予定外不調和
独特な幸福感
「寿司とマヨネーズ」というノンフィクション。
SM嗜好のある方なら知ってる人は多いと思います。
わたしもその1人で本まで持ってる。
正確にいうと、HPを開設されている時には知らなくて(パソコン自体してなかった)、ちゃんと読んだのは出版されてから。
SM関係なくノーマルな人からも「恋愛」として支持されていたようなので、SM嗜好関係なく知ってる人は知ってるかな。
SMに憧れていて、なかなか叶わずさまよっていたころにその本を読み、まだ知らないでも知りたい世界が様々な言葉で綴られてぐいぐいと引きずり込まれていた。
著者のマヨさんに自分を重ね合わせ昂奮したりもどかしかったりで、読んでてとても疲れました(笑)
書かれている内容によって心が振れるものがあって、自分の「憧れ」はこんなことなのかななんて発見したりして(うう、でも、大体振れてたか!?)。
その中でも「いいな」と思った印象的なシーンがある。
それは、ご主人様とマヨさんでカップル喫茶に行ったときの話。(当時はパプバーはなかった?からカップル喫茶なのかな)
ほとんどがノーマルなカップルで(カップル喫茶の時点でアブノーマルですけど)、その中でマヨさんたちは異質。
男性に触られてご主人様に「いってもいいですか?」と確認したり、その男性の指をきれいにして差し上げなさいと命令されて指を舐め、ちゃんとお礼を言ってくるように命令される。
そのご主人様の言葉で動く彼女を周りの人は「すごい彼の言うことしか聞かないんですね」とか「よく調教されてますね」などと感心していう。
それをご主人様のお腹に顔を埋めながら聞いてる。
こういうのに憧れた。
命令されて言う通りの動くことに感心されて、それをちょっと誇らしく思う、そんな状況。
周りが認めてくれる中で「俺の物扱い」される感じに憧れていて、そのシーンは「いいな」と思いながら読んでいた。
那智さんはわたしを「俺の物扱い」するのが好きだ。
だけど、ちょっとズレてる(笑)
ハプバーなんて「俺の物扱い」できる恰好な場所なはずなのに、そこではわたしをおもちゃにして周りの人を楽しませることがほとんど。
それだって、遠回しな「俺の物」なんでしょうけど、ここはわかりやすく首輪にリードして足下に座らせるとか四つん這いでフロアを散歩とか、犬撫でてみますとかしてくれるとわたしの憧れてた状況になるのだけど、してくれない。
首輪にリードで四つん這いとかしてほしい「俺の物扱い」をしてくれるのは、お外なんだ。
それだと「周りが認める」という部分が抜け落ちてしまって、憧れとは違うのです。
TPOがなんか違う(笑)
そんなことを話題にしてみた。
この話題を出したシチュエーションを説明させてくださいね。
いつものマ○○の3階。
一番奥の席にわたしたち。
わたしたちの右手テーブルふたつ空けて男性一人、反対側の壁際に男性一人。
右手の男性とわたしたちの間にはパーテションがあり、お互い肩から上しか見えない、向かい側の壁際の男性に至っては店内の真ん中にあるパーテーションのおかげで立ち上がらないと見えない、パーテーションが磨りガラスになっているから人影が見える程度。
そんな状況で、那智さんが掌に咀嚼したポテトを載せてわたしの前に出す。
ためらうけど、顔を下げて食べる。
横の男性もこのくらいの動作なら不審に思わないだろう、そう思うともうそれは嬉しいだけ。
掌に顔を埋めて急いで食べるけど、名残惜しむように3回掌を舐める。
その前のときには2階の人が大勢いて隣りに女性が座っている中で手から食べたのだもの、この状況なら(ちょっとためらうけど)嬉しいだけ。
2回食べた。
そのあと普通に向かいあって沈黙。
那智さんの視線がチラッと床を見たのがわかった。
まずい、このまま沈黙が続けば四つん這いに移っていきそうだ!!人がいる中で床に四つん這いはいつも怖い、何か興味を引く話題を提供してそれを阻もう!!!
そう思ったわたしが出した話題が先の那智さんの俺の物扱いはズレてない?ということだったのでした。
「なぜハプバーのようなところでは俺の物扱いしてくれないの?首輪にリードなんてしてくれたらいいのに。」
「それも悪くないけど、予定調和みたいで俺はつまらない。」
はい、那智さんらしいお答えです。
予定調和はつまらない。
たしかに、決まりきった感じをなぞるのは照れ臭い一面もありますけど、水戸黄門の印籠を出すシーンなんてそれはそれで気持ち良いではありませんか?
ああ、安心した状態で「俺の物」にしてほしいわ。
この時は、この話題がまずかった。
男性二人がフロアにいる中で床に四つん這いは避けたいと出した話題が「予定調和はつまらない」になってしまった。
予定調和じゃないことをする、まさにきっかけを作ってしまったのです。
「ばかだね〜、今日はやめようと思ってたのに、そんな話題出すから…はい。」
そういって床を指差す。
無理です、那智さん、直接見えないとしてもさっきまでいた女性が消えるのはおかしいです。
しかも、気配までは消せないから、「よくわからないけど怪しい」と思われてしまう。
「誰か、新しく上がってくる前にしちゃったほうがいいんじゃない!?笑」
音を立てないようにそーっと体をずらして床に移動。
ああ、もう、怖い。
ああ、でも、心がヒリヒリしてるのに、嬉しい。
ペタンと座っているわたしに小声で「四つん這い」。
狭い足下で腰を上げて手を前に。
テーブルにおでこ「ゴツッ(イタッ)」、二人でくすっとする。
もう、全然こっそりできてないよ。
手が伸びて首を撫でる。
あまり那智さんのほうにより過ぎてしまうと右手の男性に見えてしまうかもしれないから、テーブルの影にいたけど、手が嬉しくてくっつきたくてじりじりと那智さんの太腿に寄り添う。
「ガタガタッ」
何!?何の音?怖くて振り返れない。
そっと見上げて那智さんの様子を伺う。
チラッと目線を動かして、それでも撫で続けてくれる。
下を向いてまた小声で「ね、予定調和じゃないからおもしろい。」
どう予定調和じゃないの?
新しい人は上がってきたの?見られたの?
数回「ガタガタ」と音がして、しばらくしてから「いいよ」と声を掛けられる。
恐る恐る席に座る。
新しい人は増えてない、じゃあ、なんだったんだろう。
「右手の人が灰皿を取りに立ち上がって、戻ってくるときに見た。」のだそうだ、座ってからも「背を伸ばすようにして見てた」そうだ。
「よかったね、はじめてわんこ見てもらえたね〜。」
だ、か、ら!!!これはわたしの憧れじゃないんですって!!!
予定調和がいいんですって!!!
はあ、ズレてます、那智さん。
予定調和じゃない偶然の産物が那智さんの好みだから、この先わたしの憧れる「許される中での俺の物扱い」は味わえない可能性が高い。
これをなんとか歩み寄らせるには、やはり「マ○○でわんこポピュラー化」がいいと思うのですが、いかがでしょう。
だからね、以前にも書きましたけど、皆さんがどこかのマ○○で床に四つん這いになってる女性を見つけたら「りん子さんですよね?」って許される状況にしていただきたいのです。
そしたら、怖くてヒリヒリしながらも、憧れた状況になれて喜べるから^^
うう、ポピュラー化なんて無理、それにポピュラーになったら、また予定調和になっちゃう(泣)
きっと、わたしはずっとヒリヒリして、そこから那智さんの「俺の物扱い」を拾って味わうのね。
でも、そのあと3階から2階に下りる階段で下着を触られたとき、驚くほど濡れていた。(ほんと驚くほど!!)
おかしい。
憧れとは、ズレてるんだけど。
たしかに、知らない人がいる中で四つん這いでいる足下の世界は予定調和じゃ得られない快感がある。
正常の淵のギリギリのところにいて、那智さんに手を握られながら狂気を覗いているみたい。
麻薬のようだ。
予定調和じゃないのは、わたしには麻薬のようだ。
ズレてるはずなんだけど、ないと乾いてしまう。
いけない、わたしまで予定外不調和人間になっちゃってる!?(そんな言葉ないけど^^;)
「寿司とマヨネーズ」というノンフィクション。
SM嗜好のある方なら知ってる人は多いと思います。
わたしもその1人で本まで持ってる。
正確にいうと、HPを開設されている時には知らなくて(パソコン自体してなかった)、ちゃんと読んだのは出版されてから。
SM関係なくノーマルな人からも「恋愛」として支持されていたようなので、SM嗜好関係なく知ってる人は知ってるかな。
SMに憧れていて、なかなか叶わずさまよっていたころにその本を読み、まだ知らないでも知りたい世界が様々な言葉で綴られてぐいぐいと引きずり込まれていた。
著者のマヨさんに自分を重ね合わせ昂奮したりもどかしかったりで、読んでてとても疲れました(笑)
書かれている内容によって心が振れるものがあって、自分の「憧れ」はこんなことなのかななんて発見したりして(うう、でも、大体振れてたか!?)。
その中でも「いいな」と思った印象的なシーンがある。
それは、ご主人様とマヨさんでカップル喫茶に行ったときの話。(当時はパプバーはなかった?からカップル喫茶なのかな)
ほとんどがノーマルなカップルで(カップル喫茶の時点でアブノーマルですけど)、その中でマヨさんたちは異質。
男性に触られてご主人様に「いってもいいですか?」と確認したり、その男性の指をきれいにして差し上げなさいと命令されて指を舐め、ちゃんとお礼を言ってくるように命令される。
そのご主人様の言葉で動く彼女を周りの人は「すごい彼の言うことしか聞かないんですね」とか「よく調教されてますね」などと感心していう。
それをご主人様のお腹に顔を埋めながら聞いてる。
こういうのに憧れた。
命令されて言う通りの動くことに感心されて、それをちょっと誇らしく思う、そんな状況。
周りが認めてくれる中で「俺の物扱い」される感じに憧れていて、そのシーンは「いいな」と思いながら読んでいた。
那智さんはわたしを「俺の物扱い」するのが好きだ。
だけど、ちょっとズレてる(笑)
ハプバーなんて「俺の物扱い」できる恰好な場所なはずなのに、そこではわたしをおもちゃにして周りの人を楽しませることがほとんど。
それだって、遠回しな「俺の物」なんでしょうけど、ここはわかりやすく首輪にリードして足下に座らせるとか四つん這いでフロアを散歩とか、犬撫でてみますとかしてくれるとわたしの憧れてた状況になるのだけど、してくれない。
首輪にリードで四つん這いとかしてほしい「俺の物扱い」をしてくれるのは、お外なんだ。
それだと「周りが認める」という部分が抜け落ちてしまって、憧れとは違うのです。
TPOがなんか違う(笑)
そんなことを話題にしてみた。
この話題を出したシチュエーションを説明させてくださいね。
いつものマ○○の3階。
一番奥の席にわたしたち。
わたしたちの右手テーブルふたつ空けて男性一人、反対側の壁際に男性一人。
右手の男性とわたしたちの間にはパーテションがあり、お互い肩から上しか見えない、向かい側の壁際の男性に至っては店内の真ん中にあるパーテーションのおかげで立ち上がらないと見えない、パーテーションが磨りガラスになっているから人影が見える程度。
そんな状況で、那智さんが掌に咀嚼したポテトを載せてわたしの前に出す。
ためらうけど、顔を下げて食べる。
横の男性もこのくらいの動作なら不審に思わないだろう、そう思うともうそれは嬉しいだけ。
掌に顔を埋めて急いで食べるけど、名残惜しむように3回掌を舐める。
その前のときには2階の人が大勢いて隣りに女性が座っている中で手から食べたのだもの、この状況なら(ちょっとためらうけど)嬉しいだけ。
2回食べた。
そのあと普通に向かいあって沈黙。
那智さんの視線がチラッと床を見たのがわかった。
まずい、このまま沈黙が続けば四つん這いに移っていきそうだ!!人がいる中で床に四つん這いはいつも怖い、何か興味を引く話題を提供してそれを阻もう!!!
そう思ったわたしが出した話題が先の那智さんの俺の物扱いはズレてない?ということだったのでした。
「なぜハプバーのようなところでは俺の物扱いしてくれないの?首輪にリードなんてしてくれたらいいのに。」
「それも悪くないけど、予定調和みたいで俺はつまらない。」
はい、那智さんらしいお答えです。
予定調和はつまらない。
たしかに、決まりきった感じをなぞるのは照れ臭い一面もありますけど、水戸黄門の印籠を出すシーンなんてそれはそれで気持ち良いではありませんか?
ああ、安心した状態で「俺の物」にしてほしいわ。
この時は、この話題がまずかった。
男性二人がフロアにいる中で床に四つん這いは避けたいと出した話題が「予定調和はつまらない」になってしまった。
予定調和じゃないことをする、まさにきっかけを作ってしまったのです。
「ばかだね〜、今日はやめようと思ってたのに、そんな話題出すから…はい。」
そういって床を指差す。
無理です、那智さん、直接見えないとしてもさっきまでいた女性が消えるのはおかしいです。
しかも、気配までは消せないから、「よくわからないけど怪しい」と思われてしまう。
「誰か、新しく上がってくる前にしちゃったほうがいいんじゃない!?笑」
音を立てないようにそーっと体をずらして床に移動。
ああ、もう、怖い。
ああ、でも、心がヒリヒリしてるのに、嬉しい。
ペタンと座っているわたしに小声で「四つん這い」。
狭い足下で腰を上げて手を前に。
テーブルにおでこ「ゴツッ(イタッ)」、二人でくすっとする。
もう、全然こっそりできてないよ。
手が伸びて首を撫でる。
あまり那智さんのほうにより過ぎてしまうと右手の男性に見えてしまうかもしれないから、テーブルの影にいたけど、手が嬉しくてくっつきたくてじりじりと那智さんの太腿に寄り添う。
「ガタガタッ」
何!?何の音?怖くて振り返れない。
そっと見上げて那智さんの様子を伺う。
チラッと目線を動かして、それでも撫で続けてくれる。
下を向いてまた小声で「ね、予定調和じゃないからおもしろい。」
どう予定調和じゃないの?
新しい人は上がってきたの?見られたの?
数回「ガタガタ」と音がして、しばらくしてから「いいよ」と声を掛けられる。
恐る恐る席に座る。
新しい人は増えてない、じゃあ、なんだったんだろう。
「右手の人が灰皿を取りに立ち上がって、戻ってくるときに見た。」のだそうだ、座ってからも「背を伸ばすようにして見てた」そうだ。
「よかったね、はじめてわんこ見てもらえたね〜。」
だ、か、ら!!!これはわたしの憧れじゃないんですって!!!
予定調和がいいんですって!!!
はあ、ズレてます、那智さん。
予定調和じゃない偶然の産物が那智さんの好みだから、この先わたしの憧れる「許される中での俺の物扱い」は味わえない可能性が高い。
これをなんとか歩み寄らせるには、やはり「マ○○でわんこポピュラー化」がいいと思うのですが、いかがでしょう。
だからね、以前にも書きましたけど、皆さんがどこかのマ○○で床に四つん這いになってる女性を見つけたら「りん子さんですよね?」って許される状況にしていただきたいのです。
そしたら、怖くてヒリヒリしながらも、憧れた状況になれて喜べるから^^
うう、ポピュラー化なんて無理、それにポピュラーになったら、また予定調和になっちゃう(泣)
きっと、わたしはずっとヒリヒリして、そこから那智さんの「俺の物扱い」を拾って味わうのね。
でも、そのあと3階から2階に下りる階段で下着を触られたとき、驚くほど濡れていた。(ほんと驚くほど!!)
おかしい。
憧れとは、ズレてるんだけど。
たしかに、知らない人がいる中で四つん這いでいる足下の世界は予定調和じゃ得られない快感がある。
正常の淵のギリギリのところにいて、那智さんに手を握られながら狂気を覗いているみたい。
麻薬のようだ。
予定調和じゃないのは、わたしには麻薬のようだ。
ズレてるはずなんだけど、ないと乾いてしまう。
いけない、わたしまで予定外不調和人間になっちゃってる!?(そんな言葉ないけど^^;)
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