りん子的披露宴事情
独り言
先日、わりと急な仕事が入った。
通常は3ヶ月程前から発注があるのだけど、一ヶ月前で打ち合わせ指定も披露宴一週間前とかなりギリギリのスケジュールだった。
披露宴会場はそのホテルの中の一番小規模な会場。
MAX50名だけど、それだとかなりタイトでせいぜい30〜40名が妥当なところ。
親族だけとか、親族と友人すこしとか、本当にごく親しい人を中心とした披露宴をする会場だ。
たまたまこの披露宴の前、同じ会場で一本入っていたので結果的にダブルになった。
一本目も親族と友人少しで、急遽の2本目は親族だけの披露宴だったのだけど、わたしはわりとこういう少人数披露宴の指名が多いような気がしている。
たぶん『そういう雰囲気』なのかな〜と漠然と思っていた。
逆にね、同じ事務所のノリの良さげな男性司会者は大きなしかも派手めの会場が多かったりするので、案外お客様の目は正しいのかもしれない。
その男性司会者と同席するときは、いつも「◯◯さん、A会場(派手め)でしょ、わたしこじんまり向きだからB(小規模)ですよ」なんて分析結果を話したりして、そんな彼からは「B(小規模)ist」という称号を与えられている^^
打ち合わせのときは最初に担当者と軽く打ち合わせをしてお客様へ案内してもらうのだけど、その急遽のお客様のときになるほどな〜という「小規模ist」な理由を教えてもらった。
司会者は宣材DVDから選んでもらうのだけど、その担当者曰く
りん子さんのは「ご両家の皆さま、この度は誠におめでとうございます!」みたいなのじゃないでしょ(笑)
ということだ。
もともと『それっぽく』するのが苦手だったせいもあって宣材の撮影のときもわりと普通の人っぽくしていたのだけど、というかそれしかできなかったのだけど、いかにも◯家・△家ご結婚披露宴!!という感じではないのだろう。
好みはいろいろだけど、まあ、小規模で親族だけなんて披露宴を選ぶ人は基本『それっぽい』のは選ばないのだろうね。
その急遽のお客様もはじめは司会者なしのお食事会の豪華版くらいを想定していたらしい(ケーキ入刀もお色直しもなし)ので、わたしに白羽の矢が立ったというわけです。
『限りなく素人に近い雰囲気』は健在(笑)
いい雰囲気を作って祝福です^^
さて、そんな小規模istで、それも中大会場もそれなりにこなしたわたしもおかげさまで(推定)350組!!
今日はこの10年を司会者ならではの視点で。
まずね、わたしの経験から言わせていただくと披露宴でゲストの満足度が高いと感じるのは、ある程度歓談の時間がある披露宴なのです。
わりと、皆さん「常になにかやっていないと間が持たない?」という強迫観念をお持ちですが、意外と何もない時間があると一緒に写真を取ったり、直接「おめでとう」が言えたりするのでゲストの満足する雰囲気を感じることができます。
もちろん、余興やイベント盛りだくさんも盛り上がるけど、「あ〜、新婦と写真撮れなかった〜」という残念な空気もちょっと感じられたりします。
だから、「もともと詰め込む必要ないですよ〜」とアドバイスしてきたのだけど(これをいうと、けっこうホッとしてもらえるのだ^^)、歓談中心、コミュニケーション重視の披露宴は年々増えているように感じます。
那智さんは、そういうときこそ熱い友情でなにかするだろ!?と納得してくれないのだけど(笑)
そりゃあ、友達がひと肌脱いでくれることはありがたいし、盛り上がるのだけど、昔より新郎新婦の「ゲストに負担かけたくない」という思いと、ゲストのコミュニケーション取りたいという気持ちがハッキリしてきているのかなと思います^^
あと、これも時代なのかなと思うけど、二次会開催率と新婚旅行にすぐ行く率も年々減っています。
わたしが若い頃は結婚式と二次会はセットみたいなものだったし、仕事をはじめた当初も90%は二次会セットだったけど、やはり大勢で盛り上がるノリみたいなものが減っているのかもしれないですよね。
最近は4、5割がやるくらいです。
新婚旅行も、以前は海外が多かったけど、最近は行かないとか、行くつもりだけど詳細未定とか、国内なんて人も増えてます。
こう言っちゃあなんだけど、そこそこのホテルで披露宴をする人たちなので、聞いたことがある企業に勤めていたり、それなりに収入はあると思うのだけど、これも新婚旅行=海外という憧れもなくなってきたのかもしれませんね。
これも時代を感じます^^
披露宴のスタイルや結婚生活に向けての価値なども時代を反映しているし、また多様性も出てきているのかな^^
さて、10年間の変化を書いてきましたが、変わらないものもあります。
それは『プロポーズ』。
ハッキリしたプロポーズはなかったとか新婦に「そろそろ」とプレッシャーを与えられてなんていうのはそれなりにあるのだけど、基本プロポーズは男性から。
これは10年間変わりなし^^
ここはやはり時代が変わっても、なのかしらね〜^^
余談ですが、過去に女性がプロポーズしたケースが一組だけありました。
まだお仕事をはじめて、それほどキャリアを積んでいない頃だったけど、とても印象に残っている。
バイタリティ溢れる新婦と思慮深そうな新郎だった。
「あなたはわたしと結婚するべき人です、だから、わたしと結婚してください」という言葉まで憶えています。
時代によっていろいろ移り変わるものもあるけれど、変わらないものもあったりして、そういうものも見えてくるのでした^^
秋は結婚式シーズン、またいっぱい祝福しよ〜^^
<関連エントリー>
限りなく素人に近い
「等式」感想です。うーん、否定的に物事を考える自分が情けないが、若い世代では多くのことが希薄になっているのかな、満たされていてお腹一杯だから必要ないのかな。
先日、わりと急な仕事が入った。
通常は3ヶ月程前から発注があるのだけど、一ヶ月前で打ち合わせ指定も披露宴一週間前とかなりギリギリのスケジュールだった。
披露宴会場はそのホテルの中の一番小規模な会場。
MAX50名だけど、それだとかなりタイトでせいぜい30〜40名が妥当なところ。
親族だけとか、親族と友人すこしとか、本当にごく親しい人を中心とした披露宴をする会場だ。
たまたまこの披露宴の前、同じ会場で一本入っていたので結果的にダブルになった。
一本目も親族と友人少しで、急遽の2本目は親族だけの披露宴だったのだけど、わたしはわりとこういう少人数披露宴の指名が多いような気がしている。
たぶん『そういう雰囲気』なのかな〜と漠然と思っていた。
逆にね、同じ事務所のノリの良さげな男性司会者は大きなしかも派手めの会場が多かったりするので、案外お客様の目は正しいのかもしれない。
その男性司会者と同席するときは、いつも「◯◯さん、A会場(派手め)でしょ、わたしこじんまり向きだからB(小規模)ですよ」なんて分析結果を話したりして、そんな彼からは「B(小規模)ist」という称号を与えられている^^
打ち合わせのときは最初に担当者と軽く打ち合わせをしてお客様へ案内してもらうのだけど、その急遽のお客様のときになるほどな〜という「小規模ist」な理由を教えてもらった。
司会者は宣材DVDから選んでもらうのだけど、その担当者曰く
りん子さんのは「ご両家の皆さま、この度は誠におめでとうございます!」みたいなのじゃないでしょ(笑)
ということだ。
もともと『それっぽく』するのが苦手だったせいもあって宣材の撮影のときもわりと普通の人っぽくしていたのだけど、というかそれしかできなかったのだけど、いかにも◯家・△家ご結婚披露宴!!という感じではないのだろう。
好みはいろいろだけど、まあ、小規模で親族だけなんて披露宴を選ぶ人は基本『それっぽい』のは選ばないのだろうね。
その急遽のお客様もはじめは司会者なしのお食事会の豪華版くらいを想定していたらしい(ケーキ入刀もお色直しもなし)ので、わたしに白羽の矢が立ったというわけです。
『限りなく素人に近い雰囲気』は健在(笑)
いい雰囲気を作って祝福です^^
さて、そんな小規模istで、それも中大会場もそれなりにこなしたわたしもおかげさまで(推定)350組!!
今日はこの10年を司会者ならではの視点で。
まずね、わたしの経験から言わせていただくと披露宴でゲストの満足度が高いと感じるのは、ある程度歓談の時間がある披露宴なのです。
わりと、皆さん「常になにかやっていないと間が持たない?」という強迫観念をお持ちですが、意外と何もない時間があると一緒に写真を取ったり、直接「おめでとう」が言えたりするのでゲストの満足する雰囲気を感じることができます。
もちろん、余興やイベント盛りだくさんも盛り上がるけど、「あ〜、新婦と写真撮れなかった〜」という残念な空気もちょっと感じられたりします。
だから、「もともと詰め込む必要ないですよ〜」とアドバイスしてきたのだけど(これをいうと、けっこうホッとしてもらえるのだ^^)、歓談中心、コミュニケーション重視の披露宴は年々増えているように感じます。
那智さんは、そういうときこそ熱い友情でなにかするだろ!?と納得してくれないのだけど(笑)
そりゃあ、友達がひと肌脱いでくれることはありがたいし、盛り上がるのだけど、昔より新郎新婦の「ゲストに負担かけたくない」という思いと、ゲストのコミュニケーション取りたいという気持ちがハッキリしてきているのかなと思います^^
あと、これも時代なのかなと思うけど、二次会開催率と新婚旅行にすぐ行く率も年々減っています。
わたしが若い頃は結婚式と二次会はセットみたいなものだったし、仕事をはじめた当初も90%は二次会セットだったけど、やはり大勢で盛り上がるノリみたいなものが減っているのかもしれないですよね。
最近は4、5割がやるくらいです。
新婚旅行も、以前は海外が多かったけど、最近は行かないとか、行くつもりだけど詳細未定とか、国内なんて人も増えてます。
こう言っちゃあなんだけど、そこそこのホテルで披露宴をする人たちなので、聞いたことがある企業に勤めていたり、それなりに収入はあると思うのだけど、これも新婚旅行=海外という憧れもなくなってきたのかもしれませんね。
これも時代を感じます^^
披露宴のスタイルや結婚生活に向けての価値なども時代を反映しているし、また多様性も出てきているのかな^^
さて、10年間の変化を書いてきましたが、変わらないものもあります。
それは『プロポーズ』。
ハッキリしたプロポーズはなかったとか新婦に「そろそろ」とプレッシャーを与えられてなんていうのはそれなりにあるのだけど、基本プロポーズは男性から。
これは10年間変わりなし^^
ここはやはり時代が変わっても、なのかしらね〜^^
余談ですが、過去に女性がプロポーズしたケースが一組だけありました。
まだお仕事をはじめて、それほどキャリアを積んでいない頃だったけど、とても印象に残っている。
バイタリティ溢れる新婦と思慮深そうな新郎だった。
「あなたはわたしと結婚するべき人です、だから、わたしと結婚してください」という言葉まで憶えています。
時代によっていろいろ移り変わるものもあるけれど、変わらないものもあったりして、そういうものも見えてくるのでした^^
秋は結婚式シーズン、またいっぱい祝福しよ〜^^
<関連エントリー>
限りなく素人に近い
「等式」感想です。うーん、否定的に物事を考える自分が情けないが、若い世代では多くのことが希薄になっているのかな、満たされていてお腹一杯だから必要ないのかな。