犬よりも『犬』(笑)
独り言
自分は犬気質なくせに猫大好きなわたし。
犬はね…犬好きの方には申し訳ないけど、好きじゃない。
ううん、はっきり言おう。
むしろ、嫌いに近い。
飼ったことがないから、どう接していいかわからないというのを理由にしていたけど、突き詰めれば、あの『かまって』感が苦手なんだ。
知るか!!こっちがかまってほしいんじゃ〜という感じ(笑)
不思議なもので、かまってほしがる同士では『かまって欲』は満たされないようだ。
ということで、飼ったことがないから…というのは体のいい言い訳で、要するに『同族嫌悪』だったんじゃないかと最近思う。
その『同族嫌悪』を確信する出来事があった。
先日、知り合いのお宅にお呼ばれした。
とても立派なお宅で、日当りの良い吹き抜けのリビングには大きなダイニングテーブルとソファ、カウンターキッチンにスツールもあり、十数人集まっても十分な広さだった。
そこであるイベントの打ち合わせを兼ねて試食会が行われたのだ。
調理担当者がキッチンで準備して、他のメンバーは試食して価格や販売形状を思案する。
わたしは別の担当があって、はじめは別室で他の準備をしていた。
その準備が終わり試食会で賑わうリビングに合流した。
みんな差し入れのビールやワインを片手にあれこれ打ち合わせ。
わたしは担当外なので、試食させてもらいながらそのお宅のご主人とワインを空ける。
犬を飼っているのはお邪魔したときから気づいていたけど、まったく興味がないので最初から無視していた。
その犬がスツールに腰掛けるわたしの足の間をすり抜け、ダイニングテーブルで打ち合わせをしている一人に近づき、太ももの前足を乗せて尻尾をブンブン振っている。
かまって、かまって〜ってしている。
「あ〜、はいはい♪」
メモを取りながら、上手に片方の手で犬の体や首辺りを撫でてあげている。
しばらくすると、別の人のところへ。
試食会議の長の女性のところだ。
同じように、尻尾を振って前足を乗せる。
目をくりくりとさせて、愛嬌たっぷり。
「わかったわよ〜、○○さん、もうひとつあげてもいい?」
その家の主人に確認して、試食用の揚げた鶏肉をひと欠片犬に食べさせてた。
ふ〜ん、たしかに、あんなふうに尻尾振って目を輝かせてそばに来たら可愛いと思うだろうな〜。
普段は、犬側目線なのだけど、このときはちょっと人目線でそう思った。
でも、基本、無視(笑)
しばらくすると、話しをしていたご主人が席を外してしまって、一瞬わたし一人になった。
担当外のわたしが打ち合わせに顔を突っ込むこともできないので、ちょっと退屈。
そうだ、犬、かまってみよう!!
ちょうど近くにいたので、とりあえずスツールから降りてしゃがんでみる。
犬と視線があった。
一歩犬がこちらに寄り。
小さく『がるる』と唸ったのだ。
え!?
なに?その警戒姿勢!!
ううん、きっと空耳だよね。
わたし何も悪いことしていないものね。
わたしは聞こえなかったフリをして、両手を犬のほうに差し出し『おいでおいで』としてみる。
ポチポチと近づく犬。
ほら、やっぱり勘違いだわ。
全然警戒していないじゃない。
やっぱり犬は誰にでも懐くものなんだな〜。
わたしのすぐ前まで犬が来た。
…、さて、どうしたらいいの…?
わからない。
とりあえず、猫の好きな撫でポイントを撫でてみる。
首筋。
眉間。
おでこ。
うう、なんだか慣れなくておっかなびっくり。
わたしと犬の間にギクシャクとした空気が流れる。
撫でるわたしの膝や手を甘噛みしだした。
『うわ!!噛まれる!!』
甘噛みというのは知っていたけど、犬怖いんだもの。
思わずビビってしまって、ギクシャク度も増す。
ひたすら猫ポイントを撫でる。
しばらくすると甘噛みをやめて、コロンと横になりまるっきりお腹を見せてしまったのだ。
おお、お腹を見せるというのは服従だっていうよね!!
早くも手懐けたのか、わたし。
犬、御しやすし。
そう思って、ふと尻尾に視線を移すと。
だっら〜ん。
尻尾、ダレてる^^;
嬉しそうに振るでもなく、服従して萎縮するでもなく。
だら〜んと、ただダレてる。
不意に、別の部屋からそのお宅のお子さんたちのはしゃぐ声が聞こえてきた。
お腹を見せていた犬は、ささっと起き上がり一目散にその部屋に駆けて行った。
もしかして、もしかして、犬のヤツ『お愛想』で懐いたフリしていた!?
なんか似たような空気の女が無理矢理かまおうとしているから、『はいはい、わかりましたよ、お腹見せとけばいいでしょ』みたいな感じ?
うわあ、なんか変な感じ。
少しして、戻ってきた犬に、もう一回チャレンジ。
『同じ犬なんだから、仲良くして〜』なんて心の中で訴えながら。
しゃがんで呼んでみると。
すっと近づいてきて、わたしの手にしていたハンドタオルをくわえ手から奪い、そのままダイニングテーブルの近くまで持っていってしまった。
んん?遊んでほしいの?
わたしの匂いが気に入った?
さっきの『お愛想』は勘違いかと、ちょっと気分良くなりかけたそのとき。
ポンと、そのハンドタオルをテーブルの下に捨てて、知らん顔してどこかに行ってしまった。
そのしれっとした様子。
なに?からかってるの!?
信じられない!!
わたし、犬にからかわれたの!?
ええ?誰にでも懐くと思われている犬にからかわれる?
わたしは、何だ?
犬にからかわれる、もしくは、犬にかまってもらってる?
ある意味犬より『犬』っぽいぞ、わたし^^;
複雑な気分。
他人にはわからないでしょうけど。
あの『ガルル』から始まって、ハンドタオル持って行かれるまでのわたしと犬の間に流れていた空気は、『懐く』とか『かまって〜』とかそんな犬から連想される可愛らしいものではなかった。
明らかに『同族嫌悪』を感じずにはいられないものだった。
どうやら、犬のほうにも『同族嫌悪』はあるらしい^^;
犬って誰にでも尻尾振るものだと思っていたら、そんなこともないのね。
ちぇっと思う。
でも、それって、『M女だから、何をしても喜ぶ』と勘違いしている男性と同じ思考だ。
それに気付き、犬に謝りたい気分にもなる。
ごめんね、誰だっていいわけないよね。
犬だって、M女だって、心からかまいたいと思ってくれて上手にかまってくれる人じゃないといやだよね^^
って。
犬の気持ちはよーくわかる。
だけど、悲しいかなかまって欲しいもの同士では、『かまって欲しい』欲は満たされない。
あなたもわたしも悪くない、だけど、似た者同士が故に合わない^^;
同族嫌悪ってやつだろうか。
だから、遠くで幸せを願うのみ^^;
お互いいい人にかまってもらおうねって。
ということで、やっぱりわたしは猫大好きの、犬気質。
自分は犬気質なくせに猫大好きなわたし。
犬はね…犬好きの方には申し訳ないけど、好きじゃない。
ううん、はっきり言おう。
むしろ、嫌いに近い。
飼ったことがないから、どう接していいかわからないというのを理由にしていたけど、突き詰めれば、あの『かまって』感が苦手なんだ。
知るか!!こっちがかまってほしいんじゃ〜という感じ(笑)
不思議なもので、かまってほしがる同士では『かまって欲』は満たされないようだ。
ということで、飼ったことがないから…というのは体のいい言い訳で、要するに『同族嫌悪』だったんじゃないかと最近思う。
その『同族嫌悪』を確信する出来事があった。
先日、知り合いのお宅にお呼ばれした。
とても立派なお宅で、日当りの良い吹き抜けのリビングには大きなダイニングテーブルとソファ、カウンターキッチンにスツールもあり、十数人集まっても十分な広さだった。
そこであるイベントの打ち合わせを兼ねて試食会が行われたのだ。
調理担当者がキッチンで準備して、他のメンバーは試食して価格や販売形状を思案する。
わたしは別の担当があって、はじめは別室で他の準備をしていた。
その準備が終わり試食会で賑わうリビングに合流した。
みんな差し入れのビールやワインを片手にあれこれ打ち合わせ。
わたしは担当外なので、試食させてもらいながらそのお宅のご主人とワインを空ける。
犬を飼っているのはお邪魔したときから気づいていたけど、まったく興味がないので最初から無視していた。
その犬がスツールに腰掛けるわたしの足の間をすり抜け、ダイニングテーブルで打ち合わせをしている一人に近づき、太ももの前足を乗せて尻尾をブンブン振っている。
かまって、かまって〜ってしている。
「あ〜、はいはい♪」
メモを取りながら、上手に片方の手で犬の体や首辺りを撫でてあげている。
しばらくすると、別の人のところへ。
試食会議の長の女性のところだ。
同じように、尻尾を振って前足を乗せる。
目をくりくりとさせて、愛嬌たっぷり。
「わかったわよ〜、○○さん、もうひとつあげてもいい?」
その家の主人に確認して、試食用の揚げた鶏肉をひと欠片犬に食べさせてた。
ふ〜ん、たしかに、あんなふうに尻尾振って目を輝かせてそばに来たら可愛いと思うだろうな〜。
普段は、犬側目線なのだけど、このときはちょっと人目線でそう思った。
でも、基本、無視(笑)
しばらくすると、話しをしていたご主人が席を外してしまって、一瞬わたし一人になった。
担当外のわたしが打ち合わせに顔を突っ込むこともできないので、ちょっと退屈。
そうだ、犬、かまってみよう!!
ちょうど近くにいたので、とりあえずスツールから降りてしゃがんでみる。
犬と視線があった。
一歩犬がこちらに寄り。
小さく『がるる』と唸ったのだ。
え!?
なに?その警戒姿勢!!
ううん、きっと空耳だよね。
わたし何も悪いことしていないものね。
わたしは聞こえなかったフリをして、両手を犬のほうに差し出し『おいでおいで』としてみる。
ポチポチと近づく犬。
ほら、やっぱり勘違いだわ。
全然警戒していないじゃない。
やっぱり犬は誰にでも懐くものなんだな〜。
わたしのすぐ前まで犬が来た。
…、さて、どうしたらいいの…?
わからない。
とりあえず、猫の好きな撫でポイントを撫でてみる。
首筋。
眉間。
おでこ。
うう、なんだか慣れなくておっかなびっくり。
わたしと犬の間にギクシャクとした空気が流れる。
撫でるわたしの膝や手を甘噛みしだした。
『うわ!!噛まれる!!』
甘噛みというのは知っていたけど、犬怖いんだもの。
思わずビビってしまって、ギクシャク度も増す。
ひたすら猫ポイントを撫でる。
しばらくすると甘噛みをやめて、コロンと横になりまるっきりお腹を見せてしまったのだ。
おお、お腹を見せるというのは服従だっていうよね!!
早くも手懐けたのか、わたし。
犬、御しやすし。
そう思って、ふと尻尾に視線を移すと。
だっら〜ん。
尻尾、ダレてる^^;
嬉しそうに振るでもなく、服従して萎縮するでもなく。
だら〜んと、ただダレてる。
不意に、別の部屋からそのお宅のお子さんたちのはしゃぐ声が聞こえてきた。
お腹を見せていた犬は、ささっと起き上がり一目散にその部屋に駆けて行った。
もしかして、もしかして、犬のヤツ『お愛想』で懐いたフリしていた!?
なんか似たような空気の女が無理矢理かまおうとしているから、『はいはい、わかりましたよ、お腹見せとけばいいでしょ』みたいな感じ?
うわあ、なんか変な感じ。
少しして、戻ってきた犬に、もう一回チャレンジ。
『同じ犬なんだから、仲良くして〜』なんて心の中で訴えながら。
しゃがんで呼んでみると。
すっと近づいてきて、わたしの手にしていたハンドタオルをくわえ手から奪い、そのままダイニングテーブルの近くまで持っていってしまった。
んん?遊んでほしいの?
わたしの匂いが気に入った?
さっきの『お愛想』は勘違いかと、ちょっと気分良くなりかけたそのとき。
ポンと、そのハンドタオルをテーブルの下に捨てて、知らん顔してどこかに行ってしまった。
そのしれっとした様子。
なに?からかってるの!?
信じられない!!
わたし、犬にからかわれたの!?
ええ?誰にでも懐くと思われている犬にからかわれる?
わたしは、何だ?
犬にからかわれる、もしくは、犬にかまってもらってる?
ある意味犬より『犬』っぽいぞ、わたし^^;
複雑な気分。
他人にはわからないでしょうけど。
あの『ガルル』から始まって、ハンドタオル持って行かれるまでのわたしと犬の間に流れていた空気は、『懐く』とか『かまって〜』とかそんな犬から連想される可愛らしいものではなかった。
明らかに『同族嫌悪』を感じずにはいられないものだった。
どうやら、犬のほうにも『同族嫌悪』はあるらしい^^;
犬って誰にでも尻尾振るものだと思っていたら、そんなこともないのね。
ちぇっと思う。
でも、それって、『M女だから、何をしても喜ぶ』と勘違いしている男性と同じ思考だ。
それに気付き、犬に謝りたい気分にもなる。
ごめんね、誰だっていいわけないよね。
犬だって、M女だって、心からかまいたいと思ってくれて上手にかまってくれる人じゃないといやだよね^^
って。
犬の気持ちはよーくわかる。
だけど、悲しいかなかまって欲しいもの同士では、『かまって欲しい』欲は満たされない。
あなたもわたしも悪くない、だけど、似た者同士が故に合わない^^;
同族嫌悪ってやつだろうか。
だから、遠くで幸せを願うのみ^^;
お互いいい人にかまってもらおうねって。
ということで、やっぱりわたしは猫大好きの、犬気質。