出張から戻って
独特な幸福感
出張から戻って、通常業務になってすぐにランチカラオケデート。
ひとつ前にも書いたけど、なんとかいじけずに「いい子」でこの日を迎えられた。
どちらかと言えば「淡々と」。
冬眠しているように、静かに過ごしていた。
連絡が取れないことを寂しいと思うことに気付かないように、努めて静かにいい子でいた。
那智さんに久しぶりに会える。
カラオケボックスに先にチェックインして、ドキドキワクワク待っている。
会える嬉しさや久しぶりの照れ臭さや、なんとももどかしい気持ち。
カラオケボックスの個室。
髪を引かれ、片足を那智さんが抱えるようにして、足を大きく広げられる。
ガラスのドアから外の光が見える、その明るさはここが2人だけの閉ざされた空間じゃないことを感じさせるのだ。
その光に向けて誇示するように、私は下着を露にする。
下着に手を入れられいっぱい可愛がってもらって、だんだんガラスの先の光の存在が気になるけど、それよりも快感が増して来てしまう。
「いってもいいですか?」
「ドアの向こうに人が来るかもしれないけど、いきたいの?」
「はい…。」
「じゃあ、いいよ。」
2回、そうやっていく。
那智さんに可愛がってもらって、幸せ、うっとりとしていると、また髪を引かれた。
唇に指。
ビンタだ。
ビンタは何度されても慣れない。
いつもいつも怖い。
まして、ホテルの密室でない場所でのそれは、身構える度合いは増しているようで、余計に怖い。
3発つづけて叩かれた。
怖いよ、那智さん。
「うわああ」
怖さを振り払うように、声を上げる。
涙がじわっと、こみ上げてくる。
怖くて泣くの?
嬉しくて泣くの?
怖いと思うことは、嘘じゃないけど、ビンタの怖さで涙が出そうになる自分を不思議に思った。
「寂しかったんだね。」
ビンタした手を首筋に回して、那智さんが言う。
じわっとこみ上げていた涙が、今度はわあと溢れ出した。
ダム決壊。
ああ、そう、私寂しかったんだ。
那智さんと連絡が取りにくくて、一生懸命静かにいい子にしていて、いじけずに苦しくならずにいられたけど、寂しかったんだ。
あとから、あとから、涙が溢れて、言葉にならない声を上げて、おかしいくらい泣きじゃくる。
寂しかったの、那智さん。
わかってくれて嬉しい。
那智さんのスーツの顔を埋めて、しゃくり上げて泣く。
何か言いたくて、顔を上げるけど、何も言えずに口をパクパクさせて泣いてるだけ。
寂しかったの、那智さん。
私、どうしちゃったんだろう。
こんなに弱くなってしまった。
那智さんに出会って、こんなに弱虫しなってしまった。
那智さんの毛布を知る前の私は、もっと強かったはずだ。
テレクラに依存して、根無し草のようにフワフワと現実感薄く生きていたころのほうが、ずっと強かった気がする。
強いというのは間違いかな、もっと泣かない、寂しいと思わない女だったはずだ。
那智さんに出会って、私は現実を生きていると実感できるようになった。
愛されているという安心が私の土台をしっかりと安定させてくれている。
だから、あのころよりもしっかりと立っているはずなんだ。
それなのに、あのころよりも、いっぱい泣いていっぱい寂しいと感じてしまうようになってしまった。
たかだか数日間、連絡が取りにくい(取れないじゃなくて、取りにくいってだけよ!!)だけで、こんなにすぐ泣いてしまうなんて。
どうしちゃったんだろう、私。
那智さんの毛布に包まれて、しっかりと生きて、どんどん弱虫になってる。
このふたつの相反する感情を持って、とっても幸せになってる。
ビンタなんかして、寂しいとわかってくれて、泣かせてくれて、ずるいよ那智さん、どんどんあなたから離れられなくなってしまう。
出張から戻って、通常業務になってすぐにランチカラオケデート。
ひとつ前にも書いたけど、なんとかいじけずに「いい子」でこの日を迎えられた。
どちらかと言えば「淡々と」。
冬眠しているように、静かに過ごしていた。
連絡が取れないことを寂しいと思うことに気付かないように、努めて静かにいい子でいた。
那智さんに久しぶりに会える。
カラオケボックスに先にチェックインして、ドキドキワクワク待っている。
会える嬉しさや久しぶりの照れ臭さや、なんとももどかしい気持ち。
カラオケボックスの個室。
髪を引かれ、片足を那智さんが抱えるようにして、足を大きく広げられる。
ガラスのドアから外の光が見える、その明るさはここが2人だけの閉ざされた空間じゃないことを感じさせるのだ。
その光に向けて誇示するように、私は下着を露にする。
下着に手を入れられいっぱい可愛がってもらって、だんだんガラスの先の光の存在が気になるけど、それよりも快感が増して来てしまう。
「いってもいいですか?」
「ドアの向こうに人が来るかもしれないけど、いきたいの?」
「はい…。」
「じゃあ、いいよ。」
2回、そうやっていく。
那智さんに可愛がってもらって、幸せ、うっとりとしていると、また髪を引かれた。
唇に指。
ビンタだ。
ビンタは何度されても慣れない。
いつもいつも怖い。
まして、ホテルの密室でない場所でのそれは、身構える度合いは増しているようで、余計に怖い。
3発つづけて叩かれた。
怖いよ、那智さん。
「うわああ」
怖さを振り払うように、声を上げる。
涙がじわっと、こみ上げてくる。
怖くて泣くの?
嬉しくて泣くの?
怖いと思うことは、嘘じゃないけど、ビンタの怖さで涙が出そうになる自分を不思議に思った。
「寂しかったんだね。」
ビンタした手を首筋に回して、那智さんが言う。
じわっとこみ上げていた涙が、今度はわあと溢れ出した。
ダム決壊。
ああ、そう、私寂しかったんだ。
那智さんと連絡が取りにくくて、一生懸命静かにいい子にしていて、いじけずに苦しくならずにいられたけど、寂しかったんだ。
あとから、あとから、涙が溢れて、言葉にならない声を上げて、おかしいくらい泣きじゃくる。
寂しかったの、那智さん。
わかってくれて嬉しい。
那智さんのスーツの顔を埋めて、しゃくり上げて泣く。
何か言いたくて、顔を上げるけど、何も言えずに口をパクパクさせて泣いてるだけ。
寂しかったの、那智さん。
私、どうしちゃったんだろう。
こんなに弱くなってしまった。
那智さんに出会って、こんなに弱虫しなってしまった。
那智さんの毛布を知る前の私は、もっと強かったはずだ。
テレクラに依存して、根無し草のようにフワフワと現実感薄く生きていたころのほうが、ずっと強かった気がする。
強いというのは間違いかな、もっと泣かない、寂しいと思わない女だったはずだ。
那智さんに出会って、私は現実を生きていると実感できるようになった。
愛されているという安心が私の土台をしっかりと安定させてくれている。
だから、あのころよりもしっかりと立っているはずなんだ。
それなのに、あのころよりも、いっぱい泣いていっぱい寂しいと感じてしまうようになってしまった。
たかだか数日間、連絡が取りにくい(取れないじゃなくて、取りにくいってだけよ!!)だけで、こんなにすぐ泣いてしまうなんて。
どうしちゃったんだろう、私。
那智さんの毛布に包まれて、しっかりと生きて、どんどん弱虫になってる。
このふたつの相反する感情を持って、とっても幸せになってる。
ビンタなんかして、寂しいとわかってくれて、泣かせてくれて、ずるいよ那智さん、どんどんあなたから離れられなくなってしまう。
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