那智さんの嫉妬1
独特な幸福感
「嫉妬による束縛はかっこ悪い」と日頃言っている那智さん。
その那智さんがいままでで唯一、それをしてしまったお話です。
その前に、まずわたしのこと、またながーく書きます。
わたしの「男を甘やかす」性質を嗅ぎ分け、上手に懐に収まって労せずぬるま湯に浸る男性。
その嗅覚と行動力は、ある意味才能だと思う。
ひもやジゴロのようと表すと、なんとなく想像つきやすいかな。
わたしが与えるのは「お金」ではなくて、「甘やかし」だったり「尊厳」だったり。
わたし自身を低くして「あなたのご機嫌良いように」と居心地良くさせる、そんなものを与える。
大げさに書いてます。
みんな、そういう傾向があるという程度で、基本的にはいい人。
なんていうのかな、それを「狙ってる」のではなくて無意識にそれができてしまう才能という感じ。
策略じゃないぶん、悪意はないので、いい人。
で、わたしは、低くなってるとき一部で試してる。
「ほーら、つけ上がった!!」と舌を出し、増長する男性を結局ばかにしているのだ。
だから、お互い様。
それでも、その無意識の「嗅覚」と「行動力」はすごいと思う。
そして、実は、わたしにもそれと同じような力があると思ってる。
そういう男を引き寄せてしまうという表現を何回か使ってるけど、それだと受動的な感じがして、ちょっと被害者っぽいけど、それは言い方を変えると、わたしも嗅ぎ分けてるとも言えるのです。
それが、「増長する男」とわかってて嗅ぎ分けてるわけじゃなくて。
乱暴な言い方をすると。
「わたし寄りの男か、そうじゃないか」
「わたしを好む男か、そうじゃないか」
そんな、選別をしてるように思う。
えっと、人付き合いって「この人、わたしと合うかな?」というのを、みんな「嗅ぎ分けてる」と思うので、これが特殊なことだとういうわけじゃないのだけど、主に「男性選び」で発揮して、しかも「不健全」な形になって現れるので、特徴のひとつとしてお話ししています。
で、その嗅ぎ分けた結果、なんだか増長する男性が圧倒的に多いので、わたしも引き寄せてると感じるのです。
やっぱりお互い様^^;
那智さんはもちろんそれとは違う。
嗅ぎ分けた中で「別なりん子1 2」で登場したゆうじくんが、増長せず、わたしも自分を低くして心の中で舌を出すことなく付き合えた那智さん以外の唯一の男性だったと書いたけど、実は、もうひとりそうなる可能性を感じさせた人がいたんだ。
その人の名前は、オダギリくん(仮名)
(はい、オダジョー好きです。全然イメージ違うけど、ここは勝手に好みで^^これで読んでるかたは、いやでもわたしとオダジョーをイメージしちゃう?これぞ文字の暴力!!)
もう20年以上前、わたしがお勤めしていたころ、アルバイトの大学生の中にそのオダギリくんはいた。
わたしがKくんと別れて、Yさんと付き合う前、Yさんが彼女と別れず、わたしが日陰女だったころに、Kくんの後輩としてアルバイトに入っていた。
ああ、新しい人だと思った。
ひと言ふた言、言葉を交わし、何度か冗談を言い合うと、「あ、オダギリくんはわたし寄りだ」と感じるようになった。
オダギリくんは、わたしとKくんが付き合っていたことも知ってるし、わたしはYさんの彼女になりたくて必死だったころなので、意識下でそれを感じていても思考に繋げるところまではいかなかった。
お互いなんとなくお気に入り、そんな関係。
みんなでバーベキューをすることになっていつの間にかふたりが幹事になったりしたけど、やっぱり仲良しというだけ。
でも、オダギリくんとわたしは、同じ空気を持っていると感じていた。
どうとは説明しにくいけど、同じ種類だって。
夏の終わりに、オダギリくんが留学するからバイトを辞めるということを聞いた。
残念、気が合う人だったのに。
実は、その留学はご家庭の事情もあってかなり急きょ決まったので、わたしがそれを聞いたのは、留学の数日前とかだった。
「りん子さん、僕、留学する。」
オダギリくんはわたしを「さん付け」で呼ぶ。
しかも、名字。
○○(わたしの旧姓)さん。
(でも、ここでは、わたしが○○はちょっとないから、りん子さんに^^)
ずっと、○○さん、わたしもずっとオダギリくん。
「りん子さん、留学する前に、デートして。」
ちょうど同じ映画が観たいと話していたから、それを観ようということになったのだ。
「うん、いいよ。」
おもしろいくらいに、急速に引き合う感じがした。
留学というアクシデントが、刹那の幻想を描いていたのかもしれない。
まだ20歳そこそこのふたりには、それがなんだかわからず、ただ、この引かれ合う空気を逃したくないとなんだか急いでいた。
オダギリくんのリクエストで、ジーンズに白いポロシャツを着て待ち合わせた。
オダギリくんはボーイッシュな印象のわたしが好きなんだって。
映画は思ったよりおもしろくなくて、ふたりして寝てしまった。
街を歩き、夕方からお酒を飲み。
とにかくいっぱい話しをした。
楽しくて、切なくて、もったいなくて、時間が経つのを見て見ぬふりをしていた。
わたしは家に連絡を入れて、お友達の家に泊まると伝えた。
これで、見て見ぬふりはしないでいい。
お酒を飲み、また歩き、コーヒーを飲んでも話しは尽きない。
いまよりも深夜にいられる場所が少なかった当時は、男女が夜中一緒にいるにはラブホテルかボーリング場くらいしかなかった。
「りん子さん、ホテル行く?」
誘われた。
ちょっと悲しかった。
わたしも、オダギリくんに男性としての魅力を感じていた。
でも、それよりもおもしろいくらいに合う感覚のほうが重要な気がしていたのだ。
わたしだって、デートという言葉に応じて服のリクエストも聞いて、「あなたに好意を抱いてます」と全面アピールしてるくせに、悲しかった。
その、曖昧なぎりぎりな、貴重な関係。
寝たら、違うものになちゃう、そんなふうに思った。
「行かない。」
わたしは、断った。
「うん、じゃあ、ボーリングしよう。」
簡単に計画は変更されて、深夜のボーリング大会。
さっきのやり取りはなかったようにボーリングを楽しんだ。
簡単に引き下がったオダギリくん、強引にしない彼の態度は本当なら真摯だと受け取ればいいものを、わたしの中のちょっといけない心がそれに小さく舌打ちをしたのだった。
話は逸れるけど、わたし勝負事が苦手なの。
絶対勝ちたいという気がない。
それは「究極の負けず嫌いだ」と那智さんは言うけど、その心理は、また別の機会に。
特に、恋人に対して、ない。
そんな必要ないのだけど、恋人と勝負事をするとき気持ちわざと負ける。
勝ったことで相手をいい気分にさせたいから、負け出すとちょっと不機嫌になる相手を選んでしまったから。
そんな理由でわざと負ける。
そのときのボーリングは信じられないくらい絶好調で、普段「70」や「80」くらいしか出ないへなちょこのわたしが、ストライクの連発。
オダギリくんのスコアをぐんぐん上回り、引き離していった。
きゃーきゃー大喜び。
ぜんぜん、わざと負けようなんて思わなかった。
その前に付き合っていたKくんとした、ボーリングよりも、ずっとずっと楽しかった。
悔しがるオダギリくん、自慢げなわたし。
大笑いして、また、深夜の街へ。
近くにあった広場のベンチに腰掛けて、大笑いの熱を冷ました。
夏の終わり。
少し湿った涼しい風が心地良い。
日が昇る時間はもう少し先だけど、もう、真っ暗闇じゃなくなってる。
夜明けの気配だけ感じていた。
明後日には、飛行機に乗るオダギリくん。
雨が降ってきた。
ぽつぽつと。
「雨だ、どうする?」
「いいっか、このままで。」
雨宿りをしたらこの時間や関係が終わってしまうような気がして、どちらからともなく、そこに留まることに決めた。
雨に濡れているのがおもしろくてきゃっきゃっきゃっきゃ言いながら、また話をいっぱいした。
真面目な話や冗談や、いっぱい。
通り雨はほどなくしてやみ、それと同時に空も明るくなってきた。
それほど濡れていないから、始発電車が走り出すころには服も髪を乾いているだろう。
それが、おしまいの合図。
電車の走る音が聞こえてきて、わずかに人の動く空気が流れ、わたしたちはベンチを離れた。
明後日は、見送りに行くね。
うん、ありがとう。
そういって、駅で別れた。
最後に、わたしの中のいけない心がいじわるをいった。
「もう1回、ホテルに誘ったら、わたし、行ったのに。」
ほんとはそんな気持ちは、なかった。
ゼロじゃないかもしれないけど、ゼロに近い。
だって、いっぱい話せて、真剣勝負できて、自分を低くすることなくいられる貴重な関係が寝たら壊れてしまいそうなんだもの。
当時、女子の集団の空気が苦手だなと感じていたわたし、付き合う男性は増長くん、そのわたしが同じ種類と感じられる貴重な人材は寝たら壊れてしまう。
そう直感していたのだ。
だから、それは、姑息なわたしのちょっとのいじわる。
あのとき、簡単に引き下がり、わたしの「女」を置いてきぼりにした彼への、いじわる。
(矛盾してるし、なんだ、このやな女は!!)
そして、別の電車に乗った。
恋なのかなんなのか、判断する前に飛行機に乗ってしまったオダギリくん。
そのオダギリくんと、20年ぶりに会うことになったのだ。
「嫉妬による束縛はかっこ悪い」と日頃言っている那智さん。
その那智さんがいままでで唯一、それをしてしまったお話です。
その前に、まずわたしのこと、またながーく書きます。
わたしの「男を甘やかす」性質を嗅ぎ分け、上手に懐に収まって労せずぬるま湯に浸る男性。
その嗅覚と行動力は、ある意味才能だと思う。
ひもやジゴロのようと表すと、なんとなく想像つきやすいかな。
わたしが与えるのは「お金」ではなくて、「甘やかし」だったり「尊厳」だったり。
わたし自身を低くして「あなたのご機嫌良いように」と居心地良くさせる、そんなものを与える。
大げさに書いてます。
みんな、そういう傾向があるという程度で、基本的にはいい人。
なんていうのかな、それを「狙ってる」のではなくて無意識にそれができてしまう才能という感じ。
策略じゃないぶん、悪意はないので、いい人。
で、わたしは、低くなってるとき一部で試してる。
「ほーら、つけ上がった!!」と舌を出し、増長する男性を結局ばかにしているのだ。
だから、お互い様。
それでも、その無意識の「嗅覚」と「行動力」はすごいと思う。
そして、実は、わたしにもそれと同じような力があると思ってる。
そういう男を引き寄せてしまうという表現を何回か使ってるけど、それだと受動的な感じがして、ちょっと被害者っぽいけど、それは言い方を変えると、わたしも嗅ぎ分けてるとも言えるのです。
それが、「増長する男」とわかってて嗅ぎ分けてるわけじゃなくて。
乱暴な言い方をすると。
「わたし寄りの男か、そうじゃないか」
「わたしを好む男か、そうじゃないか」
そんな、選別をしてるように思う。
えっと、人付き合いって「この人、わたしと合うかな?」というのを、みんな「嗅ぎ分けてる」と思うので、これが特殊なことだとういうわけじゃないのだけど、主に「男性選び」で発揮して、しかも「不健全」な形になって現れるので、特徴のひとつとしてお話ししています。
で、その嗅ぎ分けた結果、なんだか増長する男性が圧倒的に多いので、わたしも引き寄せてると感じるのです。
やっぱりお互い様^^;
那智さんはもちろんそれとは違う。
嗅ぎ分けた中で「別なりん子1 2」で登場したゆうじくんが、増長せず、わたしも自分を低くして心の中で舌を出すことなく付き合えた那智さん以外の唯一の男性だったと書いたけど、実は、もうひとりそうなる可能性を感じさせた人がいたんだ。
その人の名前は、オダギリくん(仮名)
(はい、オダジョー好きです。全然イメージ違うけど、ここは勝手に好みで^^これで読んでるかたは、いやでもわたしとオダジョーをイメージしちゃう?これぞ文字の暴力!!)
もう20年以上前、わたしがお勤めしていたころ、アルバイトの大学生の中にそのオダギリくんはいた。
わたしがKくんと別れて、Yさんと付き合う前、Yさんが彼女と別れず、わたしが日陰女だったころに、Kくんの後輩としてアルバイトに入っていた。
ああ、新しい人だと思った。
ひと言ふた言、言葉を交わし、何度か冗談を言い合うと、「あ、オダギリくんはわたし寄りだ」と感じるようになった。
オダギリくんは、わたしとKくんが付き合っていたことも知ってるし、わたしはYさんの彼女になりたくて必死だったころなので、意識下でそれを感じていても思考に繋げるところまではいかなかった。
お互いなんとなくお気に入り、そんな関係。
みんなでバーベキューをすることになっていつの間にかふたりが幹事になったりしたけど、やっぱり仲良しというだけ。
でも、オダギリくんとわたしは、同じ空気を持っていると感じていた。
どうとは説明しにくいけど、同じ種類だって。
夏の終わりに、オダギリくんが留学するからバイトを辞めるということを聞いた。
残念、気が合う人だったのに。
実は、その留学はご家庭の事情もあってかなり急きょ決まったので、わたしがそれを聞いたのは、留学の数日前とかだった。
「りん子さん、僕、留学する。」
オダギリくんはわたしを「さん付け」で呼ぶ。
しかも、名字。
○○(わたしの旧姓)さん。
(でも、ここでは、わたしが○○はちょっとないから、りん子さんに^^)
ずっと、○○さん、わたしもずっとオダギリくん。
「りん子さん、留学する前に、デートして。」
ちょうど同じ映画が観たいと話していたから、それを観ようということになったのだ。
「うん、いいよ。」
おもしろいくらいに、急速に引き合う感じがした。
留学というアクシデントが、刹那の幻想を描いていたのかもしれない。
まだ20歳そこそこのふたりには、それがなんだかわからず、ただ、この引かれ合う空気を逃したくないとなんだか急いでいた。
オダギリくんのリクエストで、ジーンズに白いポロシャツを着て待ち合わせた。
オダギリくんはボーイッシュな印象のわたしが好きなんだって。
映画は思ったよりおもしろくなくて、ふたりして寝てしまった。
街を歩き、夕方からお酒を飲み。
とにかくいっぱい話しをした。
楽しくて、切なくて、もったいなくて、時間が経つのを見て見ぬふりをしていた。
わたしは家に連絡を入れて、お友達の家に泊まると伝えた。
これで、見て見ぬふりはしないでいい。
お酒を飲み、また歩き、コーヒーを飲んでも話しは尽きない。
いまよりも深夜にいられる場所が少なかった当時は、男女が夜中一緒にいるにはラブホテルかボーリング場くらいしかなかった。
「りん子さん、ホテル行く?」
誘われた。
ちょっと悲しかった。
わたしも、オダギリくんに男性としての魅力を感じていた。
でも、それよりもおもしろいくらいに合う感覚のほうが重要な気がしていたのだ。
わたしだって、デートという言葉に応じて服のリクエストも聞いて、「あなたに好意を抱いてます」と全面アピールしてるくせに、悲しかった。
その、曖昧なぎりぎりな、貴重な関係。
寝たら、違うものになちゃう、そんなふうに思った。
「行かない。」
わたしは、断った。
「うん、じゃあ、ボーリングしよう。」
簡単に計画は変更されて、深夜のボーリング大会。
さっきのやり取りはなかったようにボーリングを楽しんだ。
簡単に引き下がったオダギリくん、強引にしない彼の態度は本当なら真摯だと受け取ればいいものを、わたしの中のちょっといけない心がそれに小さく舌打ちをしたのだった。
話は逸れるけど、わたし勝負事が苦手なの。
絶対勝ちたいという気がない。
それは「究極の負けず嫌いだ」と那智さんは言うけど、その心理は、また別の機会に。
特に、恋人に対して、ない。
そんな必要ないのだけど、恋人と勝負事をするとき気持ちわざと負ける。
勝ったことで相手をいい気分にさせたいから、負け出すとちょっと不機嫌になる相手を選んでしまったから。
そんな理由でわざと負ける。
そのときのボーリングは信じられないくらい絶好調で、普段「70」や「80」くらいしか出ないへなちょこのわたしが、ストライクの連発。
オダギリくんのスコアをぐんぐん上回り、引き離していった。
きゃーきゃー大喜び。
ぜんぜん、わざと負けようなんて思わなかった。
その前に付き合っていたKくんとした、ボーリングよりも、ずっとずっと楽しかった。
悔しがるオダギリくん、自慢げなわたし。
大笑いして、また、深夜の街へ。
近くにあった広場のベンチに腰掛けて、大笑いの熱を冷ました。
夏の終わり。
少し湿った涼しい風が心地良い。
日が昇る時間はもう少し先だけど、もう、真っ暗闇じゃなくなってる。
夜明けの気配だけ感じていた。
明後日には、飛行機に乗るオダギリくん。
雨が降ってきた。
ぽつぽつと。
「雨だ、どうする?」
「いいっか、このままで。」
雨宿りをしたらこの時間や関係が終わってしまうような気がして、どちらからともなく、そこに留まることに決めた。
雨に濡れているのがおもしろくてきゃっきゃっきゃっきゃ言いながら、また話をいっぱいした。
真面目な話や冗談や、いっぱい。
通り雨はほどなくしてやみ、それと同時に空も明るくなってきた。
それほど濡れていないから、始発電車が走り出すころには服も髪を乾いているだろう。
それが、おしまいの合図。
電車の走る音が聞こえてきて、わずかに人の動く空気が流れ、わたしたちはベンチを離れた。
明後日は、見送りに行くね。
うん、ありがとう。
そういって、駅で別れた。
最後に、わたしの中のいけない心がいじわるをいった。
「もう1回、ホテルに誘ったら、わたし、行ったのに。」
ほんとはそんな気持ちは、なかった。
ゼロじゃないかもしれないけど、ゼロに近い。
だって、いっぱい話せて、真剣勝負できて、自分を低くすることなくいられる貴重な関係が寝たら壊れてしまいそうなんだもの。
当時、女子の集団の空気が苦手だなと感じていたわたし、付き合う男性は増長くん、そのわたしが同じ種類と感じられる貴重な人材は寝たら壊れてしまう。
そう直感していたのだ。
だから、それは、姑息なわたしのちょっとのいじわる。
あのとき、簡単に引き下がり、わたしの「女」を置いてきぼりにした彼への、いじわる。
(矛盾してるし、なんだ、このやな女は!!)
そして、別の電車に乗った。
恋なのかなんなのか、判断する前に飛行機に乗ってしまったオダギリくん。
そのオダギリくんと、20年ぶりに会うことになったのだ。