不完全燃焼
独特な幸福感
那智さんは特別用事がない限り、朝電話をくれる。
ほとんど一言程度なのだが、私の生活の「スイッチオン!!」になる。
デートの日にも同じようにしてくれる。
これは、「変更ない?」という意味もある。
その日も、デートの前連絡、「変更ない?」と言いながら他愛ない会話をする。
「ああ、ちくしょ〜」
なんだか悔しがっている。
どうやら、ヤフーオークションで競り負けたらしい。
「りん子にプレゼントしようとしたんだけど、ちくしょ〜」
¥48、000(傷物)の物を¥2,000で入札したのだけど、¥2、220で落札されてしまったのだそうだ。
私はもう、その品物が何か知りたくてたまらない。
「ちくしょ〜」と話題に出したということは、これで楽しんでいいよというサインだ。
本当に内緒にしておいた方が、私のためだと思ったらそんなリアクションはしない人。
だけど、質問が面白くなければ、もちろん答えてくれない。
「何ですか?」なんて邪道だ。
ただ、朝の忙しい時間で、質問を画策することはできず、不完全燃焼のまま電話を切る。
なんとなく、その不完全燃焼を抱えたまま、ホテルでもぎこちない私。
正直に話すと「俺が話題に出したんから、遊んでいいんだよ♪朝が忙しいなら今質問しなよ。」と、いつものお遊びが始まった。
「当たったら、当たりって言ってくれますか?」
「三回までなら、いいよ」
そこから、私の質問攻撃が始まる。
チャンスは三回、それまでに有効な質問を投げかけて、答えを導きだすんだ。
「それは、身につける物ですか?」
「そうだね。」
「それは、一般的に外で身につける物ですか?それとも部屋の中?」
「どちらでも」
「外で見せても支障のない物ですか?」
「部屋の中なら全部見せられるけど、外なら一部だけなら見せられるかな。」
「いままで話題に出たことはありますか?それは、どちらから話題に出しましたか?」
「ずいぶん前に、俺から。」
「それは、ホテルの部屋では見せられるなら、ホテルの通路では?」
「見せられないことはないけど、ちょっと厳しいかな。」
「SM的な物?
「そうとも言える」
「デパートには売っていますか?」
「売ってる。」
「イトーヨーカドーでは?」
「う〜ん、売ってる。」
「セブンイレブンでは?」
「売ってない。」
「一般的に女性のプレゼントとして、通用しますか?」
「プレゼントできなくはないけど、あまりしないかな。」
ホテルの中だけで見せられて、外では一部だけ、SM的で、でも、デパートで売っている物。
「ガーターベルトですか?」
「ブブー!!」
外ではストッキングの部分だけ見せるという意味で、これって思ったけど一回目の回答はハズレでした。
実際は、これの三倍くらいの質問をしています。
ホテルに入って、コーヒーを飲みながらこんなやり取り、ちっとも性的な空気なし。
ここで、私がおしっこしたくなって、それをきっかけにあれこれ始まり一時中断。
いろんなことが終わって、マッサージタイム。
続きの質問にも取りかかる。
質問を考えて、想像することで精一杯で、マッサージも疎かになってしまうけど、クスクスと笑いながら遊ぶこんなくだらない時間も楽しい。
「色は?」
「ピンク」
「それを一般女性が出勤時に着ることはありますか?」
「かなり限定すれば、ある。」
「那智さんがそれを着た私を見て、どう思いますか?」
「いいねえ」
「私はそれを着たいと思いますか?」
「りん子は、思っていないかもしれない。」
那智さんが「いいねえ」と思って私があんまり好きじゃない物、限定で出勤できる(一部だけ見せる?)物。
「ネグリジェとかナイトウエアですか?(遅刻しそう!!ネグリジェにコート羽織って、、なんて)」
「ブブー!!!」
ここに至るまでに、更に三倍くらいの質問はしている。
最後のチャンスだ。
慎重に考えよう。
「それを職業として着ている人はいますか?」
「いるけど、これも限定されてる。」
「一般的な通販カタログには載っていますか?」
「う〜ん、見たことないな〜。」
このあたりで、コスプレ(警察官とか、ウエイトレスとか)または民族衣装(チャイナドレスやアオザイ)くらいしか頭に浮かんでこなくなってしまった。
でも、私はコスプレもチャイナドレスも嫌いじゃない♪
行き詰まってしまったが、次の質問が起死回生となった。
「どの年齢層がユーザーに多いですか?」
「いい質問だね〜年配女性。」
んんん?もしかして!?
「それは、私でも着る技術はありますか?」
「それくらいなら着られるだろう。」
「ということは着られない部分もある?」
「そうだね。」
この間ににも、「奥さんは持っているか?」とか「どの時間帯で着ることが多いか?」とか、トータルで一時間半はこの応酬。
さあ、何だかわかりましたか?
答えは、次回!!
なんてことはいたしません。
こんなくだらないお話しに最後までお付き合いくださったのだから、そんなことはいたしません。
答えは「長襦袢」でした。
長襦袢姿でこ拘束なんてことを、那智さんは楽しみたかったらしい。
「お殿様、おやめください。」の世界か!?
おわかりになりましたか?
たしかにSM的に使うこともできるし、デパートにはあってセブンイレブンや通販では見かけない、着物じゃないからお外では一部だけだ。
そして、私は背が高くて怒り肩だから、着物関係は苦手意識がある。
年始の出勤に限定で、使用する場合もある。
いろんな意味ですっきりのデートの出来事でした。
あんまりくだらないから、読んでる人がすっきりしませんね♪
不完全燃焼は、読んでくださった方にバトンタッチです♪
那智さんは特別用事がない限り、朝電話をくれる。
ほとんど一言程度なのだが、私の生活の「スイッチオン!!」になる。
デートの日にも同じようにしてくれる。
これは、「変更ない?」という意味もある。
その日も、デートの前連絡、「変更ない?」と言いながら他愛ない会話をする。
「ああ、ちくしょ〜」
なんだか悔しがっている。
どうやら、ヤフーオークションで競り負けたらしい。
「りん子にプレゼントしようとしたんだけど、ちくしょ〜」
¥48、000(傷物)の物を¥2,000で入札したのだけど、¥2、220で落札されてしまったのだそうだ。
私はもう、その品物が何か知りたくてたまらない。
「ちくしょ〜」と話題に出したということは、これで楽しんでいいよというサインだ。
本当に内緒にしておいた方が、私のためだと思ったらそんなリアクションはしない人。
だけど、質問が面白くなければ、もちろん答えてくれない。
「何ですか?」なんて邪道だ。
ただ、朝の忙しい時間で、質問を画策することはできず、不完全燃焼のまま電話を切る。
なんとなく、その不完全燃焼を抱えたまま、ホテルでもぎこちない私。
正直に話すと「俺が話題に出したんから、遊んでいいんだよ♪朝が忙しいなら今質問しなよ。」と、いつものお遊びが始まった。
「当たったら、当たりって言ってくれますか?」
「三回までなら、いいよ」
そこから、私の質問攻撃が始まる。
チャンスは三回、それまでに有効な質問を投げかけて、答えを導きだすんだ。
「それは、身につける物ですか?」
「そうだね。」
「それは、一般的に外で身につける物ですか?それとも部屋の中?」
「どちらでも」
「外で見せても支障のない物ですか?」
「部屋の中なら全部見せられるけど、外なら一部だけなら見せられるかな。」
「いままで話題に出たことはありますか?それは、どちらから話題に出しましたか?」
「ずいぶん前に、俺から。」
「それは、ホテルの部屋では見せられるなら、ホテルの通路では?」
「見せられないことはないけど、ちょっと厳しいかな。」
「SM的な物?
「そうとも言える」
「デパートには売っていますか?」
「売ってる。」
「イトーヨーカドーでは?」
「う〜ん、売ってる。」
「セブンイレブンでは?」
「売ってない。」
「一般的に女性のプレゼントとして、通用しますか?」
「プレゼントできなくはないけど、あまりしないかな。」
ホテルの中だけで見せられて、外では一部だけ、SM的で、でも、デパートで売っている物。
「ガーターベルトですか?」
「ブブー!!」
外ではストッキングの部分だけ見せるという意味で、これって思ったけど一回目の回答はハズレでした。
実際は、これの三倍くらいの質問をしています。
ホテルに入って、コーヒーを飲みながらこんなやり取り、ちっとも性的な空気なし。
ここで、私がおしっこしたくなって、それをきっかけにあれこれ始まり一時中断。
いろんなことが終わって、マッサージタイム。
続きの質問にも取りかかる。
質問を考えて、想像することで精一杯で、マッサージも疎かになってしまうけど、クスクスと笑いながら遊ぶこんなくだらない時間も楽しい。
「色は?」
「ピンク」
「それを一般女性が出勤時に着ることはありますか?」
「かなり限定すれば、ある。」
「那智さんがそれを着た私を見て、どう思いますか?」
「いいねえ」
「私はそれを着たいと思いますか?」
「りん子は、思っていないかもしれない。」
那智さんが「いいねえ」と思って私があんまり好きじゃない物、限定で出勤できる(一部だけ見せる?)物。
「ネグリジェとかナイトウエアですか?(遅刻しそう!!ネグリジェにコート羽織って、、なんて)」
「ブブー!!!」
ここに至るまでに、更に三倍くらいの質問はしている。
最後のチャンスだ。
慎重に考えよう。
「それを職業として着ている人はいますか?」
「いるけど、これも限定されてる。」
「一般的な通販カタログには載っていますか?」
「う〜ん、見たことないな〜。」
このあたりで、コスプレ(警察官とか、ウエイトレスとか)または民族衣装(チャイナドレスやアオザイ)くらいしか頭に浮かんでこなくなってしまった。
でも、私はコスプレもチャイナドレスも嫌いじゃない♪
行き詰まってしまったが、次の質問が起死回生となった。
「どの年齢層がユーザーに多いですか?」
「いい質問だね〜年配女性。」
んんん?もしかして!?
「それは、私でも着る技術はありますか?」
「それくらいなら着られるだろう。」
「ということは着られない部分もある?」
「そうだね。」
この間ににも、「奥さんは持っているか?」とか「どの時間帯で着ることが多いか?」とか、トータルで一時間半はこの応酬。
さあ、何だかわかりましたか?
答えは、次回!!
なんてことはいたしません。
こんなくだらないお話しに最後までお付き合いくださったのだから、そんなことはいたしません。
答えは「長襦袢」でした。
長襦袢姿でこ拘束なんてことを、那智さんは楽しみたかったらしい。
「お殿様、おやめください。」の世界か!?
おわかりになりましたか?
たしかにSM的に使うこともできるし、デパートにはあってセブンイレブンや通販では見かけない、着物じゃないからお外では一部だけだ。
そして、私は背が高くて怒り肩だから、着物関係は苦手意識がある。
年始の出勤に限定で、使用する場合もある。
いろんな意味ですっきりのデートの出来事でした。
あんまりくだらないから、読んでる人がすっきりしませんね♪
不完全燃焼は、読んでくださった方にバトンタッチです♪