お泊まり(番外編)深夜の贅沢(07/10/19)
宝物
『独特な幸福感』
電車はとうに終わってる時間なのにたくさんの人でごった返してる。
それほど長居せずにハプバーを出た。
那智さんもわたしも明日(今日^^)は仕事だから、朝までいるわけにはいかないし、前半で「どわーっ」と飛ばしてしまったからこのまま長くいてもそれほど面白くないだろうと那智さんは判断したみたい。
まな板の上の鯉ショーが終わってほどなく退散した。
あれほど人に晒したけど、那智さんだれにもわたしを触らせなかったな。
きっと那智さんの中で、そこにもひとつ線引きがあるんだろうな。
興奮を冷ますように、外の風に当たりながら腕を組んで歩く。
那智さんと夜の街を歩くの、わたしは大好き、安心してニコニコできるんだ。
「150円でビッグマック食べる?」
携帯のクーポンで出して那智さんが言う。
「どこで食べるんですか?」
「ホテルでもいいし、タクシーでもいいし。」
「はい、食べます^^」
ビッグマックをふたつ。
紙袋をわたしのバッグに押し込んでタクシーを拾うために大通りへ。
那智さんが行き先を告げ、運転手さんに道路の確認をしてる。
いつも深夜まで遊んでも別々のタクシーに乗って別れるから、一緒のタクシーは嬉しい。
行き先も何もかも那智さんに頼り切っていられることが、幸せ。
タクシーは滑るように繁華街を抜けていく。
街灯が明るい。
その街灯をすいすいと追い越してホテルに。
まだ一緒にいられるという、ホクホクした気持ちも心地よく滑る。
ビッグマックを取り出して、ふたりで頬張る。
美味しい。
「なんだか贅沢^^」
またホクホク気分。
「なんで?150円だよ(笑)」
「違います。深夜のビッグマックっていうことが、贅沢な感じなんです。」
「ふ〜ん。」
食べるの早い那智さんはさっさと終わってしまう。
特別、遅いことないわたしだけど、この贅沢な気分を長引かせたくてゆっくり食べる。
景色はどんどん流れている。
深夜のビッグマック。
かなりの不摂生。
美容にも健康にもいいことない。
でも、ホクホクした気持ちで大好きな人と一緒にたまに味わう「不摂生」は、不摂生なほど贅沢な気持ちになるから不思議だ。
滅多にない、ご褒美。
美容にも健康にも、悪いことだらけの深夜のビッグマック。
だけど、きっと他のどんなサプリメントでも得られない、贅沢な栄養。
ホテルが近付いたらしい。
「さあ、来たことあるあたりだよ。もうわかるだろ?」
「う〜ん、…はい、わかりました!!この先曲がったら那智さんのお仕事場!!」
「正解。」
他愛もない会話さえも、今夜はとっても贅沢に感じる。
ダイエットや健康志向、体のことを考えるのは大事なことだけど、それに縛られてしまって動けなくなっては元も子もない。
正しいとされることをするべきだし、そうするほうがなんとなく落ち着く。
でも、それにがんじがらめになってないだろうか。
時々味わう「不摂生な幸せ〜」も、きっと体にいいはずだ。
何より心を豊かにしてくれる。
運転手さんが道を間違えてそれに対処している那智さんの横で、ホクホクと安心して贅沢を味わいながら、そんなふうに思っていた。
深夜の500kcalの言い訳として…(笑)
『独特な幸福感』
電車はとうに終わってる時間なのにたくさんの人でごった返してる。
それほど長居せずにハプバーを出た。
那智さんもわたしも明日(今日^^)は仕事だから、朝までいるわけにはいかないし、前半で「どわーっ」と飛ばしてしまったからこのまま長くいてもそれほど面白くないだろうと那智さんは判断したみたい。
まな板の上の鯉ショーが終わってほどなく退散した。
あれほど人に晒したけど、那智さんだれにもわたしを触らせなかったな。
きっと那智さんの中で、そこにもひとつ線引きがあるんだろうな。
興奮を冷ますように、外の風に当たりながら腕を組んで歩く。
那智さんと夜の街を歩くの、わたしは大好き、安心してニコニコできるんだ。
「150円でビッグマック食べる?」
携帯のクーポンで出して那智さんが言う。
「どこで食べるんですか?」
「ホテルでもいいし、タクシーでもいいし。」
「はい、食べます^^」
ビッグマックをふたつ。
紙袋をわたしのバッグに押し込んでタクシーを拾うために大通りへ。
那智さんが行き先を告げ、運転手さんに道路の確認をしてる。
いつも深夜まで遊んでも別々のタクシーに乗って別れるから、一緒のタクシーは嬉しい。
行き先も何もかも那智さんに頼り切っていられることが、幸せ。
タクシーは滑るように繁華街を抜けていく。
街灯が明るい。
その街灯をすいすいと追い越してホテルに。
まだ一緒にいられるという、ホクホクした気持ちも心地よく滑る。
ビッグマックを取り出して、ふたりで頬張る。
美味しい。
「なんだか贅沢^^」
またホクホク気分。
「なんで?150円だよ(笑)」
「違います。深夜のビッグマックっていうことが、贅沢な感じなんです。」
「ふ〜ん。」
食べるの早い那智さんはさっさと終わってしまう。
特別、遅いことないわたしだけど、この贅沢な気分を長引かせたくてゆっくり食べる。
景色はどんどん流れている。
深夜のビッグマック。
かなりの不摂生。
美容にも健康にもいいことない。
でも、ホクホクした気持ちで大好きな人と一緒にたまに味わう「不摂生」は、不摂生なほど贅沢な気持ちになるから不思議だ。
滅多にない、ご褒美。
美容にも健康にも、悪いことだらけの深夜のビッグマック。
だけど、きっと他のどんなサプリメントでも得られない、贅沢な栄養。
ホテルが近付いたらしい。
「さあ、来たことあるあたりだよ。もうわかるだろ?」
「う〜ん、…はい、わかりました!!この先曲がったら那智さんのお仕事場!!」
「正解。」
他愛もない会話さえも、今夜はとっても贅沢に感じる。
ダイエットや健康志向、体のことを考えるのは大事なことだけど、それに縛られてしまって動けなくなっては元も子もない。
正しいとされることをするべきだし、そうするほうがなんとなく落ち着く。
でも、それにがんじがらめになってないだろうか。
時々味わう「不摂生な幸せ〜」も、きっと体にいいはずだ。
何より心を豊かにしてくれる。
運転手さんが道を間違えてそれに対処している那智さんの横で、ホクホクと安心して贅沢を味わいながら、そんなふうに思っていた。
深夜の500kcalの言い訳として…(笑)
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