お店でわんこ4
非日常的な日常
「カチャッ」
リードを付けてわんこが完成した。
白いワンピースに黒い首輪と黒いリード、ワンピースの下には茶色いブーツと尻尾。
嬉しい、とても誇らしい。
できるはずないのに「見て見て」と誰かに自慢したい気分だ。
この時点ではまだ恐さはあまりない。
下半身を晒すわけでもなく、誰か来たら尻尾やリードをさりげなく隠せばいい。
「立って」
立ち上がり、那智さんと位置を変える。
那智さんがベンチシートに座って、私が向かい側に立つ。
すでにリードを手にしている。
「手を付いて」
そうだよね。
立っていたらいけないよね、犬だもの。
「手を付いて」の言葉と同時に、クッと軽くリードが引かれた気がした。
私は、ファストフードのフロアで床に座るのか。
階下には大勢の人がいて、いつ誰が上がってくるのかわからないフロアで手を付いて座るのか。
自分のしようとしていることの大胆さに抵抗を感じるけど、前回わんこになってコンビニの前で人々の往来の中アスファルトに手を付いてしゃがんだことを考えると、いま人がいないということだけでも心が軽い。
むしろ、人がいないことで、わんこになっていられる喜びの方が大きいかもしれない。
そう、正直に言おう。
床に手を付けと言ってもらえて、嬉しい。
自分の動作がゆっくりとしているのか、手際よくなのか、わからない。
まず床につま先と膝を付く。
続いてテーブルの足と並ぶように、両手を付く、指先だけなんて控えめにしない、ペタリと掌全部を床に付ける。
その瞬間一気に視野が狭くなり、そこが汚いかもしれないなんてこともまったく考えられず、目に見える床に付いた手とテーブルの足の存在だけしか脳みそに働きかけなくなってしまった。
「お尻を上げて」
コンビニの前で犬になったときには、これをしなかった。
那智さんは、座る私じゃなくて「四つん這い」にさせたかったのだ。
「今度わんこになったら、ちゃんと四つん這いにさせるよ」と言われていたから、それを実行したんだ。
いつもそう、目の前に難しいことを提示される。
頑張ってそれをクリアして、私は快感を覚える。
そして、その次は、それよりもう少しハードルを上げる。
はじめは警戒していたノラ猫が、いつの間にか掌から餌を食べるようになるみたいに、少しずつ。
これに大きな差を感じてしまうの。
皆さんには、どっちも同じに思えることかもしれない。
アスファルトや床に座って手を付くことも異常なことだとわかってる、でも、そこからお尻を上げて四つん這いになることに、更に大きな溝があると思うの。(ない?)
座って手を付くことは、もしかして、すごい欲目で「土下座」に見えなくもない?と思ってしまうの。
それだって異常なことだけど、喧嘩してなどなど、人間同士の行いに思えなくもない。(ない?)
でも、お尻を上げる姿には、人間同士の繋がりが感じられないだろうと思ってしまうのです。
人間とそうじゃない何か。
そうじゃない何かになる高いハードルが、お尻を上げる行為にはある。
そう思って、その目の前に立ちはだかる高い障害に思いを馳せる。
それを私はするんだ。
ここで誰かが来たら誤摩化しようがない、人間じゃない姿だもの。
ためらっている心と裏腹に、静かに体は動く。
まるでその瞬間を噛み締めるように、何かを確かめるように、ゆっくりと腰を上げていく。
四つん這いになった。
いま私はMで四つん這いになっている。
すごいことをしてる、でも、気持ちがいい。
リードが僅かに引かれた。
呼んでいるのね。
ハイハイしてる赤ん坊のように、ヨチヨチと那智さんに近付く。
本当は顔を上げて那智さんの表情が見たいけど、そんな勇気はない。
ちょうど開いた両足の間に入ると、頭に手を置きそっと引き寄せられた。
那智さんの股間におでこの辺りが微かに触れている。
あ、嬉しい、那智さんのおちんちんだ。
その硬さが確認できて、それ以上近付くこともせず、喜びに浸る。
首筋を撫でられた。
「よしよし」と飼い主が犬にするように、少し力を込めて撫でている。
もう幸せ。
この上なく幸せ。
ここが私の世界のすべて。
那智さんという飼い主を軸に、わんこの世界は廻っている。
誰か来るかもしれないという懸念は、もうほとんど私の頭からなくなっている。
私は那智さんのわんこになっていたい。
那智さんの可愛いわんこになって、慈しまれたい。
人々の好機の視線に晒されても、嘲笑されても、見て見ぬ振りをされてもかまわない、私はこの人の幸福な犬でいたい。
それで、他人に迷惑が掛かったり、私が傷つけられるようなことがあったら、那智さんは全身全霊で私を守ってくれるんだもの、私はその人の可愛いわんこになりたい。
そして、それで喜ぶ私を見ていてほしい。
ずっとずっとこのままでいたい。
恍惚の世界にいると、那智さんはもっと私を揺さぶりたくなるんだ。
もっと試したくなるんだ。
どこまで委ねられるのかと。
手が伸びて、ワンピースの胸元に差し込まれた。
ブラジャーの隙間から、指で乳首を摘んで気持ち良くさせる。
ダメ、ただの犬じゃなくてはしたない犬になってしまう。
動揺を察したのか、覚悟の一言。
「誰かが来ても、続けるよ。」
ああ、続けるのね、恍惚の世界から、半身だけ逡巡の世界に引き戻されてしまう。
それが那智さんの好きなこと。
私を行ったり来たりさせたいの。
私は、それに翻弄されて、竜巻に巻き込まれたように上下左右にこねくり回させる。
目も見えず、耳も聞こえない、翻弄の渦の中救いを求めて伸ばした手を那智さんがしっかりと握ってくれる。
それが唯一の救いのように、私はその手を絶対に離すまいと必死に握り返す。(原因作って、救ってじゃずるい感じもする!?)
こんな非常識な状態に追い込まれて、それでも私はいきたくなっている。
真っ白になりそうな頭で、必死に救いを求める。
「いってもいいですか?」
「いいよ。」
この肯定が、私を救ってくれる。
もう絶対にその手を離さない。
四つん這いのままではいきにくくて正座したいけど、それはダメだから、年老いた犬がだらしなく排泄するように、腰を落としわなわなと振るわせていく。
那智さんの右手はずっとリードを持っている、左手は再び落ち着かせるように首筋を撫でている。
「ガシャン!!」
また、ドア?それとも誰か上がってきたの!?。
人が出入りしているのか、フロアに来たのか、わからない。
咄嗟に体が跳ね、上体を起こしそうになる。
リードを持つ手が静かに私の肩に置かれた。
「待て」だ。
大丈夫というように、左手がずっと撫で続けている。
もう、知らない。
とても恐いけど、もういい。
私はもとのきちんとした四つん這いになって、震える体を那智さんの掌に預けて、また那智さんの足の間の世界に戻る。
あまりにも幸福な世界。
恐怖はある、でも、「これをしないと、もっと酷くなる」とか「これをしないとおしまいにならない」という理由ではなくて、私はただこの幸福な世界にいたくて四つん這いになる。
幸い、この間スタッフ以外の人は3階に上がっては来なかった。
スタッフも事務所の出入りだけで、フロア内には入っていない。(そのあとコーヒー飲んでる時にゴミ袋交換には来たかな)
幸か不幸か私のマ○○○○ドでわんこは他者の目に晒されることはなかった。
さあ、出ようと立ち上がり、尻尾を確認すると。
前回のわんこの時は、まだ寒くて厚手のコートを着ていたからわからなかったけど、ワンピース一枚だと尻尾の膨らみはよくわかる。
裾から15㎝くらい尻尾が出ているだけじゃなくて、明らかに不自然な膨らみがお尻から足に続いていて、その先に尻尾が覗いている。
このままホテルまで歩くの?
もう、うつむいて腕を組んでやり過ごすしかない。
一見「?」な露出。
那智さんは「こういうのは露出って言わないんじゃない。変態って言うんだよ。笑」って言ってたけど、なんでもいい、とにかく恥ずかしい。
わざとゆっくり歩いたり、振り返って人の流れを確かめたりされながら、なんとかホテルの近くまで来た。
視界に、リードで繋がれてその後手を付いて座ったコンビニが入った。
「また、やる?」
那智さんは、お店でわんこで人が来なかったことに、ほんの少し不満みたい。
前回は、嵐のように「繋いで座る」が押し寄せてきて、なぎ倒された感じだったけど、改めてこの光景を見ると、私はなんて所でわんこになったのだろうと、恐くなってしまった。
何が起こるかわからずに事が運ぶことも恐いけど、わかっているということはとても私をたじろがせる。
そこでまた四つん這いになることを想像して、恐怖に目が眩んでしまう。
リードを繋ぐ柵の近くで煙草を吸っている先客がいた。
「先に人がいるからできないね。」
待つほどのモチベーションがなかったみたいで、コンビニでわんこは次回持ち越しとなった。
いつかわからないけど、いつか必ず私はあのコンビニの前でリードに繋がれて手を付いてしゃがんで那智さんを待ち、那智さんがコンビニから出て来たら腰を上げ四つん這いになり、嬉しそうに那智さんが近くに来てくれるのを待つという日がくるのだろう。
とってもとっても恐い、恥ずかしくて恐くて申し訳なくて、震えてしまう、泣いてしまうかもしれない。
でも、私はそれをするだろう。
那智さんのわんこになることは、大樹に身を任せるような、ゆりかごに揺られるような、他では味わうことのできない幸福な時間だから。
わんこになることは、いろんなものを削ぎ落とし、真っ白な純粋で変態になれる幸せな姿だから。
だからね、○○近辺にお住まいでたまたま私たちのデートの時間帯にその辺りにいて、マ○○○○ド○○店や○○のコンビニで尻尾を付けて怯えながらも幸せそうな私を見付けたら、「りん子さんですよね、わんこ幸せですね」って肯定してくださいませんか?
あんまりにも常識外れな感じで、そんなことに憧れるのです。
ね、どなたか見かけたら声かけてね。
「わん♪」ってしかお返事できないかもしれないけど^^
「カチャッ」
リードを付けてわんこが完成した。
白いワンピースに黒い首輪と黒いリード、ワンピースの下には茶色いブーツと尻尾。
嬉しい、とても誇らしい。
できるはずないのに「見て見て」と誰かに自慢したい気分だ。
この時点ではまだ恐さはあまりない。
下半身を晒すわけでもなく、誰か来たら尻尾やリードをさりげなく隠せばいい。
「立って」
立ち上がり、那智さんと位置を変える。
那智さんがベンチシートに座って、私が向かい側に立つ。
すでにリードを手にしている。
「手を付いて」
そうだよね。
立っていたらいけないよね、犬だもの。
「手を付いて」の言葉と同時に、クッと軽くリードが引かれた気がした。
私は、ファストフードのフロアで床に座るのか。
階下には大勢の人がいて、いつ誰が上がってくるのかわからないフロアで手を付いて座るのか。
自分のしようとしていることの大胆さに抵抗を感じるけど、前回わんこになってコンビニの前で人々の往来の中アスファルトに手を付いてしゃがんだことを考えると、いま人がいないということだけでも心が軽い。
むしろ、人がいないことで、わんこになっていられる喜びの方が大きいかもしれない。
そう、正直に言おう。
床に手を付けと言ってもらえて、嬉しい。
自分の動作がゆっくりとしているのか、手際よくなのか、わからない。
まず床につま先と膝を付く。
続いてテーブルの足と並ぶように、両手を付く、指先だけなんて控えめにしない、ペタリと掌全部を床に付ける。
その瞬間一気に視野が狭くなり、そこが汚いかもしれないなんてこともまったく考えられず、目に見える床に付いた手とテーブルの足の存在だけしか脳みそに働きかけなくなってしまった。
「お尻を上げて」
コンビニの前で犬になったときには、これをしなかった。
那智さんは、座る私じゃなくて「四つん這い」にさせたかったのだ。
「今度わんこになったら、ちゃんと四つん這いにさせるよ」と言われていたから、それを実行したんだ。
いつもそう、目の前に難しいことを提示される。
頑張ってそれをクリアして、私は快感を覚える。
そして、その次は、それよりもう少しハードルを上げる。
はじめは警戒していたノラ猫が、いつの間にか掌から餌を食べるようになるみたいに、少しずつ。
これに大きな差を感じてしまうの。
皆さんには、どっちも同じに思えることかもしれない。
アスファルトや床に座って手を付くことも異常なことだとわかってる、でも、そこからお尻を上げて四つん這いになることに、更に大きな溝があると思うの。(ない?)
座って手を付くことは、もしかして、すごい欲目で「土下座」に見えなくもない?と思ってしまうの。
それだって異常なことだけど、喧嘩してなどなど、人間同士の行いに思えなくもない。(ない?)
でも、お尻を上げる姿には、人間同士の繋がりが感じられないだろうと思ってしまうのです。
人間とそうじゃない何か。
そうじゃない何かになる高いハードルが、お尻を上げる行為にはある。
そう思って、その目の前に立ちはだかる高い障害に思いを馳せる。
それを私はするんだ。
ここで誰かが来たら誤摩化しようがない、人間じゃない姿だもの。
ためらっている心と裏腹に、静かに体は動く。
まるでその瞬間を噛み締めるように、何かを確かめるように、ゆっくりと腰を上げていく。
四つん這いになった。
いま私はMで四つん這いになっている。
すごいことをしてる、でも、気持ちがいい。
リードが僅かに引かれた。
呼んでいるのね。
ハイハイしてる赤ん坊のように、ヨチヨチと那智さんに近付く。
本当は顔を上げて那智さんの表情が見たいけど、そんな勇気はない。
ちょうど開いた両足の間に入ると、頭に手を置きそっと引き寄せられた。
那智さんの股間におでこの辺りが微かに触れている。
あ、嬉しい、那智さんのおちんちんだ。
その硬さが確認できて、それ以上近付くこともせず、喜びに浸る。
首筋を撫でられた。
「よしよし」と飼い主が犬にするように、少し力を込めて撫でている。
もう幸せ。
この上なく幸せ。
ここが私の世界のすべて。
那智さんという飼い主を軸に、わんこの世界は廻っている。
誰か来るかもしれないという懸念は、もうほとんど私の頭からなくなっている。
私は那智さんのわんこになっていたい。
那智さんの可愛いわんこになって、慈しまれたい。
人々の好機の視線に晒されても、嘲笑されても、見て見ぬ振りをされてもかまわない、私はこの人の幸福な犬でいたい。
それで、他人に迷惑が掛かったり、私が傷つけられるようなことがあったら、那智さんは全身全霊で私を守ってくれるんだもの、私はその人の可愛いわんこになりたい。
そして、それで喜ぶ私を見ていてほしい。
ずっとずっとこのままでいたい。
恍惚の世界にいると、那智さんはもっと私を揺さぶりたくなるんだ。
もっと試したくなるんだ。
どこまで委ねられるのかと。
手が伸びて、ワンピースの胸元に差し込まれた。
ブラジャーの隙間から、指で乳首を摘んで気持ち良くさせる。
ダメ、ただの犬じゃなくてはしたない犬になってしまう。
動揺を察したのか、覚悟の一言。
「誰かが来ても、続けるよ。」
ああ、続けるのね、恍惚の世界から、半身だけ逡巡の世界に引き戻されてしまう。
それが那智さんの好きなこと。
私を行ったり来たりさせたいの。
私は、それに翻弄されて、竜巻に巻き込まれたように上下左右にこねくり回させる。
目も見えず、耳も聞こえない、翻弄の渦の中救いを求めて伸ばした手を那智さんがしっかりと握ってくれる。
それが唯一の救いのように、私はその手を絶対に離すまいと必死に握り返す。(原因作って、救ってじゃずるい感じもする!?)
こんな非常識な状態に追い込まれて、それでも私はいきたくなっている。
真っ白になりそうな頭で、必死に救いを求める。
「いってもいいですか?」
「いいよ。」
この肯定が、私を救ってくれる。
もう絶対にその手を離さない。
四つん這いのままではいきにくくて正座したいけど、それはダメだから、年老いた犬がだらしなく排泄するように、腰を落としわなわなと振るわせていく。
那智さんの右手はずっとリードを持っている、左手は再び落ち着かせるように首筋を撫でている。
「ガシャン!!」
また、ドア?それとも誰か上がってきたの!?。
人が出入りしているのか、フロアに来たのか、わからない。
咄嗟に体が跳ね、上体を起こしそうになる。
リードを持つ手が静かに私の肩に置かれた。
「待て」だ。
大丈夫というように、左手がずっと撫で続けている。
もう、知らない。
とても恐いけど、もういい。
私はもとのきちんとした四つん這いになって、震える体を那智さんの掌に預けて、また那智さんの足の間の世界に戻る。
あまりにも幸福な世界。
恐怖はある、でも、「これをしないと、もっと酷くなる」とか「これをしないとおしまいにならない」という理由ではなくて、私はただこの幸福な世界にいたくて四つん這いになる。
幸い、この間スタッフ以外の人は3階に上がっては来なかった。
スタッフも事務所の出入りだけで、フロア内には入っていない。(そのあとコーヒー飲んでる時にゴミ袋交換には来たかな)
幸か不幸か私のマ○○○○ドでわんこは他者の目に晒されることはなかった。
さあ、出ようと立ち上がり、尻尾を確認すると。
前回のわんこの時は、まだ寒くて厚手のコートを着ていたからわからなかったけど、ワンピース一枚だと尻尾の膨らみはよくわかる。
裾から15㎝くらい尻尾が出ているだけじゃなくて、明らかに不自然な膨らみがお尻から足に続いていて、その先に尻尾が覗いている。
このままホテルまで歩くの?
もう、うつむいて腕を組んでやり過ごすしかない。
一見「?」な露出。
那智さんは「こういうのは露出って言わないんじゃない。変態って言うんだよ。笑」って言ってたけど、なんでもいい、とにかく恥ずかしい。
わざとゆっくり歩いたり、振り返って人の流れを確かめたりされながら、なんとかホテルの近くまで来た。
視界に、リードで繋がれてその後手を付いて座ったコンビニが入った。
「また、やる?」
那智さんは、お店でわんこで人が来なかったことに、ほんの少し不満みたい。
前回は、嵐のように「繋いで座る」が押し寄せてきて、なぎ倒された感じだったけど、改めてこの光景を見ると、私はなんて所でわんこになったのだろうと、恐くなってしまった。
何が起こるかわからずに事が運ぶことも恐いけど、わかっているということはとても私をたじろがせる。
そこでまた四つん這いになることを想像して、恐怖に目が眩んでしまう。
リードを繋ぐ柵の近くで煙草を吸っている先客がいた。
「先に人がいるからできないね。」
待つほどのモチベーションがなかったみたいで、コンビニでわんこは次回持ち越しとなった。
いつかわからないけど、いつか必ず私はあのコンビニの前でリードに繋がれて手を付いてしゃがんで那智さんを待ち、那智さんがコンビニから出て来たら腰を上げ四つん這いになり、嬉しそうに那智さんが近くに来てくれるのを待つという日がくるのだろう。
とってもとっても恐い、恥ずかしくて恐くて申し訳なくて、震えてしまう、泣いてしまうかもしれない。
でも、私はそれをするだろう。
那智さんのわんこになることは、大樹に身を任せるような、ゆりかごに揺られるような、他では味わうことのできない幸福な時間だから。
わんこになることは、いろんなものを削ぎ落とし、真っ白な純粋で変態になれる幸せな姿だから。
だからね、○○近辺にお住まいでたまたま私たちのデートの時間帯にその辺りにいて、マ○○○○ド○○店や○○のコンビニで尻尾を付けて怯えながらも幸せそうな私を見付けたら、「りん子さんですよね、わんこ幸せですね」って肯定してくださいませんか?
あんまりにも常識外れな感じで、そんなことに憧れるのです。
ね、どなたか見かけたら声かけてね。
「わん♪」ってしかお返事できないかもしれないけど^^
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