涎
非日常的な日常
バスルームに連れていかれた。
広いバスルームだったから、きっとそこで可愛がろうと思いついたみたい。
それまでソファでもどかしい愛撫をしてもらっていたから、もうすでにふわふわなわたしは手をつないで『連れていかれる』ことにも幸福を感じていた。
水色のタイルにシャワーを置き、熱めのお湯で床を温めてくれている。
ということは、わたしはそこに横たわるのだろう。
髪を束ね、熱さの調整をする那智さんを眺める。
ローションとお尻用の棒(なんていうのかわからない!!)が用意されていたから、それをするのか。
ふと、以前、バスルームで横たわり那智さんの排泄物を体や口で受けた記憶が蘇る。
ああ、それをするのかもしれない。
すこし前、手で受け止めて舌で掬ったことはあったけど、もうすこし本格的なスカトロはしばらくしてもらっていない。
口で受けるのはなかなか大変だなぁ。
でも、那智さんのうんこ、体に塗ってほしい。
恐る恐るも、かなりハッキリとそう思う自分が不思議だった。
最初の指示は『壁に手をついて、こちらにお尻を向けて』だった。
あ、排泄物ではないんだ。
安堵と残念な気持ち。
床のシャワーはずっと同じ音。
明るいバスルームで無防備にお尻を突き出す姿が、とても恥ずかしい。
軽くほぐし、ほとんど抵抗なく棒を受け入れるわたしのお尻。
いつの間にかそんなふうになっちゃった。
棒を出し入れするだけでもうそこが気持ちよくてたまらなくなる。
そのときのわたしの声は自分でも情けないほどのまったく可愛いものではなくて、恥ずかしい。
そのうちもう片方の手がクリトリスを刺激しはじめる。
あああああ、どうしよう、気持ち良くて、声がどんどん変になっていく。
突き出したお尻を支える足がガクガク震えて、まるで生まれたての子牛のよう。
子牛なら可愛いかもしれないけど、それが大人の女となると情けなく恥ずかしい姿だ。
そのみじめな姿の自分に酔いしれる。
執拗にお尻とクリトリスを責める。
どうやっているのか想像するのは放棄してしまったけど、そのうちおまんこも気持ちよくしてくれた。
もう、どこがどう気持ちいいのか、わからない。
おかしくなりそう。
獣のような自分の声と定期的なシャワーの音が、なんだかわたしを急き立てる。
口の中に唾液が溜まる。
声をあげ続けているから、溜まる一方。
それが口から垂れるのは時間の問題だ。
涎を垂らす。
涎が垂れるほど没頭する。
なんて甘美な痴態だろう。
那智さんの手の動きに合わせて揺れるわたしの動き。
うつむいた角度で、つーっと一筋の唾液が視界の隅に見えた。
ああ、うれしい。
涎を垂らすほどはしたない女になれた。
体が崩れ落ち。
シャワーで温まった床に頬をつける。
髪も顔も濡れ、もう涎だかなんだかわからなくなっていた。
那智さんの手で落ちていく、わたしを許した。
「等式」感想です。りん子が性的な欲望、欲情、興奮を肯定出来るようになったのは大きな進歩。開きなおっていないのが◎。
バスルームに連れていかれた。
広いバスルームだったから、きっとそこで可愛がろうと思いついたみたい。
それまでソファでもどかしい愛撫をしてもらっていたから、もうすでにふわふわなわたしは手をつないで『連れていかれる』ことにも幸福を感じていた。
水色のタイルにシャワーを置き、熱めのお湯で床を温めてくれている。
ということは、わたしはそこに横たわるのだろう。
髪を束ね、熱さの調整をする那智さんを眺める。
ローションとお尻用の棒(なんていうのかわからない!!)が用意されていたから、それをするのか。
ふと、以前、バスルームで横たわり那智さんの排泄物を体や口で受けた記憶が蘇る。
ああ、それをするのかもしれない。
すこし前、手で受け止めて舌で掬ったことはあったけど、もうすこし本格的なスカトロはしばらくしてもらっていない。
口で受けるのはなかなか大変だなぁ。
でも、那智さんのうんこ、体に塗ってほしい。
恐る恐るも、かなりハッキリとそう思う自分が不思議だった。
最初の指示は『壁に手をついて、こちらにお尻を向けて』だった。
あ、排泄物ではないんだ。
安堵と残念な気持ち。
床のシャワーはずっと同じ音。
明るいバスルームで無防備にお尻を突き出す姿が、とても恥ずかしい。
軽くほぐし、ほとんど抵抗なく棒を受け入れるわたしのお尻。
いつの間にかそんなふうになっちゃった。
棒を出し入れするだけでもうそこが気持ちよくてたまらなくなる。
そのときのわたしの声は自分でも情けないほどのまったく可愛いものではなくて、恥ずかしい。
そのうちもう片方の手がクリトリスを刺激しはじめる。
あああああ、どうしよう、気持ち良くて、声がどんどん変になっていく。
突き出したお尻を支える足がガクガク震えて、まるで生まれたての子牛のよう。
子牛なら可愛いかもしれないけど、それが大人の女となると情けなく恥ずかしい姿だ。
そのみじめな姿の自分に酔いしれる。
執拗にお尻とクリトリスを責める。
どうやっているのか想像するのは放棄してしまったけど、そのうちおまんこも気持ちよくしてくれた。
もう、どこがどう気持ちいいのか、わからない。
おかしくなりそう。
獣のような自分の声と定期的なシャワーの音が、なんだかわたしを急き立てる。
口の中に唾液が溜まる。
声をあげ続けているから、溜まる一方。
それが口から垂れるのは時間の問題だ。
涎を垂らす。
涎が垂れるほど没頭する。
なんて甘美な痴態だろう。
那智さんの手の動きに合わせて揺れるわたしの動き。
うつむいた角度で、つーっと一筋の唾液が視界の隅に見えた。
ああ、うれしい。
涎を垂らすほどはしたない女になれた。
体が崩れ落ち。
シャワーで温まった床に頬をつける。
髪も顔も濡れ、もう涎だかなんだかわからなくなっていた。
那智さんの手で落ちていく、わたしを許した。
「等式」感想です。りん子が性的な欲望、欲情、興奮を肯定出来るようになったのは大きな進歩。開きなおっていないのが◎。
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