まだ『NO』の続き
非日常的な日常
『まだ「NO」』の出来事を少し詳しく。
カラオケボックスに先にチェックインして待つ。
この部屋は内装が落ち着いていて那智さんが好きな部屋。
今週はじめて顔を見るから、ちょっと嬉しいな。
ガラスドアが開いて那智さんが入ってきた。
左手奥のソファに座る私の横に腰掛けた。
るんるん、那智さんだ〜^^
ほとんど体を那智さんのほうに向けて顔をぐーっと近づける。
ニコニコ、会いたかったです〜^^
甘えたいモード。
那智さんの手が伸びた。
ニットのサマーセーターにその手がかかる。
ガバッ!!
手を差し込むなんてどころじゃない。
まったく遠慮なくセーターを勢いよく胸の上までたくし上げられてしまった。
突然の展開に驚き、きゃーきゃーする私。
とても不思議なんだ。
誰に見られているわけでもないし、こんなような空間『脱衣所』とどこが違うんだって思う。
だけど、普段露出しない部分を、相応しくない場所晒すのって、ものすごく心が揺さぶられる。
肌が外気に晒されてひんやりする以上に、すべての神経に冷や水を浴びせられたように鳥肌が立つ。
それが嬉しいからか。
那智さんが可愛がってくれることで喜んでいるのか。
拒否権なしが染み込んでいるのか。
とにかく私は抵抗しない。
ただただ、きゃーきゃーなってるだけ。
更に、むき出しになたブラのホックを外しにかかる。
いやー、無理です那智さん。
胸が丸出しになっちゃう。
いやいやしながらも、されるがまま。
でも、隠れていたブラの部分の肌も晒されて、更に刺すような快感。
ああ、私、これが好きなんだ。
とてもとても気持ちいい。
あり得ない場所であり得ない部分の肌を晒すこと。
気持ちいいとはいえ人目は気になるから、ちらりとガラスドアに視線を送る。
ああ、角度によっては見えちゃうよ〜。
必死に腕で隠す。
その腕をパンパンと弾いて。
乳首を摘まれる。
ああああ、ダメです、那智さん。
隠していられない。
いつからか、乳首はクリトリスと同じくらい、もしかしたらそれ以上に感じる場所になっている。
いつの日か、那智さんに触ってもらえるならどこででも乳首を出す女になってしまいそうで怖いと危惧するほどの性感帯になってしまったいるのだ。
だから、那智さんが乳首を摘んだだけで、恥ずかしいとか怖いより、気持ちいいからもっともっとという気持ちが上回ってしまう。
恥ずかしいとか怖いがなくなってくれればいいのだけど、それがなくならずの気持ちよさ優先なので、葛藤の嵐。
ただ、減らないものを上回るわけだから、これがものすごい快感だ。
見えちゃうからいやと振っていた首が、喜んでいる自分が恥ずかしいのいやいやに変わるのだ。
摘まれ弾かれ潰され。
気持ちよくて、腰が揺れる。
もっともっとと那智さんのほうに胸を突き出してしまう。
そんな自分が恥ずかしくて、でも、気持ちいいことを優先できてしまうことが嬉しい。
手を取られた。
ドアのほうに連れていかれる。
いやー、無理です、那智さん。
見えちゃう、人が来たら見えちゃう。
首の下で丸まるセーターとブラ。
むき出しの上半身。
ドアの外の光が、自分のあり得ない姿を一層浮き彫りにするようだ。
その光のほうを見て、後ろから乳首をまさぐられ、立ったまま腰を揺らす。
もう、どうしていいかわからないほど、気持ちいい。
誰か、見て、と思ってしまう。
那智さんに気持ちよくしてもらって、いやらしく腰を振るはしたない女の姿。
男性の欲望の目に晒してくれないだろうか。
女性の軽蔑の目に晒してくれないだろうか。
いまなら、那智さんに守ってもらって傷つかないでいられるような気がする。
傷つかず、いやらしい自分の快感に溺れられるような気がする。
気がつくと私はソファに横になり、那智さんに膝枕されながら、まだ乳首を可愛がられている。
「やめる?」
首を振った記憶はある。
「やめていい?」
もう一度聞かれる。
やめないで
と思った。
「人が来てもやめないよ。りん子、見られたいんだよね、見られるの好きだろ?」
見られながら那智さんに気持ちよくしてもらうのが好き。
と思った。
思ったのだ。
この日、私は生理だった。
だから、乳首だけしか触られていない。
それなのに、こんなに感じたのは、やはり『あり得ない場所であり得ない部分を晒す』ことが大きかったのだろうか。
もう、このためなら、何かを捨ててもかまわないんじゃないかと思ってしまうほどの快感だった。
で、あとから、那智さんから聞いたのだけど。
私はこのとき、思っていたことを口にしたのだそうだ。
人に見られそうでも乳首を愛撫することをやめないでほしい。
むしろ、人に見られながらが好きだ。
と。
確かに、露出は私の願望のひとつだったし、那智さんによってその快感を育てられているとは思う。
だけど、いつも『ごめんなさい』と思っているので、ほんとうはコンセンサスを得た中での『人の目』がいいのだと思っていた。
見知らぬ人の心を波立たせてしまう種類の露出に嫌悪感さえ抱いていた。
だから、好きでやめないでと積極的に口にしたことが信じられない。
でも、そう思った記憶はあるし、その時のいろんな荷物を放り投げて両手を広げてダイブするような快感の記憶が、口にしてしまったことを認めざるを得ない気もしている。
那智さん曰く、ドアのほうに連れて行ったときも、私はとてもとても嬉しそうだったのだそう。
うう、信じられない、無理と思ったはずなんだ。
だけど、やっぱり同じように、お父さんに手を引かれてお化け屋敷に入るような安心と痺れるような感覚が記憶に残っている。
そして、那智さんにもう一度聞かれた。
りん子、全裸でコンビニに行きたいんだろ?
私の知っている私と、感覚の記憶とどちらが正しいのか、見極めるのが怖い。
私は、かつて嫌悪していた女になりたいのだろうか、とても怖い。
だから、まだ『NO』と答えている。
『まだ「NO」』の出来事を少し詳しく。
カラオケボックスに先にチェックインして待つ。
この部屋は内装が落ち着いていて那智さんが好きな部屋。
今週はじめて顔を見るから、ちょっと嬉しいな。
ガラスドアが開いて那智さんが入ってきた。
左手奥のソファに座る私の横に腰掛けた。
るんるん、那智さんだ〜^^
ほとんど体を那智さんのほうに向けて顔をぐーっと近づける。
ニコニコ、会いたかったです〜^^
甘えたいモード。
那智さんの手が伸びた。
ニットのサマーセーターにその手がかかる。
ガバッ!!
手を差し込むなんてどころじゃない。
まったく遠慮なくセーターを勢いよく胸の上までたくし上げられてしまった。
突然の展開に驚き、きゃーきゃーする私。
とても不思議なんだ。
誰に見られているわけでもないし、こんなような空間『脱衣所』とどこが違うんだって思う。
だけど、普段露出しない部分を、相応しくない場所晒すのって、ものすごく心が揺さぶられる。
肌が外気に晒されてひんやりする以上に、すべての神経に冷や水を浴びせられたように鳥肌が立つ。
それが嬉しいからか。
那智さんが可愛がってくれることで喜んでいるのか。
拒否権なしが染み込んでいるのか。
とにかく私は抵抗しない。
ただただ、きゃーきゃーなってるだけ。
更に、むき出しになたブラのホックを外しにかかる。
いやー、無理です那智さん。
胸が丸出しになっちゃう。
いやいやしながらも、されるがまま。
でも、隠れていたブラの部分の肌も晒されて、更に刺すような快感。
ああ、私、これが好きなんだ。
とてもとても気持ちいい。
あり得ない場所であり得ない部分の肌を晒すこと。
気持ちいいとはいえ人目は気になるから、ちらりとガラスドアに視線を送る。
ああ、角度によっては見えちゃうよ〜。
必死に腕で隠す。
その腕をパンパンと弾いて。
乳首を摘まれる。
ああああ、ダメです、那智さん。
隠していられない。
いつからか、乳首はクリトリスと同じくらい、もしかしたらそれ以上に感じる場所になっている。
いつの日か、那智さんに触ってもらえるならどこででも乳首を出す女になってしまいそうで怖いと危惧するほどの性感帯になってしまったいるのだ。
だから、那智さんが乳首を摘んだだけで、恥ずかしいとか怖いより、気持ちいいからもっともっとという気持ちが上回ってしまう。
恥ずかしいとか怖いがなくなってくれればいいのだけど、それがなくならずの気持ちよさ優先なので、葛藤の嵐。
ただ、減らないものを上回るわけだから、これがものすごい快感だ。
見えちゃうからいやと振っていた首が、喜んでいる自分が恥ずかしいのいやいやに変わるのだ。
摘まれ弾かれ潰され。
気持ちよくて、腰が揺れる。
もっともっとと那智さんのほうに胸を突き出してしまう。
そんな自分が恥ずかしくて、でも、気持ちいいことを優先できてしまうことが嬉しい。
手を取られた。
ドアのほうに連れていかれる。
いやー、無理です、那智さん。
見えちゃう、人が来たら見えちゃう。
首の下で丸まるセーターとブラ。
むき出しの上半身。
ドアの外の光が、自分のあり得ない姿を一層浮き彫りにするようだ。
その光のほうを見て、後ろから乳首をまさぐられ、立ったまま腰を揺らす。
もう、どうしていいかわからないほど、気持ちいい。
誰か、見て、と思ってしまう。
那智さんに気持ちよくしてもらって、いやらしく腰を振るはしたない女の姿。
男性の欲望の目に晒してくれないだろうか。
女性の軽蔑の目に晒してくれないだろうか。
いまなら、那智さんに守ってもらって傷つかないでいられるような気がする。
傷つかず、いやらしい自分の快感に溺れられるような気がする。
気がつくと私はソファに横になり、那智さんに膝枕されながら、まだ乳首を可愛がられている。
「やめる?」
首を振った記憶はある。
「やめていい?」
もう一度聞かれる。
やめないで
と思った。
「人が来てもやめないよ。りん子、見られたいんだよね、見られるの好きだろ?」
見られながら那智さんに気持ちよくしてもらうのが好き。
と思った。
思ったのだ。
この日、私は生理だった。
だから、乳首だけしか触られていない。
それなのに、こんなに感じたのは、やはり『あり得ない場所であり得ない部分を晒す』ことが大きかったのだろうか。
もう、このためなら、何かを捨ててもかまわないんじゃないかと思ってしまうほどの快感だった。
で、あとから、那智さんから聞いたのだけど。
私はこのとき、思っていたことを口にしたのだそうだ。
人に見られそうでも乳首を愛撫することをやめないでほしい。
むしろ、人に見られながらが好きだ。
と。
確かに、露出は私の願望のひとつだったし、那智さんによってその快感を育てられているとは思う。
だけど、いつも『ごめんなさい』と思っているので、ほんとうはコンセンサスを得た中での『人の目』がいいのだと思っていた。
見知らぬ人の心を波立たせてしまう種類の露出に嫌悪感さえ抱いていた。
だから、好きでやめないでと積極的に口にしたことが信じられない。
でも、そう思った記憶はあるし、その時のいろんな荷物を放り投げて両手を広げてダイブするような快感の記憶が、口にしてしまったことを認めざるを得ない気もしている。
那智さん曰く、ドアのほうに連れて行ったときも、私はとてもとても嬉しそうだったのだそう。
うう、信じられない、無理と思ったはずなんだ。
だけど、やっぱり同じように、お父さんに手を引かれてお化け屋敷に入るような安心と痺れるような感覚が記憶に残っている。
そして、那智さんにもう一度聞かれた。
りん子、全裸でコンビニに行きたいんだろ?
私の知っている私と、感覚の記憶とどちらが正しいのか、見極めるのが怖い。
私は、かつて嫌悪していた女になりたいのだろうか、とても怖い。
だから、まだ『NO』と答えている。
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