すみれさん2
非日常的な日常
私の思惑。
こんな想像をする。
私は、猿轡を噛まされ、後ろ手に縛られて柱に拘束されている。
目の前のベッドでは、那智さんが女性を抱いている。
はじめは大人しくしているのだけど、那智さんの愛撫が優しいものから、少し激しくなっていくのを見ていると、悲しくてしょうがなくなってきてしまう。
猿轡を噛まされてるから、言葉にならない声で那智さんを呼ぶ。
無視される。
もう一度、もう少し大きな声で「うっうっ」と呼ぶ。
那智さんは、女性をかまうのに夢中でこちらを向いてくれない。
もう一度、今度はさらに大きな声で。
絶対聞こえてるはずなのに、無視してる。
どうしてこっちを向いてくれないの!!
那智さんが、女性を四つん這いにさせて髪を引き、お尻をスパンキングしはじめた。
「ダメ、やめて、その掌は私のだ!!!」
近寄ってその女性を押し退けて、2人の間に割って入りたい。
でも、声は出せず、ただ泣きながら呻く。
近寄れず地団駄を踏む。
縄が千切れんばかりに暴れても、どうすることもできず、とうとう泣き疲れてしまい女性の喘ぎ声を聞きながら、おとなしくすすり泣く。
嫉妬で泣き狂いたい。
感情を爆発させてみたい。
恋人に6時間待たされても、別な女性に会うのにドタキャンされても、「うん、いいよ」と許していた私。(どちらも携帯もないずっと昔のお話ですけど^^;)
その私が那智さんには負の感情を伝えられるようになった。
いまなら感情を思い切り那智さんにぶつけられるかもしれない。
爆発させてみたい。
でも、恥も外聞も捨てて泣き狂うのは、自尊心やいらぬ気遣いが邪魔をして、難しいと思う。
ハプニングバーなどで出会うその場限りの女性では、本気の嫉妬には発展しないだろう。
だから、まず本気で嫉妬するには、那智さんとその女性にある程度人間関係が成り立っている必要がある。
そして、これは私だけがそう思うのかわからないけど、私と女性の間にも信頼関係を築きたい。
まず、その女性には「感じて」もらいたい。
那智さんに恋愛感情を持たれては困るが、その瞬間は「疑似」でも「魔法」でもなんでもいいから、思い切り感じてもらいたい。
感じることだけに心を傾けてほしい。
そうすれば私は嫉妬するだろう。
その嫉妬も興奮にしてほしい。
それには、「私がどんなに嫌がっても無視して味わい尽くしてほしい」と理解してもらいたいのだ。
そして、私の怒りはあなたではなく、那智さんに向けたもので、何かあっても那智さんがなんとかしてくれるから、心配しないでと、心を許してほしいのだ。
そうすれば私の「いらぬ気遣い」がなくなる。
私以外の女性を抱くところを見て、感情を爆発させたいという願望。
実は、もうひとつ理由がある。
それは、私以外の女性を抱いている那智さんを見て、感じさせてる那智さんを見て、痺れたい。
多分私は、自分が得られていない状況で那智さんが女性にしているのを見て、それをしている那智さんに強烈に焦がれて、その焦がれている那智さんに自分がしてもらっているように感じられて、痺れるような快感を味わうだろうと思うのだ。
「ああ、那智さん、すてき」と。(これおかしい発想かな…)
それらの理由で、人間関係の構築できる人が重要なのだ。
性的に未熟なすみれさんが一歩踏み出す。
じゃあ、まず試してみる。
それには、少し訓練が必要だろう、その訓練の面白味。
感情を爆発させて、嫉妬に身を焦がし、痺れたい。
三者の思惑が重なって、重なった部分が濃厚な色を作る。
いろんなコンセンサスの上で成り立つ「嫉妬」を本当の嫉妬と呼ぶには相応しくないかもしれない。
本当の嫉妬は、那智さんが相手に恋愛感情なりを抱かないと成立しないのかもしれない。
でも、それは「作られて」起こるものではない。
性的な成長の手助けをするという「先生と生徒」のような関係が、偶発的に起こる恋愛感情に近くて意図的に作れる稀な関係なのではないだろうか。
不思議な関係が始まったのだ。
私の思惑。
こんな想像をする。
私は、猿轡を噛まされ、後ろ手に縛られて柱に拘束されている。
目の前のベッドでは、那智さんが女性を抱いている。
はじめは大人しくしているのだけど、那智さんの愛撫が優しいものから、少し激しくなっていくのを見ていると、悲しくてしょうがなくなってきてしまう。
猿轡を噛まされてるから、言葉にならない声で那智さんを呼ぶ。
無視される。
もう一度、もう少し大きな声で「うっうっ」と呼ぶ。
那智さんは、女性をかまうのに夢中でこちらを向いてくれない。
もう一度、今度はさらに大きな声で。
絶対聞こえてるはずなのに、無視してる。
どうしてこっちを向いてくれないの!!
那智さんが、女性を四つん這いにさせて髪を引き、お尻をスパンキングしはじめた。
「ダメ、やめて、その掌は私のだ!!!」
近寄ってその女性を押し退けて、2人の間に割って入りたい。
でも、声は出せず、ただ泣きながら呻く。
近寄れず地団駄を踏む。
縄が千切れんばかりに暴れても、どうすることもできず、とうとう泣き疲れてしまい女性の喘ぎ声を聞きながら、おとなしくすすり泣く。
嫉妬で泣き狂いたい。
感情を爆発させてみたい。
恋人に6時間待たされても、別な女性に会うのにドタキャンされても、「うん、いいよ」と許していた私。(どちらも携帯もないずっと昔のお話ですけど^^;)
その私が那智さんには負の感情を伝えられるようになった。
いまなら感情を思い切り那智さんにぶつけられるかもしれない。
爆発させてみたい。
でも、恥も外聞も捨てて泣き狂うのは、自尊心やいらぬ気遣いが邪魔をして、難しいと思う。
ハプニングバーなどで出会うその場限りの女性では、本気の嫉妬には発展しないだろう。
だから、まず本気で嫉妬するには、那智さんとその女性にある程度人間関係が成り立っている必要がある。
そして、これは私だけがそう思うのかわからないけど、私と女性の間にも信頼関係を築きたい。
まず、その女性には「感じて」もらいたい。
那智さんに恋愛感情を持たれては困るが、その瞬間は「疑似」でも「魔法」でもなんでもいいから、思い切り感じてもらいたい。
感じることだけに心を傾けてほしい。
そうすれば私は嫉妬するだろう。
その嫉妬も興奮にしてほしい。
それには、「私がどんなに嫌がっても無視して味わい尽くしてほしい」と理解してもらいたいのだ。
そして、私の怒りはあなたではなく、那智さんに向けたもので、何かあっても那智さんがなんとかしてくれるから、心配しないでと、心を許してほしいのだ。
そうすれば私の「いらぬ気遣い」がなくなる。
私以外の女性を抱くところを見て、感情を爆発させたいという願望。
実は、もうひとつ理由がある。
それは、私以外の女性を抱いている那智さんを見て、感じさせてる那智さんを見て、痺れたい。
多分私は、自分が得られていない状況で那智さんが女性にしているのを見て、それをしている那智さんに強烈に焦がれて、その焦がれている那智さんに自分がしてもらっているように感じられて、痺れるような快感を味わうだろうと思うのだ。
「ああ、那智さん、すてき」と。(これおかしい発想かな…)
それらの理由で、人間関係の構築できる人が重要なのだ。
性的に未熟なすみれさんが一歩踏み出す。
じゃあ、まず試してみる。
それには、少し訓練が必要だろう、その訓練の面白味。
感情を爆発させて、嫉妬に身を焦がし、痺れたい。
三者の思惑が重なって、重なった部分が濃厚な色を作る。
いろんなコンセンサスの上で成り立つ「嫉妬」を本当の嫉妬と呼ぶには相応しくないかもしれない。
本当の嫉妬は、那智さんが相手に恋愛感情なりを抱かないと成立しないのかもしれない。
でも、それは「作られて」起こるものではない。
性的な成長の手助けをするという「先生と生徒」のような関係が、偶発的に起こる恋愛感情に近くて意図的に作れる稀な関係なのではないだろうか。
不思議な関係が始まったのだ。
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