最良の選択3
非日常的な日常
混雑した電車の中で、人に見られないようにこそこそとメールを打つ。
だって、「那智さんに脱がしてほしいから履いてます。ほんとは脱ぐ時間がなかったのです。家を出たら脱いじゃだめだったから履いてます。脱がしてほしいのは本当だけど。」なんて打ってるんだもの、怪しい。
待ち合わせ場所について、いつもの「コの字」に奥まったところに移動する。
なんだか今日はいつもに増して人通りが多いような気がするよ〜。
道路にわたしが背を向けて立ち、その奥に那智さんが向かい合うように立つ。
わたし越しに、人の往来や視線を確認していてくれるのだ。
背を向けているから見えないけど、雑踏から感じる朝の人の往来の激しさに今更ながら怖くなってる。
「あの男がこっち見てるんだよな〜」
そんなこと言わないでください。怖いです。
「まあ、大丈夫か。」
そういってスカートの中に手を入れて、下着をお尻の下くらいまで下ろす。
だめ、今日は怖い。
那智さん忙しくて、こういうデート久しぶりだからかな、怖いながらもうっとりする感じにならない。
途中まで下ろして、那智さんがすっと道路側に移動した。
わたしを隠すように。
壁になっている。
誰かが、こちらを見たのかもしれない。
もう、怖くて怖くて、背を向けてうつむいているしかできない。
中途半端な状態で留まってる下着。
これじゃあ、歩いてその場を立ち去ることもできない。
脱ぐか、上げるか。
「那智さん、怖い。」
消え入るような声で訴える。
でも、この盾になってくれている状態のなんて幸せなことだろう。
わたしのほうが背が高いから、ちゃんと隠せているはずないのだけど、この背中がとっても頼もしい。
「大丈夫だな…。」
もう一度スカートに手を入れて、一気に下ろす。
大慌てで足首から下着を抜き取り、丸めてバッグに押し込む。
ああ、もう、とっても恥ずかしい!!!
一秒でも早く、この場からいなくなりたい。
恐怖と羞恥心と安堵で高揚して、足早にマ○○に向かう。
マ○○の3階。
男性の先客が一人。
でも、わたしたちと入れ違うようにいなくなった。
ああ、よかった、誰もいない。
今日は、外でわんこになるから、ここではすごいことにはならないだろう。
ほっと一息入れられるわ。
いや、もしかしたら、むしろ誰もいないここで「すごいこと」になったほうがいいかもしれない。
外で四つん這い、もしかしたら電柱におしっこ、そんなことが控えているんだもの、誰もいないここでならちょっと酷くても、そのほうがいいかもしれない。
ファンタジーとしては、人に見られたいという気持ちがないことはないと認めるけど、現実としてすることとは大きな差があるもの。
ここで、何かあれば、それで終わるかもしれないと、複雑な淡い期待が湧く。
尻尾を取り出して。
「ここで入れる?2階のトイレで入れる?どっちでもいいよ。」
また選ぶ。
「ここで入れます。」
1人で尻尾生やしたまま2階のフロアを横切って戻ってくる勇気はないからね、ここで入れる。
ローションを出してもらって、アナルパールの付いた尻尾をお尻に押し込んでいく。
急いで、でも、慌てないで。
誰も上がって来ないうちに、終わらせるんだ。
緊張して上手に入らない。
ひとつ、ふたつ、自分の手で押し込む。
那智さんがこちらを見てるのか、どうしてるのかもわからない。
自分のことで精一杯。
なんとか、全部入った。
ほっとする。
太腿の下に敷くようにして、上手い具合に座り直す。
嬉しい、尻尾。
いまやったこと、これから起こること、考えると足がすくむことばかりだけど、この尻尾が生えた瞬間は嬉しくて、ちょっと誇らしい^^
でも、我に返ってこれから起こるであろうことを思い出し、嬉しいなんて言ってられない!!
この日わたしは黒いワンピースを着ていた。
ミニではないけど膝より上の丈。
四つん這いで歩くことを考えたら長いスカートは履けないものね。
でも、タイトスカートなんだ。
ストレッチ素材だから、犬がおしっこをするみたいに片足を上げることは可能だけど、多分見えちゃう。
フレアスカートだと少しは隠れるかもしれないけど、このところ同じフレアスカートを何回か履いていたから、違う服にしてしまったのだ。
う〜ん、この短めの丈のタイトなシルエットのワンピースは、外でわんこ+おしっこにはまったく不向きだった!!
「立ってみて」
促されて立つ。
「わはは。かわいい、かわいい。」
那智さん、笑ってる。
いままで尻尾を付けた中で今日のワンピが一番短かったかもしれない。
ピョコンと出てる尻尾が丸見え状態だったのだ!!
「なんで、そんな短めの履いて来たの!?(笑)」
「だって、四つん這いになるから、長いのはダメじゃないですか。」
「そんなの少しまくり上げればいいじゃん。」
「…ああ、そうですね…。」
「いままでで一番目立つよ!!」
「…那智さん、尻尾なしにしたら、ダメですか!?」
「ダメだよ。だってね〜、犬だもんね〜。それにおしっこするなら、丸見えだよ(笑)」
「最近フレアスカート履いてたから…。同じような服装、那智さん嫌かなと思って…。那智さんのためにこのワンピにしたんです!!それに免じて尻尾なしにしてくださいませんか?」
あまりに目立ち、四つん這い以前にそこに行くまでの徒歩さえもとんでもなく恥ずかしい。
祈るようにお願いする。
「でも、秤にかけて、俺のためを選んでくれたんだよね?こうなることわかってて選んだよね?しょうがないね」
「ああ、でも、こんなに目立つなんて思ってませんでした(泣)」
さっきの下着を下ろす時もそうだったけど、なんだか今日はとても抵抗感がある。
いつも恐がっていてでも、「えい」ってなれる感覚がしないの。
困ったな〜、なんだか「素」のまんまだよ。
かなり、四の五の言って訴えるけど、却下。
立ち上がって那智さんがわたしのそばにくる。
手を入れて、確認する。
「濡れてるよ(笑)」
触られて気持ち良くされる。
ホテルの部屋じゃないところ、でも、人がいないところ。
階下からは人がいる気配がしてる。
そんな場所での愛撫は、一気に我を忘れてしまう。
気持ちいい、没頭する。
元の席に戻る。
向かい合わせに座ってる那智さんのことが、ほとんど気にならないくらいに、没頭したままだ。
ふわふわしてる。
ああ、よかった、これで「抵抗感」が少なくなる。
尻尾を出して歩いて、そのあとアスファルトの上で四つん這いになるのだから、ちょっとくらい「いっちゃってる」ほうが気が楽だ。
このふわふわが持続しますように。
「そういえば、○○日の予定だけどね。」
保留になっていた大事なことを、那智さんが話し出した。
ああ、それ、ちゃんと決めないといけなかったですよね。
予定を聞いて、簡単にスケジュールを組んだり、ちょっと事務的な会話。
ふう、と一息、ジュースを飲む。
「こんな話したから、素に戻っただろ?」
「…、あっ、はい。そうですね。(ほんとだ、残念)」
「わざとだよ。スイッチ入ったままだと面白くないからね。素に戻ったほうが、いっぱいいっぱいで面白いだろ!?」
信じられない!!
那智さんのいじわる!!
落としといて、引き上げる。
なんで落としたままにしておいてくれないの〜。
結局、また素に戻され、抵抗感は消えないままに、マ○○を出ることになる。
このまま、四つん這いになるのだろうか。
なんだか、今日は不安だ。
おまけ。
本編とは関係ないけど、わたしのブログを読んでるかたはもうお気付きだと思いますが、わたしはキーボードを叩くのがとっても下手で、よく打ち間違えをしてます。
気が付けば直してるけど、けっこう気付かずに出しちゃってるのもある(みたい)。
那智さんには「2回に1回はある」とまで言われているくらい。
だいたい変換キーを押して「変な漢字」になったら気付く(だから、ひらがなの間違い放置が多いかも?)。
すぐ直すけど、時々「おみごと!!」な打ち間違えをしていて、思わず残してしまいたくなっちゃうくらい^^;
ということで、今日はおまけで残します。
特別に色づけして^^
最後から3行目。
「抵抗感は消えないままに」と打とうとして「低股間は消えないままに」
低股間って…、どんな股間だろう…。
股間って文字、見るのも打つのも気恥ずかしいけど、「低」が付くことでなんだかちょっと真面目な印象になる?
「低体温」とか「低血圧」とか…「低股間」体の状態を表す言葉みたい、なんて打ち間違えてできた言葉で想像を膨らます。
「急性低股間症」なんてありそうじゃない、「家庭の医学」とかに載ってたりして…。
それとも、「低能」とか「低レベル」とか、文字通り低いものを蔑む言葉に使ったりして。
女王様に「おまえは低股間な男だね!!」なんて言われて萌えるなんてこと…ないか^^;
ああ、こういうくだらないことを考えてるのが、大好き^^
つい、だらだらと追記を繰り返してしまったわ。
こんな話じゃなくて、わんこの続きを書かなきゃだよね!?
混雑した電車の中で、人に見られないようにこそこそとメールを打つ。
だって、「那智さんに脱がしてほしいから履いてます。ほんとは脱ぐ時間がなかったのです。家を出たら脱いじゃだめだったから履いてます。脱がしてほしいのは本当だけど。」なんて打ってるんだもの、怪しい。
待ち合わせ場所について、いつもの「コの字」に奥まったところに移動する。
なんだか今日はいつもに増して人通りが多いような気がするよ〜。
道路にわたしが背を向けて立ち、その奥に那智さんが向かい合うように立つ。
わたし越しに、人の往来や視線を確認していてくれるのだ。
背を向けているから見えないけど、雑踏から感じる朝の人の往来の激しさに今更ながら怖くなってる。
「あの男がこっち見てるんだよな〜」
そんなこと言わないでください。怖いです。
「まあ、大丈夫か。」
そういってスカートの中に手を入れて、下着をお尻の下くらいまで下ろす。
だめ、今日は怖い。
那智さん忙しくて、こういうデート久しぶりだからかな、怖いながらもうっとりする感じにならない。
途中まで下ろして、那智さんがすっと道路側に移動した。
わたしを隠すように。
壁になっている。
誰かが、こちらを見たのかもしれない。
もう、怖くて怖くて、背を向けてうつむいているしかできない。
中途半端な状態で留まってる下着。
これじゃあ、歩いてその場を立ち去ることもできない。
脱ぐか、上げるか。
「那智さん、怖い。」
消え入るような声で訴える。
でも、この盾になってくれている状態のなんて幸せなことだろう。
わたしのほうが背が高いから、ちゃんと隠せているはずないのだけど、この背中がとっても頼もしい。
「大丈夫だな…。」
もう一度スカートに手を入れて、一気に下ろす。
大慌てで足首から下着を抜き取り、丸めてバッグに押し込む。
ああ、もう、とっても恥ずかしい!!!
一秒でも早く、この場からいなくなりたい。
恐怖と羞恥心と安堵で高揚して、足早にマ○○に向かう。
マ○○の3階。
男性の先客が一人。
でも、わたしたちと入れ違うようにいなくなった。
ああ、よかった、誰もいない。
今日は、外でわんこになるから、ここではすごいことにはならないだろう。
ほっと一息入れられるわ。
いや、もしかしたら、むしろ誰もいないここで「すごいこと」になったほうがいいかもしれない。
外で四つん這い、もしかしたら電柱におしっこ、そんなことが控えているんだもの、誰もいないここでならちょっと酷くても、そのほうがいいかもしれない。
ファンタジーとしては、人に見られたいという気持ちがないことはないと認めるけど、現実としてすることとは大きな差があるもの。
ここで、何かあれば、それで終わるかもしれないと、複雑な淡い期待が湧く。
尻尾を取り出して。
「ここで入れる?2階のトイレで入れる?どっちでもいいよ。」
また選ぶ。
「ここで入れます。」
1人で尻尾生やしたまま2階のフロアを横切って戻ってくる勇気はないからね、ここで入れる。
ローションを出してもらって、アナルパールの付いた尻尾をお尻に押し込んでいく。
急いで、でも、慌てないで。
誰も上がって来ないうちに、終わらせるんだ。
緊張して上手に入らない。
ひとつ、ふたつ、自分の手で押し込む。
那智さんがこちらを見てるのか、どうしてるのかもわからない。
自分のことで精一杯。
なんとか、全部入った。
ほっとする。
太腿の下に敷くようにして、上手い具合に座り直す。
嬉しい、尻尾。
いまやったこと、これから起こること、考えると足がすくむことばかりだけど、この尻尾が生えた瞬間は嬉しくて、ちょっと誇らしい^^
でも、我に返ってこれから起こるであろうことを思い出し、嬉しいなんて言ってられない!!
この日わたしは黒いワンピースを着ていた。
ミニではないけど膝より上の丈。
四つん這いで歩くことを考えたら長いスカートは履けないものね。
でも、タイトスカートなんだ。
ストレッチ素材だから、犬がおしっこをするみたいに片足を上げることは可能だけど、多分見えちゃう。
フレアスカートだと少しは隠れるかもしれないけど、このところ同じフレアスカートを何回か履いていたから、違う服にしてしまったのだ。
う〜ん、この短めの丈のタイトなシルエットのワンピースは、外でわんこ+おしっこにはまったく不向きだった!!
「立ってみて」
促されて立つ。
「わはは。かわいい、かわいい。」
那智さん、笑ってる。
いままで尻尾を付けた中で今日のワンピが一番短かったかもしれない。
ピョコンと出てる尻尾が丸見え状態だったのだ!!
「なんで、そんな短めの履いて来たの!?(笑)」
「だって、四つん這いになるから、長いのはダメじゃないですか。」
「そんなの少しまくり上げればいいじゃん。」
「…ああ、そうですね…。」
「いままでで一番目立つよ!!」
「…那智さん、尻尾なしにしたら、ダメですか!?」
「ダメだよ。だってね〜、犬だもんね〜。それにおしっこするなら、丸見えだよ(笑)」
「最近フレアスカート履いてたから…。同じような服装、那智さん嫌かなと思って…。那智さんのためにこのワンピにしたんです!!それに免じて尻尾なしにしてくださいませんか?」
あまりに目立ち、四つん這い以前にそこに行くまでの徒歩さえもとんでもなく恥ずかしい。
祈るようにお願いする。
「でも、秤にかけて、俺のためを選んでくれたんだよね?こうなることわかってて選んだよね?しょうがないね」
「ああ、でも、こんなに目立つなんて思ってませんでした(泣)」
さっきの下着を下ろす時もそうだったけど、なんだか今日はとても抵抗感がある。
いつも恐がっていてでも、「えい」ってなれる感覚がしないの。
困ったな〜、なんだか「素」のまんまだよ。
かなり、四の五の言って訴えるけど、却下。
立ち上がって那智さんがわたしのそばにくる。
手を入れて、確認する。
「濡れてるよ(笑)」
触られて気持ち良くされる。
ホテルの部屋じゃないところ、でも、人がいないところ。
階下からは人がいる気配がしてる。
そんな場所での愛撫は、一気に我を忘れてしまう。
気持ちいい、没頭する。
元の席に戻る。
向かい合わせに座ってる那智さんのことが、ほとんど気にならないくらいに、没頭したままだ。
ふわふわしてる。
ああ、よかった、これで「抵抗感」が少なくなる。
尻尾を出して歩いて、そのあとアスファルトの上で四つん這いになるのだから、ちょっとくらい「いっちゃってる」ほうが気が楽だ。
このふわふわが持続しますように。
「そういえば、○○日の予定だけどね。」
保留になっていた大事なことを、那智さんが話し出した。
ああ、それ、ちゃんと決めないといけなかったですよね。
予定を聞いて、簡単にスケジュールを組んだり、ちょっと事務的な会話。
ふう、と一息、ジュースを飲む。
「こんな話したから、素に戻っただろ?」
「…、あっ、はい。そうですね。(ほんとだ、残念)」
「わざとだよ。スイッチ入ったままだと面白くないからね。素に戻ったほうが、いっぱいいっぱいで面白いだろ!?」
信じられない!!
那智さんのいじわる!!
落としといて、引き上げる。
なんで落としたままにしておいてくれないの〜。
結局、また素に戻され、抵抗感は消えないままに、マ○○を出ることになる。
このまま、四つん這いになるのだろうか。
なんだか、今日は不安だ。
おまけ。
本編とは関係ないけど、わたしのブログを読んでるかたはもうお気付きだと思いますが、わたしはキーボードを叩くのがとっても下手で、よく打ち間違えをしてます。
気が付けば直してるけど、けっこう気付かずに出しちゃってるのもある(みたい)。
那智さんには「2回に1回はある」とまで言われているくらい。
だいたい変換キーを押して「変な漢字」になったら気付く(だから、ひらがなの間違い放置が多いかも?)。
すぐ直すけど、時々「おみごと!!」な打ち間違えをしていて、思わず残してしまいたくなっちゃうくらい^^;
ということで、今日はおまけで残します。
特別に色づけして^^
最後から3行目。
「抵抗感は消えないままに」と打とうとして「低股間は消えないままに」
低股間って…、どんな股間だろう…。
股間って文字、見るのも打つのも気恥ずかしいけど、「低」が付くことでなんだかちょっと真面目な印象になる?
「低体温」とか「低血圧」とか…「低股間」体の状態を表す言葉みたい、なんて打ち間違えてできた言葉で想像を膨らます。
「急性低股間症」なんてありそうじゃない、「家庭の医学」とかに載ってたりして…。
それとも、「低能」とか「低レベル」とか、文字通り低いものを蔑む言葉に使ったりして。
女王様に「おまえは低股間な男だね!!」なんて言われて萌えるなんてこと…ないか^^;
ああ、こういうくだらないことを考えてるのが、大好き^^
つい、だらだらと追記を繰り返してしまったわ。
こんな話じゃなくて、わんこの続きを書かなきゃだよね!?