右耳
非日常的な日常
ヘッドセットを付けたままスーパーのトイレに向かう。
今日は那智さんがひとりでお仕事をしているから、わたしの仕事帰りの移動中ずっとお電話できていた。
普通に歩きながらのヘッドセットはちょっと恥ずかしいからしないけど、会話を控えたほうがいい電車などの時にはこちらもヘッドセットに切り替えて、とりあえず繋がっている状態を作る(どんだけ繋がっていたんだ、わたし!?)
おしっこがしたかった。
トイレに行きたいけれど、一旦切るかヘッドセットに切り替えるか判断を任せた。
ヘッドセットにしたら?
どちらかというと、『流れ』でそう答えを出してくれた感じ。
これは最早、感覚のマヒなのか、それとも、まあ、あることなのか、判断できなくなってしまっているのだけど、日頃わたしたちは繋がっていられるときは、繋がったままわたしもトイレに行かせてもらうことはままあるのだ*^^*
自分の排泄している最中、大好きな人と電話が繋がっているということはとてもとても恥ずかしいので、積極的に『繋がっていて、いて!!』とまではいかないが、それでもわたしの中ではそれさえも許容してくれていることの喜びのほうが最近は密かに大きくなってしまっている。
おしっこのとき、繋がってくれている。
そんな感じだ。
だからこのときもふたりにとって、いつもの『流れ』という感じだった。
言われるままにヘッドセットに切り替えて、トイレに向かう。
おしっこのときさえも繋がっていられる喜びで。
駐車場を横切っていますよ〜。
なんとなく実況中継、ヘッドセットで話すと端から見たら独り言言っているみたいで恥ずかしいから、小さな声でコソコソと。
じゃあ、りん子、久々にオナニーしようか^^
ええ?
ぜんぜん欲情していませんけど!?
こういう指示はとてもひさしぶりだ。
欲情もしていないしそんな会話一切していなかったし、ひさしぶりの展開に一瞬怯む。
それでもここのトイレの形状や閑散具合を思い出そうとしている。
ひさしぶりのことで、なんだか脳みその動きがぎこちない。
ああ、言い方変えてあげるね。
りん子、トイレでオナニーしなさい。
ああ、命令してくれた。
滅多にしない命令。
本当は、いちおうわたしもマゾなので^^;
命令に胸を掴まれる。
那智さんはほとんど命令をしない人なので、わたしは命令飢え^^
よけいにその口調に濡れる。
そして命令は免罪符だ。
トイレでオナニーをすることに快感を覚えるわたしの罪の意識を背負ってくれるのだ。
はい。
小さな声をヘッドセットのマイクに向ける。
トイレへの道。
前を親子連れがいる。
トイレに入ったら宣言するんだよ『オナニーの声を聞いてください』って。
はい。
視界の親子連れ。
那智さん、人がいたら?
人がいたら宣言はしないでいいよ。
宣言するしないは関係なく、どうかこの親子連れがトイレに行かないでほしいと願う。
トイレに向かうT字路、親子連れは右にトイレのある左にわたし。
よかった、いやらしいわたしに関わらないで済む。
個室に入る。
すぐ、人の気配?
吐息のような声で『人が来ました』。
じゃあ、宣言はいらないからはじめて。
便座に腰掛けストッキングと下着をおろし、指を這わせる。
さほど濡れていなかった。
いつの間にか人の気配がなくなっている。
もしかしたら、隣りの男性用トイレから漏れていた音だったのかもしれない。
すこし安堵。
クリトリスに指を押し当てるとおまんこが脈打つ。
それが心臓や足先に波及する。
どんどん濡れていく。
右耳で外の気配を探り。
左耳からは那智さんの気配。
おまんこからの波に全部飲み込まれそうになるけれど、人の理性はそう簡単に己を手放してはくれないのだ。
気持ちよく快感を覚えるけれど右耳は冷静だ。
快楽の熱と右耳の冷ややかさの狭間、もどかしい。
今度会ったときは、外でしようね、外で触ってあげる。
ああ、冷静な右耳を裏切るようなひと言。
お外で那智さんに触ってもらう。
なり振りかまわずそれを欲する自分を想像して、その堕ちていく自分に欲情する。
右耳はスーパーのBGMが聞こえている。
そんなに簡単に手放せない。
イクために伸ばした足の爪先がドアの隙間から見えてしまわないか、冷静な右耳が思う。
そして快感と冷静のヒリヒリする表裏の中、二度目のイクの許可を得る。
ヘッドセットを付けたままスーパーのトイレに向かう。
今日は那智さんがひとりでお仕事をしているから、わたしの仕事帰りの移動中ずっとお電話できていた。
普通に歩きながらのヘッドセットはちょっと恥ずかしいからしないけど、会話を控えたほうがいい電車などの時にはこちらもヘッドセットに切り替えて、とりあえず繋がっている状態を作る(どんだけ繋がっていたんだ、わたし!?)
おしっこがしたかった。
トイレに行きたいけれど、一旦切るかヘッドセットに切り替えるか判断を任せた。
ヘッドセットにしたら?
どちらかというと、『流れ』でそう答えを出してくれた感じ。
これは最早、感覚のマヒなのか、それとも、まあ、あることなのか、判断できなくなってしまっているのだけど、日頃わたしたちは繋がっていられるときは、繋がったままわたしもトイレに行かせてもらうことはままあるのだ*^^*
自分の排泄している最中、大好きな人と電話が繋がっているということはとてもとても恥ずかしいので、積極的に『繋がっていて、いて!!』とまではいかないが、それでもわたしの中ではそれさえも許容してくれていることの喜びのほうが最近は密かに大きくなってしまっている。
おしっこのとき、繋がってくれている。
そんな感じだ。
だからこのときもふたりにとって、いつもの『流れ』という感じだった。
言われるままにヘッドセットに切り替えて、トイレに向かう。
おしっこのときさえも繋がっていられる喜びで。
駐車場を横切っていますよ〜。
なんとなく実況中継、ヘッドセットで話すと端から見たら独り言言っているみたいで恥ずかしいから、小さな声でコソコソと。
じゃあ、りん子、久々にオナニーしようか^^
ええ?
ぜんぜん欲情していませんけど!?
こういう指示はとてもひさしぶりだ。
欲情もしていないしそんな会話一切していなかったし、ひさしぶりの展開に一瞬怯む。
それでもここのトイレの形状や閑散具合を思い出そうとしている。
ひさしぶりのことで、なんだか脳みその動きがぎこちない。
ああ、言い方変えてあげるね。
りん子、トイレでオナニーしなさい。
ああ、命令してくれた。
滅多にしない命令。
本当は、いちおうわたしもマゾなので^^;
命令に胸を掴まれる。
那智さんはほとんど命令をしない人なので、わたしは命令飢え^^
よけいにその口調に濡れる。
そして命令は免罪符だ。
トイレでオナニーをすることに快感を覚えるわたしの罪の意識を背負ってくれるのだ。
はい。
小さな声をヘッドセットのマイクに向ける。
トイレへの道。
前を親子連れがいる。
トイレに入ったら宣言するんだよ『オナニーの声を聞いてください』って。
はい。
視界の親子連れ。
那智さん、人がいたら?
人がいたら宣言はしないでいいよ。
宣言するしないは関係なく、どうかこの親子連れがトイレに行かないでほしいと願う。
トイレに向かうT字路、親子連れは右にトイレのある左にわたし。
よかった、いやらしいわたしに関わらないで済む。
個室に入る。
すぐ、人の気配?
吐息のような声で『人が来ました』。
じゃあ、宣言はいらないからはじめて。
便座に腰掛けストッキングと下着をおろし、指を這わせる。
さほど濡れていなかった。
いつの間にか人の気配がなくなっている。
もしかしたら、隣りの男性用トイレから漏れていた音だったのかもしれない。
すこし安堵。
クリトリスに指を押し当てるとおまんこが脈打つ。
それが心臓や足先に波及する。
どんどん濡れていく。
右耳で外の気配を探り。
左耳からは那智さんの気配。
おまんこからの波に全部飲み込まれそうになるけれど、人の理性はそう簡単に己を手放してはくれないのだ。
気持ちよく快感を覚えるけれど右耳は冷静だ。
快楽の熱と右耳の冷ややかさの狭間、もどかしい。
今度会ったときは、外でしようね、外で触ってあげる。
ああ、冷静な右耳を裏切るようなひと言。
お外で那智さんに触ってもらう。
なり振りかまわずそれを欲する自分を想像して、その堕ちていく自分に欲情する。
右耳はスーパーのBGMが聞こえている。
そんなに簡単に手放せない。
イクために伸ばした足の爪先がドアの隙間から見えてしまわないか、冷静な右耳が思う。
そして快感と冷静のヒリヒリする表裏の中、二度目のイクの許可を得る。
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