ただ痛いだけ
非日常的な日常
「りん子、ロープ出して。」
わーい♪わーい♪麻縄だあ♪今日は縛ってもらえるんだわ♪
私はやっぱりSM行為としては、拘束は大好きのようです。
手際よく私を拘束していく那智さんの、表情や手つきを幸せな気分で眺める。
これだけで、息が荒くなるときもあるのだけれど、今日は比較的落ち着いている。
そういうときは、存分に眺めて、そちらの幸福に浸るようにする。
胸を絞り出されて、お腹の周りもぐるぐる巻き、この窮屈な感じが気持ち良い。
このあと何が待っているのかしら、どきどきハラハラ、ビクビクしているけれど、大丈夫那智さんがしてくれることは、最後には必ず快感と幸福を与えてくれるのだもの。
さあ、どうぞ、お好きなように♪
突き出た胸に、手と顔が近づいたその瞬間、いきなり痛さで体が硬直する。
痛い!!
この間、悲鳴を上げた痛さと同じような強さで、いきなり乳首を噛む那智さん。
痛いです!痛いです!!
痛さに慣れていないのだから、それだけだって辛いのに、とても痛く噛んでくる。
これじゃあ、痛さで感じるなんて無理です。
首を振って、足踏みをしてなんとか痛みを紛らわそうとするけれど、全然どうにもならないくらい痛い。
まったく緩めてくれないから、息をするのも辛いくらいだ。
そのうちに、立っているのが我慢できなくなる。
鞭で叩かれるときもそうだけど、痛さに耐えるときは、体を何かに支えてもらっていたほうが楽なのだ。
ベッドに手を付いていたり、梁に腕を吊られていたり。
痛さと闘うことに精一杯で、二本足で自分を支えることなんて、二の次にしてしまいたいのだ。
とにかく立っていられなくて、崩れるように倒れ込む。
「痛いです、これでいくのは無理です。いくのは無理です。無理です!!!」
なんとなく、私の認識として「いくとおしまい」になるケースが多い気がしていた。
だから、那智さんの最終目的が「いかせる」ならば、今日のいきなりの激痛では、興奮する間もないから、無理だと思ったのだ。
そう叫びながら、なんとか仰向けになるけど、その最中でも噛んだ歯を離してくれない。
それでも、まだ、力を加減してくれない。
もういや、那智さんのことがわからない。
目に涙が滲んでくる。
これは、痛さの涙か、那智さんがわからない悲しさか、快感にしてくれない悔しさか、わからない。
混乱して、口をついて出た言葉が「那智さんのこと、嫌い!!」
この言葉を合図に、涙がもっと目に溜まる。
そして、それと同時に口を離してくれた。
そして、笑い声に交じって「可愛い」って、言ってくれたように感じた。
私は、その言葉で安心して、「嫌い、嫌い、嫌い」と足をジタバタさせながら、訴える(すみません、40手前の大人です・・・照れ臭いです)。
「いけなくって良かったのですか?」
「うん。だって、いかせようと思わなかったもん。このあいだ(「敗北(としておこう)」)、紛らわせる悲鳴で耐えられなかったわけじゃないなんて言っていたから、痛くて悲鳴を上げさせたかっただけ。」
ということですって・・・。
ちくしょう、私の快感は那智さんのコントロール下にあるのか、いままで、痛くていけるなんて言っていたのは、そうしようと那智さんがしていたからなのか・・。
なんだか、ちょっと悔しくて、噛まれている間に湧いたはじめての感情を伝えてみる。
「那智さんが何考えているかまったくわからなくて、恐かったけど、同時に、憎たらしいと思いましたよ、はじめて。」
悔しい、憎たらしい、でも、コントロールされているのは、本当は嬉しい。
「りん子、ロープ出して。」
わーい♪わーい♪麻縄だあ♪今日は縛ってもらえるんだわ♪
私はやっぱりSM行為としては、拘束は大好きのようです。
手際よく私を拘束していく那智さんの、表情や手つきを幸せな気分で眺める。
これだけで、息が荒くなるときもあるのだけれど、今日は比較的落ち着いている。
そういうときは、存分に眺めて、そちらの幸福に浸るようにする。
胸を絞り出されて、お腹の周りもぐるぐる巻き、この窮屈な感じが気持ち良い。
このあと何が待っているのかしら、どきどきハラハラ、ビクビクしているけれど、大丈夫那智さんがしてくれることは、最後には必ず快感と幸福を与えてくれるのだもの。
さあ、どうぞ、お好きなように♪
突き出た胸に、手と顔が近づいたその瞬間、いきなり痛さで体が硬直する。
痛い!!
この間、悲鳴を上げた痛さと同じような強さで、いきなり乳首を噛む那智さん。
痛いです!痛いです!!
痛さに慣れていないのだから、それだけだって辛いのに、とても痛く噛んでくる。
これじゃあ、痛さで感じるなんて無理です。
首を振って、足踏みをしてなんとか痛みを紛らわそうとするけれど、全然どうにもならないくらい痛い。
まったく緩めてくれないから、息をするのも辛いくらいだ。
そのうちに、立っているのが我慢できなくなる。
鞭で叩かれるときもそうだけど、痛さに耐えるときは、体を何かに支えてもらっていたほうが楽なのだ。
ベッドに手を付いていたり、梁に腕を吊られていたり。
痛さと闘うことに精一杯で、二本足で自分を支えることなんて、二の次にしてしまいたいのだ。
とにかく立っていられなくて、崩れるように倒れ込む。
「痛いです、これでいくのは無理です。いくのは無理です。無理です!!!」
なんとなく、私の認識として「いくとおしまい」になるケースが多い気がしていた。
だから、那智さんの最終目的が「いかせる」ならば、今日のいきなりの激痛では、興奮する間もないから、無理だと思ったのだ。
そう叫びながら、なんとか仰向けになるけど、その最中でも噛んだ歯を離してくれない。
それでも、まだ、力を加減してくれない。
もういや、那智さんのことがわからない。
目に涙が滲んでくる。
これは、痛さの涙か、那智さんがわからない悲しさか、快感にしてくれない悔しさか、わからない。
混乱して、口をついて出た言葉が「那智さんのこと、嫌い!!」
この言葉を合図に、涙がもっと目に溜まる。
そして、それと同時に口を離してくれた。
そして、笑い声に交じって「可愛い」って、言ってくれたように感じた。
私は、その言葉で安心して、「嫌い、嫌い、嫌い」と足をジタバタさせながら、訴える(すみません、40手前の大人です・・・照れ臭いです)。
「いけなくって良かったのですか?」
「うん。だって、いかせようと思わなかったもん。このあいだ(「敗北(としておこう)」)、紛らわせる悲鳴で耐えられなかったわけじゃないなんて言っていたから、痛くて悲鳴を上げさせたかっただけ。」
ということですって・・・。
ちくしょう、私の快感は那智さんのコントロール下にあるのか、いままで、痛くていけるなんて言っていたのは、そうしようと那智さんがしていたからなのか・・。
なんだか、ちょっと悔しくて、噛まれている間に湧いたはじめての感情を伝えてみる。
「那智さんが何考えているかまったくわからなくて、恐かったけど、同時に、憎たらしいと思いましたよ、はじめて。」
悔しい、憎たらしい、でも、コントロールされているのは、本当は嬉しい。
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