感性1
独特な幸福感
昨年夏あたりから、わたしはあるアーチストをちょっぴり追っかけている。
ファンというのではなくて彼の主張に賛同してるという意味で追っかけているのね^^
YouTubeを何度も再生し、彼の言葉に耳を傾け主張に賛同する。
もちろん那智さんは知っているし、わたしがどれだけ彼に関わるか相談して判断してもらっている。
その人のライブがわたしの住む街で行われることになった。
じかに彼の言葉を聞いてみたい、そう思ったわたしはそのライブに行ってみようと思った。
でも、それはとても勇気のいることだった。
けしてメジャーではない彼のライブはコンサートホールではなく小さなライブハウスで行われる。
お酒も提供するお店がライブハウスにもなっているのだ。
地元のお店だから、だいたいの雰囲気は想像できる。
いかがわしいお店ではないことはもちろんわかっているけど、明らかに年齢層がわたしより低い人をターゲットにしたお店であるし、小さなライブハウスに集まる面々の連帯感みたいなものも気後れさせるのだ。
ホント、『那智さんの腕の中』な女だな、わたし。
外国人の集まるディスコ(クラブじゃないよ 笑)に出入りしていた20代の頃のほうがずっとずっと度胸があったよ。
年々、臆病になっているように感じるのは『那智さんの腕の中』が幸福すぎるからだろうか。
(あ、でも、ひとりで回転寿司とか大丈夫だから、よくわからないね^^;)
そんなわたしもキライじゃないけど、とにかく、ちょっと勇気を振り絞って出かけることにした。
飲食店兼ライブハウスのチケットの入手方法がイマイチわからず、また購入しようとしたのも遅かったので、結局当日券で入ることにした。
当日、開場の30分前から当日券の発売があるとサイトに書いてあったので、並ぶことも考えて余裕を持って向かう。
那智さん、いってきます〜
なんだかドキドキです〜
といちいち報告^^;
年末の忙しい中だったけど、ポツポツお返事をくれる那智さん。
開場は開演の1時間前だから、ライブスタートまで1時間30分もあるのだ、ライブハウスで飲食しながら、その時間を待つと思うのだけど、いったい、ひとりでどうやって時間潰すんだろう?
戸惑いながら、お店に到着するとなんだかまだ準備中のよう。
いったい、どこでチケット買えるんだろう!?
お店の入口前でスタッフらしき女性はグッズ販売の準備をしている。
彼女はそのアーチストのスタッフだと思われる、なんとなく、そのライブハウスよりすこし年齢や雰囲気が『わたし』側に近い感じだった。
◯さんのライブここですよね?
当日券がほしいんですけど、どうしたらいいかわかりますか?
ちょっと近寄り難くない雰囲気だったので、気持ち安堵しながら聞いてみたら
ああ、わたし、わからないんですよね
中に聞いてみましょうか?
そういって店内に向かって歩き出してくれた。
すみません〜
恐縮しながら一緒についていくとちょうど店から店員らしき男性が荷物を持って出てきた。
当日券って〜
女性が声をかけてくれた。
◯時半からっスよ
金髪にヒゲにピアス、わたしが見上げるほどの大きなな『イマドキ』のおにーちゃんに一瞥され、にべもなく言われた。
ひえ〜〜。ごめんなさい!!
おばさんがこんな場所に来てしまって、ごめんなさい〜〜!!
ひゅーーんと一気にしぼむ勇気。
あ、ああ、じゃ、じゃあ、そのくらいになったらまた来ます!!!
いや、きっと一瞥もにべもなくもない普通のライブハウスの店員対応なんだろうけど、気後れがそれを勝手に作り上げているのだよね。
それでも、自分の場違い感にいたたまれず、女性にお礼を言って一目散にその場からは慣れた。
ホント、ダメ^^;
那智さーん
時間、間違ってましたーーー
怖かったですーー
おにーさんにまだダメって言われたーーー;;;;
チャットにびーびーぎゃーぎゃー矢継ぎ早に発言。
よしよし〜
と時々かまってくれる。
どうやら開場30分前と思っていたチケット販売が、開演30分前だったらしい。
余裕を持って向かったので、結局1時間以上どこかで待つことになるのだ。
ああ、心が折れそう;;
もう一度あそこに行き、あのおにーちゃんのような人と一緒に並び、あのおにーちゃんのようなスタッフに囲まれ、あのおにーちゃんのようば空気の中をわたしは楽しめるのだろうか。
いや、ここ半年、そのアーチストの言葉を追いかけていたんだ。
生でそれを聞く機会を逃していいわけない。
でもさ、彼はこれからもいろいろな場所で活動をするのだから、なにも今日、あの場所で叶える必要ないよ
(彼は音楽家ではあるが、それ以外の活動もしているからいろいろ機会はあるはずなのだ)
でも、りん子、ちょっとがんばって一歩踏み出すとまた新しい世界を感じられるかもよ
那智さんにばかり頼ってないで自分だけで行動してみることも必要かもよ
そんなことわかってるよ
わたしだっていざとなったら、できるよ
でも、いまは那智さんの腕の中がいいんだもん
ライブハウスのあるビルを出て寒空の中、ふたりのわたしがぐるぐる。
もともと『ぬくぬく』好きだもの、じゃっかん逃げ腰のわたしが優勢。
ひとまず、馴染みのワインバーで暖を取りつつ気持ちを立て直そう(という名目で逃げ道を作り出す^^;)
那智さーーん
なんだか、行く勇気が折れちゃいそうです;;
どうしたらいいの〜〜
とりあえず、ワインバーに行きます^^;
ぐるぐるを逐一報告していると
そういうりん子を楽しむのも一興かと
と那智さん。
そういうわたしって?
那智さんにはどういうふうに映っての『そういう』なんだろうと思って聞いてみた。
弱いりん子
ああ、弱いわたし。
なんだか、とても懐かしい気持ちになった。
那智さんと出会った頃は毎日こうだった。
ちょっとのことでつまずき、メソメソ。
右を向くか左を向くか、逐一那智さんに聞いていた。
それに真摯に対応してくれる那智さんに守られていると感じ、説き諭す那智さんに父性のようなものを感じていた幸福な時代。
こんなふうに守られ与えてくれるなら弱いのも悪くないかもとさえ思えるような時間だった。
那智さんの育成とわたしの努力(たぶん、したよ^^)によって、段々それも減ってきた。
指針は『那智さんだったらどうするか』、重要なことは事前に相談するけど、多くはそれを軸にして判断し事後報告で済むようになった。
事後報告で答え合わせをして◯をもらえば次は自信を持って対処できるし、足りない部分を教えてもらえたら次はそれを補えた。
そうやってわたしは成功体験を積み、どんどん自分で判断し対処できる人になっていったのだ。
その頃の弱いわたし、それを直接守ってもらっている幸福。
弱さは生きにくさだった、でも、反面、幸福でもあった。
そんな生きにくさと幸福を思い起こさせる那智さんのひと言だった。
で、結局、行きつけのワインバーで生ハムとトマトとモッツァレラチーズのサラダと白ワインを飲んで、帰った(笑)
この日のわたしは出会った頃の『弱いわたし』。
これは『感性』のエントリーのまずひとつのキーポイントになります。
いちおう続きものね〜^^
「等式」感想です。りん子が自分で決めて行動することに基本的には制限をしたくない。そして、自分で決めたのだから必ず最後までやれともこの場合は言いたくない。まあ、自己完結している事柄なのでね(他者が絡んでいないことだから)。エントリーも続くみたいなので感想も続く!
昨年夏あたりから、わたしはあるアーチストをちょっぴり追っかけている。
ファンというのではなくて彼の主張に賛同してるという意味で追っかけているのね^^
YouTubeを何度も再生し、彼の言葉に耳を傾け主張に賛同する。
もちろん那智さんは知っているし、わたしがどれだけ彼に関わるか相談して判断してもらっている。
その人のライブがわたしの住む街で行われることになった。
じかに彼の言葉を聞いてみたい、そう思ったわたしはそのライブに行ってみようと思った。
でも、それはとても勇気のいることだった。
けしてメジャーではない彼のライブはコンサートホールではなく小さなライブハウスで行われる。
お酒も提供するお店がライブハウスにもなっているのだ。
地元のお店だから、だいたいの雰囲気は想像できる。
いかがわしいお店ではないことはもちろんわかっているけど、明らかに年齢層がわたしより低い人をターゲットにしたお店であるし、小さなライブハウスに集まる面々の連帯感みたいなものも気後れさせるのだ。
ホント、『那智さんの腕の中』な女だな、わたし。
外国人の集まるディスコ(クラブじゃないよ 笑)に出入りしていた20代の頃のほうがずっとずっと度胸があったよ。
年々、臆病になっているように感じるのは『那智さんの腕の中』が幸福すぎるからだろうか。
(あ、でも、ひとりで回転寿司とか大丈夫だから、よくわからないね^^;)
そんなわたしもキライじゃないけど、とにかく、ちょっと勇気を振り絞って出かけることにした。
飲食店兼ライブハウスのチケットの入手方法がイマイチわからず、また購入しようとしたのも遅かったので、結局当日券で入ることにした。
当日、開場の30分前から当日券の発売があるとサイトに書いてあったので、並ぶことも考えて余裕を持って向かう。
那智さん、いってきます〜
なんだかドキドキです〜
といちいち報告^^;
年末の忙しい中だったけど、ポツポツお返事をくれる那智さん。
開場は開演の1時間前だから、ライブスタートまで1時間30分もあるのだ、ライブハウスで飲食しながら、その時間を待つと思うのだけど、いったい、ひとりでどうやって時間潰すんだろう?
戸惑いながら、お店に到着するとなんだかまだ準備中のよう。
いったい、どこでチケット買えるんだろう!?
お店の入口前でスタッフらしき女性はグッズ販売の準備をしている。
彼女はそのアーチストのスタッフだと思われる、なんとなく、そのライブハウスよりすこし年齢や雰囲気が『わたし』側に近い感じだった。
◯さんのライブここですよね?
当日券がほしいんですけど、どうしたらいいかわかりますか?
ちょっと近寄り難くない雰囲気だったので、気持ち安堵しながら聞いてみたら
ああ、わたし、わからないんですよね
中に聞いてみましょうか?
そういって店内に向かって歩き出してくれた。
すみません〜
恐縮しながら一緒についていくとちょうど店から店員らしき男性が荷物を持って出てきた。
当日券って〜
女性が声をかけてくれた。
◯時半からっスよ
金髪にヒゲにピアス、わたしが見上げるほどの大きなな『イマドキ』のおにーちゃんに一瞥され、にべもなく言われた。
ひえ〜〜。ごめんなさい!!
おばさんがこんな場所に来てしまって、ごめんなさい〜〜!!
ひゅーーんと一気にしぼむ勇気。
あ、ああ、じゃ、じゃあ、そのくらいになったらまた来ます!!!
いや、きっと一瞥もにべもなくもない普通のライブハウスの店員対応なんだろうけど、気後れがそれを勝手に作り上げているのだよね。
それでも、自分の場違い感にいたたまれず、女性にお礼を言って一目散にその場からは慣れた。
ホント、ダメ^^;
那智さーん
時間、間違ってましたーーー
怖かったですーー
おにーさんにまだダメって言われたーーー;;;;
チャットにびーびーぎゃーぎゃー矢継ぎ早に発言。
よしよし〜
と時々かまってくれる。
どうやら開場30分前と思っていたチケット販売が、開演30分前だったらしい。
余裕を持って向かったので、結局1時間以上どこかで待つことになるのだ。
ああ、心が折れそう;;
もう一度あそこに行き、あのおにーちゃんのような人と一緒に並び、あのおにーちゃんのようなスタッフに囲まれ、あのおにーちゃんのようば空気の中をわたしは楽しめるのだろうか。
いや、ここ半年、そのアーチストの言葉を追いかけていたんだ。
生でそれを聞く機会を逃していいわけない。
でもさ、彼はこれからもいろいろな場所で活動をするのだから、なにも今日、あの場所で叶える必要ないよ
(彼は音楽家ではあるが、それ以外の活動もしているからいろいろ機会はあるはずなのだ)
でも、りん子、ちょっとがんばって一歩踏み出すとまた新しい世界を感じられるかもよ
那智さんにばかり頼ってないで自分だけで行動してみることも必要かもよ
そんなことわかってるよ
わたしだっていざとなったら、できるよ
でも、いまは那智さんの腕の中がいいんだもん
ライブハウスのあるビルを出て寒空の中、ふたりのわたしがぐるぐる。
もともと『ぬくぬく』好きだもの、じゃっかん逃げ腰のわたしが優勢。
ひとまず、馴染みのワインバーで暖を取りつつ気持ちを立て直そう(という名目で逃げ道を作り出す^^;)
那智さーーん
なんだか、行く勇気が折れちゃいそうです;;
どうしたらいいの〜〜
とりあえず、ワインバーに行きます^^;
ぐるぐるを逐一報告していると
そういうりん子を楽しむのも一興かと
と那智さん。
そういうわたしって?
那智さんにはどういうふうに映っての『そういう』なんだろうと思って聞いてみた。
弱いりん子
ああ、弱いわたし。
なんだか、とても懐かしい気持ちになった。
那智さんと出会った頃は毎日こうだった。
ちょっとのことでつまずき、メソメソ。
右を向くか左を向くか、逐一那智さんに聞いていた。
それに真摯に対応してくれる那智さんに守られていると感じ、説き諭す那智さんに父性のようなものを感じていた幸福な時代。
こんなふうに守られ与えてくれるなら弱いのも悪くないかもとさえ思えるような時間だった。
那智さんの育成とわたしの努力(たぶん、したよ^^)によって、段々それも減ってきた。
指針は『那智さんだったらどうするか』、重要なことは事前に相談するけど、多くはそれを軸にして判断し事後報告で済むようになった。
事後報告で答え合わせをして◯をもらえば次は自信を持って対処できるし、足りない部分を教えてもらえたら次はそれを補えた。
そうやってわたしは成功体験を積み、どんどん自分で判断し対処できる人になっていったのだ。
その頃の弱いわたし、それを直接守ってもらっている幸福。
弱さは生きにくさだった、でも、反面、幸福でもあった。
そんな生きにくさと幸福を思い起こさせる那智さんのひと言だった。
で、結局、行きつけのワインバーで生ハムとトマトとモッツァレラチーズのサラダと白ワインを飲んで、帰った(笑)
この日のわたしは出会った頃の『弱いわたし』。
これは『感性』のエントリーのまずひとつのキーポイントになります。
いちおう続きものね〜^^
「等式」感想です。りん子が自分で決めて行動することに基本的には制限をしたくない。そして、自分で決めたのだから必ず最後までやれともこの場合は言いたくない。まあ、自己完結している事柄なのでね(他者が絡んでいないことだから)。エントリーも続くみたいなので感想も続く!
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