普通のひとで愛し合おう5
那智さんに「ひとつひとつのエントリーが短くない?(笑)」と突っ込まれました(笑)
すみません^^;
引っ張ってるつもりはないのだけど(いや、あるか!?)区切りを考えるとこうなってしまうのです。
長いのも短いのもあるけど、お付き合いくださいませ。
それと、重々しい感じで自らハードル上げてる感はありますが、読み物もひとつとして楽しんでくださいね!!
とリアルタイムのつぶやきを載せて、続きをどうぞ!!
那智さんが個人の仕事で使っている居住スペース付き事務所。
すでに家を出ているので、数日前から寝泊まりしているそこにわたしも朝イチからお邪魔する。
前日の夜から探し始めているので、ふたりして作業をすればサクッと見つかるだろうとタカを括っていた。
ところが、探せど探せど、それらしきものは見つからない。
山のような書類を1枚1枚めくり、引き出しをすべて出し、那智さんが見たものをわたしが見直すと二重のチェックをしてもない。
前夜から探していた那智さんは精神的にも追いつめられているようだった。
わたしは自分のために探していた、ぜったい見つけたかった。
那智さんがわたしに対して負い目を感じてほしくなかった。
わたしが那智さんを責めたくなかった。
見つけられないとごく自然に上下でいられる関係が崩れてしまいそうで、怖かった。
那智さん、わたし、あなたを責めたくない
見つけられないと関係が変わってしまいそうで、イヤだ
そうだね
涙がポロポロこぼれる。
ふと、ああ、一生懸命探しているけど、一生懸命ブレーキを踏んでいるんだと気づく。
関係性を崩しかねない一大事から目を逸らしたいのか、『あなたでなければ』と思いたいのか、もしかしたら、那智さんへの同情心かもしれない。
そして、わたしは好きな男に甘い女のようだ。
那智さんを許してしまいたくなっていく、そして、どんどん欲情してきていくのだ。
こんな一大事に欲情し、愛しいあまり許してしまいそうな自分にブレーキを踏むように必死に探した。
別の事務所利用者の知人が訪れると、まるで大掃除をしているように笑顔で対応しながら、数時間、見つけられない。
きっとわたしが『おしまい』を提案しない限りおしまいにはならないだろう。
疲弊したもの同士傷を舐め合いたい衝動に駆られる。
ねえ、那智さん、今日はおしまいにしませんか?
また来週以降、見つかるまで探しましょう
那智さん、わたしのことを抱いてくださいませんか
精神的に追い詰められた様子の那智さんは深いため息をつく。
管理に甘い男と、男に甘い女の組み合わせですね(笑)
そういって笑い合う。
これが正しいか、わからない。
だけど、わたしたちは互いを『許し合える』。
許し合うために自分を律し、相手を支える。
那智さんがわたしにしてきてくれたことを、このときのわたしは無意識に行っていたように思う。
11月も後半で、年末から年始にかけての大きなイベントや雑務が山積している那智さんだったので、それらをこなしながら空いている時間で探し続けてもらって、お休みに日には一緒に探すことにして、その日は終わった。
<関連エントリー>
この日入ったホテル
刻印
すみません^^;
引っ張ってるつもりはないのだけど(いや、あるか!?)区切りを考えるとこうなってしまうのです。
長いのも短いのもあるけど、お付き合いくださいませ。
それと、重々しい感じで自らハードル上げてる感はありますが、読み物もひとつとして楽しんでくださいね!!
とリアルタイムのつぶやきを載せて、続きをどうぞ!!
那智さんが個人の仕事で使っている居住スペース付き事務所。
すでに家を出ているので、数日前から寝泊まりしているそこにわたしも朝イチからお邪魔する。
前日の夜から探し始めているので、ふたりして作業をすればサクッと見つかるだろうとタカを括っていた。
ところが、探せど探せど、それらしきものは見つからない。
山のような書類を1枚1枚めくり、引き出しをすべて出し、那智さんが見たものをわたしが見直すと二重のチェックをしてもない。
前夜から探していた那智さんは精神的にも追いつめられているようだった。
わたしは自分のために探していた、ぜったい見つけたかった。
那智さんがわたしに対して負い目を感じてほしくなかった。
わたしが那智さんを責めたくなかった。
見つけられないとごく自然に上下でいられる関係が崩れてしまいそうで、怖かった。
那智さん、わたし、あなたを責めたくない
見つけられないと関係が変わってしまいそうで、イヤだ
そうだね
涙がポロポロこぼれる。
ふと、ああ、一生懸命探しているけど、一生懸命ブレーキを踏んでいるんだと気づく。
関係性を崩しかねない一大事から目を逸らしたいのか、『あなたでなければ』と思いたいのか、もしかしたら、那智さんへの同情心かもしれない。
そして、わたしは好きな男に甘い女のようだ。
那智さんを許してしまいたくなっていく、そして、どんどん欲情してきていくのだ。
こんな一大事に欲情し、愛しいあまり許してしまいそうな自分にブレーキを踏むように必死に探した。
別の事務所利用者の知人が訪れると、まるで大掃除をしているように笑顔で対応しながら、数時間、見つけられない。
きっとわたしが『おしまい』を提案しない限りおしまいにはならないだろう。
疲弊したもの同士傷を舐め合いたい衝動に駆られる。
ねえ、那智さん、今日はおしまいにしませんか?
また来週以降、見つかるまで探しましょう
那智さん、わたしのことを抱いてくださいませんか
精神的に追い詰められた様子の那智さんは深いため息をつく。
管理に甘い男と、男に甘い女の組み合わせですね(笑)
そういって笑い合う。
これが正しいか、わからない。
だけど、わたしたちは互いを『許し合える』。
許し合うために自分を律し、相手を支える。
那智さんがわたしにしてきてくれたことを、このときのわたしは無意識に行っていたように思う。
11月も後半で、年末から年始にかけての大きなイベントや雑務が山積している那智さんだったので、それらをこなしながら空いている時間で探し続けてもらって、お休みに日には一緒に探すことにして、その日は終わった。
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この日入ったホテル
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