お店でわんこ3
非日常的な日常
今日は、なかなかわんこにしてもらえない。
もしかしたら、わんこはなしなのかもしれない。
わんこになりたいととてもとても思うけど、わんこになるということは、どこかできっと「わんこ的」な何かをしないといけないことになる。
それを恐れているのか、待ち望んでいるのか、どっちの私もいるから、どうしてよいかわからない。
ただ目の前に表れる快感や驚きやためらいに翻弄されているしかないのだ。
外を見ながらお尻を叩かれ、また席に座らされる。
もう一度下着に手を入れて、確認するように私を気持ち良くさせる。
さっきより、少し崩れてしまっている。
もっと晒していたい、もっと腰を振っていたい、その私に私はもっと崩れていく。
辛うじて残る理性で必死に声を抑えている。
時折、人の歩く音が聞こえるような気がして、ドキッとして理性の量が増える。
恐い。
誰も上がってきませんように。
那智さんが立ち上がり、バッグから尻尾とローションを取り出した。
わんこだ。
嬉しい、でも、きっとここで四つん這いになるのだろう。
もしここでならなければ、また坂道かもしれない。
ベンチシートに体を横たわるようにしてお尻を少し那智さんの方に向けて待つ。
ローションをパールに付けて、ひとつひとつお尻の穴に入れてくれる。
ああ、恐い。
ここで誰かが来たらどうしよう。
早くわんこになりたい、だから、ごめんなさい皆さんいまはそっとしておいてください。
尻尾が入るまでは、誰も来ないでください。
祈るように、那智さんの作業が終わるのを待っている。
でも、パールがお尻に入っていく感覚と、那智さんにしてもらっている喜びで、小さな吐息を漏らしてしまう。
「ガチャン!!」
突然の大きな音が、私の小さな吐息を掻き消す。
体が硬直する。
那智さんも、瞬時に私から離れた。
ドアの音だ。
気付かなかったけど、階段を上がった所にドアがあったのだ。
従業員用のドアだ、その奥に事務所でもあるのだろう。
そこから、誰かスタッフが出ていったみたい。
驚いて、恐怖で心臓が高鳴る。
いきなり人が出て来た恐怖に加え、いままでその扉の向こう側に人がいたという事実。
もう恐くて、恥ずかしくて、申し訳なくて、全身が心臓になったように脈を打つ。
那智さんも、予想外のことにちょっと驚いている。
身を引いて様子を伺い、問題ないと判断したらしく「続きは自分で入れな」と言う。
そんな無理です!!那智さん!!また誰か来たらどうするの!!
でも、ここで止めるわけにはいかない。
こんな中途半端な状態でいるよりかは、とりあえず尻尾を入れてしまったほうがいい。
そして、何より私はわんこになりたいんだ。
それでも、誰かが来るかもしれないという状況で、お尻にパールを入れていくことは、困難なこと。
早く、早く、気持ちばかり焦って上手にできない。
那智さんがカメラを構えて、その私を撮影している。
頭の中はぐちゃぐちゃだ。
なんとか全部入れることができた。
フサフサした感触が太腿とお尻に感じる。
やっぱり尻尾が生えているのは嬉しい。
ちょっとウキウキする。
その姿を、また写真に収めようとカメラを向けて「こっち向いて」と那智さんが言う。
ベンチシートに横たわったまま、ワンピースの裾を少しめくってお尻と尻尾が見えるようにする。
「ガチャッ」
またドアが開いた。
恐い。
ベンチシートの真ん中にある仕切りが、もしかしたら私の姿を隠してくれているかもしれない。
全部じゃなくても、一部だけでも隠してくれていることを願う。
サッと裾を下ろして、お尻を隠す。
もう那智さんはたじろぎもしないで、カメラを構えたまま「ほら、めくって」と促している。
めくる。
「トントントン」
今度は誰か上がって来た。
那智さんがシャッターを押す。
いや、誰か来ます、見られちゃう!!
助けて、恐い。
「ガチャン」
スタッフだった、また事務所に入っていったのだ。
お客さんで、席に着くという最悪の事態ではなくて、少しホッとする。
不思議ね、人間って、それより最悪なことを想定すると、その手前の中悪(こんな言葉ないけど^^)でさえ安堵する出来事になるのね。
(私の記憶はとても曖昧です。スタッフの出入りは逆かもしれない)
あの人たちは、どこまで気付いているのでしょう。
怪しいことは明白。
それが、どんなことをしているか、わかっているのかしら。
もしかしたら、世の中にはもっともっといろんな露出をいろんな人がしていて、もしくは、恋人同士は目も当てられないくらいいちゃつきまくっていて、ちょっと怪しいくらいでは何とも思わない、なんてことないかなと希望的観測で思ってしまう。
そんなことをぼんやりと思い。
それでも座っている太腿の下にフワフワの尻尾があるのが、照れ臭くて嬉しい。
今度は首輪を手渡された。
少しずつわんこが完成していく。
それは、私にとっては狂気へのステップだ。
そして、同時に天国への階段でもある。
自分で首輪を付けて、わんこになると那智さんに意思表示をしているみたいだ。
常識の外に、恐る恐る、嬉々として身を投げる。
首輪を付けたら、今度は那智さんがリードを繋いでくれた。
「カチャカチャ」という音が耳に響いて、私はとうとうわんこになってしまった。
やっとわんこになれた。
なんだか今朝繋がりにくかったですね。
見に来てくださった方、ご迷惑をお掛けしました。
諦めないで、また来てくださって、ありがとうございます。
ついでに、引っ張ってばかりだけど、また来てね♪
今日は、なかなかわんこにしてもらえない。
もしかしたら、わんこはなしなのかもしれない。
わんこになりたいととてもとても思うけど、わんこになるということは、どこかできっと「わんこ的」な何かをしないといけないことになる。
それを恐れているのか、待ち望んでいるのか、どっちの私もいるから、どうしてよいかわからない。
ただ目の前に表れる快感や驚きやためらいに翻弄されているしかないのだ。
外を見ながらお尻を叩かれ、また席に座らされる。
もう一度下着に手を入れて、確認するように私を気持ち良くさせる。
さっきより、少し崩れてしまっている。
もっと晒していたい、もっと腰を振っていたい、その私に私はもっと崩れていく。
辛うじて残る理性で必死に声を抑えている。
時折、人の歩く音が聞こえるような気がして、ドキッとして理性の量が増える。
恐い。
誰も上がってきませんように。
那智さんが立ち上がり、バッグから尻尾とローションを取り出した。
わんこだ。
嬉しい、でも、きっとここで四つん這いになるのだろう。
もしここでならなければ、また坂道かもしれない。
ベンチシートに体を横たわるようにしてお尻を少し那智さんの方に向けて待つ。
ローションをパールに付けて、ひとつひとつお尻の穴に入れてくれる。
ああ、恐い。
ここで誰かが来たらどうしよう。
早くわんこになりたい、だから、ごめんなさい皆さんいまはそっとしておいてください。
尻尾が入るまでは、誰も来ないでください。
祈るように、那智さんの作業が終わるのを待っている。
でも、パールがお尻に入っていく感覚と、那智さんにしてもらっている喜びで、小さな吐息を漏らしてしまう。
「ガチャン!!」
突然の大きな音が、私の小さな吐息を掻き消す。
体が硬直する。
那智さんも、瞬時に私から離れた。
ドアの音だ。
気付かなかったけど、階段を上がった所にドアがあったのだ。
従業員用のドアだ、その奥に事務所でもあるのだろう。
そこから、誰かスタッフが出ていったみたい。
驚いて、恐怖で心臓が高鳴る。
いきなり人が出て来た恐怖に加え、いままでその扉の向こう側に人がいたという事実。
もう恐くて、恥ずかしくて、申し訳なくて、全身が心臓になったように脈を打つ。
那智さんも、予想外のことにちょっと驚いている。
身を引いて様子を伺い、問題ないと判断したらしく「続きは自分で入れな」と言う。
そんな無理です!!那智さん!!また誰か来たらどうするの!!
でも、ここで止めるわけにはいかない。
こんな中途半端な状態でいるよりかは、とりあえず尻尾を入れてしまったほうがいい。
そして、何より私はわんこになりたいんだ。
それでも、誰かが来るかもしれないという状況で、お尻にパールを入れていくことは、困難なこと。
早く、早く、気持ちばかり焦って上手にできない。
那智さんがカメラを構えて、その私を撮影している。
頭の中はぐちゃぐちゃだ。
なんとか全部入れることができた。
フサフサした感触が太腿とお尻に感じる。
やっぱり尻尾が生えているのは嬉しい。
ちょっとウキウキする。
その姿を、また写真に収めようとカメラを向けて「こっち向いて」と那智さんが言う。
ベンチシートに横たわったまま、ワンピースの裾を少しめくってお尻と尻尾が見えるようにする。
「ガチャッ」
またドアが開いた。
恐い。
ベンチシートの真ん中にある仕切りが、もしかしたら私の姿を隠してくれているかもしれない。
全部じゃなくても、一部だけでも隠してくれていることを願う。
サッと裾を下ろして、お尻を隠す。
もう那智さんはたじろぎもしないで、カメラを構えたまま「ほら、めくって」と促している。
めくる。
「トントントン」
今度は誰か上がって来た。
那智さんがシャッターを押す。
いや、誰か来ます、見られちゃう!!
助けて、恐い。
「ガチャン」
スタッフだった、また事務所に入っていったのだ。
お客さんで、席に着くという最悪の事態ではなくて、少しホッとする。
不思議ね、人間って、それより最悪なことを想定すると、その手前の中悪(こんな言葉ないけど^^)でさえ安堵する出来事になるのね。
(私の記憶はとても曖昧です。スタッフの出入りは逆かもしれない)
あの人たちは、どこまで気付いているのでしょう。
怪しいことは明白。
それが、どんなことをしているか、わかっているのかしら。
もしかしたら、世の中にはもっともっといろんな露出をいろんな人がしていて、もしくは、恋人同士は目も当てられないくらいいちゃつきまくっていて、ちょっと怪しいくらいでは何とも思わない、なんてことないかなと希望的観測で思ってしまう。
そんなことをぼんやりと思い。
それでも座っている太腿の下にフワフワの尻尾があるのが、照れ臭くて嬉しい。
今度は首輪を手渡された。
少しずつわんこが完成していく。
それは、私にとっては狂気へのステップだ。
そして、同時に天国への階段でもある。
自分で首輪を付けて、わんこになると那智さんに意思表示をしているみたいだ。
常識の外に、恐る恐る、嬉々として身を投げる。
首輪を付けたら、今度は那智さんがリードを繋いでくれた。
「カチャカチャ」という音が耳に響いて、私はとうとうわんこになってしまった。
やっとわんこになれた。
なんだか今朝繋がりにくかったですね。
見に来てくださった方、ご迷惑をお掛けしました。
諦めないで、また来てくださって、ありがとうございます。
ついでに、引っ張ってばかりだけど、また来てね♪