「多分…」
独特な幸福感
めずらしく遅い時間にメールが届く。
「まだ事務所。アルプスの少女ハイジにはまってた。」
あらら、こんな時間までハイジ観てたんですか!?
なんかありますよね、パソコンで無料でそういうの観られるやつ。
那智さんあれを時々利用するみたいで、私が事務所に行って、仕事が立て込んでるときとかおとなしくさせる手段として「未来少年コナン」を観せられたりしてます。
それで「ハイジ」だったわけです。
来るはずないと思っていたところにメールが来た嬉しさと「ハイジ」ってことが相まって、ちょっと揶揄してしまう。
「那智さん、ハイジ好きなんですか!?」
返って来た答え。
「りん子よりも好き!!」
ここで私はつまずく…。あれ?ほんの少し心がささくれ立ったみたいだけど、深夜のメールのやり取りだからと冗談で返す。
「那智さんのロリコン〜。」
「断じてそれはない。背景や人物構成の描き方、ストーリーが好きなだけ。」
真剣に返されて、取り残されてしまったみたいな感じ。
どんどんささくれが悪化していく。
「まだ観ている最中ですよね?二番目はおとなしく引き下がります。おやすみなさい。」
これだ、もうダメ。
まったく冗談だってわかっていても、「りん子よりも好き」という比較が悲しくなってしまう。
翌朝、朝の電話タイムでそれを伝える。
「那智さん、わかりました。私比べられるのが嫌なんです。」
「はあ?なんのこと?」
「昨日、那智さん、私よりハイジが好きって言いました。」
「冗談に決まってるだろ!?」
「はい、冗談だってわかってても流せないのです。比べられると悲しくなっちゃう。」
「くだらない(笑)、実在しないものなんだよ!!」
ああ、ばかみたい、こんなことで涙がツーッと流れる。
わかってるけど、消化できないよ〜というようなことをしばらく訴えて、立ち直ろうとジタバタ^^;
「でも、ハイジは女の子です。これが『りん子より明太子が好き』って言われたら大丈夫かもしれないけど。」
「明太子なら、大丈夫なんだ?(笑)」
「……多分……。」
「それでも多分!?(笑)」
さすがに自分でもバカみたいに思えてきて、この辺りから泣き笑い状態。
バカらしいついでにお願いする。
「那智さん、ハイジよりりん子が好きだって言ってください。」
「(しょーがねーなー)はいはい、ハイジよりりん子が好きだよ。」
ああ、これで大丈夫。
悲しかったことを那智さんに伝えたから、もう大丈夫。
冗談で比べてしまったばっかりに、4○才にして「ハイジより…」なんて言うはめになってしまった那智さんは、うっとうしい私の被害者(笑)
めずらしく遅い時間にメールが届く。
「まだ事務所。アルプスの少女ハイジにはまってた。」
あらら、こんな時間までハイジ観てたんですか!?
なんかありますよね、パソコンで無料でそういうの観られるやつ。
那智さんあれを時々利用するみたいで、私が事務所に行って、仕事が立て込んでるときとかおとなしくさせる手段として「未来少年コナン」を観せられたりしてます。
それで「ハイジ」だったわけです。
来るはずないと思っていたところにメールが来た嬉しさと「ハイジ」ってことが相まって、ちょっと揶揄してしまう。
「那智さん、ハイジ好きなんですか!?」
返って来た答え。
「りん子よりも好き!!」
ここで私はつまずく…。あれ?ほんの少し心がささくれ立ったみたいだけど、深夜のメールのやり取りだからと冗談で返す。
「那智さんのロリコン〜。」
「断じてそれはない。背景や人物構成の描き方、ストーリーが好きなだけ。」
真剣に返されて、取り残されてしまったみたいな感じ。
どんどんささくれが悪化していく。
「まだ観ている最中ですよね?二番目はおとなしく引き下がります。おやすみなさい。」
これだ、もうダメ。
まったく冗談だってわかっていても、「りん子よりも好き」という比較が悲しくなってしまう。
翌朝、朝の電話タイムでそれを伝える。
「那智さん、わかりました。私比べられるのが嫌なんです。」
「はあ?なんのこと?」
「昨日、那智さん、私よりハイジが好きって言いました。」
「冗談に決まってるだろ!?」
「はい、冗談だってわかってても流せないのです。比べられると悲しくなっちゃう。」
「くだらない(笑)、実在しないものなんだよ!!」
ああ、ばかみたい、こんなことで涙がツーッと流れる。
わかってるけど、消化できないよ〜というようなことをしばらく訴えて、立ち直ろうとジタバタ^^;
「でも、ハイジは女の子です。これが『りん子より明太子が好き』って言われたら大丈夫かもしれないけど。」
「明太子なら、大丈夫なんだ?(笑)」
「……多分……。」
「それでも多分!?(笑)」
さすがに自分でもバカみたいに思えてきて、この辺りから泣き笑い状態。
バカらしいついでにお願いする。
「那智さん、ハイジよりりん子が好きだって言ってください。」
「(しょーがねーなー)はいはい、ハイジよりりん子が好きだよ。」
ああ、これで大丈夫。
悲しかったことを那智さんに伝えたから、もう大丈夫。
冗談で比べてしまったばっかりに、4○才にして「ハイジより…」なんて言うはめになってしまった那智さんは、うっとうしい私の被害者(笑)