身内の恥
非日常的な日常
もう、くだらない話が止まらないわ!!
ベッドで煙草を吸いくつろぐ那智さんに、さっきから気になっていることを思い切って告げる。
「那智さん、おしっこしてもいいですか?」
おしっこを見てもらいたいと、拭いてもらいたいと思うけど、くつろいでいる那智さんをトイレまで付き合わせるのは忍びない。
見てもらいたいと言っても恥ずかしいことには変わりないので、一人でするのもやぶさかではない。
前回同じようなシチュエーションで申し出たときは、洗面器をベッドの上に置いて煙草を吸う那智さんの横でおしっこをしたので、恐らく同じことを繰り返す人ではないだろう。
だから、「トイレ行ってもいいよ」と言う答えを80%くらいの期待で聞いてみる。
「ダメ。」
返ってきた答えは、ただの否定。
ええ!?煙草が終わるまでの我慢なの?
ダメ以外何も言ってくれないから、困った。
様子を伺うしかない。
煙草をもみ消してもまだ何も言ってくれない。
おしっこしたくて裸でもじもじしてる。
ああ、我慢できなかったらどうしよう。
那智さんが起き上がって、バスルームのお湯を確認しに行った。
そうか、お湯の張るのを待っていたのね。
「おいで〜。」
呼ばれて私もバスルームへ向かう。
今日のおしっこは、ここね。
湯船に浸かっている那智さんに、「ここで?」と排水溝を指差して聞く。
一番恥ずかしくないのは排水溝にしゃがむだから、もうさっさとそれでおしまいにしてしまいたい。
見てもらわないと寂しいくせに、見られるのはやっぱり恥ずかしいもの。
それに、ずっと我慢してるから、早く出してしまうたい。
ちょっと考えて、那智さんが湯船から上がった。
浴槽に腰掛けて「おいで」と言う。
うわぁ、そこに腰掛けるの!?
もしかして「お子様おしっこスタイル」?
いままでも足を抱えられておしっこをしたことはあるけど、那智さんが腰掛けてというのははじめてだ。
このおしっこスタイルは、羞恥というより「こっぱずかしい」。
でも、女の子になりたい私には、ほんのちょっと甘美なもの^^;
重くてすみません、という気遣いさえしなければ、もっと甘美かもしれない。
腰掛けてる上に腰掛けるから、重さは緩和されるかしら。
などと、変なこと考えながら、こっぱずかしい甘美な体勢の準備をする。
上手い具合に腰掛け、両足を抱えて大きく広げられる。
ああ、だめ、やっぱりとっても恥ずかしいぞ、この体勢は!!
しかも、おしっこの出る所が上に向くように、那智さんは後ろに反って抱えている。
でも、我慢できない、体を丸めるように抱えられているから、膀胱が圧迫されて我慢も限界。
勢いよくおしっこが出てしまう。
恥ずかしくて目を閉じていると「おお、すごい、見てごらん」と嬉しそう。
恥ずかしいけど、はじめての体勢でする放尿への興味が勝って目を開けてみる。
目の前には、抱えられて上向きになったところから、見事な弧を描いて放出されているおしっこ。
シャンパンゴールドの目映い大小の珠の帯が、高く、私の目線よりずっと高く弓なりに舞い上がっていた。
ダメーーーーーーー!!
もう恥ずかしくてしょうがない!!
那智さんにそんな姿を見せることや、那智さんの前でおしっこすることが恥ずかしいんじゃなくて(これはすでに私にとっては、恥ずかしい+感じること^^)、何が恥ずかしいかって、おしっこの、このあり得ない華々しさが恥ずかしいのだ。
本来おしっこは「排泄物」。
栄養分を取って残ったいらないもの。
いわば日陰の存在。
それが、こんな場違いな華々しさで登場してはいけないのだ。
洗面器、ビールジョッキ、ビニール袋、いままでいろんなところにおしっこをしてきた。
しゃがんで、仁王立ちで、片足を浴槽にかけて、いままでいろんな体勢でおしっこをしてきた。
でも、どれも下向きに排出されていた。
そこには、どこか日陰者の宿命を背負った慎ましい印象があった。
それなのに今回はどう?
噴水のように高々と弧を描く私のおしっこ。
「私を見て〜」といわんばかり、心なしか、嬉しそうにも見える。(当社比^^;)
この恥ずかしさは、なんでしょう。
例えば、彼氏の友達の友達くらいで面識のないカップルの結婚式の二次会に、たまたま勤務先が近かったから彼氏に会いにいくという理由だけで、最後のほうに顔を出してみて、余ったビンゴカードをもらってビンゴに参加してみたら、一番にビンゴになってしまって一等賞をもらってしまい、賞品をもらいに前にでなくちゃいけない「場違いですみません」、みたいな感じ?
もう一歩かな、同じシチュエーションで、二次会に顔を出すのに、たまたま一緒に会社を出た先輩が「彼に会わせてよ〜」と付いて来て、その先輩がビンゴで一番になってしまって豪華賞品を手にして大はしゃぎしている「場違いな上、立場をわきまえない身内ですみません」みたいな感じ?
間接的に自分に関わることですみませんって感じは、それが場違いなほど、どうしようもなく恥ずかしい。
直接自分が恥ずかしいほうが、ましかもしれないくらいに、恥ずかしい。
…おしっこは、…排泄物は、日の目を見ちゃいけないんだ〜、と私は嬉々として弧を描く私のおしっこに説きたくなってしまった。
日陰者は日陰者らしく、下向きに生きていかなくちゃいけないんだ。
嬉しそうに、きらびやかに、存在してはいけないの。
だから、控えめに出てほしいの。
そうじゃないと、それを放出している本体の私が、物凄い恥ずかしいのよ、私のおしっこくん!!
もう、くだらない話が止まらないわ!!
ベッドで煙草を吸いくつろぐ那智さんに、さっきから気になっていることを思い切って告げる。
「那智さん、おしっこしてもいいですか?」
おしっこを見てもらいたいと、拭いてもらいたいと思うけど、くつろいでいる那智さんをトイレまで付き合わせるのは忍びない。
見てもらいたいと言っても恥ずかしいことには変わりないので、一人でするのもやぶさかではない。
前回同じようなシチュエーションで申し出たときは、洗面器をベッドの上に置いて煙草を吸う那智さんの横でおしっこをしたので、恐らく同じことを繰り返す人ではないだろう。
だから、「トイレ行ってもいいよ」と言う答えを80%くらいの期待で聞いてみる。
「ダメ。」
返ってきた答えは、ただの否定。
ええ!?煙草が終わるまでの我慢なの?
ダメ以外何も言ってくれないから、困った。
様子を伺うしかない。
煙草をもみ消してもまだ何も言ってくれない。
おしっこしたくて裸でもじもじしてる。
ああ、我慢できなかったらどうしよう。
那智さんが起き上がって、バスルームのお湯を確認しに行った。
そうか、お湯の張るのを待っていたのね。
「おいで〜。」
呼ばれて私もバスルームへ向かう。
今日のおしっこは、ここね。
湯船に浸かっている那智さんに、「ここで?」と排水溝を指差して聞く。
一番恥ずかしくないのは排水溝にしゃがむだから、もうさっさとそれでおしまいにしてしまいたい。
見てもらわないと寂しいくせに、見られるのはやっぱり恥ずかしいもの。
それに、ずっと我慢してるから、早く出してしまうたい。
ちょっと考えて、那智さんが湯船から上がった。
浴槽に腰掛けて「おいで」と言う。
うわぁ、そこに腰掛けるの!?
もしかして「お子様おしっこスタイル」?
いままでも足を抱えられておしっこをしたことはあるけど、那智さんが腰掛けてというのははじめてだ。
このおしっこスタイルは、羞恥というより「こっぱずかしい」。
でも、女の子になりたい私には、ほんのちょっと甘美なもの^^;
重くてすみません、という気遣いさえしなければ、もっと甘美かもしれない。
腰掛けてる上に腰掛けるから、重さは緩和されるかしら。
などと、変なこと考えながら、こっぱずかしい甘美な体勢の準備をする。
上手い具合に腰掛け、両足を抱えて大きく広げられる。
ああ、だめ、やっぱりとっても恥ずかしいぞ、この体勢は!!
しかも、おしっこの出る所が上に向くように、那智さんは後ろに反って抱えている。
でも、我慢できない、体を丸めるように抱えられているから、膀胱が圧迫されて我慢も限界。
勢いよくおしっこが出てしまう。
恥ずかしくて目を閉じていると「おお、すごい、見てごらん」と嬉しそう。
恥ずかしいけど、はじめての体勢でする放尿への興味が勝って目を開けてみる。
目の前には、抱えられて上向きになったところから、見事な弧を描いて放出されているおしっこ。
シャンパンゴールドの目映い大小の珠の帯が、高く、私の目線よりずっと高く弓なりに舞い上がっていた。
ダメーーーーーーー!!
もう恥ずかしくてしょうがない!!
那智さんにそんな姿を見せることや、那智さんの前でおしっこすることが恥ずかしいんじゃなくて(これはすでに私にとっては、恥ずかしい+感じること^^)、何が恥ずかしいかって、おしっこの、このあり得ない華々しさが恥ずかしいのだ。
本来おしっこは「排泄物」。
栄養分を取って残ったいらないもの。
いわば日陰の存在。
それが、こんな場違いな華々しさで登場してはいけないのだ。
洗面器、ビールジョッキ、ビニール袋、いままでいろんなところにおしっこをしてきた。
しゃがんで、仁王立ちで、片足を浴槽にかけて、いままでいろんな体勢でおしっこをしてきた。
でも、どれも下向きに排出されていた。
そこには、どこか日陰者の宿命を背負った慎ましい印象があった。
それなのに今回はどう?
噴水のように高々と弧を描く私のおしっこ。
「私を見て〜」といわんばかり、心なしか、嬉しそうにも見える。(当社比^^;)
この恥ずかしさは、なんでしょう。
例えば、彼氏の友達の友達くらいで面識のないカップルの結婚式の二次会に、たまたま勤務先が近かったから彼氏に会いにいくという理由だけで、最後のほうに顔を出してみて、余ったビンゴカードをもらってビンゴに参加してみたら、一番にビンゴになってしまって一等賞をもらってしまい、賞品をもらいに前にでなくちゃいけない「場違いですみません」、みたいな感じ?
もう一歩かな、同じシチュエーションで、二次会に顔を出すのに、たまたま一緒に会社を出た先輩が「彼に会わせてよ〜」と付いて来て、その先輩がビンゴで一番になってしまって豪華賞品を手にして大はしゃぎしている「場違いな上、立場をわきまえない身内ですみません」みたいな感じ?
間接的に自分に関わることですみませんって感じは、それが場違いなほど、どうしようもなく恥ずかしい。
直接自分が恥ずかしいほうが、ましかもしれないくらいに、恥ずかしい。
…おしっこは、…排泄物は、日の目を見ちゃいけないんだ〜、と私は嬉々として弧を描く私のおしっこに説きたくなってしまった。
日陰者は日陰者らしく、下向きに生きていかなくちゃいけないんだ。
嬉しそうに、きらびやかに、存在してはいけないの。
だから、控えめに出てほしいの。
そうじゃないと、それを放出している本体の私が、物凄い恥ずかしいのよ、私のおしっこくん!!