お泊まり4
非日常的な日常
那智さんに下着は取られてしまった。
分娩台のような椅子に両足を広げて座る。
膝を閉じ見上げるギャラリーから見えないように。
Yちゃんが右足から縛りはじめた。
足首を固定する拘束具だけじゃなくて、膝からふくらはぎと自由を奪われる。
左膝を右に寄せて、なんとか中が見えないように、まだ抵抗してる。
那智さんが軽く左膝を持ち、あっけなく定位置に戻されてしまう。
その足をYちゃんが拘束する。
ざわついてる。
キャミソールを精一杯引っぱり、大きく開いた足の間を必死に隠す。
「無駄な抵抗ですよ。」「でも、その恥ずかしがってるところがいいですね。」
顔を伏せているから誰が言ってるのかわからなけど、ざわついてる中から聞こえている。
左手。
手首を拘束具て止め、肘を縛る。
ああ、あと右手しか残ってないよ。
それでも最後の最後まで、見せないように、残った右手で悪あがき。
「みんなに顔見せなきゃ。」
わたしの左側にいた那智さんが髪を引っ張って、無理矢理顔を上げる。
「ああ…。」
同じタイミングでやちゃんが右手を拘束しはじめた。
もう、だめ、恥ずかしくて逃げ出したい。
それなのに、那智さんが髪を引いたりするから、感じてしまってる。
上げられた顔を那智さんのほうにだけ向けて、小さな声で訴える。
「那智さん、あれ付けてください。」
前回付けたなんか(なんていうの!?シリコンのような柔らかいやつ)を付けてもうらおうとお願いする。
「あれがないと苦しいから。お願いします。」
「ううん、苦しいほうがいいじゃん。」
「直には、刺激が強過ぎます。苦しくて耐えられない。」
「耐えられないと、どうなるの?」
「気が狂う。」
「大丈夫、狂わないから。(笑)」
ずっと小声でお願いしても聞いてくれない。
「Yちゃん、胴体も固定して。」
わたしのお願いなんて無視して、もっと不自由にしていく。
那智さんは諦めた。
無意味とはわかってるけど、Yちゃんに訴える。
この不安をどこかにぶつけていたいのだ。
だからYちゃんに甘える。
「Yちゃん、那智さんがお願い聞いてくれないの…。マッサージ機直にするっていうの。」
「そう^^」
「ぜったい苦しいよ、Yちゃん、この苦しいのわかる?」
「俺は男だからわなんないよ^^」
「とっても苦しいの。」
「わかんないから、聞いてあげるね…。この中でマッサージ機直にやったことある人〜!?」
「は〜い。」
3人連れの中のほぼ裸の女性が明るく手を挙げた。
「どうだった?」Yちゃんの質問に。
「気持ち良いよ〜。」と明るくお返事。
四面楚歌…(笑)
薄皮を一枚一枚剥がすように、両手足、胴体、すべて固定され、わたしはまな板の上の鯉。
これ以上ない懇願の瞳で那智さんを見上げる。
那智さんがマッサージ機を手にした。
ああ、神様。
「いくときは『いく〜』って叫ぶんだよ〜^^」
からかうような声に思わず振り返ると、女性2人をはべらせた男性が言った。
「この子はね、那智さんに『いってもいいですか?』って聞くんだよ^^それでOKもらえたらいくからね。」
すかさずYちゃんがフォローしてくれた。(さすがYちゃん)
わたしが、ためらう理由。
単に「いやらしい」とか「淫靡」とか、それだけじゃないことになるから。
いやらしい喘ぎ声だけなら、恥ずかしいだけだ。
苦痛のあまり絶叫してしまうこと、「いってもいいですか?」と許可を得る関係、一般的な「エッチ」なことから外れたことで周りを驚かせてしまうことが、居たたまれず嫌なの。
SM色の薄いこのハプバーでは、わたしたちはちょっと異端。
それでも受け入れてくれる空気はあるんだけど、できれば異端で目立ちたくないのです。
でも、そのYちゃんのフォローで、とりあえず「わたしたちの関係」に対する遠慮を取っ払うことはできた。
Yちゃんの言葉を合図に那智さんがスイッチを入れた。
ああ、いやだ、怖い、どれほどの苦痛と快感がわたしに降り掛かり、それがどれくらい続くのか、まったく予測がつかない。
剥き出しにされ強い振動が足の間に与えられた。
うわぁぁぁぁぁぁ!!!
苦しい、ああ、でも、すぐにいってしまいそう。
声を上げるのを必死で抑える。
それがわかっているのか、那智さんが更に強く押し当てた。
苦痛をやり過ごそうと力を入れたとき…。
あああああっ、だめ、おしっこが漏れちゃう!!!!
っていうか、漏れてる!!!!!!
マッサージ機を当てられてどこかのポイントを刺激すると、無意識におしっこが漏れちゃうの。
「那智さん、おしっこ出ちゃってます!!!」
ごめんない!!!!
いや、もう、もう、恥ずかしくて、申し訳なくって、快感なんてどころじゃない。
Yちゃんが笑ってタオルを用意してくれてる。
もう、全然冷静でいられない。
周りがどんな反応をしてるかわからない。
パニックだ。
再開された。
このマッサージ機は那智さんの持っているものよりも振動が優しいみたい。
苦痛の時間よりも快感の時間のほうが多い気がする。
すぐにいきそうになって。
「那智さん…、いってもいいですか!?」
「だめ。」
必死に我慢するけど、無理。
「だめ、那智さん、いっちゃう、いっちゃう!!」
ぎりぎりを見極めて、マッサージ機を離される。
「ふうううう。」
いきたいけどいけない。
苦しいくらいいきたいのに、いかせてもらえない。
このやり取りを繰り返す。
あのね、こういうとき、わたし、思いっきり「淫靡」になれればいいのだけど、なんだかなれないのよね。
否応なくいかされそうになって懇願して、挙げ句離される。
ばーんと振り切った針が一気に0に戻されるようなもの。
そうなると、針を振り切ってしまっていたことが、とにかく恥ずかしい。
素になる部分と朦朧としてる部分が混在して、変なテンションになってしまうのだ。
冷静に訴えてるようで、妙なこと言い出してしまうのです。
この針の上下を繰り返している間。(多分、こんなこと言ってる、はず)
「すみません、わたしに気にせずおしゃべりしててください…!!」とギャリーに向けて叫んだり。
「那智さん、いかせてくれないなら、泣いてもいいですか!?」とか無意味な脅ししたり。
「Yちゃん、かわりにマッサージ機持って、いかせて!!」かえって恥も外聞もないこと言ったり。
ばかみたいです^^;
「もう、いや!!那智さん、我慢つらいです!!」
「…、じゃあ、やめる?」
「……。」
無言で首を振る。
ああ、情けない。
数日前からいかせてもらえなくて、カラオケランチで脳みそで感じて、それはそれで大満足だったのだけど、やっぱり体はいきたい。
それに、このマッサージ機は振動が優しくて、気持ちが良かったの。
いきたい。
そして、このたくさんの人の前で、はしたなくなりたい…。
冷静と朦朧の混在する中、情けないけど「やめないで」と首を振ってしまった。
これらのやり取りやわたしの発言が、みなさんにはウケててショートコントのような雰囲気もなくはない。(ああ、恥ずかしい)
最後の首振りで、会場がドッと湧いた。
その辺りから那智さんは許してくれるようになった。
押し当てられる強い振動。
「いってもいいですか!?」
「どうぞ。」
「うわあああああ!!!」
この振動は気持ち良い。
次から次へ快感の波がやってくる。
「ううううう、いってもいいですかぁぁぁ!!!」
「いいよ。」
「ああああ、もう一回、いいですか!?」
「うん。」
何度も何度もいき続けて、腰を動かし大声を上げるわたしの姿に、いつしか店内がしんと静まり返っていた(らしい)。
すべての人がこちらを見ている。
「固唾を飲む」音が聞こえてきそうだ。
やめないでとお願いして、狂ったようにいき続ける。
もう、恥ずかしくて、情けなくて、死にそうです、でも、気持ち良くてしかたがない。
人が見ているということが、すべてを倍増していた。
あまりに恥ずかしくて気持ち良くて、最後はお願いしておしまいにしてもらった。
何事もなかったようにざわつきを取り戻すフロア。
yちゃんが優しく縄を解いてくれる。
那智さんが丁寧に汗を拭いてくれる。
みなさんが思い思いにおしゃべりをはじめる。
手首に残った縄の痕とお尻のあたりがびしょびしょに濡れてるキャミソールが、わたしを余韻に浸らせてくれていた。
那智さんに下着は取られてしまった。
分娩台のような椅子に両足を広げて座る。
膝を閉じ見上げるギャラリーから見えないように。
Yちゃんが右足から縛りはじめた。
足首を固定する拘束具だけじゃなくて、膝からふくらはぎと自由を奪われる。
左膝を右に寄せて、なんとか中が見えないように、まだ抵抗してる。
那智さんが軽く左膝を持ち、あっけなく定位置に戻されてしまう。
その足をYちゃんが拘束する。
ざわついてる。
キャミソールを精一杯引っぱり、大きく開いた足の間を必死に隠す。
「無駄な抵抗ですよ。」「でも、その恥ずかしがってるところがいいですね。」
顔を伏せているから誰が言ってるのかわからなけど、ざわついてる中から聞こえている。
左手。
手首を拘束具て止め、肘を縛る。
ああ、あと右手しか残ってないよ。
それでも最後の最後まで、見せないように、残った右手で悪あがき。
「みんなに顔見せなきゃ。」
わたしの左側にいた那智さんが髪を引っ張って、無理矢理顔を上げる。
「ああ…。」
同じタイミングでやちゃんが右手を拘束しはじめた。
もう、だめ、恥ずかしくて逃げ出したい。
それなのに、那智さんが髪を引いたりするから、感じてしまってる。
上げられた顔を那智さんのほうにだけ向けて、小さな声で訴える。
「那智さん、あれ付けてください。」
前回付けたなんか(なんていうの!?シリコンのような柔らかいやつ)を付けてもうらおうとお願いする。
「あれがないと苦しいから。お願いします。」
「ううん、苦しいほうがいいじゃん。」
「直には、刺激が強過ぎます。苦しくて耐えられない。」
「耐えられないと、どうなるの?」
「気が狂う。」
「大丈夫、狂わないから。(笑)」
ずっと小声でお願いしても聞いてくれない。
「Yちゃん、胴体も固定して。」
わたしのお願いなんて無視して、もっと不自由にしていく。
那智さんは諦めた。
無意味とはわかってるけど、Yちゃんに訴える。
この不安をどこかにぶつけていたいのだ。
だからYちゃんに甘える。
「Yちゃん、那智さんがお願い聞いてくれないの…。マッサージ機直にするっていうの。」
「そう^^」
「ぜったい苦しいよ、Yちゃん、この苦しいのわかる?」
「俺は男だからわなんないよ^^」
「とっても苦しいの。」
「わかんないから、聞いてあげるね…。この中でマッサージ機直にやったことある人〜!?」
「は〜い。」
3人連れの中のほぼ裸の女性が明るく手を挙げた。
「どうだった?」Yちゃんの質問に。
「気持ち良いよ〜。」と明るくお返事。
四面楚歌…(笑)
薄皮を一枚一枚剥がすように、両手足、胴体、すべて固定され、わたしはまな板の上の鯉。
これ以上ない懇願の瞳で那智さんを見上げる。
那智さんがマッサージ機を手にした。
ああ、神様。
「いくときは『いく〜』って叫ぶんだよ〜^^」
からかうような声に思わず振り返ると、女性2人をはべらせた男性が言った。
「この子はね、那智さんに『いってもいいですか?』って聞くんだよ^^それでOKもらえたらいくからね。」
すかさずYちゃんがフォローしてくれた。(さすがYちゃん)
わたしが、ためらう理由。
単に「いやらしい」とか「淫靡」とか、それだけじゃないことになるから。
いやらしい喘ぎ声だけなら、恥ずかしいだけだ。
苦痛のあまり絶叫してしまうこと、「いってもいいですか?」と許可を得る関係、一般的な「エッチ」なことから外れたことで周りを驚かせてしまうことが、居たたまれず嫌なの。
SM色の薄いこのハプバーでは、わたしたちはちょっと異端。
それでも受け入れてくれる空気はあるんだけど、できれば異端で目立ちたくないのです。
でも、そのYちゃんのフォローで、とりあえず「わたしたちの関係」に対する遠慮を取っ払うことはできた。
Yちゃんの言葉を合図に那智さんがスイッチを入れた。
ああ、いやだ、怖い、どれほどの苦痛と快感がわたしに降り掛かり、それがどれくらい続くのか、まったく予測がつかない。
剥き出しにされ強い振動が足の間に与えられた。
うわぁぁぁぁぁぁ!!!
苦しい、ああ、でも、すぐにいってしまいそう。
声を上げるのを必死で抑える。
それがわかっているのか、那智さんが更に強く押し当てた。
苦痛をやり過ごそうと力を入れたとき…。
あああああっ、だめ、おしっこが漏れちゃう!!!!
っていうか、漏れてる!!!!!!
マッサージ機を当てられてどこかのポイントを刺激すると、無意識におしっこが漏れちゃうの。
「那智さん、おしっこ出ちゃってます!!!」
ごめんない!!!!
いや、もう、もう、恥ずかしくて、申し訳なくって、快感なんてどころじゃない。
Yちゃんが笑ってタオルを用意してくれてる。
もう、全然冷静でいられない。
周りがどんな反応をしてるかわからない。
パニックだ。
再開された。
このマッサージ機は那智さんの持っているものよりも振動が優しいみたい。
苦痛の時間よりも快感の時間のほうが多い気がする。
すぐにいきそうになって。
「那智さん…、いってもいいですか!?」
「だめ。」
必死に我慢するけど、無理。
「だめ、那智さん、いっちゃう、いっちゃう!!」
ぎりぎりを見極めて、マッサージ機を離される。
「ふうううう。」
いきたいけどいけない。
苦しいくらいいきたいのに、いかせてもらえない。
このやり取りを繰り返す。
あのね、こういうとき、わたし、思いっきり「淫靡」になれればいいのだけど、なんだかなれないのよね。
否応なくいかされそうになって懇願して、挙げ句離される。
ばーんと振り切った針が一気に0に戻されるようなもの。
そうなると、針を振り切ってしまっていたことが、とにかく恥ずかしい。
素になる部分と朦朧としてる部分が混在して、変なテンションになってしまうのだ。
冷静に訴えてるようで、妙なこと言い出してしまうのです。
この針の上下を繰り返している間。(多分、こんなこと言ってる、はず)
「すみません、わたしに気にせずおしゃべりしててください…!!」とギャリーに向けて叫んだり。
「那智さん、いかせてくれないなら、泣いてもいいですか!?」とか無意味な脅ししたり。
「Yちゃん、かわりにマッサージ機持って、いかせて!!」かえって恥も外聞もないこと言ったり。
ばかみたいです^^;
「もう、いや!!那智さん、我慢つらいです!!」
「…、じゃあ、やめる?」
「……。」
無言で首を振る。
ああ、情けない。
数日前からいかせてもらえなくて、カラオケランチで脳みそで感じて、それはそれで大満足だったのだけど、やっぱり体はいきたい。
それに、このマッサージ機は振動が優しくて、気持ちが良かったの。
いきたい。
そして、このたくさんの人の前で、はしたなくなりたい…。
冷静と朦朧の混在する中、情けないけど「やめないで」と首を振ってしまった。
これらのやり取りやわたしの発言が、みなさんにはウケててショートコントのような雰囲気もなくはない。(ああ、恥ずかしい)
最後の首振りで、会場がドッと湧いた。
その辺りから那智さんは許してくれるようになった。
押し当てられる強い振動。
「いってもいいですか!?」
「どうぞ。」
「うわあああああ!!!」
この振動は気持ち良い。
次から次へ快感の波がやってくる。
「ううううう、いってもいいですかぁぁぁ!!!」
「いいよ。」
「ああああ、もう一回、いいですか!?」
「うん。」
何度も何度もいき続けて、腰を動かし大声を上げるわたしの姿に、いつしか店内がしんと静まり返っていた(らしい)。
すべての人がこちらを見ている。
「固唾を飲む」音が聞こえてきそうだ。
やめないでとお願いして、狂ったようにいき続ける。
もう、恥ずかしくて、情けなくて、死にそうです、でも、気持ち良くてしかたがない。
人が見ているということが、すべてを倍増していた。
あまりに恥ずかしくて気持ち良くて、最後はお願いしておしまいにしてもらった。
何事もなかったようにざわつきを取り戻すフロア。
yちゃんが優しく縄を解いてくれる。
那智さんが丁寧に汗を拭いてくれる。
みなさんが思い思いにおしゃべりをはじめる。
手首に残った縄の痕とお尻のあたりがびしょびしょに濡れてるキャミソールが、わたしを余韻に浸らせてくれていた。
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