成功、失敗
非日常的な日常
空港でどこでもわんこ。
コンビニで繋がれて。
百貨店のショウウィンドウで。
話題にあがっていた、砂浜でわんこにもなってしまった。(これはエントリーにしていないですね、やってしまいました。砂浜で四つん這い。ボール投げはしなかったけど、お散歩はしました^^;)
いろいろ出尽くした感もあり、もうあとはショウウィンドウの100mお散歩か百貨店で四つん這いお買い物しかないかってところまできているようにも見受けられる(笑)
うんこを食べるは命令しない那智さんだけど、このわんこに関しては多分『やりなさい』を行使することは『あり』だと思っているはず。
で、行使すれば、わたしは『する』と決まっているという関係がふたりの間にはでき上がっている。
だから、やろうと思えばいつでもできるのだけど、そこに至るまでの、わたしの反応や自身の心の動きを、那智さん本人が楽しんでいるから、一気に進まないのだろう。
それと、どうやら、これも『望ませたい』というハードルを設定してしまったようなので、さらにゆっくり進んでいる。
だから、このところ待ち合わせ場所で合流すると、わたしはちょっとビクビクしている。
『望ませたい』を楽しんでいるとはいえ、すべては那智さん次第急に『やりなさい』のテンションになってしまう可能性だってあるのだ。(その変化自体を楽しんでいるからね)
『やりなさい』のテンションになれないように、ビクビク。
わんこは幸せではあるけれど、とんでもなく恥ずかしいし申し訳ない。
この天秤でぐらぐらする。
待ち合わせた駅前の広場。
中央にあるモニュメントを指して。
あの横でわんこになる?といきなり言われた。
モニュメントを囲むようにベンチがあって、そこには20人くらいの人が待ち合わせや何かで座っている。
無理です…。
小さく拒否。
いっぱい人いますし、ほら子供もいます、だからやめたほうが…。
小さくやわらかーく拒否。
そのときは冗談半分な提案だったようで、比較的あっさりとその場を移動した。
交差点を渡りながら、安堵して思わずこういってしまった。
「モニュメントの横なんて、あり得ませんよ〜!!」
これがまずかった。
「はあ〜、あり得ない〜!?(笑)」
この大きな否定は那智さんのテンションをあげてしまうのに、ときどき失敗してしまう。
でも、こういうときの那智さん、楽しそう。
あり得ないなんていうなら、あり得ることにしてやろーじゃんかーという、ほんっとに単純な天の邪鬼精神なんだ。
交差点で踵を返して、再び駅前へ。
「わわ、うそです。うそです。」
「うそ〜!?」(二人の間でうそはいけないこと)
「いえ、うそじゃないです。間違えました、です。」
ズカズカと駅前広場の中央のモニュメントの横に向かう。
モニュメント横に立ち。
「りん子、失敗したね〜。」
「ああ、いや、言葉を間違えました…!!」
「いらないこと言わなきゃいいのに〜」
「うう、ごめんなさい、でも、ここじゃ無理ですよ…。」
「もう、遅いね〜。」
わたしのバッグに手をかける、これは『やるよ』の合図。
口をぱくぱく、首をぶんぶん。
あわあわしながら恐る恐る辺りを見回せばわたしたちを囲むようにベンチに腰掛けた人々が携帯に視線を落としたりおしゃべりをしている。
あわあわする背の高い女性。
にこにこしながら、バッグに手をかける背の低い男性。
…あやしい。
「…、那智さん、いま、もう十分に目立ってます…。」
ふと、冷静に周りの状況を把握する那智さん。
「わはは、たしかに!」
わんこになるならないは置いといて。
身長差のある男女が広場の真ん中ですったもんだしている様は、それだけで目立つ。
なにも、そこでもめなくても…ってね。
それに気づいて、一気にテンションダウンの那智さん。
また、それも楽しいみたい。
「あ〜、失敗したな〜。今度はベンチのところでもめよう。で、真ん中でいきなりわんこか。それともベンチのところからもうわんこになって真ん中に行くか、だな(笑)」
ふう、一度は失敗したけれど、なんとか持ち直しテンションダウンにすることができた。
これは、わんこ回避の成功例。
でも、失敗することもあるのです。
わんこ出尽くした感もあり、砂浜でお散歩もして、前回(上記)はテンションダウンにも成功した。
わんこばっかりもねぇという空気がふたりの間に流れているように感じていた。
外は雨。
よほどのことがない限り、この状況でわんこはないと想像していた。
今日は新しく買った黒いジャケットに黒いタイトスカート。
インナーはスタンドカラーの小さなフリルのついた水色のシャツ。
黒いロングブーツに黒い手袋。
カチッとした中に、ちょっとお嬢様テイストを織り込んだ服装。
那智さんはこういう服装がわりと好みなんだ。
案の定、気に入ってくれたようで、開口一番「いいね〜」とほめてくれた。
ああ、よかった、わたしもうれしい。
でも、これが失敗だったのだ。
ジャケットとタイトスカートに負けないように、背筋を伸ばししゃんとして歩くわたしを眺めながら。
「こういう服装のときにわんこにしたくなるんだよな〜。」
そういって、百貨店方向へ進路変更する那智さん。
ええええ!?
ちょっと、待って。
「那智さん、全然わんこのテンションじゃなかったですよね!?」
慌てて聞く。
「うん、全然なかったんだけど、その服装を見たらしたくなった。」
うわっ、信じられない。
自分の選んだ服装が、自らの首を絞めることになるなんて!!!
女は好きな人に喜んでもらいたくて、好みの服を選ぶもの。
わたしはただ純粋に那智さんに気に入ってもらいたかっただけなのだ。
それがわんこ促進、失敗に繋がるなんて。
これは非常に困った事態。
だって、今後、那智さんに可愛いと思ってもらうことと引き換えに、常にわんこの危険と隣り合わせでいないといけないことになる?
危険を孕んだ状態で、敢えて好みの服装を選ぶ、勇気…ある?ない?
ああ、これはとてもジレンマです。
これはわんこ回避に失敗した例。
ついでに、ジレンマまで生んでしまった^^;
かくして、予想外のテンションになった那智さん、進路を百貨店へと変更してしまった。
ああ、わたしは、この先どうなってしまうのでしょう…。
ということで、続く!!
空港でどこでもわんこ。
コンビニで繋がれて。
百貨店のショウウィンドウで。
話題にあがっていた、砂浜でわんこにもなってしまった。(これはエントリーにしていないですね、やってしまいました。砂浜で四つん這い。ボール投げはしなかったけど、お散歩はしました^^;)
いろいろ出尽くした感もあり、もうあとはショウウィンドウの100mお散歩か百貨店で四つん這いお買い物しかないかってところまできているようにも見受けられる(笑)
うんこを食べるは命令しない那智さんだけど、このわんこに関しては多分『やりなさい』を行使することは『あり』だと思っているはず。
で、行使すれば、わたしは『する』と決まっているという関係がふたりの間にはでき上がっている。
だから、やろうと思えばいつでもできるのだけど、そこに至るまでの、わたしの反応や自身の心の動きを、那智さん本人が楽しんでいるから、一気に進まないのだろう。
それと、どうやら、これも『望ませたい』というハードルを設定してしまったようなので、さらにゆっくり進んでいる。
だから、このところ待ち合わせ場所で合流すると、わたしはちょっとビクビクしている。
『望ませたい』を楽しんでいるとはいえ、すべては那智さん次第急に『やりなさい』のテンションになってしまう可能性だってあるのだ。(その変化自体を楽しんでいるからね)
『やりなさい』のテンションになれないように、ビクビク。
わんこは幸せではあるけれど、とんでもなく恥ずかしいし申し訳ない。
この天秤でぐらぐらする。
待ち合わせた駅前の広場。
中央にあるモニュメントを指して。
あの横でわんこになる?といきなり言われた。
モニュメントを囲むようにベンチがあって、そこには20人くらいの人が待ち合わせや何かで座っている。
無理です…。
小さく拒否。
いっぱい人いますし、ほら子供もいます、だからやめたほうが…。
小さくやわらかーく拒否。
そのときは冗談半分な提案だったようで、比較的あっさりとその場を移動した。
交差点を渡りながら、安堵して思わずこういってしまった。
「モニュメントの横なんて、あり得ませんよ〜!!」
これがまずかった。
「はあ〜、あり得ない〜!?(笑)」
この大きな否定は那智さんのテンションをあげてしまうのに、ときどき失敗してしまう。
でも、こういうときの那智さん、楽しそう。
あり得ないなんていうなら、あり得ることにしてやろーじゃんかーという、ほんっとに単純な天の邪鬼精神なんだ。
交差点で踵を返して、再び駅前へ。
「わわ、うそです。うそです。」
「うそ〜!?」(二人の間でうそはいけないこと)
「いえ、うそじゃないです。間違えました、です。」
ズカズカと駅前広場の中央のモニュメントの横に向かう。
モニュメント横に立ち。
「りん子、失敗したね〜。」
「ああ、いや、言葉を間違えました…!!」
「いらないこと言わなきゃいいのに〜」
「うう、ごめんなさい、でも、ここじゃ無理ですよ…。」
「もう、遅いね〜。」
わたしのバッグに手をかける、これは『やるよ』の合図。
口をぱくぱく、首をぶんぶん。
あわあわしながら恐る恐る辺りを見回せばわたしたちを囲むようにベンチに腰掛けた人々が携帯に視線を落としたりおしゃべりをしている。
あわあわする背の高い女性。
にこにこしながら、バッグに手をかける背の低い男性。
…あやしい。
「…、那智さん、いま、もう十分に目立ってます…。」
ふと、冷静に周りの状況を把握する那智さん。
「わはは、たしかに!」
わんこになるならないは置いといて。
身長差のある男女が広場の真ん中ですったもんだしている様は、それだけで目立つ。
なにも、そこでもめなくても…ってね。
それに気づいて、一気にテンションダウンの那智さん。
また、それも楽しいみたい。
「あ〜、失敗したな〜。今度はベンチのところでもめよう。で、真ん中でいきなりわんこか。それともベンチのところからもうわんこになって真ん中に行くか、だな(笑)」
ふう、一度は失敗したけれど、なんとか持ち直しテンションダウンにすることができた。
これは、わんこ回避の成功例。
でも、失敗することもあるのです。
わんこ出尽くした感もあり、砂浜でお散歩もして、前回(上記)はテンションダウンにも成功した。
わんこばっかりもねぇという空気がふたりの間に流れているように感じていた。
外は雨。
よほどのことがない限り、この状況でわんこはないと想像していた。
今日は新しく買った黒いジャケットに黒いタイトスカート。
インナーはスタンドカラーの小さなフリルのついた水色のシャツ。
黒いロングブーツに黒い手袋。
カチッとした中に、ちょっとお嬢様テイストを織り込んだ服装。
那智さんはこういう服装がわりと好みなんだ。
案の定、気に入ってくれたようで、開口一番「いいね〜」とほめてくれた。
ああ、よかった、わたしもうれしい。
でも、これが失敗だったのだ。
ジャケットとタイトスカートに負けないように、背筋を伸ばししゃんとして歩くわたしを眺めながら。
「こういう服装のときにわんこにしたくなるんだよな〜。」
そういって、百貨店方向へ進路変更する那智さん。
ええええ!?
ちょっと、待って。
「那智さん、全然わんこのテンションじゃなかったですよね!?」
慌てて聞く。
「うん、全然なかったんだけど、その服装を見たらしたくなった。」
うわっ、信じられない。
自分の選んだ服装が、自らの首を絞めることになるなんて!!!
女は好きな人に喜んでもらいたくて、好みの服を選ぶもの。
わたしはただ純粋に那智さんに気に入ってもらいたかっただけなのだ。
それがわんこ促進、失敗に繋がるなんて。
これは非常に困った事態。
だって、今後、那智さんに可愛いと思ってもらうことと引き換えに、常にわんこの危険と隣り合わせでいないといけないことになる?
危険を孕んだ状態で、敢えて好みの服装を選ぶ、勇気…ある?ない?
ああ、これはとてもジレンマです。
これはわんこ回避に失敗した例。
ついでに、ジレンマまで生んでしまった^^;
かくして、予想外のテンションになった那智さん、進路を百貨店へと変更してしまった。
ああ、わたしは、この先どうなってしまうのでしょう…。
ということで、続く!!
成功なの?失敗なの?
非日常的な日常
良い回避対策も思い浮かばないまま、那智さんの『やる』テンションだけが盛り上がっている。
百貨店が近づいてきた。
信号を渡れば正面玄関、それの角を曲がればショウウィンドウ。
信号を渡り右に折れショウウィンドウのほうへ向かう。
リードもないしお散歩はないだろう。
それに、ショウウィンドウでどこでもわんこはこの前やった、那智さんが二回連続で同じことをするとは思えないから、それもないはず。
雨とはいえ、正午過ぎの繁華街は人がたくさんいる。
人の多さと地面の汚れ具合を見て、那智さんは考えを変えたのか、そのまま正面玄関のほうに移動した。
どこ?
どこで?
四つん這い?
お散歩?
今きた角を曲がる。
「正面玄関に店員がいなければ、そこでわんこね。」
ああ、なんて淡々と言うのでしょう。
あり得ない。
百貨店の正面玄関。
人の往来の激しい場所。
そんなところで四つん這いになるなんて。
よく百貨店の正面玄関に案内の人がいたりチラシを配ったりしているよね。
そういう人がいたらしない。
いなければする。
うわあ、人、いて〜〜〜。
傘を差した人々は百貨店の正面玄関に吸い込めれていく。
その流れに乗るように、わたしたちも大きなガラスドアの前に。
ガラスのドアの向こう、店内にはカウンターがあって案内の店員さんがいる。
でも、そのカウンターの向きが正面を向いておらず、こちらは視界の外だった。
万事休す。
「これなら、できるね。」
大きく開け放たれたドアは左右に2箇所。
その間には開けられていないガラスドアが一枚。
そこに傘用のビニールやゴミ箱が置いてある。
その横に二人して立つ。
「はい、わんこ。」
わ、わ、わ、、ちょ、ちょっと待ってください。
全然心の準備ができていません!!
ううん、さっきから那智さんは『やらせる目』だった。
でも、なんだかわんこお腹いっぱいな感じがしていたから、ちょっとたかを括っていたみたい。
無理です。
だって、ここ普通に百貨店の正面玄関。
人が出入りしている。
首を振り、口をぱくぱく。
手に持つ傘を、那智さんがそっと奪う。
だめ、身軽にしないで!!
カウントダウンだ。
「無理、那智さん、こわいです。」
ゆっくり顔を横に振られてしまう。
今度は肩に掛けているバッグを持とうと手を伸ばされた。
だめ、バッグを那智さんが持ったら、もうそれは『やる』ことに決まってしまう。
「だめです、那智さん!!バッグ持っちゃ、バッグ持たれたらしなきゃいけないもの!!」
もう、必死の抵抗。
また、首を振って一蹴される。
「おすわり」
ぎゃーーーー、無理よ、無理。
ああ、でも、もう那智さんの目は真剣だ。
わたしは『する』んだ。
でも、あまりの怖くて、意を決するタイミングを計ってしまう。
「早く。」
そう言って、肩に手を置かれた。
「やります、やります。わたしのタイミングでやらせてください。」
那智さんの体に触れるくらい近寄って、そーっとしゃがむ。
両手と膝をつき、お尻をあげる。
お尻をあげると頭が少し前に出るから、頭は那智さんの足にくっついている。
あああああ、信じられない。
恥ずかしくて恥ずかしくて、心臓が飛び出そう。
みるみる顔が熱くなってくるのがわかる。
その間の那智さんの手が頭や首を撫でてくれている。
ちょうど、那智さんの足の側面と掌で頭を挟まれるような位置。
頭だけでも那智さんの陰に隠れていたい気分だ。
ずっと撫でてくれている。
周囲の雑音すべてが、わたしの異様な姿に反応しているように感じられるけど、実は、その雑音はあまり脳まで届いていないみたいだ。
ただ、ぐわんぐわんと響いている感じなだけ。
怖さのあまり片方の手が指先だけしかつけられない。
身をすくめて掌が浮いてしまっているのだ。
黒い手袋をした右手が少し浮いたままほんのわずかに左に体重が掛かり那智さんの右足の側面に寄り添う。
人は怖いと、身を縮めるものなのね。
お尻も下げて小さく丸まってしまいたい衝動に駆られるけれど、それは那智さんの望む四つん這いじゃないので、必死にその衝動と戦うのだ。
そのまま硬直する。
恐怖をやり過ごすように。
長い。
きっといつものどこでもわんこより長い感じがする。
恥ずかしい、怖い、ごめんなさい。
幸せなんかじゃな、幸せになんかなれない!!
怖くて、恥ずかしくて、やっていることが異常で。
わたしは、撫でる手に意識を集中させて、必死に『幸せ』に変換させようとしていた。
撫でていた手がぽんぽんと首筋を叩いた。
おしまいの合図。
しゃがんだときと同じように、そっと立ち上がり、那智さんのスーツにしがみついまま移動する。
もう恥ずかしくて顔を上げることができない。
「信じられない」とか「恥ずかしくてしょうがない」とか小さな声で騒ぎながら歩く。
なにかの許容範囲のコップがあるとして、わたしの許容範囲はとっくに限界を超えて、溺れそうなほどいっぱいいっぱいになって溢れてしまっていた。
このあとホテルに入り、すぐチェックされたのだけど、驚くほど濡れていた。
いっぱいいっぱいで幸せなんて感じられなかったはずなのに。
今日は失敗してしまったはずなのに。
あのときは幸せに変換しようと必死だったはずなのに、数日経ち、こうやって書きながら、あの刺さるような雑音や那智さんの足の感触や浮き気味の怯えた手を思い出して、焦がれる自分を見ても。
これらを見ると、いったい何が成功で失敗なのか、わからないのでした。
もしかしたら、那智さんがしてくれることで、失敗はないのかもしれない。(いや、ある?)
いつも代りばえのないわんこ話で恐縮しながらも。
この百貨店の正面玄関で四つん這いは、わたしとしてはかなり『すごい』ことで、ショウウィンドウでお散歩や店内でお買い物まではしていないけれど、もうやりきった感とでもいいましょうか、わんこ集大成のように感じていました。
それを那智さんに伝えたら、全然そういう感じじゃなくて、むしろ那智さんは『慣れてきて、楽しめるようになってきた』から、これからがメインイベントというように思っていたそうです。
うう、ふたりの認識の違いに、また成功やら失敗やらを繰り返すのかと、軽い目眩。
ということで、わたしのわんこ話はまだまだ続く、です。
そういえば、これを書いていて、昔見た夢を思い出しました。
わたしが、自分のマゾ性を自覚せざるを得なかった夢。
あのとき、そんな夢を見てしまうことで、そんな自分と叶わない夢に途方に暮れてしまったけれど。
叶ってる。
夢よりも、もっと困ってドキドキして、感じている。
事実は夢よりすごかった。
また、昔の彷徨っていたわたしに教えてあげたい。
那智さんが叶えてくれるよ、だから途方に暮れないで。
那智さん、わたしはあなたにたくさんの夢を叶えてもらっています。
あなたは、ちょっとすごい*^^*
夢のことを思い出して、なんだか感動してしまう、わたしでした。
良い回避対策も思い浮かばないまま、那智さんの『やる』テンションだけが盛り上がっている。
百貨店が近づいてきた。
信号を渡れば正面玄関、それの角を曲がればショウウィンドウ。
信号を渡り右に折れショウウィンドウのほうへ向かう。
リードもないしお散歩はないだろう。
それに、ショウウィンドウでどこでもわんこはこの前やった、那智さんが二回連続で同じことをするとは思えないから、それもないはず。
雨とはいえ、正午過ぎの繁華街は人がたくさんいる。
人の多さと地面の汚れ具合を見て、那智さんは考えを変えたのか、そのまま正面玄関のほうに移動した。
どこ?
どこで?
四つん這い?
お散歩?
今きた角を曲がる。
「正面玄関に店員がいなければ、そこでわんこね。」
ああ、なんて淡々と言うのでしょう。
あり得ない。
百貨店の正面玄関。
人の往来の激しい場所。
そんなところで四つん這いになるなんて。
よく百貨店の正面玄関に案内の人がいたりチラシを配ったりしているよね。
そういう人がいたらしない。
いなければする。
うわあ、人、いて〜〜〜。
傘を差した人々は百貨店の正面玄関に吸い込めれていく。
その流れに乗るように、わたしたちも大きなガラスドアの前に。
ガラスのドアの向こう、店内にはカウンターがあって案内の店員さんがいる。
でも、そのカウンターの向きが正面を向いておらず、こちらは視界の外だった。
万事休す。
「これなら、できるね。」
大きく開け放たれたドアは左右に2箇所。
その間には開けられていないガラスドアが一枚。
そこに傘用のビニールやゴミ箱が置いてある。
その横に二人して立つ。
「はい、わんこ。」
わ、わ、わ、、ちょ、ちょっと待ってください。
全然心の準備ができていません!!
ううん、さっきから那智さんは『やらせる目』だった。
でも、なんだかわんこお腹いっぱいな感じがしていたから、ちょっとたかを括っていたみたい。
無理です。
だって、ここ普通に百貨店の正面玄関。
人が出入りしている。
首を振り、口をぱくぱく。
手に持つ傘を、那智さんがそっと奪う。
だめ、身軽にしないで!!
カウントダウンだ。
「無理、那智さん、こわいです。」
ゆっくり顔を横に振られてしまう。
今度は肩に掛けているバッグを持とうと手を伸ばされた。
だめ、バッグを那智さんが持ったら、もうそれは『やる』ことに決まってしまう。
「だめです、那智さん!!バッグ持っちゃ、バッグ持たれたらしなきゃいけないもの!!」
もう、必死の抵抗。
また、首を振って一蹴される。
「おすわり」
ぎゃーーーー、無理よ、無理。
ああ、でも、もう那智さんの目は真剣だ。
わたしは『する』んだ。
でも、あまりの怖くて、意を決するタイミングを計ってしまう。
「早く。」
そう言って、肩に手を置かれた。
「やります、やります。わたしのタイミングでやらせてください。」
那智さんの体に触れるくらい近寄って、そーっとしゃがむ。
両手と膝をつき、お尻をあげる。
お尻をあげると頭が少し前に出るから、頭は那智さんの足にくっついている。
あああああ、信じられない。
恥ずかしくて恥ずかしくて、心臓が飛び出そう。
みるみる顔が熱くなってくるのがわかる。
その間の那智さんの手が頭や首を撫でてくれている。
ちょうど、那智さんの足の側面と掌で頭を挟まれるような位置。
頭だけでも那智さんの陰に隠れていたい気分だ。
ずっと撫でてくれている。
周囲の雑音すべてが、わたしの異様な姿に反応しているように感じられるけど、実は、その雑音はあまり脳まで届いていないみたいだ。
ただ、ぐわんぐわんと響いている感じなだけ。
怖さのあまり片方の手が指先だけしかつけられない。
身をすくめて掌が浮いてしまっているのだ。
黒い手袋をした右手が少し浮いたままほんのわずかに左に体重が掛かり那智さんの右足の側面に寄り添う。
人は怖いと、身を縮めるものなのね。
お尻も下げて小さく丸まってしまいたい衝動に駆られるけれど、それは那智さんの望む四つん這いじゃないので、必死にその衝動と戦うのだ。
そのまま硬直する。
恐怖をやり過ごすように。
長い。
きっといつものどこでもわんこより長い感じがする。
恥ずかしい、怖い、ごめんなさい。
幸せなんかじゃな、幸せになんかなれない!!
怖くて、恥ずかしくて、やっていることが異常で。
わたしは、撫でる手に意識を集中させて、必死に『幸せ』に変換させようとしていた。
撫でていた手がぽんぽんと首筋を叩いた。
おしまいの合図。
しゃがんだときと同じように、そっと立ち上がり、那智さんのスーツにしがみついまま移動する。
もう恥ずかしくて顔を上げることができない。
「信じられない」とか「恥ずかしくてしょうがない」とか小さな声で騒ぎながら歩く。
なにかの許容範囲のコップがあるとして、わたしの許容範囲はとっくに限界を超えて、溺れそうなほどいっぱいいっぱいになって溢れてしまっていた。
このあとホテルに入り、すぐチェックされたのだけど、驚くほど濡れていた。
いっぱいいっぱいで幸せなんて感じられなかったはずなのに。
今日は失敗してしまったはずなのに。
あのときは幸せに変換しようと必死だったはずなのに、数日経ち、こうやって書きながら、あの刺さるような雑音や那智さんの足の感触や浮き気味の怯えた手を思い出して、焦がれる自分を見ても。
これらを見ると、いったい何が成功で失敗なのか、わからないのでした。
もしかしたら、那智さんがしてくれることで、失敗はないのかもしれない。(いや、ある?)
いつも代りばえのないわんこ話で恐縮しながらも。
この百貨店の正面玄関で四つん這いは、わたしとしてはかなり『すごい』ことで、ショウウィンドウでお散歩や店内でお買い物まではしていないけれど、もうやりきった感とでもいいましょうか、わんこ集大成のように感じていました。
それを那智さんに伝えたら、全然そういう感じじゃなくて、むしろ那智さんは『慣れてきて、楽しめるようになってきた』から、これからがメインイベントというように思っていたそうです。
うう、ふたりの認識の違いに、また成功やら失敗やらを繰り返すのかと、軽い目眩。
ということで、わたしのわんこ話はまだまだ続く、です。
そういえば、これを書いていて、昔見た夢を思い出しました。
わたしが、自分のマゾ性を自覚せざるを得なかった夢。
あのとき、そんな夢を見てしまうことで、そんな自分と叶わない夢に途方に暮れてしまったけれど。
叶ってる。
夢よりも、もっと困ってドキドキして、感じている。
事実は夢よりすごかった。
また、昔の彷徨っていたわたしに教えてあげたい。
那智さんが叶えてくれるよ、だから途方に暮れないで。
那智さん、わたしはあなたにたくさんの夢を叶えてもらっています。
あなたは、ちょっとすごい*^^*
夢のことを思い出して、なんだか感動してしまう、わたしでした。
執着
りん子的独り言(生意気)
M女さんのブログを徘徊していると、ご主人様となかなか会えないという方のお話を目にすることがある。
遠距離だったり、お忙しい方だったり、お互いのスケジュール調整が難しかったり。
ブログに寂しい気持ちを書いたり、またご主人様に聞いていただいたりしながら、頑張っている様子を拝見すると、早く会えるといいなと思ってしまいます。
中には、半期に一度や四半期に一度くらい、やっと連絡をもらってお会いできているなんていう方を知ると、大丈夫かな?なんてお節介に思ったり。
コミュニケーションに関しては贅沢すぎるほど取っているわたしだから、感謝しなきゃなと改めて思います。
依存心がとても強いわたしは、わずかな連絡と数ヶ月に一度会うという関係なんてとても耐えられそうにない、ぜったいにできない。
頭の下がる思いでそう思うけど、ふと、いやできると別な思考が生まれた。
ぜったいにできない、でも、できる。
うんとね、正確にいうと、ぜったいにできない、でも、できていた、だ。
がんばって耐え忍んでいる彼女たちとは根本が違うのでしょうけれど、表に現れている状態だけ見れば、わたしもかつて同じような立場で耐え忍んでいたんだ。
『二回目の旅』をしたとき。
ほとんど連絡も取れない人でやっと連絡が取れて3、4ヶ月に一度会うという関係だった。
自分のことをほとんど明かさないその人、わたしのこともほとんど聞かず、ただ『あなたのM性を引き出す』と言われるままに『ご主人様と奴隷』になった。
当時わたしは携帯電話もパソコンも持っておらず、連絡方法といえばその人がプライベートで使っている(らしい)事務所に電話をかけるしかなかった。
ただそこにはいつもいるわけではなく、電話をしてもほとんどいない。
何度もかけて、たまたまいたときに話せる状況だったらラッキーという連絡の取り方だった。
ごくたまに、使っていた伝言ダイヤルに『今日は事務所にいる』などとメッセージが入っているときがあり、そういうときだけは確実に話せた。
それでも、内容といえば『お前はばかだ』とか『会いたいと言ったら会ってやる』みたいな会話を繰り返す程度で、まったく実りのないものだった。
それなのに、わたしは連絡し続けて、伝言ダイヤルのメッセージを確認しまくった。
夜事務所に電話をして、留守電に切り替わったら、切り。
すぐリダイヤルを押して、また留守電で切る。
またすぐリダイヤル。
いま、切った瞬間にドアを開けたかもしれない。
鍵を挿したと同時に留守電に切り替わったのかもしれない。
そんなふうに、無理矢理な妄想にかき立てられるように何度も何度もかけては切り、かけては切りを繰り返す夜も一度や二度ではなかった。
(妄想少女炸裂、痛いよね^^;)
今思えば、数ヶ月に一度会っても写真撮影をしてセックスをするだけで『M性を引き出して』もらえた感じもしないし、同じように数週間に一度やっと電話が繋がっても『ばか』としか言われないのに。
なぜか、わたしは電話をかけまくり、会う日取りを決めていた。
そのときはわけもなく必死で、この人がわたしの『M性を引き出して』くれる唯一の存在だと納得していたけれど。
いろんな経験をして、かつての自分を客観視できるようになって(図らずもM性を引き出してもらって 笑)、あれは『執着』だったんだと思うのだ。
いくつかの『執着』が重なり合った、恐ろしく痛い状況だったんだよね。
『M性を引き出す』と言ってくれて、わたしを支配するご主人様の奴隷になった。
その人と数ヶ月に一度会うだけの関係を続けられたのは、その人が唯一の存在なんかではなくて。
満たされないがための『執着』だったんだよね。
わたしは、依存心と性癖の両方が絡み合ったその大きな塊を満足させるために、とにかく必死だった。
だから、写真撮影とセックスだけの調教が終わり、帰り道にわずかに『安堵』していた気持ちに気づかないふりをしていた。
そして、またすぐ会いたいと『枯渇』し翌日からかけては切りの夜を送ることを、それはご主人様を慕う気持ちと勘違いさせていた。
でも、あの『安堵』と『枯渇』は、ほしいものが手に入っていない証拠だったのだと思う。
人は手に入らないと、より執着するものね。
この『安堵』っていうのが気付きにくいけど、大きなポイントだと思う。
女は、削り取るようにして男性に自分の大事な性を明け渡す。
特にわたしは奴隷と思っていたので、上下関係の幻想の中、相手のことをほとんど知らなくても明け渡すものだと思っていたから、気づかないうちに相当消耗していたんだと思う。
そこから解放された帰り道に胸を撫で下ろすように『安堵』していたんだ。
そして、すぐに繋がることばかりに必死になってしまう。
これは、結局満たされていないが故の『枯渇』。
次、電話が繋がれば依存先として安心させてくれるかもしれない。
次会えば、被虐願望を満たしてくれるかもしれない。
大事なものを消耗して、ほしいものがもらえない。
ほしいものを手に入れたいために執着する。
それが、数ヶ月に一度だけ会う関係にすがりつかせていたのだと思う。
ご主人様にご調教いただき、心も体も満たされたなんて思っていたけど、あれは嘘だ。
唯一の存在と自らに言い聞かせていただけだ。
大きな欲望の塊を満たすのは死活問題だったから、自分に言い聞かせ続けていくことしか生きる道はないと必死だったんだよね。
いま、那智さんと付き合ってその違いを感じて、はじめてあれは不健全な執着だったと思う。
なぜなら、那智さんと会った帰り道、わたしは胸を撫で下ろすような安堵はしていないんだ。
心が充実して、安堵していることはしているけれど。
大好きな那智さんにいつもいつも会いたいと思うけど、それとは別に那智さんに会うとパワーが湧くのだ。
安心して、明日からまた頑張ろうという気持ちになる。
あの、焦燥感に駆られるような必死な枯渇とは違う気持ちで『会いたい』と思える。
その違いを知って、はじめてあれは不健全な『執着』だったんだと思うの。
それと、もうひとつの『執着』は。
わたしが願望を叶えたいと相手を捜していたのは、伝言ダイヤルやツーショットダイヤルというものだった。
まだ、携帯もいまほど普及していなくて、出会いの媒体としては掲示板などと半々くらいだったのではないかしら。(だから、わたしはネットの出会い系というのはまったく経験ないのです)
文字でやり取りを始めたことがないから、これは電話での経験からしか言えないのだけど。
当時わたしは電話をかけるたびに、肉声を聞かせて『マゾ』ですと伝えることの怖さや気分の悪さを常に感じていた。
願望が叶うかもしれないとかけ始めた頃も、テレクラ依存していてかけまくっていた頃でさえ、そう思っていた。
誰にも言えない自分でも持て余しているアブノーマルな性癖を、どこの馬の骨かもわからない男性に伝えることは、とても勇気がいる。
顔も見えないし気軽に話せばなんて思えないほど、きっと厄介な性癖だと自分で思っていたのかもしれない。
そして、なんとか会うことになるのだけど、これは会話を始める以上に、怖い。
危ない人じゃないかという怖さは当然なんだけど。
わたしが『マゾ』だと知られていて対面するというのは、いきなり見ず知らずの人にクローゼットの中を物色されるような気持ち悪さと居たたまれなさと、見透かされているような若干の怒りさえ覚えた。
そんな自分の大事な、なんだろ、性?純情?とにかく大事な何かを知らない男性に晒す恐ろしさ。
晒し期待し諦める、何度もそんなことを繰り返さずにいたいと思うのは、当然のこと。
ラブアフェアを楽しんでいるのではないのだから、こんなことはできればしたくないんだ。
だけど、どうしても叶えずにはいられない。
たまたま電話で繋がった『M性を引き出してくれる』という『ご主人様』、この人で最後にしたいと思うのだ。
だから、必死にすがる。
いま、もらえなくても、次もらえるかもしれないと。
また一から他の人を探し、知らない男性に自分のクローゼットを公開する恐ろしさを味わわないといけないなら、このご主人様がくれるのを待とうと思っていたのだ。
(もちろん、いまだから、そう思えるのですけどね。)
たくさん明け渡しているのに依存先も性癖も満たしてくれない。
自分の性癖を晒す気持ち悪さと徒労感を避けたい。
だから、くれそうな人に執着していたんじゃないかと思う。
人って手に入らないものにより固執してしまうものね、そこに『その人』だからいいという要素はなかったんだね、わたしの場合。
できなけど、できていた。
その『執着』が、数ヶ月に一度の逢瀬でも続けられた要因だと思うのです。
自分のほしいものをちゃんと見極めてそれを満たすにはどうすればいいか、あのときのわたしはわからず悪循環を繰り返していたのですね。
なかなか会えないM女さんのブログを読んで、頑張っている彼女たちとは違うモチベーションで同じようなことをしていたことを思い出したのでした。
あと、もうひとつね、この『執着』には『復讐』の要素もあると思っているのだけど、それはまた別の機会で。
疲れちゃっいました(笑)
女って怖いでしょ〜。
って、わたしだけか!?
M女さんのブログを徘徊していると、ご主人様となかなか会えないという方のお話を目にすることがある。
遠距離だったり、お忙しい方だったり、お互いのスケジュール調整が難しかったり。
ブログに寂しい気持ちを書いたり、またご主人様に聞いていただいたりしながら、頑張っている様子を拝見すると、早く会えるといいなと思ってしまいます。
中には、半期に一度や四半期に一度くらい、やっと連絡をもらってお会いできているなんていう方を知ると、大丈夫かな?なんてお節介に思ったり。
コミュニケーションに関しては贅沢すぎるほど取っているわたしだから、感謝しなきゃなと改めて思います。
依存心がとても強いわたしは、わずかな連絡と数ヶ月に一度会うという関係なんてとても耐えられそうにない、ぜったいにできない。
頭の下がる思いでそう思うけど、ふと、いやできると別な思考が生まれた。
ぜったいにできない、でも、できる。
うんとね、正確にいうと、ぜったいにできない、でも、できていた、だ。
がんばって耐え忍んでいる彼女たちとは根本が違うのでしょうけれど、表に現れている状態だけ見れば、わたしもかつて同じような立場で耐え忍んでいたんだ。
『二回目の旅』をしたとき。
ほとんど連絡も取れない人でやっと連絡が取れて3、4ヶ月に一度会うという関係だった。
自分のことをほとんど明かさないその人、わたしのこともほとんど聞かず、ただ『あなたのM性を引き出す』と言われるままに『ご主人様と奴隷』になった。
当時わたしは携帯電話もパソコンも持っておらず、連絡方法といえばその人がプライベートで使っている(らしい)事務所に電話をかけるしかなかった。
ただそこにはいつもいるわけではなく、電話をしてもほとんどいない。
何度もかけて、たまたまいたときに話せる状況だったらラッキーという連絡の取り方だった。
ごくたまに、使っていた伝言ダイヤルに『今日は事務所にいる』などとメッセージが入っているときがあり、そういうときだけは確実に話せた。
それでも、内容といえば『お前はばかだ』とか『会いたいと言ったら会ってやる』みたいな会話を繰り返す程度で、まったく実りのないものだった。
それなのに、わたしは連絡し続けて、伝言ダイヤルのメッセージを確認しまくった。
夜事務所に電話をして、留守電に切り替わったら、切り。
すぐリダイヤルを押して、また留守電で切る。
またすぐリダイヤル。
いま、切った瞬間にドアを開けたかもしれない。
鍵を挿したと同時に留守電に切り替わったのかもしれない。
そんなふうに、無理矢理な妄想にかき立てられるように何度も何度もかけては切り、かけては切りを繰り返す夜も一度や二度ではなかった。
(妄想少女炸裂、痛いよね^^;)
今思えば、数ヶ月に一度会っても写真撮影をしてセックスをするだけで『M性を引き出して』もらえた感じもしないし、同じように数週間に一度やっと電話が繋がっても『ばか』としか言われないのに。
なぜか、わたしは電話をかけまくり、会う日取りを決めていた。
そのときはわけもなく必死で、この人がわたしの『M性を引き出して』くれる唯一の存在だと納得していたけれど。
いろんな経験をして、かつての自分を客観視できるようになって(図らずもM性を引き出してもらって 笑)、あれは『執着』だったんだと思うのだ。
いくつかの『執着』が重なり合った、恐ろしく痛い状況だったんだよね。
『M性を引き出す』と言ってくれて、わたしを支配するご主人様の奴隷になった。
その人と数ヶ月に一度会うだけの関係を続けられたのは、その人が唯一の存在なんかではなくて。
満たされないがための『執着』だったんだよね。
わたしは、依存心と性癖の両方が絡み合ったその大きな塊を満足させるために、とにかく必死だった。
だから、写真撮影とセックスだけの調教が終わり、帰り道にわずかに『安堵』していた気持ちに気づかないふりをしていた。
そして、またすぐ会いたいと『枯渇』し翌日からかけては切りの夜を送ることを、それはご主人様を慕う気持ちと勘違いさせていた。
でも、あの『安堵』と『枯渇』は、ほしいものが手に入っていない証拠だったのだと思う。
人は手に入らないと、より執着するものね。
この『安堵』っていうのが気付きにくいけど、大きなポイントだと思う。
女は、削り取るようにして男性に自分の大事な性を明け渡す。
特にわたしは奴隷と思っていたので、上下関係の幻想の中、相手のことをほとんど知らなくても明け渡すものだと思っていたから、気づかないうちに相当消耗していたんだと思う。
そこから解放された帰り道に胸を撫で下ろすように『安堵』していたんだ。
そして、すぐに繋がることばかりに必死になってしまう。
これは、結局満たされていないが故の『枯渇』。
次、電話が繋がれば依存先として安心させてくれるかもしれない。
次会えば、被虐願望を満たしてくれるかもしれない。
大事なものを消耗して、ほしいものがもらえない。
ほしいものを手に入れたいために執着する。
それが、数ヶ月に一度だけ会う関係にすがりつかせていたのだと思う。
ご主人様にご調教いただき、心も体も満たされたなんて思っていたけど、あれは嘘だ。
唯一の存在と自らに言い聞かせていただけだ。
大きな欲望の塊を満たすのは死活問題だったから、自分に言い聞かせ続けていくことしか生きる道はないと必死だったんだよね。
いま、那智さんと付き合ってその違いを感じて、はじめてあれは不健全な執着だったと思う。
なぜなら、那智さんと会った帰り道、わたしは胸を撫で下ろすような安堵はしていないんだ。
心が充実して、安堵していることはしているけれど。
大好きな那智さんにいつもいつも会いたいと思うけど、それとは別に那智さんに会うとパワーが湧くのだ。
安心して、明日からまた頑張ろうという気持ちになる。
あの、焦燥感に駆られるような必死な枯渇とは違う気持ちで『会いたい』と思える。
その違いを知って、はじめてあれは不健全な『執着』だったんだと思うの。
それと、もうひとつの『執着』は。
わたしが願望を叶えたいと相手を捜していたのは、伝言ダイヤルやツーショットダイヤルというものだった。
まだ、携帯もいまほど普及していなくて、出会いの媒体としては掲示板などと半々くらいだったのではないかしら。(だから、わたしはネットの出会い系というのはまったく経験ないのです)
文字でやり取りを始めたことがないから、これは電話での経験からしか言えないのだけど。
当時わたしは電話をかけるたびに、肉声を聞かせて『マゾ』ですと伝えることの怖さや気分の悪さを常に感じていた。
願望が叶うかもしれないとかけ始めた頃も、テレクラ依存していてかけまくっていた頃でさえ、そう思っていた。
誰にも言えない自分でも持て余しているアブノーマルな性癖を、どこの馬の骨かもわからない男性に伝えることは、とても勇気がいる。
顔も見えないし気軽に話せばなんて思えないほど、きっと厄介な性癖だと自分で思っていたのかもしれない。
そして、なんとか会うことになるのだけど、これは会話を始める以上に、怖い。
危ない人じゃないかという怖さは当然なんだけど。
わたしが『マゾ』だと知られていて対面するというのは、いきなり見ず知らずの人にクローゼットの中を物色されるような気持ち悪さと居たたまれなさと、見透かされているような若干の怒りさえ覚えた。
そんな自分の大事な、なんだろ、性?純情?とにかく大事な何かを知らない男性に晒す恐ろしさ。
晒し期待し諦める、何度もそんなことを繰り返さずにいたいと思うのは、当然のこと。
ラブアフェアを楽しんでいるのではないのだから、こんなことはできればしたくないんだ。
だけど、どうしても叶えずにはいられない。
たまたま電話で繋がった『M性を引き出してくれる』という『ご主人様』、この人で最後にしたいと思うのだ。
だから、必死にすがる。
いま、もらえなくても、次もらえるかもしれないと。
また一から他の人を探し、知らない男性に自分のクローゼットを公開する恐ろしさを味わわないといけないなら、このご主人様がくれるのを待とうと思っていたのだ。
(もちろん、いまだから、そう思えるのですけどね。)
たくさん明け渡しているのに依存先も性癖も満たしてくれない。
自分の性癖を晒す気持ち悪さと徒労感を避けたい。
だから、くれそうな人に執着していたんじゃないかと思う。
人って手に入らないものにより固執してしまうものね、そこに『その人』だからいいという要素はなかったんだね、わたしの場合。
できなけど、できていた。
その『執着』が、数ヶ月に一度の逢瀬でも続けられた要因だと思うのです。
自分のほしいものをちゃんと見極めてそれを満たすにはどうすればいいか、あのときのわたしはわからず悪循環を繰り返していたのですね。
なかなか会えないM女さんのブログを読んで、頑張っている彼女たちとは違うモチベーションで同じようなことをしていたことを思い出したのでした。
あと、もうひとつね、この『執着』には『復讐』の要素もあると思っているのだけど、それはまた別の機会で。
疲れちゃっいました(笑)
女って怖いでしょ〜。
って、わたしだけか!?
小さな復讐
りん子的独り言(生意気)
『復讐』と言っても、丑三つ時に藁人形とかカミソリの刃を入れた手紙とかそういうものじゃありません。
そんな風に自覚して怒りを表せるほうがある意味健全かもしれないけど。
その時思い込んでいたことを後になって見つめ直すと本質が見えてくるもので、それを前エントリーから書いてきました。
だから、この復讐も『いま思えば』ということです。
あの時の、必死な一途な思いは、ただのもらえないものに対する『執着』だった。
そして、その『執着』は、小さな『復讐』を果たすためにものでもあったのです。
『2回目の旅』ではさらっとしか触れていませんが、その人(以後Tとします)とは付き合いをおしまいにするのに、もう少し出来事があった。
3回目に会った帰り道、Tじゃだめだと思った。
わたしの『奴隷願望』を叶えるには、『この人』の言うことを聞きたいと思えないとだめだと思った。
自分のことをほとんど話さず、わたしともまともな人間関係を築こうとしないTにはその気持ちは生まれないということにやっと気づいた。
それなら、伝言ダイヤルに『さよなら』のメッセージを吹き込むだけで済むことなのに、その時のわたしはそれをしなかった。
Tじゃだめかもしれない。
でも、話せばわかってくれるかもしれない。
お別れする覚悟で気持ちを伝えれば、違う形で関係を築き直してくれるかもしれない。
3回目の帰り道でだめだと気付き、それ以降もTに対して慕情は感じていなかったはずなのに、そんな風に妙な期待をして、別れを伝えることをしなかった。
また、連絡の取れない日が続いた。
今回は数週間どころじゃなくて、月単位で電話もメッセージも途絶えた。
わたしは半ば意地になって連絡をし続けた。
不思議だよね、もう気持ちは冷めているはずなのに。
ライフワークのようになっていた出ない電話にかける続けた数ヶ月後。
ある日、いきなり電話が繋がったのだ。
わたしも驚いたけど、Tも驚いた様子だった。
聞けば、病院でいまは個室の病室でパソコンなどを持ち込み仕事をしながら長期入院中なのだそうだ。(ほんとかわからないけど)
最近わたしがかけていた電話を転送する設定をしたのだそうだ。
不意の電話で驚いたのか、闘病中で弱気になっていたのか、いつも偉そうだったTの口調が少し柔らかい。
でも、すぐいつもの口調に戻って、しばらく入院しているから、その間は電話しないように、そして、俺を退屈させないように伝言ダイヤルに時々メッセージを吹き込めと言っていた。
そこで、わたしは自分の気持ちを伝えたり関係を築き直してもらうこともせず、ただ心配し、連絡が取れたことを喜び、メッセージを入れることを約束する。
電話を切ってしばらくして。
なぜひと言入院するって伝えてくれなかったのだろう、メッセージを吹き込めばすぐ済むことだ。
百歩譲って急な入院でずっと意識がなかったとしてもいまは電話できているのだから、なぜいま連絡してくれなかったのだろう。
Tにとってわたしは是が非でも連絡を取りたい相手じゃなかったんだ。
そんな風に考えた。
当然、そこまで思考回路が繋がれば、即お別れなはずなのに。
わたしは約束をしたメッセージを時々吹き込んでいた。
気持ちは冷めているいるはずなのに。
一度ちゃんと話したいという思いに駆られていた。
話せばわかってくれるかもしれない、なぜかその思いを捨てられずにいることをまだ『わたしのご主人様』だからだと思っていた。
メッセージはそんなに頻繁に入れられるものではなかった。
だって、一方的にしゃべるなんて長く続くはずない。
でも、時々、『元気ですか?』とか『今日は○時までは話せます』などなど業務連絡のようなメッセージを入れていた。
ある日。
伝言ダイヤルにメッセージはあった。
一時退院しているらしい。
明日、また入院するから今夜電話をしてほしいと。
ああ、話せる。
わたしは小躍りしそうなほど、心がわき上がった。
久しぶりに話すTの声はずいぶん弱気だった。
そして、わたしのメッセージを楽しみにしていたことと、それに感動してもっとおまえを大事にしようと思ったと言った。
その時の照れくさそうな相好を崩すようなはにかんだ声。
ゾッとした。
「次、退院するまで待てるか」と聞かれて。
憑き物が落ちたように、わたしはこう切り出した。
「あなたにとってわたしは是が非でも連絡を取りたい相手ではないようですね。入院の時も一時退院の時もすぐには知らせてくれなかった。わたしは、そういう人とはお付き合いを続けることはできません。お大事に。さようなら。」
それだけ言って電話を切った。
気持ちを伝えて関係を築き直す。
そう勇んでいたのに。
なんて、一方的な別れ方。
連絡を取り続けメッセージを吹き込み殊勝な姿を見せたのは、相手を手中に収めるため。
そして、収めたとわかった途端に切る。
あれは『復讐』だったのだよね。
クローゼットをのぞかせ、わたしの性を明け渡し、それなのにほしいものはくれない。
わたしは、その都度異議申し立てができなかったかわり(ほんとはしなきゃいけないのにね)に、Tをその気にさせて切るという復讐をしたんだ。
だから、何度も連絡をした。
気持ちを伝えればわかってもらえればと拘っていたのは、『わたしのご主人様』との関係構築のためではなく、復讐するための『執着』。
だって、電話を切ったあと。
わたしは爽快感を味わっていたのだもの。
その時は、ひとつの主従が終わったと神妙な面持ちでいたけれど、本心はすっきりしていたんだよね。
でも、その爽快感はとてもとても後味の悪いものだ。
だって、他者も自分も傷つけているみたいなんだもの。
唯一の救いは自分の気持ちを少し言えたということだけ、けっして幸福な出来事ではなかったな。
渦中にいるときにはわからないけど。
こうやって客観視できるようになるとあのとき自分が感じていたことや行動の本質は何か見えてくる。
どうやらわたしは自分に都合良く、自らを偽ることをしてしまうらしい。
だから、自分も他人も傷つけないために『いま』この気持ちの本質はなんだ?と苦手な客観視をする努力をしなくちゃと思う。
わたしは『いま』どうなんだろ?
もしわたしが那智さん対して、この『復讐』のような気持ちを持ち行動に起こしたら、ふたりの間では解決策は考えられているんだ(内緒だけど)。
いま、そして、これからもそうじゃないと思っている。
何を根拠に?
そうそう、わたしは、自分の気持ちを偽りやすいのだから。
ここは那智さんに、ちょっと助けてもらおう。
わたしが『この人』だと思える根拠は。
こんな話をしても、まったく引かないところ!!
むしろこういう話を好ましく聞いてくれる。
それだけとっても、わたしにとっては貴重な存在だと思うのです^^
復讐なんてしないで生きていたい。
なかなかご主人様に会えないM女さんのブログを拝見しながら、本質が見えていなかった自分を思い出してしまったのでした。
『復讐』と言っても、丑三つ時に藁人形とかカミソリの刃を入れた手紙とかそういうものじゃありません。
そんな風に自覚して怒りを表せるほうがある意味健全かもしれないけど。
その時思い込んでいたことを後になって見つめ直すと本質が見えてくるもので、それを前エントリーから書いてきました。
だから、この復讐も『いま思えば』ということです。
あの時の、必死な一途な思いは、ただのもらえないものに対する『執着』だった。
そして、その『執着』は、小さな『復讐』を果たすためにものでもあったのです。
『2回目の旅』ではさらっとしか触れていませんが、その人(以後Tとします)とは付き合いをおしまいにするのに、もう少し出来事があった。
3回目に会った帰り道、Tじゃだめだと思った。
わたしの『奴隷願望』を叶えるには、『この人』の言うことを聞きたいと思えないとだめだと思った。
自分のことをほとんど話さず、わたしともまともな人間関係を築こうとしないTにはその気持ちは生まれないということにやっと気づいた。
それなら、伝言ダイヤルに『さよなら』のメッセージを吹き込むだけで済むことなのに、その時のわたしはそれをしなかった。
Tじゃだめかもしれない。
でも、話せばわかってくれるかもしれない。
お別れする覚悟で気持ちを伝えれば、違う形で関係を築き直してくれるかもしれない。
3回目の帰り道でだめだと気付き、それ以降もTに対して慕情は感じていなかったはずなのに、そんな風に妙な期待をして、別れを伝えることをしなかった。
また、連絡の取れない日が続いた。
今回は数週間どころじゃなくて、月単位で電話もメッセージも途絶えた。
わたしは半ば意地になって連絡をし続けた。
不思議だよね、もう気持ちは冷めているはずなのに。
ライフワークのようになっていた出ない電話にかける続けた数ヶ月後。
ある日、いきなり電話が繋がったのだ。
わたしも驚いたけど、Tも驚いた様子だった。
聞けば、病院でいまは個室の病室でパソコンなどを持ち込み仕事をしながら長期入院中なのだそうだ。(ほんとかわからないけど)
最近わたしがかけていた電話を転送する設定をしたのだそうだ。
不意の電話で驚いたのか、闘病中で弱気になっていたのか、いつも偉そうだったTの口調が少し柔らかい。
でも、すぐいつもの口調に戻って、しばらく入院しているから、その間は電話しないように、そして、俺を退屈させないように伝言ダイヤルに時々メッセージを吹き込めと言っていた。
そこで、わたしは自分の気持ちを伝えたり関係を築き直してもらうこともせず、ただ心配し、連絡が取れたことを喜び、メッセージを入れることを約束する。
電話を切ってしばらくして。
なぜひと言入院するって伝えてくれなかったのだろう、メッセージを吹き込めばすぐ済むことだ。
百歩譲って急な入院でずっと意識がなかったとしてもいまは電話できているのだから、なぜいま連絡してくれなかったのだろう。
Tにとってわたしは是が非でも連絡を取りたい相手じゃなかったんだ。
そんな風に考えた。
当然、そこまで思考回路が繋がれば、即お別れなはずなのに。
わたしは約束をしたメッセージを時々吹き込んでいた。
気持ちは冷めているいるはずなのに。
一度ちゃんと話したいという思いに駆られていた。
話せばわかってくれるかもしれない、なぜかその思いを捨てられずにいることをまだ『わたしのご主人様』だからだと思っていた。
メッセージはそんなに頻繁に入れられるものではなかった。
だって、一方的にしゃべるなんて長く続くはずない。
でも、時々、『元気ですか?』とか『今日は○時までは話せます』などなど業務連絡のようなメッセージを入れていた。
ある日。
伝言ダイヤルにメッセージはあった。
一時退院しているらしい。
明日、また入院するから今夜電話をしてほしいと。
ああ、話せる。
わたしは小躍りしそうなほど、心がわき上がった。
久しぶりに話すTの声はずいぶん弱気だった。
そして、わたしのメッセージを楽しみにしていたことと、それに感動してもっとおまえを大事にしようと思ったと言った。
その時の照れくさそうな相好を崩すようなはにかんだ声。
ゾッとした。
「次、退院するまで待てるか」と聞かれて。
憑き物が落ちたように、わたしはこう切り出した。
「あなたにとってわたしは是が非でも連絡を取りたい相手ではないようですね。入院の時も一時退院の時もすぐには知らせてくれなかった。わたしは、そういう人とはお付き合いを続けることはできません。お大事に。さようなら。」
それだけ言って電話を切った。
気持ちを伝えて関係を築き直す。
そう勇んでいたのに。
なんて、一方的な別れ方。
連絡を取り続けメッセージを吹き込み殊勝な姿を見せたのは、相手を手中に収めるため。
そして、収めたとわかった途端に切る。
あれは『復讐』だったのだよね。
クローゼットをのぞかせ、わたしの性を明け渡し、それなのにほしいものはくれない。
わたしは、その都度異議申し立てができなかったかわり(ほんとはしなきゃいけないのにね)に、Tをその気にさせて切るという復讐をしたんだ。
だから、何度も連絡をした。
気持ちを伝えればわかってもらえればと拘っていたのは、『わたしのご主人様』との関係構築のためではなく、復讐するための『執着』。
だって、電話を切ったあと。
わたしは爽快感を味わっていたのだもの。
その時は、ひとつの主従が終わったと神妙な面持ちでいたけれど、本心はすっきりしていたんだよね。
でも、その爽快感はとてもとても後味の悪いものだ。
だって、他者も自分も傷つけているみたいなんだもの。
唯一の救いは自分の気持ちを少し言えたということだけ、けっして幸福な出来事ではなかったな。
渦中にいるときにはわからないけど。
こうやって客観視できるようになるとあのとき自分が感じていたことや行動の本質は何か見えてくる。
どうやらわたしは自分に都合良く、自らを偽ることをしてしまうらしい。
だから、自分も他人も傷つけないために『いま』この気持ちの本質はなんだ?と苦手な客観視をする努力をしなくちゃと思う。
わたしは『いま』どうなんだろ?
もしわたしが那智さん対して、この『復讐』のような気持ちを持ち行動に起こしたら、ふたりの間では解決策は考えられているんだ(内緒だけど)。
いま、そして、これからもそうじゃないと思っている。
何を根拠に?
そうそう、わたしは、自分の気持ちを偽りやすいのだから。
ここは那智さんに、ちょっと助けてもらおう。
わたしが『この人』だと思える根拠は。
こんな話をしても、まったく引かないところ!!
むしろこういう話を好ましく聞いてくれる。
それだけとっても、わたしにとっては貴重な存在だと思うのです^^
復讐なんてしないで生きていたい。
なかなかご主人様に会えないM女さんのブログを拝見しながら、本質が見えていなかった自分を思い出してしまったのでした。
感謝のミニオフ
独り言
10万ヒットのミニオフをしました。
今回は、なつこさんと熟桃さん。
とてもお会いしたかったお二人だったので、感激です。
ブログも拝見しているしチャットでもお話ししていたので、なんだか初対面という感じがしなくて。
また、お二人とも気さくな方だったので、わたしは主催者という立場をすっかり放棄して大喜びではしゃいでしまったような…。
はじめてお会いするのだから、ほんとうは、個室とか、ちょっとおしゃれなお店をチョイスするべきなのでしょうけれど、わたしが好きだという理由だけで、こじんまりした台湾料理屋にさせていただきました。
ずいぶん混雑していて会話が聞き取りにくいくらいの喧噪と香草の匂いに、ここは日本!?という錯覚が起こりそうな感じでした。
でも、それ以上に、楽しい会話にわたしが盛り上がって、実はまわりの喧噪なんて気にならなかったほどでした。
いっぱい食べて飲んで。
だって、紹興酒3本ですよ。
誰がどんだけ飲んだんでしょうね!?
なつこさんは、ほんとブログの通りで、元気いっぱい裏表のない様子がとても安心させてくれる方でした。
でも、ご主人様のことをお話しされるときは、ちょっとかわいかったですよ〜。
それと、チラッと見せていただいちゃった太ももの白さに、むふふとなったわたしでした^^
リンクありがとうございました。こちらも貼らせていただきますね。
とても気遣いのできる熟桃さん、その熟桃さんから聞かせていただくスパンキング嗜好の話、両方のバランスも含めてとても興味深かったです。
那智さんに突っ込まれるほど、食い入って聞いてしまってました。
娘願望のお話、またしましょうね^^
オフ会ははじめてのわたし。
楽しんでいただけるかしらと、前日夢まで見てしまうほどの小心ぶり^^;
そんなわたしの不安なんか、軽く吹き飛ばしてくれたお二人に感謝です。
人の繋がりって、いいものだな〜と、しみじみ思いました。
ご連絡をいただいた方、ゆっくりですが第二弾第三弾と進めさせていただきますね。
いつか必ずお会いできることを願っています。
すてきな出会いに感謝の夜なのでしたぁ^^
10万ヒットのミニオフをしました。
今回は、なつこさんと熟桃さん。
とてもお会いしたかったお二人だったので、感激です。
ブログも拝見しているしチャットでもお話ししていたので、なんだか初対面という感じがしなくて。
また、お二人とも気さくな方だったので、わたしは主催者という立場をすっかり放棄して大喜びではしゃいでしまったような…。
はじめてお会いするのだから、ほんとうは、個室とか、ちょっとおしゃれなお店をチョイスするべきなのでしょうけれど、わたしが好きだという理由だけで、こじんまりした台湾料理屋にさせていただきました。
ずいぶん混雑していて会話が聞き取りにくいくらいの喧噪と香草の匂いに、ここは日本!?という錯覚が起こりそうな感じでした。
でも、それ以上に、楽しい会話にわたしが盛り上がって、実はまわりの喧噪なんて気にならなかったほどでした。
いっぱい食べて飲んで。
だって、紹興酒3本ですよ。
誰がどんだけ飲んだんでしょうね!?
なつこさんは、ほんとブログの通りで、元気いっぱい裏表のない様子がとても安心させてくれる方でした。
でも、ご主人様のことをお話しされるときは、ちょっとかわいかったですよ〜。
それと、チラッと見せていただいちゃった太ももの白さに、むふふとなったわたしでした^^
リンクありがとうございました。こちらも貼らせていただきますね。
とても気遣いのできる熟桃さん、その熟桃さんから聞かせていただくスパンキング嗜好の話、両方のバランスも含めてとても興味深かったです。
那智さんに突っ込まれるほど、食い入って聞いてしまってました。
娘願望のお話、またしましょうね^^
オフ会ははじめてのわたし。
楽しんでいただけるかしらと、前日夢まで見てしまうほどの小心ぶり^^;
そんなわたしの不安なんか、軽く吹き飛ばしてくれたお二人に感謝です。
人の繋がりって、いいものだな〜と、しみじみ思いました。
ご連絡をいただいた方、ゆっくりですが第二弾第三弾と進めさせていただきますね。
いつか必ずお会いできることを願っています。
すてきな出会いに感謝の夜なのでしたぁ^^