欲情2
非日常的な日常
禁止令が出されたとき、めずらしく交換条件をつけてくれた。
那智さんのお遊びだ。
『ビデオ通話にして中継するならしてもいい』という条件。
カメラがあると意識してしまうから撮影は苦手だし、ものすごい照れ屋でビデオ通話のようなものも絶対NGだと知っていて、その条件だ。
絶対NGだから即拒否すれば、その後欲情して苦しむことを楽しめるし、羞恥心や自意識と欲情を秤にかけて苦悶するりん子も面白い、仮にあり得なかったビデオ通話を選んだとしても満足感が高いはずだ。
どちらに転んでも那智さんとしては充分楽しいアイデア。
それを提示されて帰り道。
それはあり得ないことだったことはたしかだ。
でも、この中途半端で帰された欲情を抱えて、あまりにも簡単に自分の常識を覆そうとしている自分に驚く。
家についたらあり得なかったことをお願いしようと思っていた。
逃げ道を与えてしまってつまらなかったと、家についてからお電話したら那智さんは言った。
おそらく、わたしがその交換条件を受け入れることはないと思っていたのだろう。
受け入れることはないにしても、どうしてもダメならその手があるというお守りを作ってしまって、りん子の苦しみが減ってしまうことがつまらないと思っているのだ。
那智さん、ビデオ通話しますから、させてください
あまりにあっけなく交換条件を受け入れたことに驚いたようだった。
片手にスマホを持ってするとせいぜい胸から上くらいしか映らない、部屋着のフリース姿がちょっぴり恥ずかしい。
家にいるときにかけているメガネを外した。
極度の乱視なのでスマホにはぼんやりとした人影しかわからず、それが過剰な自意識を上手にオブラートに包んでくれている。
女優でもないのだから手持ちのスマホに映る顔が美しいはずはない、でも、ぼやけているから適度に脳内変換できて、かえって刺激になったようだ。
画面に映るいやらしい顔。
それを那智さんが見てくれている。
仕事の気配を聞きながら、ときにはわたしに言葉をかけてくれる。
あり得なかったことがあっさりとあり得ることになってしまった。
わたしはどうなってしまうんだろう。
那智さんの肯定が淫乱なわたしをもっと那智さんの懐に引きずり込む。
いろいろな欲情のお話はもうひとつ続きます。
「等式」欲情2感想です。性的な場面でりん子の拒否権はない。意見や主張は歓迎するけれど。付き合い当初より、性的な写真や動画などを送付させる事は要求したが拒否されていた、私が拒否を受け入れていた。最初の頃は現在のような頻度では会うことが出来なかったが、それを送付させるメリットと
デメリットを考えると送らせない方がお互いの為には良いと判断したから。送らせる事を普通にすると飽きる、刺激が減る、これはデートに対してマイナスになると私が判断したからです。それにしてもりん子が動画送信を望んだ時は驚きとここまで来たのかと言う感慨深い物がありました。
禁止令が出されたとき、めずらしく交換条件をつけてくれた。
那智さんのお遊びだ。
『ビデオ通話にして中継するならしてもいい』という条件。
カメラがあると意識してしまうから撮影は苦手だし、ものすごい照れ屋でビデオ通話のようなものも絶対NGだと知っていて、その条件だ。
絶対NGだから即拒否すれば、その後欲情して苦しむことを楽しめるし、羞恥心や自意識と欲情を秤にかけて苦悶するりん子も面白い、仮にあり得なかったビデオ通話を選んだとしても満足感が高いはずだ。
どちらに転んでも那智さんとしては充分楽しいアイデア。
それを提示されて帰り道。
それはあり得ないことだったことはたしかだ。
でも、この中途半端で帰された欲情を抱えて、あまりにも簡単に自分の常識を覆そうとしている自分に驚く。
家についたらあり得なかったことをお願いしようと思っていた。
逃げ道を与えてしまってつまらなかったと、家についてからお電話したら那智さんは言った。
おそらく、わたしがその交換条件を受け入れることはないと思っていたのだろう。
受け入れることはないにしても、どうしてもダメならその手があるというお守りを作ってしまって、りん子の苦しみが減ってしまうことがつまらないと思っているのだ。
那智さん、ビデオ通話しますから、させてください
あまりにあっけなく交換条件を受け入れたことに驚いたようだった。
片手にスマホを持ってするとせいぜい胸から上くらいしか映らない、部屋着のフリース姿がちょっぴり恥ずかしい。
家にいるときにかけているメガネを外した。
極度の乱視なのでスマホにはぼんやりとした人影しかわからず、それが過剰な自意識を上手にオブラートに包んでくれている。
女優でもないのだから手持ちのスマホに映る顔が美しいはずはない、でも、ぼやけているから適度に脳内変換できて、かえって刺激になったようだ。
画面に映るいやらしい顔。
それを那智さんが見てくれている。
仕事の気配を聞きながら、ときにはわたしに言葉をかけてくれる。
あり得なかったことがあっさりとあり得ることになってしまった。
わたしはどうなってしまうんだろう。
那智さんの肯定が淫乱なわたしをもっと那智さんの懐に引きずり込む。
いろいろな欲情のお話はもうひとつ続きます。
「等式」欲情2感想です。性的な場面でりん子の拒否権はない。意見や主張は歓迎するけれど。付き合い当初より、性的な写真や動画などを送付させる事は要求したが拒否されていた、私が拒否を受け入れていた。最初の頃は現在のような頻度では会うことが出来なかったが、それを送付させるメリットと
デメリットを考えると送らせない方がお互いの為には良いと判断したから。送らせる事を普通にすると飽きる、刺激が減る、これはデートに対してマイナスになると私が判断したからです。それにしてもりん子が動画送信を望んだ時は驚きとここまで来たのかと言う感慨深い物がありました。