いじわる
非日常的な日常
このところ那智さんはよく「ロープ」を持ち歩いている。
「非日常的な日常」の「市中引き回しの刑」で初登場したオレンジ色のロープ。
これは、以前付き合っていた女性を縛ったことがあるロープで、私的にはあんまり好きじゃなかったのだけど、短く切られて「ざまあみろ〜」って感じで、許してあげてる♪
いつもデートの時に不意に取り出して私を硬直させるのだ。
那智さんは、私が驚いたり、固まったり、赤面したり、動揺を隠すようにわざと平静を装ったりさせるのが好き。
だから、割と予告なしが多いのだ。
どぎまぎする私を見るのも好きなのでしょうけど、結果的に一番効果的な「動揺」を与えることが楽しみのようで、本当は「おいしい」と思われる場面を見ずに、その先の最終的に訪れる大きな動揺を僅かな時間楽しむなんてことを選ぶほど、大きく心を上下させたがる。
例えばこんなこと、アダルトグッズの売っているお店に一緒に入る。
地下に続く階段は電飾で彩られ、それだけでも近づきにくい雰囲気だ。
狭い店内は、様々なグッズが所狭しと並んでいる。
エナメルの下着とか、バイブレーター、首輪に口輪に鼻フック。
直視するのをためらうようなものばかり。
先にいた男性のお客さんは、何かを買って出て行った。
小さなレジカウンターに女性の店員さんがいるだけで、店内は私たちだけになった。
どぎまぎしながらも、少し緊張が解けてきて、あれこれ一緒に物色するのは、恥ずかしいけど楽しい。
その中でも、私の興味を引くものとそうでないものとあって、我ながら「こういうのがしたいんだな〜」なんて、苦笑気味に眺めてみる。
そのうち那智さんが「全身網タイツ」を手に取って、私に買って来てとお金と一緒に渡す。
え〜、私がレジに持っていくのですか!!
それは、恥ずかしい、でも、男性の店員さんじゃないのが唯一の救い。
こういうときはなるべく堂々と淡々と行動する方が恥ずかしくないんだ。
一生懸命平静を装ってカウンターに向かうけど、もう心臓はどきどき挙動はギクシャク。
支払いをしながら、頭の片隅で「こんな私を見て、那智さんは楽しんでいるのだろうな。それはそれで嬉しい」なんてことも考えたりしている。
無事に支払いを済ませて、那智さんがいた出入り口の方に足を踏み出す。
あれ?那智さんがいない。
周りを伺う余裕がなかったから、ちゃんと確認していなかったけど、ずっとこの辺りにいると思っていた。
それなのに、いない。
こんな緊張するお店でしかも購入なんてしてしまったのだから、一刻も早くこの場から立ち去りたいけど、那智さんがいないから、困ってもう一度店内を振り返り探す。
でも、いない。
どこにいるの?
お店から逃げ出すように慌てて扉を出るけど、そこにもいない。
階段を駆け上がる。
でも、駆け上がりながら、大人のおもちゃ屋さんから私一人で出てくる姿を想像してしまった。
それはそれで、困る。
一人で出るか、お店に引き返すか、どちらも困る。
さすがに戻るわけにはいかず、猛ダッシュで階段を上がる。
私の計画は、「誰にも会わないように急いで上がって、地上付近で何食わぬ顔してさらりとずっと道路を歩いていました風を装う」だ。
どこにいるの那智さん〜。
私の恥ずかしがる購入シーンはご覧にならなくて良かったの〜?
と、それほど長くない階段の僅かな時間にこんなことをぐるぐると考えていた。
さらりと地上に出るつもりだったが、やはりそんなに上手くはいかずダッシュの勢いのまま慌てて出ると、地上の出口の横に楽しそうに那智さんが立っていた。
「もう〜どうしていなくなっちゃうんですか〜!!」
ほっとして、さらにどきどきも倍増。
「那智さんのばかなか〜」みたいな雰囲気だ(笑)。
なぜいなくなったのか、それはそのほうがりん子が動揺するから、だそうだ。
店内に誰もいないし、誰か入っていけばわかるから危険ではないだろうと判断したら、大きく動揺するほうを選んだのだ。
恥ずかしがりながら、購入する私を楽しむよりも、それを見なくても「動揺させている」という事実が楽しいのだ。
結果的に、最後階段を上がってきた私の取り乱しを一瞬見るだけで、満足なんだ。
ああ、もう意地悪な人だ。
那智さんのこの方法に付き合う私はいつもヒヤヒヤしている。
これは、憶測だけど、加えて「那智さんのばかばか〜」なんて感じも好きなのでしょう。
お互い、いい年してと思わなくないが、やってるほうも気持ち良いからいいかと、自分で自分を許している。
だって、30数年間そういうキャラじゃなかったんだもん、いまさらでもできて気持ち良いんだもん♪
えっと、「市中引き回しロープ」で、人間じゃない何かになってしまった出来事を書こうと思っていましたが、話が逸れてしまいました。
急に、デザイン変えちゃうし、結構気分で動いています♪
このところ那智さんはよく「ロープ」を持ち歩いている。
「非日常的な日常」の「市中引き回しの刑」で初登場したオレンジ色のロープ。
これは、以前付き合っていた女性を縛ったことがあるロープで、私的にはあんまり好きじゃなかったのだけど、短く切られて「ざまあみろ〜」って感じで、許してあげてる♪
いつもデートの時に不意に取り出して私を硬直させるのだ。
那智さんは、私が驚いたり、固まったり、赤面したり、動揺を隠すようにわざと平静を装ったりさせるのが好き。
だから、割と予告なしが多いのだ。
どぎまぎする私を見るのも好きなのでしょうけど、結果的に一番効果的な「動揺」を与えることが楽しみのようで、本当は「おいしい」と思われる場面を見ずに、その先の最終的に訪れる大きな動揺を僅かな時間楽しむなんてことを選ぶほど、大きく心を上下させたがる。
例えばこんなこと、アダルトグッズの売っているお店に一緒に入る。
地下に続く階段は電飾で彩られ、それだけでも近づきにくい雰囲気だ。
狭い店内は、様々なグッズが所狭しと並んでいる。
エナメルの下着とか、バイブレーター、首輪に口輪に鼻フック。
直視するのをためらうようなものばかり。
先にいた男性のお客さんは、何かを買って出て行った。
小さなレジカウンターに女性の店員さんがいるだけで、店内は私たちだけになった。
どぎまぎしながらも、少し緊張が解けてきて、あれこれ一緒に物色するのは、恥ずかしいけど楽しい。
その中でも、私の興味を引くものとそうでないものとあって、我ながら「こういうのがしたいんだな〜」なんて、苦笑気味に眺めてみる。
そのうち那智さんが「全身網タイツ」を手に取って、私に買って来てとお金と一緒に渡す。
え〜、私がレジに持っていくのですか!!
それは、恥ずかしい、でも、男性の店員さんじゃないのが唯一の救い。
こういうときはなるべく堂々と淡々と行動する方が恥ずかしくないんだ。
一生懸命平静を装ってカウンターに向かうけど、もう心臓はどきどき挙動はギクシャク。
支払いをしながら、頭の片隅で「こんな私を見て、那智さんは楽しんでいるのだろうな。それはそれで嬉しい」なんてことも考えたりしている。
無事に支払いを済ませて、那智さんがいた出入り口の方に足を踏み出す。
あれ?那智さんがいない。
周りを伺う余裕がなかったから、ちゃんと確認していなかったけど、ずっとこの辺りにいると思っていた。
それなのに、いない。
こんな緊張するお店でしかも購入なんてしてしまったのだから、一刻も早くこの場から立ち去りたいけど、那智さんがいないから、困ってもう一度店内を振り返り探す。
でも、いない。
どこにいるの?
お店から逃げ出すように慌てて扉を出るけど、そこにもいない。
階段を駆け上がる。
でも、駆け上がりながら、大人のおもちゃ屋さんから私一人で出てくる姿を想像してしまった。
それはそれで、困る。
一人で出るか、お店に引き返すか、どちらも困る。
さすがに戻るわけにはいかず、猛ダッシュで階段を上がる。
私の計画は、「誰にも会わないように急いで上がって、地上付近で何食わぬ顔してさらりとずっと道路を歩いていました風を装う」だ。
どこにいるの那智さん〜。
私の恥ずかしがる購入シーンはご覧にならなくて良かったの〜?
と、それほど長くない階段の僅かな時間にこんなことをぐるぐると考えていた。
さらりと地上に出るつもりだったが、やはりそんなに上手くはいかずダッシュの勢いのまま慌てて出ると、地上の出口の横に楽しそうに那智さんが立っていた。
「もう〜どうしていなくなっちゃうんですか〜!!」
ほっとして、さらにどきどきも倍増。
「那智さんのばかなか〜」みたいな雰囲気だ(笑)。
なぜいなくなったのか、それはそのほうがりん子が動揺するから、だそうだ。
店内に誰もいないし、誰か入っていけばわかるから危険ではないだろうと判断したら、大きく動揺するほうを選んだのだ。
恥ずかしがりながら、購入する私を楽しむよりも、それを見なくても「動揺させている」という事実が楽しいのだ。
結果的に、最後階段を上がってきた私の取り乱しを一瞬見るだけで、満足なんだ。
ああ、もう意地悪な人だ。
那智さんのこの方法に付き合う私はいつもヒヤヒヤしている。
これは、憶測だけど、加えて「那智さんのばかばか〜」なんて感じも好きなのでしょう。
お互い、いい年してと思わなくないが、やってるほうも気持ち良いからいいかと、自分で自分を許している。
だって、30数年間そういうキャラじゃなかったんだもん、いまさらでもできて気持ち良いんだもん♪
えっと、「市中引き回しロープ」で、人間じゃない何かになってしまった出来事を書こうと思っていましたが、話が逸れてしまいました。
急に、デザイン変えちゃうし、結構気分で動いています♪
- 関連記事
-
- 徒然に『スカトロ総括』 2011/10/15
- いじわる 2006/12/07
- キーパーソンは清掃員2 2009/04/01