等式

独り言



『もちろん』

という肯定の意味をこめて、那智さんは『ん〜』という。

鼻歌を歌う要領で発言しているのではなくて、発音している。
語尾がやさしく上がる。

イントネーションとニュアンスを伝えられないのがとてもくやしいのだけど、それはそれはやさしくて温かくて、安心する声色と旋律なのだ。

那智さん、○○したこと問題なかったですか？『ん〜』。

那智さん、『等式』楽しんでいただけてます？『ん〜』。


お父さんの膝の上で存在そのものを肯定してもらっているような安心感の『ん〜』。

ウソやその場しのぎのことをいわないと信頼している那智さんにそれをいってもらうと、なんでもできそうな気さえする。

男女の平均年齢や喫煙などなどを考えると那智さんのほうがぜったい先に死ぬ（いつも先に死なせてしまってごめんなさい！！）。

いまからそれなりに覚悟は決めているのだけど、ときどきあの『ん〜』を聞くととても惜しいと思う。
だって、那智さんが死んでしまったら、もうこれを聞くことができないから。

温かくて甘い、安心のおまじない。


出会ったころに比べたら、那智さんのおかげでわたしは格段に生きやすくなれている。
『俺が生きているうちはとことん依存させて、俺が死んだ瞬間にひとりで立てるようにする』という無謀な計画も、もしかしたら叶えられるんじゃないかと思うほどだ。

だからきっとしっかり生きていかれる。（メソメソしながらも＾＾；）
でも、ときどき、手放しで甘い飴がほしい日もあると思うんだ。

そんなときにあの『ん〜』を聞かせてほしいと思うだろな。


録音しておこうかな。

で、『へぇ〜』ボタンみたいなの作るの。

甘えたいときに『ん〜』。
勇気だせ〜！！『ん〜』『ん〜』。
ああ、わたし、これでいいの！？『ん〜』『ん〜』『ん〜』。


って。


ひとりでボタン押して奮い立たせるの。


『ん〜』ボタン、ほしいな。







今朝の「等式」感想です。
「ん～」返事は２通りあって、100％りん子に意識がある場合と無い場合、「ウソやその場しのぎ」をしない為には「今のもう１回」とか「ちょっと説明してくれる」とかが入る。（笑）生返事をしない為には少なくとも脳の15％はりん子の為に空けておかないと危険回避モードは働かない、でも、感心するのは「もう、一回」と促しても怒らない、同じ事を２回繰り返すよう言っても「もう！」と言う雰囲気はあっても怒らない。
だから、ずっと、繋がろうと思えるし繋がりたいと思う。だって、「今、私に対して何％ですか」と言い、それに応じて話題提供するのだから、よい子です。

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