哀願
非日常的な日常
根性棒を持つ那智さんはとても楽しそうだ。
那智さんは、痛いことをするときには特に、SM行為においていつも冷静。
きっと高揚していると思うのだけど、冷静をそれが覆っている。
それが、根性棒を持つと目が爛々として、口角が嬉しそうにあがる。
バシャ、ビシャ、バシャとひしゃげた音と感触が時代劇で見たそれとものすごく近くて、那智少年の憧れを体現しているのだものね。
根性棒は那智さんのお気に入りだ。
わたしも『なんなら長襦袢で』とか『後ろ手に縛って肩や背中も容赦なく』とか、幼い頃テレビで見たシーンを妄想してみるけれど、那智さんのウキウキした様子を見ると、これは冗談では済まされそうにないぞ、とちょっと怖じ気づいてしまうほど^^;
妄想の類いでは、いつもわたしのほうが先走ってしまう傾向があるのだけど、こと根性棒に関しては、ちょっとわたしのそうが冷静かもしれない(笑)
最初に使ったときは流血で終了。
2度目は旅行の宿泊先だったので、適度に終了(この旅行の話はいつ書けるやら^^;)
まだ那智さんとしては様子見もあって、そこそこ満足という感じだったはずだ。
わたしとしても、流血のときは数発の試し打ちで痛みの種類(皮膚に来るか肉にくるか、両方かとか?)が想像できた程度で、2度目は5合目まで痛さを体験して、これは痛いぞと認識したほどだったので、あんな感じであれくらい痛いだろうな〜という『痛さ予想図』は完成していた。
痛さに対する恐怖は2種類。
未知の痛さに対する恐怖と、知っているからこその恐怖。
この『痛さ予想図』は、見事に両方兼ね備えた状態で、わたしとしてかなり恐い^^;
そして、3度目。
まだ根性棒への愛がまったく覚めやらぬ様子で、今日も手に取る。
脱ぎな〜
と指示があり、そそそと脱ぎ出してキャミソールまで到達したあたりで
バシャ!!
すこし軽めに背中に一発。
那智さん!!
いきなり!!
振り返るとウキウキした那智さん。
『痛さ予想図』ができているわたしは、急襲に驚き、よけいに怯えてしまう。
振りかぶる。
恐くて身を引く。
狙ったところより、すこしずれて太ももをかすめる。
ガシッ
腕を掴まれた。
いやーーー
体を引いても、これでは逃げられない。
那智さん、恐いから、やめてください!!
体勢も受ける気持ちもぜんぜん整っていない。
そんな中で予想できる未体験の痛みなんて恐すぎる。
空気はいつものように『楽しい時間』だから、基本は笑い合えるようなものなんだけど、わたしはもう怯えてしまってぎゃーぎゃー。
向かい合う体勢で太もも、腕、腰と左右から、バシャ、バシャ、バシャ。
那智さん、ニコニコ。
やめてーーー
思わず体を引いてしゃがみ込み、体重をかけて腕をほどこうとするけれど、那智さんの力に叶うはずもなく、そして、那智さんに対して『本気で拒否する』ことができないわたしもいたりするから、その場でジタバタするだけだ。
また数発。
ところかまわず振り下ろされる。
自由な左手で抵抗を試みると、今度は両手首を一緒に持たれてしまった。
しゃがんだ位置から両手を上にあげて無防備になってしまった。
くっと両手に力を入れてみるけれど、那智さんの握力がニコニコ顔からからは想像できない強さで、ひるんでしまう。
ああ、わたしは、この握力に抵抗できない。
なす術無くすがるように見上げて、この握力の拘束具に諦めの恍惚。
そりゃあ、もっと本気で暴れたら、両手首と片手(しかも利き腕じゃない)の握力だったら負けないような気のするけど。
那智さんという拘束はわたしを幸せに戦意喪失させるのだ。
このときのわたしができることは、恐がり、見上げ、すがる。
痛いことは基本的に『痛いことで喜ぶりん子が見たい』ということでしているから、わたしは痛いことを喜びの予感とともに受け入れることは主な感情だった。
でも、このときは那智さんが根性棒で打つことが楽しんで、その那智さんという存在に拘束され、こちらも受け入れるしかないのだけど、哀願と諦めとともに受け入れるようなものだった。
体中を那智さんの楽しいようにバシャバシャ叩かれ、手首を拘束されたまま受け入れて、この哀願に、すこし酔いそうになったとき。
あーーー
壊れちゃった〜
根性棒、破壊!!
叩くたびにヒビが入り、ついには全部バラバラになってしまった。
2代目根性棒は完全燃焼を見る一歩手前で、おしまい。
哀願。
これは、ふたりにはめずらしい感情かもしれない。
『痛さ予想図』や握力の拘束やいろいろな要素があったと思うけど。
きっと大きな理由は、根性棒から連想される『時代劇のシーン』の情緒(?)と、それが嬉しくて、いつもより冷静と高揚のバランスが違う那智さんだったからかなと思う。
いままであまりなかった感情が新鮮でもあり、なにかバランスが変わることがすこし怖いような気もする。
2代目根性棒さん、ありがとう^^
今朝の「等式」感想です。確かに口角が上がる、昨日も微笑みながらご機嫌で根性棒を振り下ろしていた、私はやはり代官所の悪役人をやりたかったのかなと思う。想像すると別のイメージが湧いてきた。後ろより、袈裟懸けに打ち据えるシーン。(笑)
お友達より別の責具をいただいた、その使用感は後で。新しい責め具は直径約1.0㎝長さ35㎝位の円柱状の細いゴム棒です。振り下ろすたびに空気を裂く音が迫力を増します。かなり痛いです。(自分で試しました・笑)まず、思いつくのはお道具を減らしたい時には必需品になるのかなと。そして、まだ機会がないですが飛行機に乗るときは非常によいですね~
根性棒を持つ那智さんはとても楽しそうだ。
那智さんは、痛いことをするときには特に、SM行為においていつも冷静。
きっと高揚していると思うのだけど、冷静をそれが覆っている。
それが、根性棒を持つと目が爛々として、口角が嬉しそうにあがる。
バシャ、ビシャ、バシャとひしゃげた音と感触が時代劇で見たそれとものすごく近くて、那智少年の憧れを体現しているのだものね。
根性棒は那智さんのお気に入りだ。
わたしも『なんなら長襦袢で』とか『後ろ手に縛って肩や背中も容赦なく』とか、幼い頃テレビで見たシーンを妄想してみるけれど、那智さんのウキウキした様子を見ると、これは冗談では済まされそうにないぞ、とちょっと怖じ気づいてしまうほど^^;
妄想の類いでは、いつもわたしのほうが先走ってしまう傾向があるのだけど、こと根性棒に関しては、ちょっとわたしのそうが冷静かもしれない(笑)
最初に使ったときは流血で終了。
2度目は旅行の宿泊先だったので、適度に終了(この旅行の話はいつ書けるやら^^;)
まだ那智さんとしては様子見もあって、そこそこ満足という感じだったはずだ。
わたしとしても、流血のときは数発の試し打ちで痛みの種類(皮膚に来るか肉にくるか、両方かとか?)が想像できた程度で、2度目は5合目まで痛さを体験して、これは痛いぞと認識したほどだったので、あんな感じであれくらい痛いだろうな〜という『痛さ予想図』は完成していた。
痛さに対する恐怖は2種類。
未知の痛さに対する恐怖と、知っているからこその恐怖。
この『痛さ予想図』は、見事に両方兼ね備えた状態で、わたしとしてかなり恐い^^;
そして、3度目。
まだ根性棒への愛がまったく覚めやらぬ様子で、今日も手に取る。
脱ぎな〜
と指示があり、そそそと脱ぎ出してキャミソールまで到達したあたりで
バシャ!!
すこし軽めに背中に一発。
那智さん!!
いきなり!!
振り返るとウキウキした那智さん。
『痛さ予想図』ができているわたしは、急襲に驚き、よけいに怯えてしまう。
振りかぶる。
恐くて身を引く。
狙ったところより、すこしずれて太ももをかすめる。
ガシッ
腕を掴まれた。
いやーーー
体を引いても、これでは逃げられない。
那智さん、恐いから、やめてください!!
体勢も受ける気持ちもぜんぜん整っていない。
そんな中で予想できる未体験の痛みなんて恐すぎる。
空気はいつものように『楽しい時間』だから、基本は笑い合えるようなものなんだけど、わたしはもう怯えてしまってぎゃーぎゃー。
向かい合う体勢で太もも、腕、腰と左右から、バシャ、バシャ、バシャ。
那智さん、ニコニコ。
やめてーーー
思わず体を引いてしゃがみ込み、体重をかけて腕をほどこうとするけれど、那智さんの力に叶うはずもなく、そして、那智さんに対して『本気で拒否する』ことができないわたしもいたりするから、その場でジタバタするだけだ。
また数発。
ところかまわず振り下ろされる。
自由な左手で抵抗を試みると、今度は両手首を一緒に持たれてしまった。
しゃがんだ位置から両手を上にあげて無防備になってしまった。
くっと両手に力を入れてみるけれど、那智さんの握力がニコニコ顔からからは想像できない強さで、ひるんでしまう。
ああ、わたしは、この握力に抵抗できない。
なす術無くすがるように見上げて、この握力の拘束具に諦めの恍惚。
そりゃあ、もっと本気で暴れたら、両手首と片手(しかも利き腕じゃない)の握力だったら負けないような気のするけど。
那智さんという拘束はわたしを幸せに戦意喪失させるのだ。
このときのわたしができることは、恐がり、見上げ、すがる。
痛いことは基本的に『痛いことで喜ぶりん子が見たい』ということでしているから、わたしは痛いことを喜びの予感とともに受け入れることは主な感情だった。
でも、このときは那智さんが根性棒で打つことが楽しんで、その那智さんという存在に拘束され、こちらも受け入れるしかないのだけど、哀願と諦めとともに受け入れるようなものだった。
体中を那智さんの楽しいようにバシャバシャ叩かれ、手首を拘束されたまま受け入れて、この哀願に、すこし酔いそうになったとき。
あーーー
壊れちゃった〜
根性棒、破壊!!
叩くたびにヒビが入り、ついには全部バラバラになってしまった。
2代目根性棒は完全燃焼を見る一歩手前で、おしまい。
哀願。
これは、ふたりにはめずらしい感情かもしれない。
『痛さ予想図』や握力の拘束やいろいろな要素があったと思うけど。
きっと大きな理由は、根性棒から連想される『時代劇のシーン』の情緒(?)と、それが嬉しくて、いつもより冷静と高揚のバランスが違う那智さんだったからかなと思う。
いままであまりなかった感情が新鮮でもあり、なにかバランスが変わることがすこし怖いような気もする。
2代目根性棒さん、ありがとう^^
今朝の「等式」感想です。確かに口角が上がる、昨日も微笑みながらご機嫌で根性棒を振り下ろしていた、私はやはり代官所の悪役人をやりたかったのかなと思う。想像すると別のイメージが湧いてきた。後ろより、袈裟懸けに打ち据えるシーン。(笑)
お友達より別の責具をいただいた、その使用感は後で。新しい責め具は直径約1.0㎝長さ35㎝位の円柱状の細いゴム棒です。振り下ろすたびに空気を裂く音が迫力を増します。かなり痛いです。(自分で試しました・笑)まず、思いつくのはお道具を減らしたい時には必需品になるのかなと。そして、まだ機会がないですが飛行機に乗るときは非常によいですね~
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COMMENT
噂の根性棒(笑)探しているのですが見つかりません・・^^;破裂するほどの叩き方・・あぁ、憧れます!
根性棒、探してくださったのですね!!
なんだか、うれしーー♪
こういうお話の楽しいことって『どれほどのことをしたか』というより、それを求める願望とか感性なんじゃないかなって思うんです(特に、される側は妄想担当ですし^^)
だからライラックさんの憧れからの反応、うれしかった^^
いいよね〜、究極に追いつめられるような状況萌えだよね〜。
なんだか、うれしーー♪
こういうお話の楽しいことって『どれほどのことをしたか』というより、それを求める願望とか感性なんじゃないかなって思うんです(特に、される側は妄想担当ですし^^)
だからライラックさんの憧れからの反応、うれしかった^^
いいよね〜、究極に追いつめられるような状況萌えだよね〜。