「わたし」
独特な幸福感
久しぶりに那智さんの声を聞いた。
ちょっと嘘。
もうすでに1回「久しぶり」には聞いてる。
久しぶりに、いつものわたしで那智さんの声を聞いた。
これが正解。
こういう話題はなるべく出すのよそうと思ってるけど、出しちゃう^^;
家族を送り出して、久しぶりに1人の朝。
いつものように朝出勤途中の那智さんと電話が繋がる。
お仕事を始めるまでの数十分が「朝の電話タイム」。
「おはようございます。」
「おはよう。」
いつものイントネーションで、歩きながらだからいつもの声の揺れ。
耳元でささやかれているみたい。
不意に足下をすくわれたように、気持ちがぐらりと崩れていく。
あまりに簡単に、急激に、劇的に、わたしの立ち位置が変わっていくようで、驚く。
マグマが溢れ出すように拭き出したこの感情は「欲情」?。
歩く吐息や足音にさえ、体が揺れる。
だけど、とても静かだ。
静かに懇々と湧き出る泉のよう。
マグマのような激しさに驚き、清流のような静けさに目を閉じる。
不思議な反応だった。
ただの欲情じゃない。
その証拠にどんどん静かな気持ちになってくる。
ツーッと涙が流れる。
ああ、わたしになった。
わたしは那智さんと一緒にいない時間も好きだ。
夫とは、仲良くやってる。
人間はいろんな側面があって「ひとりの人」なのだから、こっちがほんとでこっちが嘘なんてはっきり区別はできない。
それに「本当の自分」なんて、自分自身だってわかっていないはず。
だから、そんなに簡単に口にしたくない言葉。
陶酔しているようだし、家族に対して不誠実な言葉かもしれない。
そういうものは、ひっそりと自分の心にしまっておくべきだと思うから、簡単に口にするのは避けてる。
だけど、だけど、情熱と安堵の混ざり合ったような涙を肌で感じると、こう思わずにはいられない。
那智さん、わたしはあなたと繋がっているときが「わたし」です。
お伽噺でも陶酔でも、なんでもいい。
那智さんの庇護の元にいるときのわたしが、収まりが良い「わたし」です。
本来のわたし、です。
決して不幸ではない、むしろ楽しい数日を過ごしていても、この涙を流すたびに「ああ、わたしになれた」って安心する。
これを、ずっと欲しかったって、手にして改めて思う。
感情って面白い。
「声が聞けて嬉しい」ということだけなんだけど、きちんと見るといろんなふうに感じられる。
声が聞けて嬉しいだけじゃもったいないから、なんとか言葉を探してみるの。
それで、あのマグマと清流のような感情を言葉にしたくて、またブログを更新するの。
久しぶりに那智さんの声を聞いた。
ちょっと嘘。
もうすでに1回「久しぶり」には聞いてる。
久しぶりに、いつものわたしで那智さんの声を聞いた。
これが正解。
こういう話題はなるべく出すのよそうと思ってるけど、出しちゃう^^;
家族を送り出して、久しぶりに1人の朝。
いつものように朝出勤途中の那智さんと電話が繋がる。
お仕事を始めるまでの数十分が「朝の電話タイム」。
「おはようございます。」
「おはよう。」
いつものイントネーションで、歩きながらだからいつもの声の揺れ。
耳元でささやかれているみたい。
不意に足下をすくわれたように、気持ちがぐらりと崩れていく。
あまりに簡単に、急激に、劇的に、わたしの立ち位置が変わっていくようで、驚く。
マグマが溢れ出すように拭き出したこの感情は「欲情」?。
歩く吐息や足音にさえ、体が揺れる。
だけど、とても静かだ。
静かに懇々と湧き出る泉のよう。
マグマのような激しさに驚き、清流のような静けさに目を閉じる。
不思議な反応だった。
ただの欲情じゃない。
その証拠にどんどん静かな気持ちになってくる。
ツーッと涙が流れる。
ああ、わたしになった。
わたしは那智さんと一緒にいない時間も好きだ。
夫とは、仲良くやってる。
人間はいろんな側面があって「ひとりの人」なのだから、こっちがほんとでこっちが嘘なんてはっきり区別はできない。
それに「本当の自分」なんて、自分自身だってわかっていないはず。
だから、そんなに簡単に口にしたくない言葉。
陶酔しているようだし、家族に対して不誠実な言葉かもしれない。
そういうものは、ひっそりと自分の心にしまっておくべきだと思うから、簡単に口にするのは避けてる。
だけど、だけど、情熱と安堵の混ざり合ったような涙を肌で感じると、こう思わずにはいられない。
那智さん、わたしはあなたと繋がっているときが「わたし」です。
お伽噺でも陶酔でも、なんでもいい。
那智さんの庇護の元にいるときのわたしが、収まりが良い「わたし」です。
本来のわたし、です。
決して不幸ではない、むしろ楽しい数日を過ごしていても、この涙を流すたびに「ああ、わたしになれた」って安心する。
これを、ずっと欲しかったって、手にして改めて思う。
感情って面白い。
「声が聞けて嬉しい」ということだけなんだけど、きちんと見るといろんなふうに感じられる。
声が聞けて嬉しいだけじゃもったいないから、なんとか言葉を探してみるの。
それで、あのマグマと清流のような感情を言葉にしたくて、またブログを更新するの。