサミで歪めている。
怖い!!
この状態で鞭?
どこに?
それともベッドにうつ伏せにするの?
それなら洗濯バサミは?乳首をベッドで押しつぶすの?
感じはじめた体が一気に正気に戻るようだ。
一瞬の間にいろいろなことを考える。
どの道を想像しても恐ろしい。
声にならない声でいやいやと首を振っていたはずだ。
ビシッ!!!
痛い!!!
そんなわたしの小さな訴えなど見向きもせず、露になっている太腿へ鞭を振り下ろした。
それも、想像以上の力で。
もちろん、肉の厚い打たれなれたお尻に比べれば弱い、でも、慣れない太腿には充分なダメージだった。
じんじんと皮膚が痺れてくる。
痛い。
とても痛いけど、耐えられない痛みではない。
だけど、それ以上に怖い。
全裸で両手を上げて腰掛ける無防備な太腿に打ち据えられる鞭。
いくつもの赤黒い線が浮き出る。
怖い。
怖くて、呻き声のような嗚咽のような声が漏れてしまう。
ああ、もしかしたら喘ぎ声かもしれない。
だって、わたし、恐怖に感じている。
この感覚ははじめてかもしれない。
いつも『痛いことを快感に変えるには怖さは邪魔』と思っていた。
でも、このとき、この恐怖に痺れてしまっていた。
拘束されているわけではないから、いざとなれば逃げられる。
だけど、逃げることはないと感じていた。
だって、この恐怖の中の痛さに快感を覚えてしまったのだもの。
それは、那智さんが絶対限界を超えることをしないと信頼しているから。
いや、限界はいつも少しずつ超える、だから、わたしは『那智さんが広げる限界の幅を信頼している』ということだ。
いままでにない打ち方で感じる恐怖とそこに見合った痛さ、そのバランスがきっとよかったのかもしれない。
はじめて、恐怖を味わいつづけたいと思っていた。(いや、ほんとの怖さとは違うのでしょうけどね^^;)
那智さんが鞭を構える。
怖い、怖い、怖い。
試すように反対の太腿にもう一発。
いたーい!!!
床をどんどんと踏みならし、痛さを振り払う。
ああ、でも、このひりひりした恐怖感が、いい。
洗濯バサミで潰れた乳首が揺れ、そこの痛さに気付く。
「どうでもいいけど、落ちないでね(笑)」
いつの間にか座る位置がずれていて、お尻半分椅子からはみ出していた。
よいしょと抱き、ちょっとちゃんとした位置に直してくれる。
ふと、こんな瞬間も、好き。
そのあとだ。
鞭を打つ姿勢が変わった。
横から打つ姿勢だ。
いや…、体は怖過ぎる。
両手を上げた脇腹に鞭が震われた。
随分力は抜いてくれていると思う。
でも、那智さんの持っている分厚いゴムのバラ鞭は体に巻き込むと皮膚を抉るようだ、切りっぱなしの角ばった淵は切れるように痛い。
そして、当然のように怖い。
数回、脇腹へ。
そして、次は乳首の洗濯バサミを振り落とすように弾く。
ぎゃーーーーーぎゃーーーーー。
大声で叫ぶ。
刺すように、痛い。
痛くて体を揺らすと、もっと痛くなる。
2回、3回。
恐怖で感じていたことがウソのように、怖くて怖くてしかたがなくなっている。
那智さんが本気で洗濯バサミを叩き落とそうと思っていたら、どうしよう、恐ろし過ぎる。
でも、なぜか、終わってほしくないと思っているのだ。
ベッドに移動させられた。(と思う)
洗濯バサミを弾き、揺らし、痺れている乳首をいたぶる。
もう、痛くて痛くてたまらない。
それなのに、腰が動いてしまっている。
股縄に擦り付けるように。
だんだん意識が遠のいていく。
那智さんが洗濯バサミを摘み、じりじりと引っ張り出した。
潰された乳首がさらに形を歪めて伸びる。
うわぁぁぁ。
痛い、痛い。
引き、戻し、リズムを刻むように往復する。
くいくいっと引かれるたびに、腰が動く。
あああ、痛い、痛い。
痛いことが気持ちいい。
頭が、『痛いことが気持ちいい』に支配されてしまって、真っ白になる。
わたし、あまり『頭が真っ白になる』という表現を使いたくないんだ。
だって、そんなに簡単に真っ白になれないもの、こうやってブログに書けるってことは記憶があるわけで、真っ白じゃないと自分では思ってるの。
だけど、このときのことは使ってもいいかなと思う。
頭が真っ白になった。
ただ、痛いことが気持ち良くて。
声を出しているのか、那智さんがどこにいるのか、全然覚えていない。
どれくらいの時間が経ったのかわからないけど(多分、すぐかな)
洗濯バサミを外されたところから記憶がある。
新たな痛みと恐怖で意識が戻ったようだ。
洗濯バサミって、外すときも痛いんだよね。
それで、ひとつ覚醒。
そして、那智さんは必ず、外して歪んだ乳首をさらに指で潰すのだ。
潰して転がして、押しつぶす。
これが強烈に痛い。(やったことある人います?痛いですよね!?)
このときもきっとするだろうと予測できてしまったから、恐怖でまたひとつ覚醒する。
少し意識が戻ったわたしの乳首は、半分ほどに潰れたままだったそうだ。
外しても元に戻らないから、那智さんはちょっと心配になったらしい(酷い!!そんなになるまで挟み続けたの!?)
少し覚醒したわたしに、強烈な痛み。
半分に潰れ痛みでじんじんと痺れている乳首を思い切り潰す。
縦に潰れたそれを戻すように上下に摘むのだ。
ううううわわああああああああああああ。
とんでもなく痛い。
痛みが脳まで刺すみたいだ。
それをぐりぐりと握り潰す。
もっと、もっと痛くする。
それを今度は親指でぐーーーっと押しつぶし乳首を乳房に埋め込むのだ。
これ以上叫べないほど叫んだような気がする。
乳首の皮を剥いて肉に針を刺しているようだ。
さっきの洗濯バサミで引っ張ったよりも、もっと痛い。
痛さの限界の幅を少し広げられた。
こうなると、さっきの『痛いことが気持ちいい』にはなれなかった。
だけど、やめてほしいとは思わない。
痛くて痛くてしょうがないけれど、なぜやめてほしいと思わないかというと。
痛いことが、いい、から。
もちろん、最中にこんな判断はしていない。
でも、そうだった。
痛いことが限界に近づくと『痛いことが気持ちいい』になれた。
そして、ちょっと限界を越え幅を広げられると、すぐ快感にはならなかった。
新しい感覚は『痛いことが、いい』
快感にならなくても、その痛みがいいと感じてしまったのだ。
かつて洗濯バサミがきらいだったわたしが快感を覚えたように、もしかしたら、これがいつか『痛いことが気持ちいい』になるかもしれない。
そうしたら、また限界の幅を少し広げられてしまうのだろうか。
そして、追随するように新しい『痛いことがいい』が増える。
『痛覚に訴えるものはエスカレートすると危ない』というようなことを以前那智さんは言っていた。
だから、扉を開けるのを慎重にしないといけないと。
『痛いことが気持ち良い』
『痛いことがいい』
これを交互に上乗せしていくことは、那智さんのいう通り、怖い。
ピアスも開けられない。
指に刺さった棘も抜けない。
そんな怖がりのわたしが、なぜここまで来られたのかわからない。
わかっているのは、那智さんじゃなきゃぜったいに無理だということと限界の幅は那智さんが決めるということ。
エスカレートせず、でも、限界を見極めてくれると信頼しているということ。
痛いことでも、感じ方が違うとはっきり感じられた洗濯バサミだった。
『どこでもわんこ』の時間は終わりホテルに入る。(『ショウウィンドウと洗濯バサミと鞭1、2の続きです。まだ続いていますよ〜^^)
途中コンビニに寄ったりしたので、少し平静を取り戻したようだ。
服を脱ぐように言われる。
那智さんが麻縄を用意した。
ああ、縛ってくれるんだ。
最近あまり縛ってもらっていなかったから、縛ってほしかったんだ、そのことは伝えてあった。
那智さんの縛りたいとわたしの望みが重なって、嬉しかった。
首に縄を掛け胸の前で結んでいく。
どわぁっと鳥肌が立った。
那智さんといろいろなことをしていると、人の体って面白いと感じることがある。
この鳥肌もそうだった。
裸になってからしばらく経っているのに、縄を掛け縛りだして少ししてから『どわぁっ』と全身に鳥肌。
それで、それが全然ひかないの。
毛穴まで喜んでいるみたい。
「すごい鳥肌です。ふふっ、体って面白いですね。」
縛られながら、割と冷静にこんなことを言う。
冷静でいられなくなったのは、その縄を足の間通しぐっと引かれて背中で結ばれてからだ。
両手も縛られ頭の後ろで固定された。
無防備な姿。
きつく掛けられた股縄を那智さんがくっと引くたびに、どんどん冷静さが遠くにいってしまう。
ああ、もうだめ、恥ずかしいけどものすごく感じてしまっている。
那智さんが引く動きに合わせて腰が動いてしまう。
気持ちいい。
胸を絞り出すように、両手を上げ、淫靡な姿が完成した。
わたしの体にそっと手を掛け、そばにある椅子に座るように移動させてくれる。
僅かに自由な足で腰掛ける。
縄が当たって気持ちが良い。
ここでも腰を動かしてしまうことを我慢できない。
那智さんが鞄から何か取り出した。
洗濯バサミだった。
とても久しぶりに使うそれをわたしはあまり好きじゃない。
那智さんの手で握り潰してもらったほうが、ずっと気持ち良いからだ。
どんな痛みになるのか、過去の記憶を思い出しすこしだけ怖いなと思った。
最初に右。
まずじわりとした鈍い痛みを感じる。
この洗濯バサミの強度は多分強いほうらしい(あまり他を知らないので^^;)。
鈍痛を感じながら、次は左の乳首へ。
じわじわと痛みに鋭さが加わる。
これが、あとどれくらい強く鋭い痛みに変わるのか、その予感に怯える。
乳首を見ると見事に潰れて洗濯バサミの重さでひしゃげている。
見ているだけで痛さが増すようだ。
でも、思ったいたより痛さがすくない。
股縄と鈍痛。
怖さがすこし減り、このふたつに感じはじめていた。
また那智さんが鞄のほうへ。
今度は鞭を手にしている。
わたしは両手を上げ椅子に腰掛けて無防備で、乳首を洗濯バサミで歪めている。
怖い!!
この状態で鞭?
どこに?
それともベッドにうつ伏せにするの?
それなら洗濯バサミは?乳首をベッドで押しつぶすの?
感じはじめた体が一気に正気に戻るようだ。
一瞬の間にいろいろなことを考える。
どの道を想像しても恐ろしい。
声にならない声でいやいやと首を振っていたはずだ。
ビシッ!!!
痛い!!!
そんなわたしの小さな訴えなど見向きもせず、露になっている太腿へ鞭を振り下ろした。
それも、想像以上の力で。
もちろん、肉の厚い打たれなれたお尻に比べれば弱い、でも、慣れない太腿には充分なダメージだった。
じんじんと皮膚が痺れてくる。
痛い。
とても痛いけど、耐えられない痛みではない。
だけど、それ以上に怖い。
全裸で両手を上げて腰掛ける無防備な太腿に打ち据えられる鞭。
いくつもの赤黒い線が浮き出る。
怖い。
怖くて、呻き声のような嗚咽のような声が漏れてしまう。
ああ、もしかしたら喘ぎ声かもしれない。
だって、わたし、恐怖に感じている。
この感覚ははじめてかもしれない。
いつも『痛いことを快感に変えるには怖さは邪魔』と思っていた。
でも、このとき、この恐怖に痺れてしまっていた。
拘束されているわけではないから、いざとなれば逃げられる。
だけど、逃げることはないと感じていた。
だって、この恐怖の中の痛さに快感を覚えてしまったのだもの。
それは、那智さんが絶対限界を超えることをしないと信頼しているから。
いや、限界はいつも少しずつ超える、だから、わたしは『那智さんが広げる限界の幅を信頼している』ということだ。
いままでにない打ち方で感じる恐怖とそこに見合った痛さ、そのバランスがきっとよかったのかもしれない。
はじめて、恐怖を味わいつづけたいと思っていた。(いや、ほんとの怖さとは違うのでしょうけどね^^;)
那智さんが鞭を構える。
怖い、怖い、怖い。
試すように反対の太腿にもう一発。
いたーい!!!
床をどんどんと踏みならし、痛さを振り払う。
ああ、でも、このひりひりした恐怖感が、いい。
洗濯バサミで潰れた乳首が揺れ、そこの痛さに気付く。
「どうでもいいけど、落ちないでね(笑)」
いつの間にか座る位置がずれていて、お尻半分椅子からはみ出していた。
よいしょと抱き、ちょっとちゃんとした位置に直してくれる。
ふと、こんな瞬間も、好き。
そのあとだ。
鞭を打つ姿勢が変わった。
横から打つ姿勢だ。
いや…、体は怖過ぎる。
両手を上げた脇腹に鞭が震われた。
随分力は抜いてくれていると思う。
でも、那智さんの持っている分厚いゴムのバラ鞭は体に巻き込むと皮膚を抉るようだ、切りっぱなしの角ばった淵は切れるように痛い。
そして、当然のように怖い。
数回、脇腹へ。
そして、次は乳首の洗濯バサミを振り落とすように弾く。
ぎゃーーーーーぎゃーーーーー。
大声で叫ぶ。
刺すように、痛い。
痛くて体を揺らすと、もっと痛くなる。
2回、3回。
恐怖で感じていたことがウソのように、怖くて怖くてしかたがなくなっている。
那智さんが本気で洗濯バサミを叩き落とそうと思っていたら、どうしよう、恐ろし過ぎる。
でも、なぜか、終わってほしくないと思っているのだ。
ベッドに移動させられた。(と思う)
洗濯バサミを弾き、揺らし、痺れている乳首をいたぶる。
もう、痛くて痛くてたまらない。
それなのに、腰が動いてしまっている。
股縄に擦り付けるように。
だんだん意識が遠のいていく。
那智さんが洗濯バサミを摘み、じりじりと引っ張り出した。
潰された乳首がさらに形を歪めて伸びる。
うわぁぁぁ。
痛い、痛い。
引き、戻し、リズムを刻むように往復する。
くいくいっと引かれるたびに、腰が動く。
あああ、痛い、痛い。
痛いことが気持ちいい。
頭が、『痛いことが気持ちいい』に支配されてしまって、真っ白になる。
わたし、あまり『頭が真っ白になる』という表現を使いたくないんだ。
だって、そんなに簡単に真っ白になれないもの、こうやってブログに書けるってことは記憶があるわけで、真っ白じゃないと自分では思ってるの。
だけど、このときのことは使ってもいいかなと思う。
頭が真っ白になった。
ただ、痛いことが気持ち良くて。
声を出しているのか、那智さんがどこにいるのか、全然覚えていない。
どれくらいの時間が経ったのかわからないけど(多分、すぐかな)
洗濯バサミを外されたところから記憶がある。
新たな痛みと恐怖で意識が戻ったようだ。
洗濯バサミって、外すときも痛いんだよね。
それで、ひとつ覚醒。
そして、那智さんは必ず、外して歪んだ乳首をさらに指で潰すのだ。
潰して転がして、押しつぶす。
これが強烈に痛い。(やったことある人います?痛いですよね!?)
このときもきっとするだろうと予測できてしまったから、恐怖でまたひとつ覚醒する。
少し意識が戻ったわたしの乳首は、半分ほどに潰れたままだったそうだ。
外しても元に戻らないから、那智さんはちょっと心配になったらしい(酷い!!そんなになるまで挟み続けたの!?)
少し覚醒したわたしに、強烈な痛み。
半分に潰れ痛みでじんじんと痺れている乳首を思い切り潰す。
縦に潰れたそれを戻すように上下に摘むのだ。
ううううわわああああああああああああ。
とんでもなく痛い。
痛みが脳まで刺すみたいだ。
それをぐりぐりと握り潰す。
もっと、もっと痛くする。
それを今度は親指でぐーーーっと押しつぶし乳首を乳房に埋め込むのだ。
これ以上叫べないほど叫んだような気がする。
乳首の皮を剥いて肉に針を刺しているようだ。
さっきの洗濯バサミで引っ張ったよりも、もっと痛い。
痛さの限界の幅を少し広げられた。
こうなると、さっきの『痛いことが気持ちいい』にはなれなかった。
だけど、やめてほしいとは思わない。
痛くて痛くてしょうがないけれど、なぜやめてほしいと思わないかというと。
痛いことが、いい、から。
もちろん、最中にこんな判断はしていない。
でも、そうだった。
痛いことが限界に近づくと『痛いことが気持ちいい』になれた。
そして、ちょっと限界を越え幅を広げられると、すぐ快感にはならなかった。
新しい感覚は『痛いことが、いい』
快感にならなくても、その痛みがいいと感じてしまったのだ。
かつて洗濯バサミがきらいだったわたしが快感を覚えたように、もしかしたら、これがいつか『痛いことが気持ちいい』になるかもしれない。
そうしたら、また限界の幅を少し広げられてしまうのだろうか。
そして、追随するように新しい『痛いことがいい』が増える。
『痛覚に訴えるものはエスカレートすると危ない』というようなことを以前那智さんは言っていた。
だから、扉を開けるのを慎重にしないといけないと。
『痛いことが気持ち良い』
『痛いことがいい』
これを交互に上乗せしていくことは、那智さんのいう通り、怖い。
ピアスも開けられない。
指に刺さった棘も抜けない。
そんな怖がりのわたしが、なぜここまで来られたのかわからない。
わかっているのは、那智さんじゃなきゃぜったいに無理だということと限界の幅は那智さんが決めるということ。
エスカレートせず、でも、限界を見極めてくれると信頼しているということ。
痛いことでも、感じ方が違うとはっきり感じられた洗濯バサミだった。
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