最低は最高?4
独特な幸福感
ホテルにチェックインして一旦お部屋へ。
この後の段取りだけ決めて那智さんは打ち合せに出かけていった、ハグもちゅうもナシで(笑)
さあ、これから約3時間、何をして楽しもうか。
とにかくお腹空いたからご飯。
打ち合せが何時に終わるかわからないから部屋の鍵を預かっているわたしは、那智さんから『連絡したら5分以内で戻れる』ことを条件に外出は許されていた。
すぐ戻ることを考えたら目の前のコンビニで買い出しをして部屋でひとり宴会が妥当だと思うのだけど、それじゃイヤだった。
わたしはとてもビールが飲みたかったのだ、しかも生ビール、缶ビールじゃイヤだった。
ということで、生ビールを飲みに出かけよう。
21:30寒空の中生ビールを探しに階下に降りた。
ホテルの周りをぐるっと探索。
ターミナル駅まで徒歩5分、それじゃあ条件から外れちゃうので、せいぜいホテルの周囲2ブロック。
駅周辺はいろいろあるのに、ここの何ブロックかだけやけに閑散としている。
オフィスビルや立体駐車場の中、チェーン店の居酒屋がポツンとあった。
よーし、ひとり居酒屋^^
3人前くらいありそうな大量のポテトサラダを生ビールで流し込む。
おいしい、おいしい。
大満足で居酒屋を後にして、コンビニでひとり二次会用缶ビールと安物ワインとおつまみを何品か買ってホテルの部屋に戻った。
夜景を眺めるのが好きだ。
照明を落とした部屋。
流れるライト。
ひとつひとつ、窓の明かり。
小さく絞ったFMから聴いたことのない音。
熱いシャワーで温めた体にゆったりした部屋着を纏い、何かを考えているようで、空っぽな時間。
ただ那智さんを待つ。
夜景を眺めながら。
こんな時間が大好きだ。
きっと、これが大好きと思えるのは、この後必ず那智さんが来てくれて、必ず抱きしめてくれることがわかっているから。
甘い待ち時間。
コンコン
ドアがノックされた。
23:30。
あ、那智さんだ!!
予定よりも早い!!!
たたたっとドアに駆けよる。
軽やかな足どりはわんこ。
わいわい、那智さーん、待ってましたよ〜。
飛びつかん勢いでドアを開ける。
お疲れさまでしたぁ
早かったですね。
ごめん、りん子、やり直しだ。
は?
数時間前にわたしが作業した物の資料に間違いが見つかったらしい。
お偉いさんたちは後日差し替えでもかまわないと言ってくれているのだけど、そこは那智さんも意地か(笑)
今夜中にやり直すつもりだ。
ひえ〜、これから戻って!?
いったい、わたしはいつ安心して那智さんにハグやちゅうをしてもらえるんだ!?
100ほどの印刷物。
すべて刷り上がるのに90分。
その間、もうひとつ別の那智正をパソコンでする。
それは30分ほどで終わる。
往復のタクシー、その他諸々で正味二時間。
どうする?りん子も来る?
えっと、わたし、飲んでるし、もうシャワー浴びてるし…部屋着だし…、もうすぐ日付変わるころだし…。
…
二時間、ここでのんびり待つ?
…、ないな^^;
えええい、ここまで来たら、とこんとんお付き合いしようじゃあないか!!!
はい^^一緒に行きます。
印刷している間、パソコンの作業が終われば1時間くらいは時間ができるから遊んであげるよ。
はう。
その1時間、安心のハグやちゅうはいただけるかしら^^;
ここまで予定が変わっていても、ついつい淡い期待を抱いてしまう。
那智さん、じゃあ、ちょっと着替えていいですか?
コートだけ着てそのままでいいじゃん。
ブラジャーも?
うん、そのほうが面白い、遊べる(笑)
かくして、わたしはノーブラ部屋着ワンピにコートを羽織って、0時、那智さんと一緒にタクシーに乗り、3時間前までいたお仕事場に舞い戻るのだった。
そして、いま、深夜1時30分。
静かなお仕事場で繰り返される機械音。
時間をかけて刷り上がる資料の束を少しずつ箱詰めしている。
部屋着ワンプにノーブラで、パンプスという超ミスマッチないで立ちで。
黙々と。
那智さん?
那智さんはパソコンの作業が予想より長引いて、まだずっとパソコンと格闘中。
ハグ?ちゅう?
遊んでくれる?
ノーブラで遊んでくれる?
ふう、もうそんな希望は忘却の彼方。
遊んでもらえないノーブラほど虚しいものはない(笑)
サイテーだ。
真剣にパソコンに向かっている那智さんにひと言。
那智さん、おかしいなぁ、波の音は〜?(笑)
ふたりして大笑い。
2時を過ぎたころ。
やっとすべての作業を終えて部屋に戻った。
ごめんな〜、俺、ウソついちゃったね。
残りのワインを軽く飲んでいる間、那智さんは予定が変わり続けたことを気にしていた。
『変わる』ことをしたくない人だからね、とっても気にしていた。
いいえ、那智さん、気になさらないで。
わたしはあなたと一緒にいられたら、それが一番うれしいのですもの。
波の音はもちろん、ディナーもホテルでいちゃいちゃも、ハグもちゅうもなくても、あなたの気持ちがホッとしてくれれば、それがいいのですもの。
ウソだなんてご自分を責めないで。
でも、敢えて、強いて、言わせていただければ。
ウソはついていませんよ
『ミス』です、那智さん、ミスしただけです(笑)
あはは、そうだね
りん子、今日は最低だったな〜
あはは、そうですね〜(笑)
でも、最低は最高なんだよ
だって最低なことは記憶に残るだろ?
だから、最高なの
薄明かりのベッド、今日はじめての余裕の抱擁。
腕の中で『最低は最高』の持論展開を聞く。
ホッとしてうつらうつらしながら話をする那智さんの顔を見ていられるのは、幸せだ。
波の音もディナーもいちゃいちゃもなかったけど、うん、最低も最高^^
こんなふうに記憶に残ってブログに書きたいと思うのだものね。
最低は最高になることもある^^
老後の楽しみエントリーにお付き合いくださってありがとうございました〜♪
ホテルにチェックインして一旦お部屋へ。
この後の段取りだけ決めて那智さんは打ち合せに出かけていった、ハグもちゅうもナシで(笑)
さあ、これから約3時間、何をして楽しもうか。
とにかくお腹空いたからご飯。
打ち合せが何時に終わるかわからないから部屋の鍵を預かっているわたしは、那智さんから『連絡したら5分以内で戻れる』ことを条件に外出は許されていた。
すぐ戻ることを考えたら目の前のコンビニで買い出しをして部屋でひとり宴会が妥当だと思うのだけど、それじゃイヤだった。
わたしはとてもビールが飲みたかったのだ、しかも生ビール、缶ビールじゃイヤだった。
ということで、生ビールを飲みに出かけよう。
21:30寒空の中生ビールを探しに階下に降りた。
ホテルの周りをぐるっと探索。
ターミナル駅まで徒歩5分、それじゃあ条件から外れちゃうので、せいぜいホテルの周囲2ブロック。
駅周辺はいろいろあるのに、ここの何ブロックかだけやけに閑散としている。
オフィスビルや立体駐車場の中、チェーン店の居酒屋がポツンとあった。
よーし、ひとり居酒屋^^
3人前くらいありそうな大量のポテトサラダを生ビールで流し込む。
おいしい、おいしい。
大満足で居酒屋を後にして、コンビニでひとり二次会用缶ビールと安物ワインとおつまみを何品か買ってホテルの部屋に戻った。
夜景を眺めるのが好きだ。
照明を落とした部屋。
流れるライト。
ひとつひとつ、窓の明かり。
小さく絞ったFMから聴いたことのない音。
熱いシャワーで温めた体にゆったりした部屋着を纏い、何かを考えているようで、空っぽな時間。
ただ那智さんを待つ。
夜景を眺めながら。
こんな時間が大好きだ。
きっと、これが大好きと思えるのは、この後必ず那智さんが来てくれて、必ず抱きしめてくれることがわかっているから。
甘い待ち時間。
コンコン
ドアがノックされた。
23:30。
あ、那智さんだ!!
予定よりも早い!!!
たたたっとドアに駆けよる。
軽やかな足どりはわんこ。
わいわい、那智さーん、待ってましたよ〜。
飛びつかん勢いでドアを開ける。
お疲れさまでしたぁ
早かったですね。
ごめん、りん子、やり直しだ。
は?
数時間前にわたしが作業した物の資料に間違いが見つかったらしい。
お偉いさんたちは後日差し替えでもかまわないと言ってくれているのだけど、そこは那智さんも意地か(笑)
今夜中にやり直すつもりだ。
ひえ〜、これから戻って!?
いったい、わたしはいつ安心して那智さんにハグやちゅうをしてもらえるんだ!?
100ほどの印刷物。
すべて刷り上がるのに90分。
その間、もうひとつ別の那智正をパソコンでする。
それは30分ほどで終わる。
往復のタクシー、その他諸々で正味二時間。
どうする?りん子も来る?
えっと、わたし、飲んでるし、もうシャワー浴びてるし…部屋着だし…、もうすぐ日付変わるころだし…。
…
二時間、ここでのんびり待つ?
…、ないな^^;
えええい、ここまで来たら、とこんとんお付き合いしようじゃあないか!!!
はい^^一緒に行きます。
印刷している間、パソコンの作業が終われば1時間くらいは時間ができるから遊んであげるよ。
はう。
その1時間、安心のハグやちゅうはいただけるかしら^^;
ここまで予定が変わっていても、ついつい淡い期待を抱いてしまう。
那智さん、じゃあ、ちょっと着替えていいですか?
コートだけ着てそのままでいいじゃん。
ブラジャーも?
うん、そのほうが面白い、遊べる(笑)
かくして、わたしはノーブラ部屋着ワンピにコートを羽織って、0時、那智さんと一緒にタクシーに乗り、3時間前までいたお仕事場に舞い戻るのだった。
そして、いま、深夜1時30分。
静かなお仕事場で繰り返される機械音。
時間をかけて刷り上がる資料の束を少しずつ箱詰めしている。
部屋着ワンプにノーブラで、パンプスという超ミスマッチないで立ちで。
黙々と。
那智さん?
那智さんはパソコンの作業が予想より長引いて、まだずっとパソコンと格闘中。
ハグ?ちゅう?
遊んでくれる?
ノーブラで遊んでくれる?
ふう、もうそんな希望は忘却の彼方。
遊んでもらえないノーブラほど虚しいものはない(笑)
サイテーだ。
真剣にパソコンに向かっている那智さんにひと言。
那智さん、おかしいなぁ、波の音は〜?(笑)
ふたりして大笑い。
2時を過ぎたころ。
やっとすべての作業を終えて部屋に戻った。
ごめんな〜、俺、ウソついちゃったね。
残りのワインを軽く飲んでいる間、那智さんは予定が変わり続けたことを気にしていた。
『変わる』ことをしたくない人だからね、とっても気にしていた。
いいえ、那智さん、気になさらないで。
わたしはあなたと一緒にいられたら、それが一番うれしいのですもの。
波の音はもちろん、ディナーもホテルでいちゃいちゃも、ハグもちゅうもなくても、あなたの気持ちがホッとしてくれれば、それがいいのですもの。
ウソだなんてご自分を責めないで。
でも、敢えて、強いて、言わせていただければ。
ウソはついていませんよ
『ミス』です、那智さん、ミスしただけです(笑)
あはは、そうだね
りん子、今日は最低だったな〜
あはは、そうですね〜(笑)
でも、最低は最高なんだよ
だって最低なことは記憶に残るだろ?
だから、最高なの
薄明かりのベッド、今日はじめての余裕の抱擁。
腕の中で『最低は最高』の持論展開を聞く。
ホッとしてうつらうつらしながら話をする那智さんの顔を見ていられるのは、幸せだ。
波の音もディナーもいちゃいちゃもなかったけど、うん、最低も最高^^
こんなふうに記憶に残ってブログに書きたいと思うのだものね。
最低は最高になることもある^^
老後の楽しみエントリーにお付き合いくださってありがとうございました〜♪