恋
りん子的独り言(生意気)
以前交流があった女性。
遠距離で主従と呼ばれる関係の男性がいた。
遠くに離れていて家庭のある人同士だったようなので、会うことはそう簡単ではなかったし、日々の連絡さえもなかなか苦労されていた。
でも、なんとかやりくりして時間を捻出し、数ヶ月に一度会いに出かけて行っていたようだった。
『等式』を好きでいてくれた彼女は、わたしの那智さんへの尻尾を振るような愛情がとてもよくわかってくれていて、彼女からの共感にはいつもパワーをもらっていた。
まっすぐな人だったし、わたしの考え方にも共感を持ってくれていたのだと思う、主従とはいえ、彼女は彼との付き合いでできるだけ心を見て見ぬフリをしないように、ときには彼に食い下がるような場面もあったようだった。
主従という名前のついた関係だったけど、お話を聞かせていただく様子からあれはまぎれもない恋だったのだろうと思っている。
恋い慕う、そんな恋。
とにかく、時間も心も、必死で一生懸命な恋だったのだと思っている。
あるとき、その恋に終わりが訪れる。
詳細までは書かれていなかった(書かれていてもここで披露するつもりはないのだけど)のでわからないことは多いのだけど、お別れをしたことを多少なり関わりのあったわたしに後日お知らせしてくれたのだ。
死を含めて、関係に永遠はない。
だから、それはしかたのないこと。
彼女が自分の周囲の暮らしを充実させることを祈るしかわたしにはできないから、その気持ちをお返事した。
そこにもうひとつだけ、わたしの願いをつけ加えた。
普通の恋愛でも遠く離れているだけで、すぐに会える距離の恋人同士より一生懸命になる項目が増える。
(すぐ会える距離は距離なりにいろいろあるでしょうけどね)
そこに不倫や主従や、いろいろな一生懸命になる要素が加わるのだから、きっと彼女の恋愛は苦しく切なくもどかしく、でも、ある意味とても充実していたのではないだろうか。
わずかな時間で連絡を取り合い、必死に会いにいく時間を作る。
性癖や嗜好や恋心が交ざり合った、なかなか味わえない感情をもたらしてくれたはずだ。
それはいい。
だけど、ふと、いままでぎゅっと握っていた恋の残像を、もう一度追い求めてしまう危険性があると思って、そのことを余計なお世話かと思いながらもお伝えした。
不倫はほめられたことでないのは充分承知の上で、でも、その人が誇りを持ち、人生が色彩豊かになれるなら、その恋を否定したくはない。
だから、恋自体はいいのだ。
ただ、必死になった経験や一生懸命の恋愛は、もしかしたら、純粋な恋愛感情以外にすこし『麻薬』の要素もあるような気がする。
必死な恋をすると、その必死さがないと恋ではないような、そんな物足りなさを感じてしまいそうだ。
もしかしたら、その恋の残骸にその必死さの麻薬を求めて執着してしまうかもしれないし、その後も好きな男ではなく『必死の恋』を求めてしまいかもしれない。
それは、最初の一途な恋心とは違うものになっているはずで、いくら追い求めても違うものしか手に入らないのではないだろうか。
彼がいいのではなく『必死の恋』がいいと気づかぬうちに、その麻薬を求めてしまうのは危険だと思う。
主従や不倫などは、穏やかな恋とは違う一生懸命な要素がたくさんある。
それは否定しないけど、その彼がいいのか、必死な恋の魅力なのか、気づいていたらいいなと思う。
必死になれる恋愛もあるし、穏やかな恋愛もある。
どちらが本当の恋かなんて決まりはない。
きっと必死な恋には他では得難い充実感や陶酔があるだろう。
だけど、本当に大事なことは、どんな恋であれ『その人』が好きかどうかだよね。
一生懸命の恋が終わるときに、こんな考えがあったなって頭の片隅に思い出してくれたら、とてもうれしいです。
以前交流があった女性。
遠距離で主従と呼ばれる関係の男性がいた。
遠くに離れていて家庭のある人同士だったようなので、会うことはそう簡単ではなかったし、日々の連絡さえもなかなか苦労されていた。
でも、なんとかやりくりして時間を捻出し、数ヶ月に一度会いに出かけて行っていたようだった。
『等式』を好きでいてくれた彼女は、わたしの那智さんへの尻尾を振るような愛情がとてもよくわかってくれていて、彼女からの共感にはいつもパワーをもらっていた。
まっすぐな人だったし、わたしの考え方にも共感を持ってくれていたのだと思う、主従とはいえ、彼女は彼との付き合いでできるだけ心を見て見ぬフリをしないように、ときには彼に食い下がるような場面もあったようだった。
主従という名前のついた関係だったけど、お話を聞かせていただく様子からあれはまぎれもない恋だったのだろうと思っている。
恋い慕う、そんな恋。
とにかく、時間も心も、必死で一生懸命な恋だったのだと思っている。
あるとき、その恋に終わりが訪れる。
詳細までは書かれていなかった(書かれていてもここで披露するつもりはないのだけど)のでわからないことは多いのだけど、お別れをしたことを多少なり関わりのあったわたしに後日お知らせしてくれたのだ。
死を含めて、関係に永遠はない。
だから、それはしかたのないこと。
彼女が自分の周囲の暮らしを充実させることを祈るしかわたしにはできないから、その気持ちをお返事した。
そこにもうひとつだけ、わたしの願いをつけ加えた。
普通の恋愛でも遠く離れているだけで、すぐに会える距離の恋人同士より一生懸命になる項目が増える。
(すぐ会える距離は距離なりにいろいろあるでしょうけどね)
そこに不倫や主従や、いろいろな一生懸命になる要素が加わるのだから、きっと彼女の恋愛は苦しく切なくもどかしく、でも、ある意味とても充実していたのではないだろうか。
わずかな時間で連絡を取り合い、必死に会いにいく時間を作る。
性癖や嗜好や恋心が交ざり合った、なかなか味わえない感情をもたらしてくれたはずだ。
それはいい。
だけど、ふと、いままでぎゅっと握っていた恋の残像を、もう一度追い求めてしまう危険性があると思って、そのことを余計なお世話かと思いながらもお伝えした。
不倫はほめられたことでないのは充分承知の上で、でも、その人が誇りを持ち、人生が色彩豊かになれるなら、その恋を否定したくはない。
だから、恋自体はいいのだ。
ただ、必死になった経験や一生懸命の恋愛は、もしかしたら、純粋な恋愛感情以外にすこし『麻薬』の要素もあるような気がする。
必死な恋をすると、その必死さがないと恋ではないような、そんな物足りなさを感じてしまいそうだ。
もしかしたら、その恋の残骸にその必死さの麻薬を求めて執着してしまうかもしれないし、その後も好きな男ではなく『必死の恋』を求めてしまいかもしれない。
それは、最初の一途な恋心とは違うものになっているはずで、いくら追い求めても違うものしか手に入らないのではないだろうか。
彼がいいのではなく『必死の恋』がいいと気づかぬうちに、その麻薬を求めてしまうのは危険だと思う。
主従や不倫などは、穏やかな恋とは違う一生懸命な要素がたくさんある。
それは否定しないけど、その彼がいいのか、必死な恋の魅力なのか、気づいていたらいいなと思う。
必死になれる恋愛もあるし、穏やかな恋愛もある。
どちらが本当の恋かなんて決まりはない。
きっと必死な恋には他では得難い充実感や陶酔があるだろう。
だけど、本当に大事なことは、どんな恋であれ『その人』が好きかどうかだよね。
一生懸命の恋が終わるときに、こんな考えがあったなって頭の片隅に思い出してくれたら、とてもうれしいです。
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COMMENT
うん、そうだよね。
って言いたくて、コメントしちゃいました。
って言いたくて、コメントしちゃいました。
そのひと言がうれしいし、安心します。
ありがと^^
ありがと^^
こんにちは。
りん子さんの、
“本物の”「やさしさ」を
感じました。
りん子さんの、
“本物の”「やさしさ」を
感じました。
コメントありがとうござます。
100%純粋な心なんてなかなか存在しないので優しさの中にもエゴが含まれているとは思うのですが、違う視点からの意見で視野を広げられると辛さも軽減できるかなと思って、ときどきお節介焼いちゃいます^^
そこから優しさを見つけてくれたと思うので素直にうれしいです^^
100%純粋な心なんてなかなか存在しないので優しさの中にもエゴが含まれているとは思うのですが、違う視点からの意見で視野を広げられると辛さも軽減できるかなと思って、ときどきお節介焼いちゃいます^^
そこから優しさを見つけてくれたと思うので素直にうれしいです^^