3回目の旅1
惹かれ合う理由
「心も体も支配する」
伝言ダイヤルのメッセージは、容易いことのように言っている。
どうしたら支配できるのだろう。
1人の人間を支配するなんて、そんな簡単なことではないはずだ。
もし簡単にできるならば、それは演技だ。
高揚させるための演技だ。
少なくとも私はそんなに容易に支配はできない。
支配されたいと望みながら、できるもんかと半信半疑で思う。
どうしたら出会えるのだろう。
心も体も支配して、私を好きなように扱える人。
経験が豊富な人なら良いのか。
うんと年上なら委ねられるのか。
エリートならば、尊敬できるのか。
たくさんの男性と話しをした。
中には、有名(らしい)な調教師を名乗る人もいた。
年齢、職業、経験、色々聞いてもピンとこない。
「何がしたいというよりは、その人のしたいと思うことを、私を使って叶えてほしいと思っています。」
みんな一様に感動する。
どこの大学を出たのかなんて、バカな質問をしてくる男も1人や2人ではない。
高校を卒業してすぐに働いたことを告げるとき、私は、そういう物差ししか持っていないその男をバカにしてしまう。
「しおらしい」「清楚」「話し易い」「ダイヤの原石」
賞賛の言葉を並べられても、気持ちが良いのは一瞬だけだ。
だって、そう思われるようにしているんだもの。
当たり前。
心の中で舌を出していることを自覚してしまっていては、尊敬なんて無理。
ここでもそれ以上の私を探ろうともしない男たちをバカにしてしまう。
一度目は怖い思いをして諦めて、二回目は好意を持てずに諦めた。
でももしかしたら、安全な人で好意を持てて、その人がSMをしてくれるかもしれないという望みが捨てられず、テレクラで相手を捜していた。
でも話せば話すほど、私が夢中になれる人に出会うのは難しいような気もしていた。
一体何人と話しをしたのか、わからなくなるころ、私は3人目の男性に出会うことになる。
その男性とは、比較的話しが弾んだ。
同じ地域に在住だったこともあって、セクシャルな話題以外でも会話が成立していて心地良かった。
その人は、仕事で週のほとんどをクライアントがいる東北で過ごしているらしい。
だから夜にたくさん話しができた。
誰かと繋がっていたい私には、好都合だった。
ポンポンと会話が飛び交うというよりかは、ゆっくりと時間が流れていくようだった。
SMの話題や、ちょっとした意地悪なんてものはなくて、物足りない感じはしたけれど、それでも、会話に端々で「こんな道具を買った」など言われると嬉しかったものだ。
直接的に聞けはしないから、なんとか「私をこうしたい」というような話題になるように、仕向けていた。
時々、功を奏して出てくる話題を心に留めておこうと水面下で必死だった。
はじめて会ったのは、いわゆるシティホテルだ。
仕事で一泊するらしい。
あらかじめ部屋番号を告げられていたから、直接部屋をノックする。
ずいぶんと会話をしたから、問題ないとは思うけど、やっぱり怖い。
ドアを開けたその男性は、眼鏡を掛けた優しそうな人だった。
少しホッとする。
名刺をもらってしばらく会話をして、隣の部屋を案内される。
和室のシングルらしいその部屋は、襖で仕切られて小さい部屋がふたつあったのだ。
つけっぱなしのテレビからは、音声を消したアダルトビデオが流れ、敷かれた布団の横には、いくつかの道具が並べられていた。
実は、この時コンタクトの調子が悪くて外していたため、並べなれているものが何かははっきりわかりませんでした。
男は私を縛った。
と言っても、長くない綿ロープで胸を交差するようにぐるっと一周。
男性はバイブレーターを使ったりしたあと、普通に私を抱いた。
最後に男は私に浣腸をしたいと言い出した。
驚く私は当然のように首を振る。
でも本当は心の中で追い詰められたいと思ってもいたので、拒否をしながらもどこかで彼に任せようとも感じていた。
しかし、私の「NO」はあっさりと受け取られてしまった。
安堵に浸りながら、一抹の寂しさを覚えていた。
ホテルで別れた私は好感の持てる人だったことに喜んでいた。
この人が私を支配し翻弄したいと思ってくれたら、私は満たされるかもしれない。
相変わらず飢餓感は拭い去れないけれど、きっとそのうちに満たされるだろう。
新しい出会いに感謝した夜だった。
この男性とは、その後一年ほど付き合うことになる。
これが最後になればいいな、と祈るように思っていた。
「心も体も支配する」
伝言ダイヤルのメッセージは、容易いことのように言っている。
どうしたら支配できるのだろう。
1人の人間を支配するなんて、そんな簡単なことではないはずだ。
もし簡単にできるならば、それは演技だ。
高揚させるための演技だ。
少なくとも私はそんなに容易に支配はできない。
支配されたいと望みながら、できるもんかと半信半疑で思う。
どうしたら出会えるのだろう。
心も体も支配して、私を好きなように扱える人。
経験が豊富な人なら良いのか。
うんと年上なら委ねられるのか。
エリートならば、尊敬できるのか。
たくさんの男性と話しをした。
中には、有名(らしい)な調教師を名乗る人もいた。
年齢、職業、経験、色々聞いてもピンとこない。
「何がしたいというよりは、その人のしたいと思うことを、私を使って叶えてほしいと思っています。」
みんな一様に感動する。
どこの大学を出たのかなんて、バカな質問をしてくる男も1人や2人ではない。
高校を卒業してすぐに働いたことを告げるとき、私は、そういう物差ししか持っていないその男をバカにしてしまう。
「しおらしい」「清楚」「話し易い」「ダイヤの原石」
賞賛の言葉を並べられても、気持ちが良いのは一瞬だけだ。
だって、そう思われるようにしているんだもの。
当たり前。
心の中で舌を出していることを自覚してしまっていては、尊敬なんて無理。
ここでもそれ以上の私を探ろうともしない男たちをバカにしてしまう。
一度目は怖い思いをして諦めて、二回目は好意を持てずに諦めた。
でももしかしたら、安全な人で好意を持てて、その人がSMをしてくれるかもしれないという望みが捨てられず、テレクラで相手を捜していた。
でも話せば話すほど、私が夢中になれる人に出会うのは難しいような気もしていた。
一体何人と話しをしたのか、わからなくなるころ、私は3人目の男性に出会うことになる。
その男性とは、比較的話しが弾んだ。
同じ地域に在住だったこともあって、セクシャルな話題以外でも会話が成立していて心地良かった。
その人は、仕事で週のほとんどをクライアントがいる東北で過ごしているらしい。
だから夜にたくさん話しができた。
誰かと繋がっていたい私には、好都合だった。
ポンポンと会話が飛び交うというよりかは、ゆっくりと時間が流れていくようだった。
SMの話題や、ちょっとした意地悪なんてものはなくて、物足りない感じはしたけれど、それでも、会話に端々で「こんな道具を買った」など言われると嬉しかったものだ。
直接的に聞けはしないから、なんとか「私をこうしたい」というような話題になるように、仕向けていた。
時々、功を奏して出てくる話題を心に留めておこうと水面下で必死だった。
はじめて会ったのは、いわゆるシティホテルだ。
仕事で一泊するらしい。
あらかじめ部屋番号を告げられていたから、直接部屋をノックする。
ずいぶんと会話をしたから、問題ないとは思うけど、やっぱり怖い。
ドアを開けたその男性は、眼鏡を掛けた優しそうな人だった。
少しホッとする。
名刺をもらってしばらく会話をして、隣の部屋を案内される。
和室のシングルらしいその部屋は、襖で仕切られて小さい部屋がふたつあったのだ。
つけっぱなしのテレビからは、音声を消したアダルトビデオが流れ、敷かれた布団の横には、いくつかの道具が並べられていた。
実は、この時コンタクトの調子が悪くて外していたため、並べなれているものが何かははっきりわかりませんでした。
男は私を縛った。
と言っても、長くない綿ロープで胸を交差するようにぐるっと一周。
男性はバイブレーターを使ったりしたあと、普通に私を抱いた。
最後に男は私に浣腸をしたいと言い出した。
驚く私は当然のように首を振る。
でも本当は心の中で追い詰められたいと思ってもいたので、拒否をしながらもどこかで彼に任せようとも感じていた。
しかし、私の「NO」はあっさりと受け取られてしまった。
安堵に浸りながら、一抹の寂しさを覚えていた。
ホテルで別れた私は好感の持てる人だったことに喜んでいた。
この人が私を支配し翻弄したいと思ってくれたら、私は満たされるかもしれない。
相変わらず飢餓感は拭い去れないけれど、きっとそのうちに満たされるだろう。
新しい出会いに感謝した夜だった。
この男性とは、その後一年ほど付き合うことになる。
これが最後になればいいな、と祈るように思っていた。
3回目の旅2
惹かれ合う理由
前回が「1」だった「3回目の旅」。
この相手とは1年程お付き合いしたので、それなりに長めです。
ですから、数回に分けさせていただきますね(更新回数を労せず稼ぐ「手抜き」ともいう)。
どうか、しばらくお付き合いくださいませ。
以前も書きましたが、この過去の遍歴はすでに書いてあるものを手直しするだけだから、比較的楽です。
でもこの後那智さんと出会うことになるのですが、そこからが大変と今から危惧しています。
長くなるでしょうし、惹かれ合う理由を上手に表せるか自信ないな〜。
前置き長いですね。
すみません!!
では、「3回目の旅2」はじまりはじまりです〜♪
二回目はラブホテルだ。
裸になり、四角いテーブルにうつ伏せに寝るように指示される。
さほど大きくないテーブル、私の胴体を乗せるだけで一杯になる。
手首をテーブルの脚に括り付けられる。
今日はろうそくを使うようだ。
普通は色の付いた低温のものを使うけど、それじゃ熱くないからと白い和ろうそくを使う。
火傷をしないように、高い位置から垂らしているけれど、確かに刺すように熱い。
背中は熱い、お尻のお肉の辺りは耐えられる、少しずれてお尻の間に入り込んでしまった時は全身から汗が噴き出るほど熱かった。
そのうち、拘束から解放されて、今度は仰向けになる。
胴体しか乗せることができないから、首はだらりと垂れ下がったままだった。
頭に血が下がってきて嫌な感じだから、時折首で支えて頭を起こすけど、それも長時間は無理がある。
同じように、熱いろうに耐えているうちに、具合が悪くなってしまった。
遠慮がちにそれを伝えると、すぐに行為は中止された。
とても優しく扱ってくれた。
「ごめんね、これからも、具合が悪くなったら遠慮しちゃだめ
だよ」
頭を撫でながら、全身に付いたろうを払い落としてくれた。
結局、その後はごく普通に抱かれておしまいになった。
三回目は、一回目と同じホテルだ。
また教えられた部屋を直接訪ねる。
部屋をノックすると、ドアは開けてくれたものの中には入れてくれない。
ドアの向側の壁に背中が付くくらいまで下がり、その位置でスカートをめくるように言われる。
SMみたいだ、ドキドキ恐がりながらもそれらしいことに胸は躍る。
そして、すぐに部屋に入れてもらった。
このあたりから、感じていた。
私が貪欲過ぎるのか。
あと一歩踏み込んでほしい、もう少し追い詰めてほしい。
セックスの前戯の刺激がほしいのではなくて、翻弄されたいのだ。
そして、やはりそのあとは優しく抱かれた。
私はいったことがない。
気持ち良いと感じることはあるけれど、いくという感覚がわからない。
この言葉を受けて、その男は目標を設定した。
「なによりも先ず、あなたがいけるように訓練する」
私をこうしたいと思ってもらいたいと望んでいたから、どんな目標にしろ、示されたことは、とても嬉しかった。
訓練という言葉も嬉しかった。
それからは、私はたくさん抱かれた。
後ろから抱かれているときに、ピシャリと平手でお尻を叩いたりはするけれど、痛いわけではなく、演出の音響効果だ。
裸になってテレビに手をついて、お尻を突き出し、眺められたり触られたりしても、そのあとは、たくさん抱くだけだ。
時々、男がシャワーを浴びる間、両手と両足を背中で縛り「海老反り」して放っておかれる時などは、ずっとこのままにしておいてくれないかと願ってしまうほど、たくさん抱かれた。
どうしてもセックスの前戯のスパイスとしての行為にしか感じられず。
己の貧欲さを憂う。
もう少し、何かが足りない。
時間が経てば、得られるようになるのか、それとも、元々「何か」なんて存在しないのか。
好意を持った相手に「SM」的なことをしてもらう、「何か」が欲しくて、その男性と付き合いを重ねていくのだった。
前回が「1」だった「3回目の旅」。
この相手とは1年程お付き合いしたので、それなりに長めです。
ですから、数回に分けさせていただきますね(更新回数を労せず稼ぐ「手抜き」ともいう)。
どうか、しばらくお付き合いくださいませ。
以前も書きましたが、この過去の遍歴はすでに書いてあるものを手直しするだけだから、比較的楽です。
でもこの後那智さんと出会うことになるのですが、そこからが大変と今から危惧しています。
長くなるでしょうし、惹かれ合う理由を上手に表せるか自信ないな〜。
前置き長いですね。
すみません!!
では、「3回目の旅2」はじまりはじまりです〜♪
二回目はラブホテルだ。
裸になり、四角いテーブルにうつ伏せに寝るように指示される。
さほど大きくないテーブル、私の胴体を乗せるだけで一杯になる。
手首をテーブルの脚に括り付けられる。
今日はろうそくを使うようだ。
普通は色の付いた低温のものを使うけど、それじゃ熱くないからと白い和ろうそくを使う。
火傷をしないように、高い位置から垂らしているけれど、確かに刺すように熱い。
背中は熱い、お尻のお肉の辺りは耐えられる、少しずれてお尻の間に入り込んでしまった時は全身から汗が噴き出るほど熱かった。
そのうち、拘束から解放されて、今度は仰向けになる。
胴体しか乗せることができないから、首はだらりと垂れ下がったままだった。
頭に血が下がってきて嫌な感じだから、時折首で支えて頭を起こすけど、それも長時間は無理がある。
同じように、熱いろうに耐えているうちに、具合が悪くなってしまった。
遠慮がちにそれを伝えると、すぐに行為は中止された。
とても優しく扱ってくれた。
「ごめんね、これからも、具合が悪くなったら遠慮しちゃだめ
だよ」
頭を撫でながら、全身に付いたろうを払い落としてくれた。
結局、その後はごく普通に抱かれておしまいになった。
三回目は、一回目と同じホテルだ。
また教えられた部屋を直接訪ねる。
部屋をノックすると、ドアは開けてくれたものの中には入れてくれない。
ドアの向側の壁に背中が付くくらいまで下がり、その位置でスカートをめくるように言われる。
SMみたいだ、ドキドキ恐がりながらもそれらしいことに胸は躍る。
そして、すぐに部屋に入れてもらった。
このあたりから、感じていた。
私が貪欲過ぎるのか。
あと一歩踏み込んでほしい、もう少し追い詰めてほしい。
セックスの前戯の刺激がほしいのではなくて、翻弄されたいのだ。
そして、やはりそのあとは優しく抱かれた。
私はいったことがない。
気持ち良いと感じることはあるけれど、いくという感覚がわからない。
この言葉を受けて、その男は目標を設定した。
「なによりも先ず、あなたがいけるように訓練する」
私をこうしたいと思ってもらいたいと望んでいたから、どんな目標にしろ、示されたことは、とても嬉しかった。
訓練という言葉も嬉しかった。
それからは、私はたくさん抱かれた。
後ろから抱かれているときに、ピシャリと平手でお尻を叩いたりはするけれど、痛いわけではなく、演出の音響効果だ。
裸になってテレビに手をついて、お尻を突き出し、眺められたり触られたりしても、そのあとは、たくさん抱くだけだ。
時々、男がシャワーを浴びる間、両手と両足を背中で縛り「海老反り」して放っておかれる時などは、ずっとこのままにしておいてくれないかと願ってしまうほど、たくさん抱かれた。
どうしてもセックスの前戯のスパイスとしての行為にしか感じられず。
己の貧欲さを憂う。
もう少し、何かが足りない。
時間が経てば、得られるようになるのか、それとも、元々「何か」なんて存在しないのか。
好意を持った相手に「SM」的なことをしてもらう、「何か」が欲しくて、その男性と付き合いを重ねていくのだった。
3回目の旅3
惹かれ合う理由
今日は急遽那智さんとお昼間デートになりました♪
だから更新ちょっと遅くなりました!!
「3回目の旅」の第三弾です。
ほんの少しの物足りなさに気付かないふりをして、それでも好感の持てる人だからそれなりに逢瀬を重ねていく。
これが私の求めているものだと、思うようにしながら・・。
何回目かのデート。
その日は、いままでのビジネスホテルに毛が生えたようなシティホテルではなく、いちおう一流のホテルに招待してくれた。
私はそういうホテルが大好きだから、大喜びだ。
裸になり、窓際に連れて行かれる。
乳首を口に含み愛撫する男の頭を見下ろしながら、なんだか意地悪な気分になる。
厚いカーテンを開けレースのカーテンもほんの少し隙間を作る。
階下を行き交う人々には、見えない。
正面に見える大きな観覧車からは、角度によっては見えるだろう。
子供が乗っていないことを祈る。
その体制で後ろから抱かれる。
見られたら困る。
でも、私は困りたいのだ。
どうか、もっと困らせてください。
10センチ程度の隙間なんかじゃなくて、カーテンを開け放ち、理性なんて飛んでいってしまうくらい、どうしようもないくらい困らせてください。
願いは届かない、解放された私はベッドで彼に抱かれるために足を開く。
夕食、ルームサービスだ。
ボーイさんが準備する間、裸のままベッドに潜って待っている。
顔は枕に埋めているが、もちろんボーイには不審に写るはずだ。
でもこんな行為も嬉しい。
私だけ、裸のディナー。
シーツを体に巻き付けることは許してもらう。
和やかに食事を食べて、最後のデザートのときに「手を使わずに食べてごらん」と言われる。
Mとして扱われることに喜びを感じた瞬間だった。
チョコレートムースに顔を近づけて、唇と舌で食べる。
どうか、この姿を見て興奮してください。
そして、もっと酷いことを私にしてください。
しかし、数口食べたあと、男性はトイレに立ち、戻って来てからは和やかなコーヒーの時間になってしまった。
着替えて最上階のラウンジで飲み直すことにする。
おしゃれして、好きな人とお酒を飲むのは楽しいことだ。
でも、なぜ、あれ以上酷いことにならないのか。
疑問というよりかは、なんとも言えない飢餓感に私自身が困惑してしまう。
「私がいけるように」
掲げられた目標は、遅々として進まない。
いや、表向きは進んでいるのだろう。
私は、やはりここでも演技をしている。
気持ちがよいのは、嘘ではない。
でも、いく感覚ではないと思う。
では、なぜ演技をするのか。
意味のないサービス精神と、「いけば」次の何かが始まるかもしれないという淡い期待のためだ。
だからといって、決して、SM的なことがないわけではない。
ある時は下着を着けずに待ち合わせをして、ラブホテルの駐車場でシャツの上から胸を揉まれたり、車の中で足を広げられ下着の中に手を入れられたり、荷物を固定する先端にフックの付いたゴム製の紐で縛られたときもある。
でも、なぜだろう、それらのあとで抱かれる時、私は淋しくなってしまうのだ。
満たし切れていない感じがしてしまう。
ベッドに並んで横たわり、ノートパソコンを見せてもらう。
様々なプレイの画像。
ひとつひとつに説明を加えてくれる。
女性器に重りを付けている。
複数の男性が体を触る。
洗面器に放尿する。
いつかそうしてくれるのだろうか。
わからない。
そして、私はこの人に、これと同じようにされれば満足なのだろうか。
それも、わからない。
元々、ステレオタイプのSMは嫌だと言っていた。
「ご主人様」や「調教」などのお約束の言葉、正座やご挨拶のような形式。
私も、演技のようで嫌だったから(だって調教って、私はそんな簡単に「動物」になんかなれない、人間で大人で女だもの)、雰囲気は恋人同士だ。
「僕の絵の具が青で、あなたが白。左右に分かれていたけれど、真ん中が徐々に混ざって、きれいな水色になっている。その様子を2人で上から眺めていて、美しい色を喜ぶ」
そんなようなことを言われたことがある。
とても抽象的だが、2人の関係をこう説明されたことがある。
あくまでも、対等な関係。
その男性は、大人だった。
問題が起きても動じない、私はあまり出会ったことのないタイプだった。
私は、甘えてくる男性ばかりと付き合っていたから。
その部分では、楽に付き合えた。
美味しいものを食べたり、お昼からお酒を飲んだり、時間の許す限りデートも楽しんだ。
ちょっと、横道に逸れます!!
この男性と付き合って、ひとつわかったことがある。
この時すでに二度目の結婚をしていて、その夫という人はものすごく甘えるタイプだったのだ。
甘えん坊は感情の上下が激しい。
嬉しい時や楽しい時は上手にはしゃぐ。
その代わりトラブルが起きたり、自分自身が一杯一杯の時などは、感情を露わにする。
夫も、基本的には穏やかな人だが、ほんのちょっとのトラブルで動揺して、周りに当たる傾向がある。
私は「お母さん」のように、対処するのだ。
でも、相手は大人の男だから、やはりその「当たり方」は、私を怖がらせるには充分な効果がある。
父の影響だろう、私は夫の機嫌が上下することを、また、多少(あくまでも多少ね、世の中にはもっと酷いDVというのが存在するものね)声を荒げて八つ当たりをすることを、物凄く回避しようと努力して、怖がっていたのだ。
その感情に気付いたのは、その男性と付き合ってからだ。
ドライブをしていた時のこと。
その道は私しか知らない道だったから、つたない記憶を頼りにナビ役をしていたのだ。
でも、間違って行き止まりの路地を案内してしまった。
「あっ、行き止まりだ!」
そう思った瞬間、私は身を固くしていた。
「何を言われるか。」
「それにどう対処しよか。」
「どう機嫌を直そうか。」
こんなことを瞬時に考えた。
しかし、その男性は私を責めるわけでもなく、機嫌を損ねるわけでもなく、ただこのトラブル解消にだけ心を傾けていたのだ。
この時、私は、こういう安心もあるんだなと感じた。
その安心は心地良いものかもしれない。
そして、甘えん坊の夫に対して、気付いてはいけない感情に気付いてしまったのだ。
「私は、夫に心を許し切っていない。」
もしかしたら、私は性的な満足のためだけに相手を求めていたのではないのではないか。
では、その求めていたものは何だろう。
そして、この人で満たせているのだろうか。
自分の心に向き合わなくてはいけない時期に差し掛かっていたのかもしれない、と感じはじめていた。
横道に逸れてしまって、ごめんなさい。
でも、「安心の片鱗」を感じたエピソードなので、書きました。
それなのになぜこの男性では、だめだったのか、次回とそれ以降那智さんに出会ってから解けていきます。
手直しどころか、たくさん追加。
頑張れ、りん子ちゃん♪
どうか、しばしお付き合いくださいませ。
今日は急遽那智さんとお昼間デートになりました♪
だから更新ちょっと遅くなりました!!
「3回目の旅」の第三弾です。
ほんの少しの物足りなさに気付かないふりをして、それでも好感の持てる人だからそれなりに逢瀬を重ねていく。
これが私の求めているものだと、思うようにしながら・・。
何回目かのデート。
その日は、いままでのビジネスホテルに毛が生えたようなシティホテルではなく、いちおう一流のホテルに招待してくれた。
私はそういうホテルが大好きだから、大喜びだ。
裸になり、窓際に連れて行かれる。
乳首を口に含み愛撫する男の頭を見下ろしながら、なんだか意地悪な気分になる。
厚いカーテンを開けレースのカーテンもほんの少し隙間を作る。
階下を行き交う人々には、見えない。
正面に見える大きな観覧車からは、角度によっては見えるだろう。
子供が乗っていないことを祈る。
その体制で後ろから抱かれる。
見られたら困る。
でも、私は困りたいのだ。
どうか、もっと困らせてください。
10センチ程度の隙間なんかじゃなくて、カーテンを開け放ち、理性なんて飛んでいってしまうくらい、どうしようもないくらい困らせてください。
願いは届かない、解放された私はベッドで彼に抱かれるために足を開く。
夕食、ルームサービスだ。
ボーイさんが準備する間、裸のままベッドに潜って待っている。
顔は枕に埋めているが、もちろんボーイには不審に写るはずだ。
でもこんな行為も嬉しい。
私だけ、裸のディナー。
シーツを体に巻き付けることは許してもらう。
和やかに食事を食べて、最後のデザートのときに「手を使わずに食べてごらん」と言われる。
Mとして扱われることに喜びを感じた瞬間だった。
チョコレートムースに顔を近づけて、唇と舌で食べる。
どうか、この姿を見て興奮してください。
そして、もっと酷いことを私にしてください。
しかし、数口食べたあと、男性はトイレに立ち、戻って来てからは和やかなコーヒーの時間になってしまった。
着替えて最上階のラウンジで飲み直すことにする。
おしゃれして、好きな人とお酒を飲むのは楽しいことだ。
でも、なぜ、あれ以上酷いことにならないのか。
疑問というよりかは、なんとも言えない飢餓感に私自身が困惑してしまう。
「私がいけるように」
掲げられた目標は、遅々として進まない。
いや、表向きは進んでいるのだろう。
私は、やはりここでも演技をしている。
気持ちがよいのは、嘘ではない。
でも、いく感覚ではないと思う。
では、なぜ演技をするのか。
意味のないサービス精神と、「いけば」次の何かが始まるかもしれないという淡い期待のためだ。
だからといって、決して、SM的なことがないわけではない。
ある時は下着を着けずに待ち合わせをして、ラブホテルの駐車場でシャツの上から胸を揉まれたり、車の中で足を広げられ下着の中に手を入れられたり、荷物を固定する先端にフックの付いたゴム製の紐で縛られたときもある。
でも、なぜだろう、それらのあとで抱かれる時、私は淋しくなってしまうのだ。
満たし切れていない感じがしてしまう。
ベッドに並んで横たわり、ノートパソコンを見せてもらう。
様々なプレイの画像。
ひとつひとつに説明を加えてくれる。
女性器に重りを付けている。
複数の男性が体を触る。
洗面器に放尿する。
いつかそうしてくれるのだろうか。
わからない。
そして、私はこの人に、これと同じようにされれば満足なのだろうか。
それも、わからない。
元々、ステレオタイプのSMは嫌だと言っていた。
「ご主人様」や「調教」などのお約束の言葉、正座やご挨拶のような形式。
私も、演技のようで嫌だったから(だって調教って、私はそんな簡単に「動物」になんかなれない、人間で大人で女だもの)、雰囲気は恋人同士だ。
「僕の絵の具が青で、あなたが白。左右に分かれていたけれど、真ん中が徐々に混ざって、きれいな水色になっている。その様子を2人で上から眺めていて、美しい色を喜ぶ」
そんなようなことを言われたことがある。
とても抽象的だが、2人の関係をこう説明されたことがある。
あくまでも、対等な関係。
その男性は、大人だった。
問題が起きても動じない、私はあまり出会ったことのないタイプだった。
私は、甘えてくる男性ばかりと付き合っていたから。
その部分では、楽に付き合えた。
美味しいものを食べたり、お昼からお酒を飲んだり、時間の許す限りデートも楽しんだ。
ちょっと、横道に逸れます!!
この男性と付き合って、ひとつわかったことがある。
この時すでに二度目の結婚をしていて、その夫という人はものすごく甘えるタイプだったのだ。
甘えん坊は感情の上下が激しい。
嬉しい時や楽しい時は上手にはしゃぐ。
その代わりトラブルが起きたり、自分自身が一杯一杯の時などは、感情を露わにする。
夫も、基本的には穏やかな人だが、ほんのちょっとのトラブルで動揺して、周りに当たる傾向がある。
私は「お母さん」のように、対処するのだ。
でも、相手は大人の男だから、やはりその「当たり方」は、私を怖がらせるには充分な効果がある。
父の影響だろう、私は夫の機嫌が上下することを、また、多少(あくまでも多少ね、世の中にはもっと酷いDVというのが存在するものね)声を荒げて八つ当たりをすることを、物凄く回避しようと努力して、怖がっていたのだ。
その感情に気付いたのは、その男性と付き合ってからだ。
ドライブをしていた時のこと。
その道は私しか知らない道だったから、つたない記憶を頼りにナビ役をしていたのだ。
でも、間違って行き止まりの路地を案内してしまった。
「あっ、行き止まりだ!」
そう思った瞬間、私は身を固くしていた。
「何を言われるか。」
「それにどう対処しよか。」
「どう機嫌を直そうか。」
こんなことを瞬時に考えた。
しかし、その男性は私を責めるわけでもなく、機嫌を損ねるわけでもなく、ただこのトラブル解消にだけ心を傾けていたのだ。
この時、私は、こういう安心もあるんだなと感じた。
その安心は心地良いものかもしれない。
そして、甘えん坊の夫に対して、気付いてはいけない感情に気付いてしまったのだ。
「私は、夫に心を許し切っていない。」
もしかしたら、私は性的な満足のためだけに相手を求めていたのではないのではないか。
では、その求めていたものは何だろう。
そして、この人で満たせているのだろうか。
自分の心に向き合わなくてはいけない時期に差し掛かっていたのかもしれない、と感じはじめていた。
横道に逸れてしまって、ごめんなさい。
でも、「安心の片鱗」を感じたエピソードなので、書きました。
それなのになぜこの男性では、だめだったのか、次回とそれ以降那智さんに出会ってから解けていきます。
手直しどころか、たくさん追加。
頑張れ、りん子ちゃん♪
どうか、しばしお付き合いくださいませ。
3回目の旅4
惹かれ合う理由
七夕の今日、何かお願い事はしましたか?
私の今年のお願い事は「那智さんと一緒に死ねますように。」にしよう。
私の好きな中山可穂さんの本の台詞で「ゆきちゃんの心臓が止まったら、私の心臓も止まるの。」というのがある。
自殺するわけじゃない。
それほど一心同体でいたい、と願うこと。
私もそうなりたいと、心から願おう。
で、3回目の旅4です。
そんな具合に付き合って一年ほど経った。
いままでは、1人でクライアントを相手にしていたから、平日もある程度時間が取れていたけれど、そのころから、チームで仕事をするようになり、以前より格段に不自由になってしまったのだ。
会える時間は元々少ないのだけれども、電話の時間が減ってしまって私は淋しい思いをした。
そのころから、また暇つぶしにツーショットダイヤルで遊ぶことを再開していた。
そこで、SMについて自分の考えと向き合ってみると、気付いてしまったのだ。
あの人は「S」ではない。
私は、浮気相手や恋人がほしいのではない。
「みんなが働いている時間に、かわいい女性とお酒を飲む」贅沢のために存在しているのではない。
支配してほしいのだ。
支配されていないから、SM的なことをされても満たされないのだ。
抱かれた途端に冷めるのだ。
以前ほんの少し父や姉に関するコンプレックスの話を振ってみたことがあるが、やんわりとかわされたことがあった。
そうだ、この人は深い繋がりを求めているわけではないのだ。
私だって、はじめはその程度だと思っていた。
でもどうやら違ったようだ。
私はラブアフェアを求めていたわけではないらしいと、気付いた。
急速に冷めていく。
かなり好きな人と思っていたから、またいつもの「冷める心」を悲しく見つめる。
そうなると続けていく意味がなくなってしまう。
好きな人とデートする関係だけで維持できなくはないが、前戯としてのSMをされても苦しいだけなのは、目に見えていた。
私は、お別れを決意する。
「Mの感覚がなくなりました。」
あなたは支配できていないとはさすがに言えず、こんな理由を言ってみた。
ホテルに呼ばれて説得される。
なかなか時間がとれないことに、私がすねていると思っているらしい。
SMをしなくてもかまわない、お食事をするだけでもいい。
このまま付き合ってはいかれないか。
また、その気持ちが蘇ったら始めればいい。
心の中で「あなたではだめ。あなたではだめ。」と絶望しながら、繰り返す。
涙を流す私の頬に優しくキスをして、優しく抱く。
痴話喧嘩の後の甘美なセックス。
そんなことをイメージしていたかもしれない。
でも、私の心は冷めていた。
演技をしない私のいつもと違う反応に、取り返しがつかないことを悟ってはくれないか。
それでも嫌いになったわけではない、ずいぶんと助けられたところもある人に「さようなら」を言うには、悲しいことだ。
でも、私は恋人がほしいわけではない。
まして、セックスフレンドなんていらない。
たくさん泣いた。
でもお別れの悲しさだけではない。
私は、絶望の涙を流していたのだ。
恋が必要だ。
でも、それだけではだめだった。
そして行為としてのSMもだめだった。
とても大人な人で好きだった。
その人に縛られるだけでは、満たされないことを知ってしまった。
もう、どうすることもできない。
この人さえ尊敬できない私が、恋をして尊敬して、尚かつその人の欲望をぶつけてもらうなんて、奇跡だ。
諦め。
私は、いくことも、支配されることも、愛されることも、愛することも、尊敬することも、翻弄されることも、無我夢中になることも、我を忘れることも、演技をしないことも、安心も、性癖も、すべて諦めなければならないのか。
しかたがない、元々その能力を持っていなかったのだから。
ただ、それだけのことだ。
性癖としての「S」と、「支配」と、まだ気付いていない「父性」。
これらを満たすことは、不可能だろう。
それからの私は舵の取れない船だ。
操縦不能。
依存症のように電話をかけた。
たくさんの男性の賞賛を浴びながら、心はどんどん麻痺していく。
だれかと話しながら、孤独に涙を流す。
七夕の今日、何かお願い事はしましたか?
私の今年のお願い事は「那智さんと一緒に死ねますように。」にしよう。
私の好きな中山可穂さんの本の台詞で「ゆきちゃんの心臓が止まったら、私の心臓も止まるの。」というのがある。
自殺するわけじゃない。
それほど一心同体でいたい、と願うこと。
私もそうなりたいと、心から願おう。
で、3回目の旅4です。
そんな具合に付き合って一年ほど経った。
いままでは、1人でクライアントを相手にしていたから、平日もある程度時間が取れていたけれど、そのころから、チームで仕事をするようになり、以前より格段に不自由になってしまったのだ。
会える時間は元々少ないのだけれども、電話の時間が減ってしまって私は淋しい思いをした。
そのころから、また暇つぶしにツーショットダイヤルで遊ぶことを再開していた。
そこで、SMについて自分の考えと向き合ってみると、気付いてしまったのだ。
あの人は「S」ではない。
私は、浮気相手や恋人がほしいのではない。
「みんなが働いている時間に、かわいい女性とお酒を飲む」贅沢のために存在しているのではない。
支配してほしいのだ。
支配されていないから、SM的なことをされても満たされないのだ。
抱かれた途端に冷めるのだ。
以前ほんの少し父や姉に関するコンプレックスの話を振ってみたことがあるが、やんわりとかわされたことがあった。
そうだ、この人は深い繋がりを求めているわけではないのだ。
私だって、はじめはその程度だと思っていた。
でもどうやら違ったようだ。
私はラブアフェアを求めていたわけではないらしいと、気付いた。
急速に冷めていく。
かなり好きな人と思っていたから、またいつもの「冷める心」を悲しく見つめる。
そうなると続けていく意味がなくなってしまう。
好きな人とデートする関係だけで維持できなくはないが、前戯としてのSMをされても苦しいだけなのは、目に見えていた。
私は、お別れを決意する。
「Mの感覚がなくなりました。」
あなたは支配できていないとはさすがに言えず、こんな理由を言ってみた。
ホテルに呼ばれて説得される。
なかなか時間がとれないことに、私がすねていると思っているらしい。
SMをしなくてもかまわない、お食事をするだけでもいい。
このまま付き合ってはいかれないか。
また、その気持ちが蘇ったら始めればいい。
心の中で「あなたではだめ。あなたではだめ。」と絶望しながら、繰り返す。
涙を流す私の頬に優しくキスをして、優しく抱く。
痴話喧嘩の後の甘美なセックス。
そんなことをイメージしていたかもしれない。
でも、私の心は冷めていた。
演技をしない私のいつもと違う反応に、取り返しがつかないことを悟ってはくれないか。
それでも嫌いになったわけではない、ずいぶんと助けられたところもある人に「さようなら」を言うには、悲しいことだ。
でも、私は恋人がほしいわけではない。
まして、セックスフレンドなんていらない。
たくさん泣いた。
でもお別れの悲しさだけではない。
私は、絶望の涙を流していたのだ。
恋が必要だ。
でも、それだけではだめだった。
そして行為としてのSMもだめだった。
とても大人な人で好きだった。
その人に縛られるだけでは、満たされないことを知ってしまった。
もう、どうすることもできない。
この人さえ尊敬できない私が、恋をして尊敬して、尚かつその人の欲望をぶつけてもらうなんて、奇跡だ。
諦め。
私は、いくことも、支配されることも、愛されることも、愛することも、尊敬することも、翻弄されることも、無我夢中になることも、我を忘れることも、演技をしないことも、安心も、性癖も、すべて諦めなければならないのか。
しかたがない、元々その能力を持っていなかったのだから。
ただ、それだけのことだ。
性癖としての「S」と、「支配」と、まだ気付いていない「父性」。
これらを満たすことは、不可能だろう。
それからの私は舵の取れない船だ。
操縦不能。
依存症のように電話をかけた。
たくさんの男性の賞賛を浴びながら、心はどんどん麻痺していく。
だれかと話しながら、孤独に涙を流す。
前置き(夫の愚痴)
惹かれ合う理由
基本的に愚痴を言うのは好きじゃない。
信頼できる人に「相談」は、たくさんするけど(元々自分の判断に自信なかったからね)、それは、解決をしたいからで、憂さ晴らしの愚痴は極力避けたいと思っています。
まして、自分の伴侶の愚痴は、自らの価値や品位を落としかねないから、ほとんどしない。
「相談事」か「冗談話」にする。
生い立ちや那智さんに出会う前の遍歴をお話しさせていただけて、随分と私のことをご理解いただけたかと思います。
那智さんとの出会いにお話しを進めても問題ないとは思いますが、その前にもうひとつお話しさせてください。
これも重要なことだからです。
現在の私の家庭についてです。
「夫の愚痴」になってしまうようで避けたいのですが、これも大事なこと。
那智さんも具体的に知らないことも、あるでしょう。(あんまりこのての「愚痴」は言わないから)
しばらくお付き合いくださいませ。
上手に書けるか自信ないから、ゆっくり進めます。
基本的に愚痴を言うのは好きじゃない。
信頼できる人に「相談」は、たくさんするけど(元々自分の判断に自信なかったからね)、それは、解決をしたいからで、憂さ晴らしの愚痴は極力避けたいと思っています。
まして、自分の伴侶の愚痴は、自らの価値や品位を落としかねないから、ほとんどしない。
「相談事」か「冗談話」にする。
生い立ちや那智さんに出会う前の遍歴をお話しさせていただけて、随分と私のことをご理解いただけたかと思います。
那智さんとの出会いにお話しを進めても問題ないとは思いますが、その前にもうひとつお話しさせてください。
これも重要なことだからです。
現在の私の家庭についてです。
「夫の愚痴」になってしまうようで避けたいのですが、これも大事なこと。
那智さんも具体的に知らないことも、あるでしょう。(あんまりこのての「愚痴」は言わないから)
しばらくお付き合いくださいませ。
上手に書けるか自信ないから、ゆっくり進めます。