危険な本
140字もどき
じつは、それほど読書家ではないわたし。
自分の中で流行があって図書館からどっさり借りてくるときもあるし、ずーっと本なしでも大丈夫な時期もあるので年間冊数でいったらたいしたことないような気がする。
そんな中で、ああこれは読んだら危険だという本に出会ったことがある。
田口ランディさんの『被爆のマリア』という本。
2、3年前に読んだので、もう内容はほとんど覚えていないのだけど、原爆にまつわる中編小説が三話。
その中のひとつ(ああ、もうタイトルも忘れてる^^;)生きにくい中学生の少年のお話がそれ。
最初の3行くらいで、その少年の概要が短く語られていたと思うのだけど、もう、それを読みながら涙がぼろぼろ溢れてきた。
なんてことない書き出しなのに、その少年の生きにくさにシンクロしてしまうようにどんどん切羽詰まっていく。
たった3行でしゃくり上げるほど泣いてしまった。
少年の息苦しさが伝染するようにわたしまで苦しくなる。
ああ、きっと、これは読んじゃいけない本なんだ。
登場人物に共感するのは本を読む醍醐味。
出来事や境遇に共感したり、感情に共感したり。
でも、この息苦しさは、そういうディテールよりもっと深い場所の、『わかるわかる』という共感とも違う感情。
自分の中の触れちゃいけないものにはじめて触れてしまったようなこわさ。
もちろん本を読んだくらいで狂うことなんてないけど、なんだかこのまま読み進めたらわたしの心がどうにかなってしまいそうな危険を感じてしまうような状態だった。
物語はそれほど心を打たなかったはずでほとんど記憶にない。
ただ、ずっとしゃくり上げながら読んでいた。
当然のように読み終わっても発狂するわけでもなくすぐ落ち着いたけど。
読んだら危険だと感じる本なんて後にも先にもこの一冊だけなので、不思議な体験のお話。
じつは、それほど読書家ではないわたし。
自分の中で流行があって図書館からどっさり借りてくるときもあるし、ずーっと本なしでも大丈夫な時期もあるので年間冊数でいったらたいしたことないような気がする。
そんな中で、ああこれは読んだら危険だという本に出会ったことがある。
田口ランディさんの『被爆のマリア』という本。
2、3年前に読んだので、もう内容はほとんど覚えていないのだけど、原爆にまつわる中編小説が三話。
その中のひとつ(ああ、もうタイトルも忘れてる^^;)生きにくい中学生の少年のお話がそれ。
最初の3行くらいで、その少年の概要が短く語られていたと思うのだけど、もう、それを読みながら涙がぼろぼろ溢れてきた。
なんてことない書き出しなのに、その少年の生きにくさにシンクロしてしまうようにどんどん切羽詰まっていく。
たった3行でしゃくり上げるほど泣いてしまった。
少年の息苦しさが伝染するようにわたしまで苦しくなる。
ああ、きっと、これは読んじゃいけない本なんだ。
登場人物に共感するのは本を読む醍醐味。
出来事や境遇に共感したり、感情に共感したり。
でも、この息苦しさは、そういうディテールよりもっと深い場所の、『わかるわかる』という共感とも違う感情。
自分の中の触れちゃいけないものにはじめて触れてしまったようなこわさ。
もちろん本を読んだくらいで狂うことなんてないけど、なんだかこのまま読み進めたらわたしの心がどうにかなってしまいそうな危険を感じてしまうような状態だった。
物語はそれほど心を打たなかったはずでほとんど記憶にない。
ただ、ずっとしゃくり上げながら読んでいた。
当然のように読み終わっても発狂するわけでもなくすぐ落ち着いたけど。
読んだら危険だと感じる本なんて後にも先にもこの一冊だけなので、不思議な体験のお話。
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COMMENT
よかったね~
アンテナを磨こうね~
通勤に本を読んでいたが、本代がバカにならないので、
月刊小説みたいな連載や読み切りがあるものに変えた、
多分量的には絶対おとく。(笑)
まあ、1月で少し足りない時もあるがだいたいは
丁度よく次の号が発売される。
アンテナを磨こうね~
通勤に本を読んでいたが、本代がバカにならないので、
月刊小説みたいな連載や読み切りがあるものに変えた、
多分量的には絶対おとく。(笑)
まあ、1月で少し足りない時もあるがだいたいは
丁度よく次の号が発売される。