ポケット
独特な幸福感
那智さんが映像を貼ってきた。
昔のポルノ映画だ。
しかも、SM物らしい。
わたしはこういうものをほとんど観たことがない。
当然、映画館に行くわけでもないし、いまどきは手っ取り早くエロ動画サイトなんていうのもあるけれど、わたしは那智さん推薦のひとつのサイトしか観ないし、それもなんていうか、抜くためだけの材料なわけで一瞬だけ観ればよくて、しかも、この推薦動画サイトはあまりSM物がなかったりするので、じつは、わたしは『ストーリーのある動くSM』というものにほとんど触れたことがないのだ。
余談ですが、団鬼六さんの小説も読んだことない。
わたしのSM情報源は極めて限られていて、かなり情報のない状態、多くは頭の中でSM欲が育っていったのだ。
2本送られてきた。
わたし映画やドラマもそうなんだけど、あまり映像物に長時間費やすのそんなに好きじゃなくて、誰かと一緒に楽しむ以外はあまりしないのだけど、この日はちょっと体調万全じゃなくて横になっている時間があったから観てみることにした。
一本目を観はじめてすぐ二本目が来て、さすがにふたつはお腹いっぱいだなと思ったから、那智さんのオススメを聞いてきたら二本目のほうだとおっしゃった。
視覚的に好み、なのだそうだ。
小一時間のポルノ映画。
かの有名な団鬼六さん原作で別ヴァージョンが最近になっても放映されていたからタイトルは知っていた。
昭和の香りがぷんぷんする画面からは、監禁や拘束やロウソク、浣腸にレズ、『SMショーに売り飛ばす』なんてシチュエーションだったり。
恥ずかしいのだけど食い入るように観てしまった。
見終わったことを知らせると那智さんはわたしの反応を聞きたがる。
文字で「欲情した?」と聞かれても、なんて打ち返していいか戸惑っていた。
たしかにM的嗜好があるのだから興奮した。
現に、とっても濡れていたし^^;
でも、そんな一直線の感情ではないから戸惑うのだ。
衝撃を受けてしまったのだ。
いや、エッチな映像は推薦サイトでいっぱい観ている(笑)
もっともっと過激な画像だって、いまどきは個人のブログでだってたくさんある。
だけど、わたしが幼い頃から時代劇やアニメや盗み見した雑誌から想像を広げた妄想の世界が(いちおう)ちゃんとしたストーリーになって目の前で繰り広げられているのだ。
見たくてしかたなかったものなのに見てしまってはいけないもののように感じられて、ザワつく心をどうお伝えしていいか、戸惑ってしまっていたのだ。
那智さんは、ふたりにとって興味深く楽しい話題になると思って送ってくれたのだどうけど、どうも良い反応を返すことができない。
感想とわたし自身の反応を聞かれているのに
那智さんは何才くらいのときに観たのですか?
思春期にこれを観たらたまりませんね!!
なんて、はぐらかす。
陵辱に拘束にロウソクなんて、もうわたしの妄想の宝庫じゃないか!!
でも、それを口にすることができない。
このザワつきはモンスターのうずきと『妄想は叶わない』という諦めの気持ちのせめぎ合いだ。
ううん、那智さんはずっとずっとわたしを可愛がってくれている。
痛いことであの世界に行くことだって、お外でおもらしやわんこのような露出願望だって、叶わないと思っていたことがたくさん叶っている。
リクエストしてやってもらってもぜんぜんよろこべないこともわかっているから、那智さんのしたいことをしたいようにしてもらうことが、那智さんの存在によって何よりの充足になっているのだ。
わたしはしたいようにしてもらうことが幸せで、だから、自分の願望というものは基本的に引き出しにしまっておくものだと思っている。
(鍵はかけない 笑 だから、那智さんとの会話によっては出すこともある^^)
何より、わたしは脅されてもいないし、監禁もされていないし、そんなことになったら願望も何も言っていられないわけで、結局、妄想なんて基本叶わないものなのだ。
それはわかっているけれど、あんなふうに妄想の世界が映像で押し寄せるとピンポイントで叶っていないことが浮き彫りになりモンスターのヤツがうずくのだ。
このうずきはないほうがラクだと押さえ込もうとしながら、ふと、わたし(側)の願望って叶いにくいものだなと、ちょっとため息が出る。
那智さん(側)の願望だって、犯罪になってしまうようなものだってあるわけで、そりゃあ叶えにくいものばかりだよね。
でも、する側なのだから、すこしでも自分の妄想に沿うような行為だって主導できる。
相手任せのされる側というのは、ある意味ギャンブルでもある。
毎度、ピッタリ痒いところに手が届くってわけでもないものね^^;
ただ、ある程度長く付き合っているとこなれてくるのは確かで、願望よりふたりで作る世界がいいと思えるようなので、日頃はほとんどそんなことは意識しないのだけどね。
モンスターのうずきを押さえ込みながら、ふと、そんなふうに思って、ちょっとため息だった。
那智さんとわたしだったら、那智さんのほうが自分の願望を叶える、近づけることがしやすいかもしれませんね
なんて、なんの脈絡もなく投げかけたりしてしまう。
まったく面倒なわたし。
那智さんは最初に送ったほうも観てほしいようだ。
視覚的にはさっきのほうが好みだけど、最初に送ったほうが、那智さんがはじめて観たSMの映画で那智さんのSM願望の象徴的な映画だったそうだ。
それをわたしが観て共有したいみたいなのだ。
でも、さっきので充分衝撃を受けモンスターがうずいているのだから、これ以上刺激したくなかったから「この先も観ないかも」なんて可愛くない言葉を打ってしまう。
観なさい(笑)
と(笑)マークで命令してくれる
でも、観たら、那智さん叶えてくれない!!って言い出すかもしれませんよ
わたしは那智さんに可愛がってもらうことが満足なのです
だから、あんまりいろいろな情報を与えられないほうが幸せなのですよ
と牽制して、しまいには
あのポルノ映画だけで衝撃を受けてしまうわたしのある意味ウブな心を、面倒ではあるけれど、褒めてくださいませんか?(笑)
なんて、絡む。
「よしよし」となだめてくれながら、「願望に火がついた?」とまた聞いてくる^^;
もう、モンスター暴れさせたくないのですよ、リクエスト聞いてもらってもうれしくないの!!
今、新鮮な気持ちで書きなさい
と命令までしてくれて、なんだか、もうどうにでもなれ!!という気持ちになってしまって、那智さんに促されるまま、映画を観て浮き彫りになった願望をどんどん羅列していった。
縛られたいし
縛られて動けなくされたいし
あんなふうに手と足をまとめて吊られたいし
女同士でセックスしたいし
ロウソクもしてほしいです。
たくさんの人が見ている前で縛られたり、恥ずかしいことされたりしたいです
映像で見たものを次々打つ。
その間「あとは?」「それで?」と相づちを打ち、まだ入るよ、まだ入るよとポケットを広げ那智さんの許容を示してくれる。
やっと吐き出し終わり「それくらいです」と打つ。
とても勇気のいることだったけど、すこしの爽快感みたいなものも感じていた。
そのわたしを那智さんは
偉いね〜
よく書いたね
と褒めてくれる。
勇気がいることだし、本当は言うつもりありませんでした
というわたしに
あれを見て、りん子が夢の世界で描いたものをみて衝撃を受けて興奮したからだよね。
でも、大丈夫だよ、落ち着くよ。
明日になれば。
明日会えれば。
翌日わたしたちは会う予定だった。
「ああいうの映像で見たの初めてだった」というわたしに会えば落ち着くと話してくれる。
そして、こんな文字が送られてきた。
俺がりん子の欲望を理解している。と3回心の中で唱えて。
深い安堵のため息。
この文字にじわっと涙が競り上がる。
ああ、そうなんだ。
わたしの欲望が叶うかどうかではないんだ、那智さんが知っていてくれている、どんな願望も許容のポケットに入れてくれている。
その安心感こそがわたしを満たしてくれるのだ。
そして、こんなことも話してくれる。
りん子の欲望はりん子だけの物ではないと理解しなさい。
わたしの欲望は『二人の物』だという。
ずっと昔から叶えたいと思っていた変態的なこと。
そう思う自分を嫌悪し、暴れるモンスターに手を焼いていた厄介な欲望。
これがわたしだけのものではなく、那智さんとふたりのものだというのだ。
ひとりでは抱えきれなかったものを一緒に持ってくれる人がいる、そして、それは同じように那智さんの欲望にもなるという事実はさらなる安心をくれる。
俺に理解してもらえることが大事で大切なのだよ。
那智さんの許容のポケットにたくさん入れた果実がポケットの中で熟して甘みを増す、それをふたりで一緒に食べる幸福を那智さんは教えてくれたのだ。
ひとしきり安堵の涙を流し、ふと聞いてみる
そしたら、那智さんの欲望は誰のもの?
そのお返事はとても那智さんらしいものだった。
二人の物にしたい。
『あなたのもの』と同じだ。
那智さんは『俺の物』というのは、わたし側から『あなたのもの』と思わないと成立しないと思っている。
それと同じことだ。
那智さんの欲望は、ふたりのもの。
そうなれているだろうか、立ち止まり考える。
ああ、もう、とっくの昔からそうといえるのではないか。
わたしは、那智さんのしたいようにしてもらうことで自分の欲望を満たしている。
それは言葉を変えれば、那智さんの欲望がわたしの欲望でもある、ゆえに、那智さんの欲望はふたりのもの、だ。
だから、あらためてお伝えする。
わたしは那智さんのしたいようにしていただきたい、だから、那智さんの欲望はふたりのものです!!
これは人にはいえないな。
叶うことはないだろう。
ひっそりと押さえ込んでいた欲望たちは共有してくれる那智さんに『知ってもらう』ことで安心できて、那智さんのポケットで熟成されて、やがてふたりの欲望になって那智さんのタイミングで食べさせてもらうのだ。
那智さんの欲望はふたりのもの。
わたしの欲望は二人の物。
観ないほうがいいと思っていたもう1本の映画を、その夜全部観た。
思春期の頃、はじめてこれを観た那智少年はわたしがSMを意識したときと同じように『叶うはずない』という途方に暮れただろうか。
那智少年の手を少女のわたしが両手で握りしめているような気持ちだ。
那智さんに寄り添い、那智さんの欲望に自分を重ねてふたりのものにして、明日きちんと欲情して会いに行こうと思うのだった。
「等式」感想です。「きちんと欲情する」って何か立派な感じがするね。そうなってくれないと寂しいしね。(笑)
那智さんが映像を貼ってきた。
昔のポルノ映画だ。
しかも、SM物らしい。
わたしはこういうものをほとんど観たことがない。
当然、映画館に行くわけでもないし、いまどきは手っ取り早くエロ動画サイトなんていうのもあるけれど、わたしは那智さん推薦のひとつのサイトしか観ないし、それもなんていうか、抜くためだけの材料なわけで一瞬だけ観ればよくて、しかも、この推薦動画サイトはあまりSM物がなかったりするので、じつは、わたしは『ストーリーのある動くSM』というものにほとんど触れたことがないのだ。
余談ですが、団鬼六さんの小説も読んだことない。
わたしのSM情報源は極めて限られていて、かなり情報のない状態、多くは頭の中でSM欲が育っていったのだ。
2本送られてきた。
わたし映画やドラマもそうなんだけど、あまり映像物に長時間費やすのそんなに好きじゃなくて、誰かと一緒に楽しむ以外はあまりしないのだけど、この日はちょっと体調万全じゃなくて横になっている時間があったから観てみることにした。
一本目を観はじめてすぐ二本目が来て、さすがにふたつはお腹いっぱいだなと思ったから、那智さんのオススメを聞いてきたら二本目のほうだとおっしゃった。
視覚的に好み、なのだそうだ。
小一時間のポルノ映画。
かの有名な団鬼六さん原作で別ヴァージョンが最近になっても放映されていたからタイトルは知っていた。
昭和の香りがぷんぷんする画面からは、監禁や拘束やロウソク、浣腸にレズ、『SMショーに売り飛ばす』なんてシチュエーションだったり。
恥ずかしいのだけど食い入るように観てしまった。
見終わったことを知らせると那智さんはわたしの反応を聞きたがる。
文字で「欲情した?」と聞かれても、なんて打ち返していいか戸惑っていた。
たしかにM的嗜好があるのだから興奮した。
現に、とっても濡れていたし^^;
でも、そんな一直線の感情ではないから戸惑うのだ。
衝撃を受けてしまったのだ。
いや、エッチな映像は推薦サイトでいっぱい観ている(笑)
もっともっと過激な画像だって、いまどきは個人のブログでだってたくさんある。
だけど、わたしが幼い頃から時代劇やアニメや盗み見した雑誌から想像を広げた妄想の世界が(いちおう)ちゃんとしたストーリーになって目の前で繰り広げられているのだ。
見たくてしかたなかったものなのに見てしまってはいけないもののように感じられて、ザワつく心をどうお伝えしていいか、戸惑ってしまっていたのだ。
那智さんは、ふたりにとって興味深く楽しい話題になると思って送ってくれたのだどうけど、どうも良い反応を返すことができない。
感想とわたし自身の反応を聞かれているのに
那智さんは何才くらいのときに観たのですか?
思春期にこれを観たらたまりませんね!!
なんて、はぐらかす。
陵辱に拘束にロウソクなんて、もうわたしの妄想の宝庫じゃないか!!
でも、それを口にすることができない。
このザワつきはモンスターのうずきと『妄想は叶わない』という諦めの気持ちのせめぎ合いだ。
ううん、那智さんはずっとずっとわたしを可愛がってくれている。
痛いことであの世界に行くことだって、お外でおもらしやわんこのような露出願望だって、叶わないと思っていたことがたくさん叶っている。
リクエストしてやってもらってもぜんぜんよろこべないこともわかっているから、那智さんのしたいことをしたいようにしてもらうことが、那智さんの存在によって何よりの充足になっているのだ。
わたしはしたいようにしてもらうことが幸せで、だから、自分の願望というものは基本的に引き出しにしまっておくものだと思っている。
(鍵はかけない 笑 だから、那智さんとの会話によっては出すこともある^^)
何より、わたしは脅されてもいないし、監禁もされていないし、そんなことになったら願望も何も言っていられないわけで、結局、妄想なんて基本叶わないものなのだ。
それはわかっているけれど、あんなふうに妄想の世界が映像で押し寄せるとピンポイントで叶っていないことが浮き彫りになりモンスターのヤツがうずくのだ。
このうずきはないほうがラクだと押さえ込もうとしながら、ふと、わたし(側)の願望って叶いにくいものだなと、ちょっとため息が出る。
那智さん(側)の願望だって、犯罪になってしまうようなものだってあるわけで、そりゃあ叶えにくいものばかりだよね。
でも、する側なのだから、すこしでも自分の妄想に沿うような行為だって主導できる。
相手任せのされる側というのは、ある意味ギャンブルでもある。
毎度、ピッタリ痒いところに手が届くってわけでもないものね^^;
ただ、ある程度長く付き合っているとこなれてくるのは確かで、願望よりふたりで作る世界がいいと思えるようなので、日頃はほとんどそんなことは意識しないのだけどね。
モンスターのうずきを押さえ込みながら、ふと、そんなふうに思って、ちょっとため息だった。
那智さんとわたしだったら、那智さんのほうが自分の願望を叶える、近づけることがしやすいかもしれませんね
なんて、なんの脈絡もなく投げかけたりしてしまう。
まったく面倒なわたし。
那智さんは最初に送ったほうも観てほしいようだ。
視覚的にはさっきのほうが好みだけど、最初に送ったほうが、那智さんがはじめて観たSMの映画で那智さんのSM願望の象徴的な映画だったそうだ。
それをわたしが観て共有したいみたいなのだ。
でも、さっきので充分衝撃を受けモンスターがうずいているのだから、これ以上刺激したくなかったから「この先も観ないかも」なんて可愛くない言葉を打ってしまう。
観なさい(笑)
と(笑)マークで命令してくれる
でも、観たら、那智さん叶えてくれない!!って言い出すかもしれませんよ
わたしは那智さんに可愛がってもらうことが満足なのです
だから、あんまりいろいろな情報を与えられないほうが幸せなのですよ
と牽制して、しまいには
あのポルノ映画だけで衝撃を受けてしまうわたしのある意味ウブな心を、面倒ではあるけれど、褒めてくださいませんか?(笑)
なんて、絡む。
「よしよし」となだめてくれながら、「願望に火がついた?」とまた聞いてくる^^;
もう、モンスター暴れさせたくないのですよ、リクエスト聞いてもらってもうれしくないの!!
今、新鮮な気持ちで書きなさい
と命令までしてくれて、なんだか、もうどうにでもなれ!!という気持ちになってしまって、那智さんに促されるまま、映画を観て浮き彫りになった願望をどんどん羅列していった。
縛られたいし
縛られて動けなくされたいし
あんなふうに手と足をまとめて吊られたいし
女同士でセックスしたいし
ロウソクもしてほしいです。
たくさんの人が見ている前で縛られたり、恥ずかしいことされたりしたいです
映像で見たものを次々打つ。
その間「あとは?」「それで?」と相づちを打ち、まだ入るよ、まだ入るよとポケットを広げ那智さんの許容を示してくれる。
やっと吐き出し終わり「それくらいです」と打つ。
とても勇気のいることだったけど、すこしの爽快感みたいなものも感じていた。
そのわたしを那智さんは
偉いね〜
よく書いたね
と褒めてくれる。
勇気がいることだし、本当は言うつもりありませんでした
というわたしに
あれを見て、りん子が夢の世界で描いたものをみて衝撃を受けて興奮したからだよね。
でも、大丈夫だよ、落ち着くよ。
明日になれば。
明日会えれば。
翌日わたしたちは会う予定だった。
「ああいうの映像で見たの初めてだった」というわたしに会えば落ち着くと話してくれる。
そして、こんな文字が送られてきた。
俺がりん子の欲望を理解している。と3回心の中で唱えて。
深い安堵のため息。
この文字にじわっと涙が競り上がる。
ああ、そうなんだ。
わたしの欲望が叶うかどうかではないんだ、那智さんが知っていてくれている、どんな願望も許容のポケットに入れてくれている。
その安心感こそがわたしを満たしてくれるのだ。
そして、こんなことも話してくれる。
りん子の欲望はりん子だけの物ではないと理解しなさい。
わたしの欲望は『二人の物』だという。
ずっと昔から叶えたいと思っていた変態的なこと。
そう思う自分を嫌悪し、暴れるモンスターに手を焼いていた厄介な欲望。
これがわたしだけのものではなく、那智さんとふたりのものだというのだ。
ひとりでは抱えきれなかったものを一緒に持ってくれる人がいる、そして、それは同じように那智さんの欲望にもなるという事実はさらなる安心をくれる。
俺に理解してもらえることが大事で大切なのだよ。
那智さんの許容のポケットにたくさん入れた果実がポケットの中で熟して甘みを増す、それをふたりで一緒に食べる幸福を那智さんは教えてくれたのだ。
ひとしきり安堵の涙を流し、ふと聞いてみる
そしたら、那智さんの欲望は誰のもの?
そのお返事はとても那智さんらしいものだった。
二人の物にしたい。
『あなたのもの』と同じだ。
那智さんは『俺の物』というのは、わたし側から『あなたのもの』と思わないと成立しないと思っている。
それと同じことだ。
那智さんの欲望は、ふたりのもの。
そうなれているだろうか、立ち止まり考える。
ああ、もう、とっくの昔からそうといえるのではないか。
わたしは、那智さんのしたいようにしてもらうことで自分の欲望を満たしている。
それは言葉を変えれば、那智さんの欲望がわたしの欲望でもある、ゆえに、那智さんの欲望はふたりのもの、だ。
だから、あらためてお伝えする。
わたしは那智さんのしたいようにしていただきたい、だから、那智さんの欲望はふたりのものです!!
これは人にはいえないな。
叶うことはないだろう。
ひっそりと押さえ込んでいた欲望たちは共有してくれる那智さんに『知ってもらう』ことで安心できて、那智さんのポケットで熟成されて、やがてふたりの欲望になって那智さんのタイミングで食べさせてもらうのだ。
那智さんの欲望はふたりのもの。
わたしの欲望は二人の物。
観ないほうがいいと思っていたもう1本の映画を、その夜全部観た。
思春期の頃、はじめてこれを観た那智少年はわたしがSMを意識したときと同じように『叶うはずない』という途方に暮れただろうか。
那智少年の手を少女のわたしが両手で握りしめているような気持ちだ。
那智さんに寄り添い、那智さんの欲望に自分を重ねてふたりのものにして、明日きちんと欲情して会いに行こうと思うのだった。
「等式」感想です。「きちんと欲情する」って何か立派な感じがするね。そうなってくれないと寂しいしね。(笑)
COMMENT
いいね~
いいねぇ~
那智ファンクラブ作ろうかな。
活動は一切ないだろうけど…
りん子さん幸せだね^^
那智さんも幸せだね^^
いいねぇ~
那智ファンクラブ作ろうかな。
活動は一切ないだろうけど…
りん子さん幸せだね^^
那智さんも幸せだね^^
うん
私の欲望を知られる恥ずかしさ
超えたら絶大な安心感
受け入れてもらえてる感ですね
そしてお互いがお互いの欲望を知っていたら
同じ行為ではなくても
同じ脳内の共有の中で実現していくと思います
私の欲望を知られる恥ずかしさ
超えたら絶大な安心感
受け入れてもらえてる感ですね
そしてお互いがお互いの欲望を知っていたら
同じ行為ではなくても
同じ脳内の共有の中で実現していくと思います
りん子さん
いいな~~言えたら共有できるンですね~~
なかなか言えないでいます。
言えなった思いを主が気が付いて
施してくれる事もこれはこれで
幸せなんですけどね~~~
先日・・・打っていただきましたよ^^;
あー幸せ~~~画像のお願いして撮って
いただきましたよ~~うっとり
そして今はお花がたくさん咲いてます!(汗)全部受け入れるし受け止めるって
いただいているのになかなか出来ない
こまった私です・・・・。チーン。
いいな~~言えたら共有できるンですね~~
なかなか言えないでいます。
言えなった思いを主が気が付いて
施してくれる事もこれはこれで
幸せなんですけどね~~~
先日・・・打っていただきましたよ^^;
あー幸せ~~~画像のお願いして撮って
いただきましたよ~~うっとり
そして今はお花がたくさん咲いてます!(汗)全部受け入れるし受け止めるって
いただいているのになかなか出来ない
こまった私です・・・・。チーン。
あこさん
あこさ〜ん、ありがとう^^
ファンクラブなんて、那智さん大喜びだよ!!
ちょっぴりりん子フィルターにも感謝していただきましょう(笑)
ふたりが幸せって視点を持ってくれるあこさんに感謝です^^
あこさ〜ん、ありがとう^^
ファンクラブなんて、那智さん大喜びだよ!!
ちょっぴりりん子フィルターにも感謝していただきましょう(笑)
ふたりが幸せって視点を持ってくれるあこさんに感謝です^^
りんさん
理解していただけて、うれしい^^
知ってもらっている許容してもらっている安心感、さらに、歓迎してくれるよろこびは実際に叶うことより大事かもしれないね。
まさに、絶大なという言葉がぴったり。
そして、ホントその通りで、ふたりの欲望が混ざり合って、そこにしかない快感ができるのだよね。
それは行為以上の快感になるのだと思います^^
理解していただけて、うれしい^^
知ってもらっている許容してもらっている安心感、さらに、歓迎してくれるよろこびは実際に叶うことより大事かもしれないね。
まさに、絶大なという言葉がぴったり。
そして、ホントその通りで、ふたりの欲望が混ざり合って、そこにしかない快感ができるのだよね。
それは行為以上の快感になるのだと思います^^
ここさん
そう!打ってもらって画像まで!!
あ〜、うっとりしますよね〜。
なぜ言えないか。
ここさんの頭の中に、性的なことに開放的になってはいけないという固定観念みたいなものがあるのだとしたら、もったいないと思います。
だって、受け止めるって言ってくださっているのに^^
うれしいことはうれしいと、またして欲しいことも、またしていただきたいと、言えるととってもラクですし、もしかしたら、主さまももっとやる気が起きるかもしれませんよ〜。
やる気が起きるのは、ある意味恐ろしいけど(笑)
そう!打ってもらって画像まで!!
あ〜、うっとりしますよね〜。
なぜ言えないか。
ここさんの頭の中に、性的なことに開放的になってはいけないという固定観念みたいなものがあるのだとしたら、もったいないと思います。
だって、受け止めるって言ってくださっているのに^^
うれしいことはうれしいと、またして欲しいことも、またしていただきたいと、言えるととってもラクですし、もしかしたら、主さまももっとやる気が起きるかもしれませんよ〜。
やる気が起きるのは、ある意味恐ろしいけど(笑)