スイートスイートルーム5
独特な幸福感
赤ワインとサービスのフルーツの盛り合わせで飲みなおす。
他愛ない話から『普通のひとで愛し合おう』の総括のような話。
想像していたゴールは『エラかったね』だったのだけど、蓋を開けてみたら『記憶の共有』だったから、トーンは甘えモードというよりは真剣で穏やかなものだった。
でも、まだ那智さんも完全大丈夫ってわけでもないから、あまりあれこれ記憶を掘り返すことはしなかった。
あれを読んで何かコロッと変わるかといえば、そういうものではないことをお互い理解していることを確認するような感じだった。
ただ、わたしはあのエントリーたちを那智さんに読んでもらうことで『気が済む』と思っている。
言葉が適切か自信ないけど、『気が済む』と。
だから、読んでコロッと変わることはないかもしれないけど、わたしは『気が済む』ので、おそらくわたしの心は変わる気がしていた。
そんな話をした。
そうこうしているうちに頼んでいたマッサージが来た。
那智さんとマッサージ師がベッドルームに。
ひとり広い空間でアルコールをいただく。
那智さん、こういうマッサージを受けるとだいたい寝ちゃうんだよね(笑)
30分コースだから、それほど長い時間じゃないけれど、もしかしたら、このまま寝ちゃうかもしれない。
ひとつだけ、この夜に甘えたいなと思っていたことがあったのだけど、寝ちゃったら、それはそれ、別の機会にしようと成り行き任せを決める。
30分はサクッとすぎた。
「ああ、気持ち良かった~」とマッサージ師を送りリビングに戻ってきた。
いや~、上手な人だったよ
30分で目一杯詰め込んでくれた
と満足そう。
目一杯詰め込んでくれたから仰向けとかうつ伏せとか忙しくて寝る間がなかった(笑)
と。
寝る間かなかったけど満足したみたいで、わたしも嬉しい。
寝ないでくれたから、さらに嬉しい^^
さて、間もなく日付が変わる。
那智さんが寝てしまう前にひとつだけ甘えたいことをお願いしよう。
『エラかったね』と褒めてもらうことはゴールではなかった。
苦労をかけたと思っている当事者が褒めるって難しいのもわかっているから、戯言としても褒めてもらうことはしないでおこうと思っている。
だけど、ひとつだけ、これは褒めてもらいたいと思うことがあった。
それはお嬢さんのことだ。
一連のことのどれも全部、大好きな人を支えるというごく当たり前のことをしたまでなんだけど、このことだけは『褒めてほしい』(笑)
あの時、アルコールは妥協してもお嬢さんのことだけは絶対妥協してはいけないと踏ん張った。
お嬢さんの結婚式を欠席なんてさせてはいけないと。
そのために和解する機会を作り、(ある程度)成功させるために。
それは、この先何十年も続くことだから。
いま、お嬢さんに度々呼ばれて可愛いお孫さんにほっぺに5回もチューされちゃう幸福の一部はわたしが踏ん張ったからだと自負している。
ここはね、褒めてもらってもいいんじゃないかと思ったわけ(笑)
なので、そろそろ那智さん寝るかな~と感じたタイミングで
那智さん、ひとつだけ『褒めて』ほしいことがあるんです
お嬢さんのこと
と切り出して、那智さんのお腹に顔を埋めてたくさんたくさん頭を撫でてもらった。
はあ、満足。
那智さんは一足先にベッドルームへ、おやすみなさい。
マッサージの人のおかげで寝ないで済んだ部分もあるけど、多分、那智さん、もう少しわたしに付き合おうと思ってくれたんだと思う。
で、憧れのスイートルームを満喫させてくれようという思いもあって先に寝ることに決めていたのだとも思う。
どっちの優しさも嬉しい。
ひとりのスイートルーム。
もう落ち着かない(笑)
照明をあれこれいじりベストのライティングを模索して。
ベランダに出てみたり。
ソファでくつろぐ。
いやいやダイニングも楽しまなければと移動。
このダイニングチェアも座り心地いいよね。
ああ、でもやっぱりソファか、とリビングに。
隅から隅まで満喫しようと、うろうろ(笑)
しばらくうろうろしたら気が済んだので、ソファで飲みなおす。
残ったワインとフルーツ。
小さな音量で音楽を流し、写真を撮ったりぼんやりしたり。
思う存分堪能して那智さんの寝息のする安心のベッドルームへ行くのだった。
赤ワインとサービスのフルーツの盛り合わせで飲みなおす。
他愛ない話から『普通のひとで愛し合おう』の総括のような話。
想像していたゴールは『エラかったね』だったのだけど、蓋を開けてみたら『記憶の共有』だったから、トーンは甘えモードというよりは真剣で穏やかなものだった。
でも、まだ那智さんも完全大丈夫ってわけでもないから、あまりあれこれ記憶を掘り返すことはしなかった。
あれを読んで何かコロッと変わるかといえば、そういうものではないことをお互い理解していることを確認するような感じだった。
ただ、わたしはあのエントリーたちを那智さんに読んでもらうことで『気が済む』と思っている。
言葉が適切か自信ないけど、『気が済む』と。
だから、読んでコロッと変わることはないかもしれないけど、わたしは『気が済む』ので、おそらくわたしの心は変わる気がしていた。
そんな話をした。
そうこうしているうちに頼んでいたマッサージが来た。
那智さんとマッサージ師がベッドルームに。
ひとり広い空間でアルコールをいただく。
那智さん、こういうマッサージを受けるとだいたい寝ちゃうんだよね(笑)
30分コースだから、それほど長い時間じゃないけれど、もしかしたら、このまま寝ちゃうかもしれない。
ひとつだけ、この夜に甘えたいなと思っていたことがあったのだけど、寝ちゃったら、それはそれ、別の機会にしようと成り行き任せを決める。
30分はサクッとすぎた。
「ああ、気持ち良かった~」とマッサージ師を送りリビングに戻ってきた。
いや~、上手な人だったよ
30分で目一杯詰め込んでくれた
と満足そう。
目一杯詰め込んでくれたから仰向けとかうつ伏せとか忙しくて寝る間がなかった(笑)
と。
寝る間かなかったけど満足したみたいで、わたしも嬉しい。
寝ないでくれたから、さらに嬉しい^^
さて、間もなく日付が変わる。
那智さんが寝てしまう前にひとつだけ甘えたいことをお願いしよう。
『エラかったね』と褒めてもらうことはゴールではなかった。
苦労をかけたと思っている当事者が褒めるって難しいのもわかっているから、戯言としても褒めてもらうことはしないでおこうと思っている。
だけど、ひとつだけ、これは褒めてもらいたいと思うことがあった。
それはお嬢さんのことだ。
一連のことのどれも全部、大好きな人を支えるというごく当たり前のことをしたまでなんだけど、このことだけは『褒めてほしい』(笑)
あの時、アルコールは妥協してもお嬢さんのことだけは絶対妥協してはいけないと踏ん張った。
お嬢さんの結婚式を欠席なんてさせてはいけないと。
そのために和解する機会を作り、(ある程度)成功させるために。
それは、この先何十年も続くことだから。
いま、お嬢さんに度々呼ばれて可愛いお孫さんにほっぺに5回もチューされちゃう幸福の一部はわたしが踏ん張ったからだと自負している。
ここはね、褒めてもらってもいいんじゃないかと思ったわけ(笑)
なので、そろそろ那智さん寝るかな~と感じたタイミングで
那智さん、ひとつだけ『褒めて』ほしいことがあるんです
お嬢さんのこと
と切り出して、那智さんのお腹に顔を埋めてたくさんたくさん頭を撫でてもらった。
はあ、満足。
那智さんは一足先にベッドルームへ、おやすみなさい。
マッサージの人のおかげで寝ないで済んだ部分もあるけど、多分、那智さん、もう少しわたしに付き合おうと思ってくれたんだと思う。
で、憧れのスイートルームを満喫させてくれようという思いもあって先に寝ることに決めていたのだとも思う。
どっちの優しさも嬉しい。
ひとりのスイートルーム。
もう落ち着かない(笑)
照明をあれこれいじりベストのライティングを模索して。
ベランダに出てみたり。
ソファでくつろぐ。
いやいやダイニングも楽しまなければと移動。
このダイニングチェアも座り心地いいよね。
ああ、でもやっぱりソファか、とリビングに。
隅から隅まで満喫しようと、うろうろ(笑)
しばらくうろうろしたら気が済んだので、ソファで飲みなおす。
残ったワインとフルーツ。
小さな音量で音楽を流し、写真を撮ったりぼんやりしたり。
思う存分堪能して那智さんの寝息のする安心のベッドルームへ行くのだった。