キーパーソンは清掃員2
非日常的な日常
清掃員さんのおかげで回避できた前回の『ショウウィンドウでお散歩』
拒否したからってお仕置きがあるわけじゃないし。
那智さんからしたら『りん子の願望を叶えてあげてるんだよ』と言われてしまいそう。
自分はMなんじゃないかと自覚したとき、まず思い描いたのは『拘束』と『人の目』だった。
わんこは糸を手繰っていけば、わたしの願望に繋がるのだろうとも思う。
だから、那智さんの『叶えてあげてる』は否定しない。
だけど、だからといって『はーい』と喜んでできるものじゃないよね。
清水の舞台から飛び降りるには、その恐怖を凌駕するほどの快感や言い訳がほしい。
で、その時、とても感じたんだ。
自分の常識から外れたことを実行するには『快感の記憶』と『慣れ』が必要だって。
記憶の積み重ねと慣れというのは確実にあって。
最初は『無理!!』と思うことでも何度も繰り返すと、無理のハードルは下がっていく。
無理なことには変わりないのだけど、慣れや、無理を上回る快感の積み重ねで、結果的にハードルが下がるという感じ。
露出も鞭もスカトロも慣れと快感の積み重ねで、いまでは『無理!!だけど、喜び』みたいになっている。
あ、もともとの性癖や那智さんがしてくれるからとか、いろんな要素はありますけどね。
とにかく、記憶と慣れといものはある。
当然のことながら、記憶は時間が経てば薄れて行くし。
慣れというのも、それと同じように元の状態に戻るものでもある。
一度乗れるようになった自転車は久しぶりに乗っても大丈夫なように、一度覚えたものはなかなか忘れないもので、完全にもとに戻るわけではないでしょうけど、『慣れ』たものが『慣れている途中』くらいの状態に戻ることはあるよね。
久しぶりの鞭は、続けてしていたときよりも怖いし。
久しぶりのうんこは、やはり不安だ。(うんこは、けっこういつも久しぶり 笑)
お外でわんこなんていうのも、まさにそれ。
昨年の夏あたりには、わりとわんこが集中していた。
コンビニ前(声かけられちゃったとき!!)
空港で『どこでもわんこ』
ショウウィンドウで。
書いていないけど、浜辺でもやった。
で、正面玄関。
怖さや恥ずかしさや申し訳なさは変わらないけど。
あの数カ月の間、少しわんこに焦がれていた。
那智さんの『やらせる』空気や異様な状態に痺れるような快感を知ってしまっていた。
いまだからいうけど、『どこでもわんこ』の指示を出してくれないかと、密かに期待してしまっていたほどだ。
もちろん、実際に指示されればためらう気持はあるけれど、でも、あの数ヶ月間は確実にハードルは低くなっていたと思う。
それは快感の記憶と慣れが故だと思うのだ。
だから、あの数ヶ月間のテンションのまりん子の日を迎えていたら、すごーくためらいつつも、お散歩をしていたんじゃないかと思う。
だけど、少しわんこから遠ざかっていたから、『慣れている途中』に戻ってしまったようで、前回は怖いという気持でいっぱいになってしまったのだ。
とても怖いことをするには、少しずつハードルを下げる作業が必要なんだ。
それで、一度下がったハードルは、気を抜けばまた上がる。
性的な場面に於いてわたしには拒否権がないという立場を選んでいるから、本当にやらせようと思えば『やる』のだけど。
できるなら、ハードルが少しでも下がってくれていると、快感に転嫁しやすくて、わたしはありがたいと思うのです。
そう感じたので、清掃員で回避できたあと『間が空いたから怖くなってしまった、だから、また慣らしてください』とお願いしたけど、『ふ〜ん』くらいにしか聞いてもらえなかった。
それどころか、その次のデートのとき。
もちろん、前回清掃員がいてできなかったから今日はやるよ〜という様子だった。
だけど、この日も前回と待ち合わせ時間が一緒になってしまった。
しかも、朝食がてらファーストフードに入ってしまったのだ。
このままいけば、開店時間を過ぎることは確実。
ということは、また人が多い。
もう、『ショウウィンドウお散歩包囲網』はわたしを取り囲み、逃げ道はなさそうだ。
近々に絶対する。
慣れるまで待ってくれそうにもない。
今日するの?
人多いよ、絶対。
慣れてもいないのに、人の多い中、何の抵抗もなくすんなりと受け入れられるほど、わたしの度胸は座っていないし。
どうしよう。
もう逃げられない。
それならば、できる限り怖くない設定を作りたいと思って、提案してみた。
「那智さん、お願いがあります。今日はやめてください。この次はやります。」
「なんで?」
「だって、きっといまからの時間だと人が多いはずです。少しでも少ないほうがいいです。今度、いつもの時間に待ち合わせたときにしてください。」
いつかやる。
きっと、もう逃れられないほど、その『いつか』は近い。
だったら、人が少ないほうがいい。
慣らしてもらうことはもう叶わないようなので、できる限り怖さが払拭できるような好条件にしたい。
それでなんとかハードルを下げたいと、苦肉の策でそう提案したのだ。
『次回』なんていう交換条件を付けたのは、ただの拒否では受け入れてもらえないだけじゃなく、ただの拒否の連続は、それは『やる』に繋がってしまうのは、天の邪鬼さんとの長い付き合いで想像できるから。
「わかった。」
そして、その日のわんこは取り下げられた。
ホテル街に向かうので百貨店の前を通り過ぎる。
今日は免れたけど、今度こそやるんだよね…なんだか恐怖を通り越して感慨深くショウウィンドウを歩く。
すると。
青緑色のつなぎが…。
前から、前回の清掃員さんが、モップをかけてながらこちらに向かってきたのだ。
あああああ、そうだ!!
開店時間を少し過ぎると人は多くなるけど、清掃員もいるんだった。
うううう、なんてことでしょう、わたしはそれを忘れていた。
ううん、忘れているはずないんだろうけど、あのときは『今日回避』にしか頭が働いていなかった。
もしかしたら、わたしが提案しなくても、清掃員がいたから今日もなしになっていたかもしれない。
そしたら、次のわんこはいつになるかぼんやりとした状態に戻っていたのに。
わたしったら、目の前の大変を回避しようとして、確実な約束を取り付けてしまったの!?
自分で自分の首を絞めてしまったみたい。
清掃員さんがモップをかける横を通り過ぎながら、自分のバカさ加減に悶絶。
那智さんも大笑い。
大事なキーパーソンの清掃員さんの存在を忘れるなんて。
わたしの記憶の回路はどうなっているの!?
快感の記憶を積み重ねたいなんて願いながら、大事な記憶が飛んでしまっていた^^;
いつの間にか、自分で清水の舞台の柵乗り越えてしまったわたし。
清掃員さん、いるならいるって言って〜(笑)
目の前のことしか頭が働かない、己を恨む。
この単細胞加減、やっぱり犬よりも『犬』なのか…^^;
もう次回は確実に、お散歩決定。
その日は、着々と近づいている。
次のデートの約束は日本中が注目したあの決勝の日。
みんなテレビに釘付けになって、誰も外に出ないでいてくれないか。
特に、わたしがわんこになる○○の街は、ひとっこ一人もいなくなるほど決勝戦に夢中になっていてほしい。
準決勝のアメリカに勝利したのを観て、デートと決勝戦の日程を照らし合わせて、そんなありえないことを願ってしまった。
わあ、まだまだ続きます〜^^
清掃員さんのおかげで回避できた前回の『ショウウィンドウでお散歩』
拒否したからってお仕置きがあるわけじゃないし。
那智さんからしたら『りん子の願望を叶えてあげてるんだよ』と言われてしまいそう。
自分はMなんじゃないかと自覚したとき、まず思い描いたのは『拘束』と『人の目』だった。
わんこは糸を手繰っていけば、わたしの願望に繋がるのだろうとも思う。
だから、那智さんの『叶えてあげてる』は否定しない。
だけど、だからといって『はーい』と喜んでできるものじゃないよね。
清水の舞台から飛び降りるには、その恐怖を凌駕するほどの快感や言い訳がほしい。
で、その時、とても感じたんだ。
自分の常識から外れたことを実行するには『快感の記憶』と『慣れ』が必要だって。
記憶の積み重ねと慣れというのは確実にあって。
最初は『無理!!』と思うことでも何度も繰り返すと、無理のハードルは下がっていく。
無理なことには変わりないのだけど、慣れや、無理を上回る快感の積み重ねで、結果的にハードルが下がるという感じ。
露出も鞭もスカトロも慣れと快感の積み重ねで、いまでは『無理!!だけど、喜び』みたいになっている。
あ、もともとの性癖や那智さんがしてくれるからとか、いろんな要素はありますけどね。
とにかく、記憶と慣れといものはある。
当然のことながら、記憶は時間が経てば薄れて行くし。
慣れというのも、それと同じように元の状態に戻るものでもある。
一度乗れるようになった自転車は久しぶりに乗っても大丈夫なように、一度覚えたものはなかなか忘れないもので、完全にもとに戻るわけではないでしょうけど、『慣れ』たものが『慣れている途中』くらいの状態に戻ることはあるよね。
久しぶりの鞭は、続けてしていたときよりも怖いし。
久しぶりのうんこは、やはり不安だ。(うんこは、けっこういつも久しぶり 笑)
お外でわんこなんていうのも、まさにそれ。
昨年の夏あたりには、わりとわんこが集中していた。
コンビニ前(声かけられちゃったとき!!)
空港で『どこでもわんこ』
ショウウィンドウで。
書いていないけど、浜辺でもやった。
で、正面玄関。
怖さや恥ずかしさや申し訳なさは変わらないけど。
あの数カ月の間、少しわんこに焦がれていた。
那智さんの『やらせる』空気や異様な状態に痺れるような快感を知ってしまっていた。
いまだからいうけど、『どこでもわんこ』の指示を出してくれないかと、密かに期待してしまっていたほどだ。
もちろん、実際に指示されればためらう気持はあるけれど、でも、あの数ヶ月間は確実にハードルは低くなっていたと思う。
それは快感の記憶と慣れが故だと思うのだ。
だから、あの数ヶ月間のテンションのまりん子の日を迎えていたら、すごーくためらいつつも、お散歩をしていたんじゃないかと思う。
だけど、少しわんこから遠ざかっていたから、『慣れている途中』に戻ってしまったようで、前回は怖いという気持でいっぱいになってしまったのだ。
とても怖いことをするには、少しずつハードルを下げる作業が必要なんだ。
それで、一度下がったハードルは、気を抜けばまた上がる。
性的な場面に於いてわたしには拒否権がないという立場を選んでいるから、本当にやらせようと思えば『やる』のだけど。
できるなら、ハードルが少しでも下がってくれていると、快感に転嫁しやすくて、わたしはありがたいと思うのです。
そう感じたので、清掃員で回避できたあと『間が空いたから怖くなってしまった、だから、また慣らしてください』とお願いしたけど、『ふ〜ん』くらいにしか聞いてもらえなかった。
それどころか、その次のデートのとき。
もちろん、前回清掃員がいてできなかったから今日はやるよ〜という様子だった。
だけど、この日も前回と待ち合わせ時間が一緒になってしまった。
しかも、朝食がてらファーストフードに入ってしまったのだ。
このままいけば、開店時間を過ぎることは確実。
ということは、また人が多い。
もう、『ショウウィンドウお散歩包囲網』はわたしを取り囲み、逃げ道はなさそうだ。
近々に絶対する。
慣れるまで待ってくれそうにもない。
今日するの?
人多いよ、絶対。
慣れてもいないのに、人の多い中、何の抵抗もなくすんなりと受け入れられるほど、わたしの度胸は座っていないし。
どうしよう。
もう逃げられない。
それならば、できる限り怖くない設定を作りたいと思って、提案してみた。
「那智さん、お願いがあります。今日はやめてください。この次はやります。」
「なんで?」
「だって、きっといまからの時間だと人が多いはずです。少しでも少ないほうがいいです。今度、いつもの時間に待ち合わせたときにしてください。」
いつかやる。
きっと、もう逃れられないほど、その『いつか』は近い。
だったら、人が少ないほうがいい。
慣らしてもらうことはもう叶わないようなので、できる限り怖さが払拭できるような好条件にしたい。
それでなんとかハードルを下げたいと、苦肉の策でそう提案したのだ。
『次回』なんていう交換条件を付けたのは、ただの拒否では受け入れてもらえないだけじゃなく、ただの拒否の連続は、それは『やる』に繋がってしまうのは、天の邪鬼さんとの長い付き合いで想像できるから。
「わかった。」
そして、その日のわんこは取り下げられた。
ホテル街に向かうので百貨店の前を通り過ぎる。
今日は免れたけど、今度こそやるんだよね…なんだか恐怖を通り越して感慨深くショウウィンドウを歩く。
すると。
青緑色のつなぎが…。
前から、前回の清掃員さんが、モップをかけてながらこちらに向かってきたのだ。
あああああ、そうだ!!
開店時間を少し過ぎると人は多くなるけど、清掃員もいるんだった。
うううう、なんてことでしょう、わたしはそれを忘れていた。
ううん、忘れているはずないんだろうけど、あのときは『今日回避』にしか頭が働いていなかった。
もしかしたら、わたしが提案しなくても、清掃員がいたから今日もなしになっていたかもしれない。
そしたら、次のわんこはいつになるかぼんやりとした状態に戻っていたのに。
わたしったら、目の前の大変を回避しようとして、確実な約束を取り付けてしまったの!?
自分で自分の首を絞めてしまったみたい。
清掃員さんがモップをかける横を通り過ぎながら、自分のバカさ加減に悶絶。
那智さんも大笑い。
大事なキーパーソンの清掃員さんの存在を忘れるなんて。
わたしの記憶の回路はどうなっているの!?
快感の記憶を積み重ねたいなんて願いながら、大事な記憶が飛んでしまっていた^^;
いつの間にか、自分で清水の舞台の柵乗り越えてしまったわたし。
清掃員さん、いるならいるって言って〜(笑)
目の前のことしか頭が働かない、己を恨む。
この単細胞加減、やっぱり犬よりも『犬』なのか…^^;
もう次回は確実に、お散歩決定。
その日は、着々と近づいている。
次のデートの約束は日本中が注目したあの決勝の日。
みんなテレビに釘付けになって、誰も外に出ないでいてくれないか。
特に、わたしがわんこになる○○の街は、ひとっこ一人もいなくなるほど決勝戦に夢中になっていてほしい。
準決勝のアメリカに勝利したのを観て、デートと決勝戦の日程を照らし合わせて、そんなありえないことを願ってしまった。
わあ、まだまだ続きます〜^^