海の街1
非日常的な日常
今年の夏は海へ。
待ち合わせた駅から特急に乗って、程よい遠さの海の街。
知り合いの持っているリゾートマンションをお借りして1泊の夏の旅行。
那智さんは何度か行ったことがあるのは知っている。
その知り合いたちやバイクでひとり。
ひとりで行ったときはときどき画像付きでメールをくれた。
漁港の定食屋の煮付け、夕暮れの海。
一緒に旅をしているようなうれしさと那智さんの見ている景色を知らないもどかしさ。
いつか共有できるといいな〜と思っていたから、この夏の旅行は短いけれど念願叶った時間だった。
夏の海に向かう列車、そりゃあ混んでいる。
帰りは早々に特急の指定を確保したけど、行きは集合時間が不確実だったので、特急は諦め、在来線を乗り継ぐことにした。
それでも乗り継ぎが良ければ特急と30分しかかわらないし、乗り換えも1回だけなので比較的のんびりできる。
ただ、混んでいて座れないとしばらく大変だな〜という感じだった。
朝、ターミナル駅で待ち合わせて海行きのホームに向かう。
一番乗り継ぎの良い電車までまだしばらくあるからしばらくホームで並んでいるつもりだったけど、なんだか思ったより人が少ない。
これなら座れるかもしれない。
ふと、思いついた。
那智さん、グリーン車にしませんか?
これだけ空いているのだから、グリーン券を買えば座れる可能性はすごく高いはず。
多少高くついても1時間、確実に座れるほうがいい。
那智さんも賛成してくれて、じゃあ、ホームで並んでいる係と買い出し係と二手に分かれて電車までの時間を有効活用することになった。
並び係のわたしは自分が提案した案が、この後のしっちゃかめっちゃかな時間を招くとは微塵も想像することなく、買い出しをしている那智さんのことをご機嫌で待っているのだった。
電車の時間は迫っているのにわたしの後ろに並ぶ人がいっこうに現れない。
そんなに戦々恐々として並ぶ必要なかったかもしれないな〜とちょっと肩すかしにあった気分で電車を待つ。
カツサンドとシュウマイとビールと焼酎とその他もろもろを買ってきてくれた那智さん、わくわく旅行気分も盛り上がる^^
ホームに滑りこんできた電車。
普通車両はそれなりで、グリーン車はほとんど人がいない。
これは、もしかして、遊べるかもね〜、りん子
あうう、もちろん遠出の列車の中で那智さんが遊ばないわけないことは存じておりますが、このガラガラぶりは『相当な遊び』を予想させる。
みんな2階に乗るから、俺たちは1階にしよう^^
そう言ってサクサクとグリーン車の階段を降りる。
たしかに、唯一、わたしたちの後に並んだ年配のカップルは2階に上がっていったようだ。
果たして。
目の前には無人の1車両。
人がいてもいなくても、何かしらの方法でお外遊びはする。
だから、人がいないほうが見られることがないからいいんだ、だけど、人がいなければ『すごい』ことになる。
この無人のグリーン車を、わたしはどんな気分で眺めればいいのだ。
いいね〜(笑)
露出行為は那智さんだけではなく、わたしにとっても性的快感があるのはわかっている、でも、それでも、この人がまったくいない車両と那智さんのうれしそうな声に、どう反応していいのか、戸惑う。
荷物を片付け席につくころ列車は動き出した。
あっという間にホームは見切れた。
途端。
那智さんの手がマキシ丈のワンピースの裾を大胆にめくる。
あれよあれよという間に、もう片方は胸に。
乱暴に乳首をいじり、あっさり入った指をはげしく揺さぶる。
慌てるとか恥じらうとか、何もさせてくれないほど、何の風情もなく。
次は◯◯〜
うわ!!
意外にも次の駅が近かった!!
幸い、ここは地下なのでこの姿は誰にも見られずにすんでいるけど、それでも那智さんの手は止まらない。
もう一度アナウンス。
窓から見える景色が地下線路から駅の明るさに変わりはじめている。
速度が落ちる。
ホームの端が視界に飛び込んでくる。
まだ。
ホームに人の姿…、ぱっと手が離れた。
何事もなかったように列車はゆっくりと停車する。
ああ、那智さん、ぎりぎりを楽しんでる。
ほどなく、列車が走り出す。
また楽しそうに容赦なくわたしの体に手を伸ばす。
さっきよりすこし大胆に。
指でかき回され、ああ、気持ちよくなってくる。
地下から地上に出た。
急に景色が変わる。
ビルや他の路線の線路が視界に飛び込み、一気に現実味が増す。
顔を伏せ、ときおりちらりと外を見て、外だということわざと自分に見せつけるような感じ。
那智さん、ガシガシかき回す、かき回す。
…、かき回せど、かき回せど、いっこうに列車のスピードは変わらない。
さっきアナウンスで「次は◯◯町〜」と聞こえてから、ずいぶん経つ。
その前の区間より、◯◯町は遠いのか。
那智さん、きっとさっきの区間のイメージで短期決戦を想像して最初からガシガシしていたのだろう。
想像よりこの時間が長くなっていることにふたりしてじゃっかん気づきはじめてきた…。
でも、そこは負けず嫌いさん、想像より長かったとしても途中でやめるわけない。
ガシガシのテンションを意地でも維持したまま。
わたしも気持ちいいのはいいのだけど、なんともいえない空気でお応えする。
間もなく、◯◯町〜
わずかに、安堵の空気(?)
それでも、またホームに入り、人の姿が見えて、スピードが落ちて、人々の視界に入る一歩手前でさっと引く。
なんだかピンポンダッシュしているみたい。
そそそと着衣を直しながら
◯◯町は遠かったですね〜
次も、その次も同じように発車したら様々な方法でわたしを感じさせ、ホームギリギリで解放の繰り返し。
途中、ひとりの男性が乗ってきてふたつ前の通路を挟んだ席についた。
そのときはすこし規模を小さくして可愛がり。
その男性が降りてしまってからは、さらに大胆になっていく。
ビルや道路や民家が流れる中。
那智さんはとうとうわたしのワンピースを肩をおろし、胸を全部露出させてしまった。
誰かに見られたらどうしようという思いは当然あるけど、このスピードがすこし困惑を緩和させている。
はうはうと身悶えするのは困惑や羞恥だけではない。
わたしは恥ずかしさに顔を伏せながら、でも意識して外を見る。
ここが外だと言い聞かせるように。
わたしには露出願望がある。
人が蔑みと羨望と欲望の視線を向けるような、はしたない姿に自己愛を感じるような露出。
普通ならあり得ないところで乳房を露出させてしまいたいという欲望。
でも、そんな恥ずかしく怖く、申し訳ないことをひとりでできるわけない。
そして、その恥ずかしい自己愛はわたしを支配する『誰か』によって導き出されることではじめて完結するのだ。
いま、那智さんにされるがままにほとんど半裸になって乳房を露出させて体を窓に向け、乳首を愛撫されている。
流れる景色を垂れた髪の隙間から目に焼き付け、願望が叶っていることを心に刻もうとしていた。
「等式」感想です。私の好きな旅行日記が出てきた。この時もネタは満載だったような気がする。りん子の記憶力の鋭さで旅行を反芻できるのは本当に嬉しい。今回も楽しみにしているよ~。貸し切りの電車車両で何が繰り広げられたか。(笑)
今年の夏は海へ。
待ち合わせた駅から特急に乗って、程よい遠さの海の街。
知り合いの持っているリゾートマンションをお借りして1泊の夏の旅行。
那智さんは何度か行ったことがあるのは知っている。
その知り合いたちやバイクでひとり。
ひとりで行ったときはときどき画像付きでメールをくれた。
漁港の定食屋の煮付け、夕暮れの海。
一緒に旅をしているようなうれしさと那智さんの見ている景色を知らないもどかしさ。
いつか共有できるといいな〜と思っていたから、この夏の旅行は短いけれど念願叶った時間だった。
夏の海に向かう列車、そりゃあ混んでいる。
帰りは早々に特急の指定を確保したけど、行きは集合時間が不確実だったので、特急は諦め、在来線を乗り継ぐことにした。
それでも乗り継ぎが良ければ特急と30分しかかわらないし、乗り換えも1回だけなので比較的のんびりできる。
ただ、混んでいて座れないとしばらく大変だな〜という感じだった。
朝、ターミナル駅で待ち合わせて海行きのホームに向かう。
一番乗り継ぎの良い電車までまだしばらくあるからしばらくホームで並んでいるつもりだったけど、なんだか思ったより人が少ない。
これなら座れるかもしれない。
ふと、思いついた。
那智さん、グリーン車にしませんか?
これだけ空いているのだから、グリーン券を買えば座れる可能性はすごく高いはず。
多少高くついても1時間、確実に座れるほうがいい。
那智さんも賛成してくれて、じゃあ、ホームで並んでいる係と買い出し係と二手に分かれて電車までの時間を有効活用することになった。
並び係のわたしは自分が提案した案が、この後のしっちゃかめっちゃかな時間を招くとは微塵も想像することなく、買い出しをしている那智さんのことをご機嫌で待っているのだった。
電車の時間は迫っているのにわたしの後ろに並ぶ人がいっこうに現れない。
そんなに戦々恐々として並ぶ必要なかったかもしれないな〜とちょっと肩すかしにあった気分で電車を待つ。
カツサンドとシュウマイとビールと焼酎とその他もろもろを買ってきてくれた那智さん、わくわく旅行気分も盛り上がる^^
ホームに滑りこんできた電車。
普通車両はそれなりで、グリーン車はほとんど人がいない。
これは、もしかして、遊べるかもね〜、りん子
あうう、もちろん遠出の列車の中で那智さんが遊ばないわけないことは存じておりますが、このガラガラぶりは『相当な遊び』を予想させる。
みんな2階に乗るから、俺たちは1階にしよう^^
そう言ってサクサクとグリーン車の階段を降りる。
たしかに、唯一、わたしたちの後に並んだ年配のカップルは2階に上がっていったようだ。
果たして。
目の前には無人の1車両。
人がいてもいなくても、何かしらの方法でお外遊びはする。
だから、人がいないほうが見られることがないからいいんだ、だけど、人がいなければ『すごい』ことになる。
この無人のグリーン車を、わたしはどんな気分で眺めればいいのだ。
いいね〜(笑)
露出行為は那智さんだけではなく、わたしにとっても性的快感があるのはわかっている、でも、それでも、この人がまったくいない車両と那智さんのうれしそうな声に、どう反応していいのか、戸惑う。
荷物を片付け席につくころ列車は動き出した。
あっという間にホームは見切れた。
途端。
那智さんの手がマキシ丈のワンピースの裾を大胆にめくる。
あれよあれよという間に、もう片方は胸に。
乱暴に乳首をいじり、あっさり入った指をはげしく揺さぶる。
慌てるとか恥じらうとか、何もさせてくれないほど、何の風情もなく。
次は◯◯〜
うわ!!
意外にも次の駅が近かった!!
幸い、ここは地下なのでこの姿は誰にも見られずにすんでいるけど、それでも那智さんの手は止まらない。
もう一度アナウンス。
窓から見える景色が地下線路から駅の明るさに変わりはじめている。
速度が落ちる。
ホームの端が視界に飛び込んでくる。
まだ。
ホームに人の姿…、ぱっと手が離れた。
何事もなかったように列車はゆっくりと停車する。
ああ、那智さん、ぎりぎりを楽しんでる。
ほどなく、列車が走り出す。
また楽しそうに容赦なくわたしの体に手を伸ばす。
さっきよりすこし大胆に。
指でかき回され、ああ、気持ちよくなってくる。
地下から地上に出た。
急に景色が変わる。
ビルや他の路線の線路が視界に飛び込み、一気に現実味が増す。
顔を伏せ、ときおりちらりと外を見て、外だということわざと自分に見せつけるような感じ。
那智さん、ガシガシかき回す、かき回す。
…、かき回せど、かき回せど、いっこうに列車のスピードは変わらない。
さっきアナウンスで「次は◯◯町〜」と聞こえてから、ずいぶん経つ。
その前の区間より、◯◯町は遠いのか。
那智さん、きっとさっきの区間のイメージで短期決戦を想像して最初からガシガシしていたのだろう。
想像よりこの時間が長くなっていることにふたりしてじゃっかん気づきはじめてきた…。
でも、そこは負けず嫌いさん、想像より長かったとしても途中でやめるわけない。
ガシガシのテンションを意地でも維持したまま。
わたしも気持ちいいのはいいのだけど、なんともいえない空気でお応えする。
間もなく、◯◯町〜
わずかに、安堵の空気(?)
それでも、またホームに入り、人の姿が見えて、スピードが落ちて、人々の視界に入る一歩手前でさっと引く。
なんだかピンポンダッシュしているみたい。
そそそと着衣を直しながら
◯◯町は遠かったですね〜
次も、その次も同じように発車したら様々な方法でわたしを感じさせ、ホームギリギリで解放の繰り返し。
途中、ひとりの男性が乗ってきてふたつ前の通路を挟んだ席についた。
そのときはすこし規模を小さくして可愛がり。
その男性が降りてしまってからは、さらに大胆になっていく。
ビルや道路や民家が流れる中。
那智さんはとうとうわたしのワンピースを肩をおろし、胸を全部露出させてしまった。
誰かに見られたらどうしようという思いは当然あるけど、このスピードがすこし困惑を緩和させている。
はうはうと身悶えするのは困惑や羞恥だけではない。
わたしは恥ずかしさに顔を伏せながら、でも意識して外を見る。
ここが外だと言い聞かせるように。
わたしには露出願望がある。
人が蔑みと羨望と欲望の視線を向けるような、はしたない姿に自己愛を感じるような露出。
普通ならあり得ないところで乳房を露出させてしまいたいという欲望。
でも、そんな恥ずかしく怖く、申し訳ないことをひとりでできるわけない。
そして、その恥ずかしい自己愛はわたしを支配する『誰か』によって導き出されることではじめて完結するのだ。
いま、那智さんにされるがままにほとんど半裸になって乳房を露出させて体を窓に向け、乳首を愛撫されている。
流れる景色を垂れた髪の隙間から目に焼き付け、願望が叶っていることを心に刻もうとしていた。
「等式」感想です。私の好きな旅行日記が出てきた。この時もネタは満載だったような気がする。りん子の記憶力の鋭さで旅行を反芻できるのは本当に嬉しい。今回も楽しみにしているよ~。貸し切りの電車車両で何が繰り広げられたか。(笑)
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