素直
独特な幸福感
めずらしく漫画なんか買ってしまった。
半年前くらいからほしいと思っていたのだが、なかなか出会いがなかった。
すごーく積極的にほしいと思っていたわけではないから、本屋さんによるついでに漫画コーナーも覗いてみてみるくらいの探しようだったから、なかなか出会えなかったの。
ネットでも販売しているけど、やはり元本は本屋さんで買いたい。
平積みされたり、本棚に収まっているものを直接手にとって、自分の物にしたい。
だから、その偶然の出会いを半ば楽しんでいるくらいだった。
先日、ちょっと大きな書店に立ち寄ったときに、やっと見つけた。
大島弓子さんの「綿の国星」。
私と同世代くらいの方くらいなら、ご存知でしょうか。
ご存じない方はごめんなさい。
主人公は「諏訪野チビ猫」。
人間は、はじめから人間と、はじめは猫でそれから人間になると信じている、子供の猫。
だから、どの猫も耳と尻尾はあるけど、どれも人間の姿をしている。
その猫と諏訪野家の人、チビ猫が出会う様々な猫と人間のお話。
恐らくこの漫画をはじめて読んだのは、小学校の高学年か、中学生くらいだったと思う。
姉が愛読していて、私に勧めてくれたのだ。
避妊猫が出てきて、チビ猫にまとわりつかれているうちに、小さいものを包み込むふんわりとしたケープの感覚を思い出すというお話。
当時、我が家で飼っていた猫も避妊手術をしていたから、「クッキー(飼っていた猫の名前)もこんな感覚かもね」と姉が私に教えてくれた。
だから、覚えているお話はそれだけなのだけど、なぜ急に読みたくなってしまったかというと、私の好きな「女の子状態」がこのチビ猫に似ているかもしれないと思い出したからなのです。
フワフワの髪の毛で、小さくて、真っ白いエプロンドレスを着ているチビ猫。
拾ってくれた諏訪野家の予備校生「時夫」が大好きで、時夫が帰ってくると「ダーッ」って駆けてきて「はしっ」と首に飛びつき「お帰り時夫。今日ね!!」と矢継ぎ早にニャーニャー訴える。
これは、私の憧れの状態ではないかと、再読して味わいたくなってしまったのです。
改めて読んでみると、もうチビ猫が可愛くて、羨ましくて、「ああ、私も那智さんのチビ猫になりたい♪」と、妄想の世界を駆けめぐりでした。
でも、そんな妄想が必要ないくらい、それはそれは素敵なお話で、絵も言葉も美しく、切ない中にユーモラスがちりばめられた名作でした。
上手に表現できなくて、とても悔しい。
今夜は、那智さんとお話しできた、それほど長くはないけれど濃い話ができた。
合間に大好きなお友達とおしゃべりしたりして、気持ちを軽くできた。
「綿の国星」も読み終わった。
美しいものに触れて、棘が一本抜けた気分だ。
明日は、もう少し素直になれる。
那智さんとお友達と大島弓子さんに感謝した夜でした。
しばらく「うっとうしいりん子」で、ごめんなさいでした。
めずらしく漫画なんか買ってしまった。
半年前くらいからほしいと思っていたのだが、なかなか出会いがなかった。
すごーく積極的にほしいと思っていたわけではないから、本屋さんによるついでに漫画コーナーも覗いてみてみるくらいの探しようだったから、なかなか出会えなかったの。
ネットでも販売しているけど、やはり元本は本屋さんで買いたい。
平積みされたり、本棚に収まっているものを直接手にとって、自分の物にしたい。
だから、その偶然の出会いを半ば楽しんでいるくらいだった。
先日、ちょっと大きな書店に立ち寄ったときに、やっと見つけた。
大島弓子さんの「綿の国星」。
私と同世代くらいの方くらいなら、ご存知でしょうか。
ご存じない方はごめんなさい。
主人公は「諏訪野チビ猫」。
人間は、はじめから人間と、はじめは猫でそれから人間になると信じている、子供の猫。
だから、どの猫も耳と尻尾はあるけど、どれも人間の姿をしている。
その猫と諏訪野家の人、チビ猫が出会う様々な猫と人間のお話。
恐らくこの漫画をはじめて読んだのは、小学校の高学年か、中学生くらいだったと思う。
姉が愛読していて、私に勧めてくれたのだ。
避妊猫が出てきて、チビ猫にまとわりつかれているうちに、小さいものを包み込むふんわりとしたケープの感覚を思い出すというお話。
当時、我が家で飼っていた猫も避妊手術をしていたから、「クッキー(飼っていた猫の名前)もこんな感覚かもね」と姉が私に教えてくれた。
だから、覚えているお話はそれだけなのだけど、なぜ急に読みたくなってしまったかというと、私の好きな「女の子状態」がこのチビ猫に似ているかもしれないと思い出したからなのです。
フワフワの髪の毛で、小さくて、真っ白いエプロンドレスを着ているチビ猫。
拾ってくれた諏訪野家の予備校生「時夫」が大好きで、時夫が帰ってくると「ダーッ」って駆けてきて「はしっ」と首に飛びつき「お帰り時夫。今日ね!!」と矢継ぎ早にニャーニャー訴える。
これは、私の憧れの状態ではないかと、再読して味わいたくなってしまったのです。
改めて読んでみると、もうチビ猫が可愛くて、羨ましくて、「ああ、私も那智さんのチビ猫になりたい♪」と、妄想の世界を駆けめぐりでした。
でも、そんな妄想が必要ないくらい、それはそれは素敵なお話で、絵も言葉も美しく、切ない中にユーモラスがちりばめられた名作でした。
上手に表現できなくて、とても悔しい。
今夜は、那智さんとお話しできた、それほど長くはないけれど濃い話ができた。
合間に大好きなお友達とおしゃべりしたりして、気持ちを軽くできた。
「綿の国星」も読み終わった。
美しいものに触れて、棘が一本抜けた気分だ。
明日は、もう少し素直になれる。
那智さんとお友達と大島弓子さんに感謝した夜でした。
しばらく「うっとうしいりん子」で、ごめんなさいでした。