苦労話(笑)
独り言
『昔はよかった』とか『いまどきの若い人は』とか、時代によって善し悪しを語るのは本当はあまり好きじゃない。
『昔は』という人の昔は、もっと昔の人からしたら『いまどき』だったわけだし、いまも昔も良いことと悪いことの両方とも存在しているものね。
でも、今日はする(笑)
ということで、昔は大変だった懐古エントリー。
『那智さんのSM』や『奴隷の起源』で触れているけれど、小学生の頃から『好きな子にうんこを食べさせたい』と思っていた那智さん。
すこしずつ知識を増やしSMというものがあることを知るのだけど、思春期の頃から『いったいどうやって叶えるんだろう』と途方に暮れていたようだ。
当時のSMなんて一部の変質者のするようなことを思われていた時代。
恋人に縛らせてなんて言おうものなら変質者扱いされて嫌われてしまいかねない。
そんな那智少年の苦労をエントリーにしてきた^^
多少の差はあれ、ほとんど同時代にSMに触れるようになるわたしも当然、いろいろ苦労した。
いまではネットで検索すればイヤというほどSM関連の情報や画像や動画を見ることができるし、SMや主従もずいぶん市民権を得ていて出会い系にも当たり前のようにそのカテゴリが存在しているので、SMに触れることや相手を探すことはすごく簡単だ。(探すことは簡単だけど、そこから先に進めるのはどちらにしても大変だけどね)
わたしがその手のことを考えるようになった35年くらい前小学生の頃、当然『SM』の存在は知らなかった。
それでも内からわき上がる何かを治めるために、わたしが取った手段は絵を描くことだった。
小学生の絵なんてたかが知れているので、まったく妄想を形にすることはできなかったけど、それでも一生懸命『そんなような女の人』を書いてなんとか治めていた。
まあ、そんなに絵の才能があるわけではなかったので、妄想に絵が追いついていないと自覚し出すとその方法は衰退していったけど…。
10代の終わり頃はじめてSMの存在を知るのだけど、その頃からやっとレディスコミックが手に入るようになる。
その頃だって、そういうものは小説の中か男性がお金を払ってするもので、一般の女性の自分とは縁のない世界だと思っていたのだもの。
SM雑誌の存在も知らなかったし、もし知っていても書店で手に取る勇気はなかっただろうわたしが唯一SMに触れられるものがレディコミだった。
そのレディコミだって、いまほどポピュラー(いまポピュラーなの?)なものではなかったし、書店やコンビニで手に取りレジに持っていくことはものすごく勇気のいることだった。
でも、すごくためらうのだけど、どうしても『触れたい』という欲求が溢れるとき意を決してコンビニに向かうのだった。
わざわざ自宅からすこし離れたコンビニを選び、まず、レジの店員さんを見て買えそうな人かチェックする。
どんな人選だったらオッケーにしていたかもう忘れちゃったけど、わたしの中で年齢や性別で線引きしていたはずなんだ。
それで、大丈夫だったら次は書籍コーナーの前をさりげなく何往復かして目星をつける。
周囲に人がいないか確認してさりげなくでも確実に『すっ』と一気に取り、何食わぬ顔で『すっ』とレジに行き、平静を装って『すっ』と会計を済ませる。
店員さん、こっち見ないで!!誰もそばに来ないで!!
と内心ヒヤヒヤしながら『すっ』と受け取り、ミッションコンプリート。
すっと取ってすっとレジに行ってすっと帰る。
この一連の作業を澱みなく行うシミュレーションを何度もして挑んだものだ。
たかが一冊雑誌を買うだけなのに、ものすごい大罪を犯しているような気分だった。
でも、それほど、欲しかったのだ(笑)
ところがいまほどSMがポピュラーではない分、レディコミでさえあまりSM的なものは少なかったからなかなか妄想にピッタリというのがないこともよくあった。
立ち見して中身を確認すればいいのだけど、大罪を犯しているのだ、そんな余裕はない。
だから、せっかく買ってきても残念な結果になることもあった。
そんな具合だから気に入るような漫画や短編小説が載っている号に当たるとスーパーラッキー!!
後生大事に引き出しの一番下にしまい、どうしても『触れたい』ときにはそれがあるから大丈夫と、まるでお守りのようにしていたのだった。
同じページばかり開くもんだから、開くやすくなったりしてしまっていた(トホホ)
でも、なぜかずっと引き出しにしまっておくことは悪いことのような気がして、一定時間したらせっかくのお守りも捨てていた。
で、また溢れる時期が来てしまうので、大罪を犯しにコンビニに向かうのだ^^;
25年から20年くらい前になると、そのレディコミの広告でダイヤルQ2というところでS男性希望やM女募集を見つけて、SMが小説や映画の世界ではなく現実のものだと知り、もしかしたら叶うかもしれないと色めき立った。
でも、それですぐ相手を見つけるなんてことは、あまりに恐ろしいことでできなかった。
しばらくはS男性の伝言メッセージを聞き、『麻縄で縛って』とか『下着を着けずに待ち合わせして』とか、そこで語られるSM行為を自分に置き換えて頭の中で想像していた、これがわたしのSM情報源だった。
あるとき、わたしは自分の傾向を知る。
男性が語るSM行為を聞くものもちろんしていたけど、女性の声を聞きたいと思うようになるのだ。
女性が感じている声を聞きたい。
いまなら、ね、たくさん無料動画があるから『感じている女性』なんてたくさん見ることはできるけど、当時は映画館やレンタルビデオくらいしかお目にかかることができないから、どうやったら叶うのか、ちょっと困ってしまった。
思えば、それは、そこに自分を投影してみたかったのだと思うのだけど、とにかく『感じている女性』に触れたかったのだ。
で、見つけたのが、同じダイヤルQ2のサービス。
なんていうかエッチな何かを聞けるサービスがあったのです。
『いけない人妻の一人遊び』とか『ラブホテル中継』とか『OLゆみこ、南の島の初体験』とか(笑)
それらしいタイトルが書いてあって、ラジオドラマになっているのか、ただ喘ぎ声が流れているのか、わからないのだけど、エッチな何かを聞くことができたらしいのだ。
なぜ、『らしい』かというと、それは聞いていないから。
だって、それは有料サービスで30秒で何円かかったり、そうそう国際電話料金がかかるところもあったっけ!!とにかく、お金がかかるし、携帯のない時代、それを自分の家の固定電話料金で請求されるわけ。
一体どこの国の誰にかけたの!?ってことになりかねないのだから、かけるわけにはいかない。
だから『らしい』なんだけど。
これ、最初有料になる手前で、たしか説明みたいな音声が流れるの。
ちょっと淫靡な声でシステムの説明をしていたんだよね。
その説明の後ろでBGMみたいに女性の喘ぎ声が流れているの!!
それを耳を澄まして聞くのだ!!
ああ、いま、書いていても情けない。
当時も受話器に耳を押当てながら「わたしったら何やってるんだろう…」と自嘲していた。
わたしのSM(音声はSMじゃないけど)に触れる経験は必死と自嘲の二重奏^^;
とにかく、とっても大変だった〜。
いまはネットがあるから、SMに触れることもすぐできるし、女性の感じる声聞きたいなんて動画サイト見れば声だけじゃないものまでたーっぷり見られるから、その手のことは苦労しないよね。
やっぱり人は『どうしてもしたいこと』はする。
大罪を犯しているような気持ちになり自分をバカにしてしまうほど情けなく求めたSM的行為は、わたしのどうしてもしたいことだったと、いまでも胸を張って言える(いや、胸張れるものじゃないけど^^;)。
いまのほうが情報がたくさんあって、いろいろなものに触れる機会もあると選択肢が増えるように思うけど、もしかしたら『どうしてもしたいこと』を見極めるのは、無からのほうがやりやすいのかもしれないなって思ったりもする。
それでも、わたしはSM行為はわかっていたけど父性的なものはわからず仕舞いだったので、結局は模索しながら見つけていくのかな。
どうしてもしたいことがわかっていると、それを選んだことを後悔しないでいられると思うからいまある状況の中で最善の方法を見つけて『どうしてもしたいこと』を見つけられるといいよね。
そのヒントとして、あえて情報から離れてみるのも、ひとつの手かもしれないって思いました^^
「等式」感想です。何で苦労して手に入れたお気に入りを一定期間で手放すのだろう。高校生の時はベストおかずをファイルにコレクションしていたな。(笑)
那智さんのコレクション、こっそりのぞいてみたかったです^^
『昔はよかった』とか『いまどきの若い人は』とか、時代によって善し悪しを語るのは本当はあまり好きじゃない。
『昔は』という人の昔は、もっと昔の人からしたら『いまどき』だったわけだし、いまも昔も良いことと悪いことの両方とも存在しているものね。
でも、今日はする(笑)
ということで、昔は大変だった懐古エントリー。
『那智さんのSM』や『奴隷の起源』で触れているけれど、小学生の頃から『好きな子にうんこを食べさせたい』と思っていた那智さん。
すこしずつ知識を増やしSMというものがあることを知るのだけど、思春期の頃から『いったいどうやって叶えるんだろう』と途方に暮れていたようだ。
当時のSMなんて一部の変質者のするようなことを思われていた時代。
恋人に縛らせてなんて言おうものなら変質者扱いされて嫌われてしまいかねない。
そんな那智少年の苦労をエントリーにしてきた^^
多少の差はあれ、ほとんど同時代にSMに触れるようになるわたしも当然、いろいろ苦労した。
いまではネットで検索すればイヤというほどSM関連の情報や画像や動画を見ることができるし、SMや主従もずいぶん市民権を得ていて出会い系にも当たり前のようにそのカテゴリが存在しているので、SMに触れることや相手を探すことはすごく簡単だ。(探すことは簡単だけど、そこから先に進めるのはどちらにしても大変だけどね)
わたしがその手のことを考えるようになった35年くらい前小学生の頃、当然『SM』の存在は知らなかった。
それでも内からわき上がる何かを治めるために、わたしが取った手段は絵を描くことだった。
小学生の絵なんてたかが知れているので、まったく妄想を形にすることはできなかったけど、それでも一生懸命『そんなような女の人』を書いてなんとか治めていた。
まあ、そんなに絵の才能があるわけではなかったので、妄想に絵が追いついていないと自覚し出すとその方法は衰退していったけど…。
10代の終わり頃はじめてSMの存在を知るのだけど、その頃からやっとレディスコミックが手に入るようになる。
その頃だって、そういうものは小説の中か男性がお金を払ってするもので、一般の女性の自分とは縁のない世界だと思っていたのだもの。
SM雑誌の存在も知らなかったし、もし知っていても書店で手に取る勇気はなかっただろうわたしが唯一SMに触れられるものがレディコミだった。
そのレディコミだって、いまほどポピュラー(いまポピュラーなの?)なものではなかったし、書店やコンビニで手に取りレジに持っていくことはものすごく勇気のいることだった。
でも、すごくためらうのだけど、どうしても『触れたい』という欲求が溢れるとき意を決してコンビニに向かうのだった。
わざわざ自宅からすこし離れたコンビニを選び、まず、レジの店員さんを見て買えそうな人かチェックする。
どんな人選だったらオッケーにしていたかもう忘れちゃったけど、わたしの中で年齢や性別で線引きしていたはずなんだ。
それで、大丈夫だったら次は書籍コーナーの前をさりげなく何往復かして目星をつける。
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店員さん、こっち見ないで!!誰もそばに来ないで!!
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すっと取ってすっとレジに行ってすっと帰る。
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たかが一冊雑誌を買うだけなのに、ものすごい大罪を犯しているような気分だった。
でも、それほど、欲しかったのだ(笑)
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立ち見して中身を確認すればいいのだけど、大罪を犯しているのだ、そんな余裕はない。
だから、せっかく買ってきても残念な結果になることもあった。
そんな具合だから気に入るような漫画や短編小説が載っている号に当たるとスーパーラッキー!!
後生大事に引き出しの一番下にしまい、どうしても『触れたい』ときにはそれがあるから大丈夫と、まるでお守りのようにしていたのだった。
同じページばかり開くもんだから、開くやすくなったりしてしまっていた(トホホ)
でも、なぜかずっと引き出しにしまっておくことは悪いことのような気がして、一定時間したらせっかくのお守りも捨てていた。
で、また溢れる時期が来てしまうので、大罪を犯しにコンビニに向かうのだ^^;
25年から20年くらい前になると、そのレディコミの広告でダイヤルQ2というところでS男性希望やM女募集を見つけて、SMが小説や映画の世界ではなく現実のものだと知り、もしかしたら叶うかもしれないと色めき立った。
でも、それですぐ相手を見つけるなんてことは、あまりに恐ろしいことでできなかった。
しばらくはS男性の伝言メッセージを聞き、『麻縄で縛って』とか『下着を着けずに待ち合わせして』とか、そこで語られるSM行為を自分に置き換えて頭の中で想像していた、これがわたしのSM情報源だった。
あるとき、わたしは自分の傾向を知る。
男性が語るSM行為を聞くものもちろんしていたけど、女性の声を聞きたいと思うようになるのだ。
女性が感じている声を聞きたい。
いまなら、ね、たくさん無料動画があるから『感じている女性』なんてたくさん見ることはできるけど、当時は映画館やレンタルビデオくらいしかお目にかかることができないから、どうやったら叶うのか、ちょっと困ってしまった。
思えば、それは、そこに自分を投影してみたかったのだと思うのだけど、とにかく『感じている女性』に触れたかったのだ。
で、見つけたのが、同じダイヤルQ2のサービス。
なんていうかエッチな何かを聞けるサービスがあったのです。
『いけない人妻の一人遊び』とか『ラブホテル中継』とか『OLゆみこ、南の島の初体験』とか(笑)
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なぜ、『らしい』かというと、それは聞いていないから。
だって、それは有料サービスで30秒で何円かかったり、そうそう国際電話料金がかかるところもあったっけ!!とにかく、お金がかかるし、携帯のない時代、それを自分の家の固定電話料金で請求されるわけ。
一体どこの国の誰にかけたの!?ってことになりかねないのだから、かけるわけにはいかない。
だから『らしい』なんだけど。
これ、最初有料になる手前で、たしか説明みたいな音声が流れるの。
ちょっと淫靡な声でシステムの説明をしていたんだよね。
その説明の後ろでBGMみたいに女性の喘ぎ声が流れているの!!
それを耳を澄まして聞くのだ!!
ああ、いま、書いていても情けない。
当時も受話器に耳を押当てながら「わたしったら何やってるんだろう…」と自嘲していた。
わたしのSM(音声はSMじゃないけど)に触れる経験は必死と自嘲の二重奏^^;
とにかく、とっても大変だった〜。
いまはネットがあるから、SMに触れることもすぐできるし、女性の感じる声聞きたいなんて動画サイト見れば声だけじゃないものまでたーっぷり見られるから、その手のことは苦労しないよね。
やっぱり人は『どうしてもしたいこと』はする。
大罪を犯しているような気持ちになり自分をバカにしてしまうほど情けなく求めたSM的行為は、わたしのどうしてもしたいことだったと、いまでも胸を張って言える(いや、胸張れるものじゃないけど^^;)。
いまのほうが情報がたくさんあって、いろいろなものに触れる機会もあると選択肢が増えるように思うけど、もしかしたら『どうしてもしたいこと』を見極めるのは、無からのほうがやりやすいのかもしれないなって思ったりもする。
それでも、わたしはSM行為はわかっていたけど父性的なものはわからず仕舞いだったので、結局は模索しながら見つけていくのかな。
どうしてもしたいことがわかっていると、それを選んだことを後悔しないでいられると思うからいまある状況の中で最善の方法を見つけて『どうしてもしたいこと』を見つけられるといいよね。
そのヒントとして、あえて情報から離れてみるのも、ひとつの手かもしれないって思いました^^
「等式」感想です。何で苦労して手に入れたお気に入りを一定期間で手放すのだろう。高校生の時はベストおかずをファイルにコレクションしていたな。(笑)
那智さんのコレクション、こっそりのぞいてみたかったです^^
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COMMENT
わたしのコレクションがいつのまにかますたーのソレに化けていた件。燃やそうとしたら実力行使で奪われマシタよ。一切合切
わたしのプレイビデオ、プレイスーツ。…わたしのなのにぃ(泣)。
以後、ますたーに伺いを経てないと視る着るイタすが大変に困難にナリマシタ。…orz.
わたしのプレイビデオ、プレイスーツ。…わたしのなのにぃ(泣)。
以後、ますたーに伺いを経てないと視る着るイタすが大変に困難にナリマシタ。…orz.
ゆう。さん
ゆう。さんもコレクションあったのですね!!
それって、ゆう。さんの嗜好を知るのにうってつけの資料になるではありませんか。
もしかしたらますたーさんも、ゆう。さんの深いところ知る手だてにしたのかなぁ。
でも、でも、お伺いを立てる…、ちょっと萌えなのはわたしだけ?(笑)
ゆう。さんもコレクションあったのですね!!
それって、ゆう。さんの嗜好を知るのにうってつけの資料になるではありませんか。
もしかしたらますたーさんも、ゆう。さんの深いところ知る手だてにしたのかなぁ。
でも、でも、お伺いを立てる…、ちょっと萌えなのはわたしだけ?(笑)