男たちの手(前振り『もらうセックス』)
独特な幸福感
ちょっと『徒然』気味で^^;
2回くらい漠然とした感覚的なお話になるかと思います。
『たくさんの男の手』を経験したお話の前振りというか助走みたいなエントリーになると思う。
あまり上手くまとめられそうにないので、徒然気味で^^
書きためたものをアップしていますので、コメントへのお返事はすこしお待ちくださいませ。
那智さんとのセックスは、ううん、もっと具体的に言おう。
那智さんのおちんちんを入れてもらうことは。
性的な快感としての気持ち良さだけじゃないものを私にくれる。
愛情の確認と言えば一般的だと思うけど、もう少し違っていてね。
庇護され、大切にされ、女の子という性が幸福でいるために必要な栄養を与えられているような感じ。
これは、温かくて、ちょっと照れ臭いような安心感なんだ。
おちんちんをおまんこに入れているだけなのに。
ひな鳥が親鳥からエサをついばむような感覚になる。
セックスのたびにいちいちこんなこと考えているわけじゃないのだけど。
日常でふと思い出すとき、性的な興奮と同じくらいにこの安心感も沸き上がるのだ。
特に、デートの予定が立たず前に入れてもらってから少し間が空いたりすると、とてもとても欲しくなる。
これが、欲情だけじゃないのだ。
あの安心。
あの庇護される心地よさ。
私の栄養。
那智さんの両腕に収まるようなセックス。
それが欲しくてたまらなくなる。
こんなとき。
ああ、私はセックスで快感と安心を得ているんだなと自分のことを理解する。
女としての欲情と女の子に必要な栄養と両方求めているのだ。
そのどちらかが強く表に出るときもあるし、両方ごちゃまぜになって欲するときもある。
ちょっとデートの間が空いて、この日は『女の子の栄養不足』みたいな感じがしていた。
那智さんの腕の中で包まれながらおちんちんを入れてもらいたい。
強く強くそう思った朝、そのまま伝えてみた。
こういうことを口にすることはとてもためらうのですが。
那智さんに入れてもらいたいです。(ああ、決して『入れていただきたい』とは言えない私^^;)
性的な快感だけではなくて、愛情というか守られているというか、安心するんです。
その安心がすごくほしいです。
それはセックスをするということなの?
それともいろいろなことをひっくるめて?
いまの場合は『入れる』行為です。
不思議ですよね、セックスというだけなんですけどね、愛情を注がれているように感じるのです。
それがほしくてたまらなくなるんです。
なにを今更言ってるの?
それって普通のことじゃない?
セックスは気持ちいいこともそうだけど、愛情の確認でもあるでしょ?
ああ、そうだった。
軽く衝撃が走る。
愛情の確認というととても一般的なんだけど、私たちの間では『庇護し庇護される』ということが愛情確認になるので、私の欲するセックスはひと口に言えば愛情確認で間違いない。
(『庇護し庇護される関係』は『対等で上下』いつもリンク貼ってるけど、今回も)
那智さんはこのとき『2人にとって』という前提で話をしていたのだけど、私は違う気持ちになってしまって『ああ、そうだった』とちょっとショックを受けたのだ。
恋人同士は当然のこと一晩限りやパートナー探しの場合だって、大人同士合意の上での行為だった。
だから、誰の責任でもなくて、私の立ち位置のせいなんだと思うけど。
(『見下しと不安』)
那智さん以前のセックスは、どれも全部『与えるセックス』だったんだ。
相手に好かれるように。
相手がいい気分になるように。
相手が満足するように。
やっていることはおまんこにおちんちんを入れること。
だけど、『与えるだけのセックス』と『分かち合うセックス』、もっというと『もらうセックス』は、こちらの幸福度が歴然と違う。
そうだ、私は与えてばかりだったんだな。
合意でも自己責任でもなんでもいい、だけど、私にとって『与えるだけのセックス』は消耗だったんだな。
『分かち合うセックス』が普通のことじゃない?と那智さんにいわれ、『与えるセックス』しか存在しなかった過去の私を思い起こし、軽く衝撃を受けてしまったのです。
何がどう違うのかうまく説明できないのだけど。
性的な場面で女性は傷つく性を持っているというのは、この消耗感から得た答え。
(『りん子的独りって』)
与えるセックスで喜びを得られる性癖もあるでしょう。
それは、それで肯定します。
ただ、私は与えるだけのセックスでは傷つくということ。
那智さんから、女として、女の子として、『もらうセックス』をしてもらう。
間が空くとほしくてほしくてたまらなくなってしまうのは、それが私に必要な栄養だから。
そして、とても厄介なことに、私はアブノーマルなことで興奮する性癖を持ってしまっている。
苦痛。
羞恥。
人の目。
M女とかマゾとかいわれる性癖。
これらと『もらうセックス』の両立って、難しいと思いません?
ああ、とっても感覚的なことで上手に説明できないのだけど。
ほら、M女とかマゾって、蔑まされて当然とか搾取される存在に思われてません?
それが傷つくのだ。
分かち合いながらもらいながら、酷いことをして私が傷つかないようにすることは、とても難しいことだと思う。
(『諸刃の刃』『被虐の種類』『否応なくマゾ』)
那智さんは時間をかけてそれをしてくれている。
時期を見て。
タイミングを計って。
私の渦巻く欲望を、那智さんのやりたい方法で叶えてくれている。
またひとつ、叶えてもらった。
それは『たくさんの男の手』。
多分、書く気になるから(笑)
前置きまだあるけどゆっくり書かせていただきますね^^
ちょっと『徒然』気味で^^;
2回くらい漠然とした感覚的なお話になるかと思います。
『たくさんの男の手』を経験したお話の前振りというか助走みたいなエントリーになると思う。
あまり上手くまとめられそうにないので、徒然気味で^^
書きためたものをアップしていますので、コメントへのお返事はすこしお待ちくださいませ。
那智さんとのセックスは、ううん、もっと具体的に言おう。
那智さんのおちんちんを入れてもらうことは。
性的な快感としての気持ち良さだけじゃないものを私にくれる。
愛情の確認と言えば一般的だと思うけど、もう少し違っていてね。
庇護され、大切にされ、女の子という性が幸福でいるために必要な栄養を与えられているような感じ。
これは、温かくて、ちょっと照れ臭いような安心感なんだ。
おちんちんをおまんこに入れているだけなのに。
ひな鳥が親鳥からエサをついばむような感覚になる。
セックスのたびにいちいちこんなこと考えているわけじゃないのだけど。
日常でふと思い出すとき、性的な興奮と同じくらいにこの安心感も沸き上がるのだ。
特に、デートの予定が立たず前に入れてもらってから少し間が空いたりすると、とてもとても欲しくなる。
これが、欲情だけじゃないのだ。
あの安心。
あの庇護される心地よさ。
私の栄養。
那智さんの両腕に収まるようなセックス。
それが欲しくてたまらなくなる。
こんなとき。
ああ、私はセックスで快感と安心を得ているんだなと自分のことを理解する。
女としての欲情と女の子に必要な栄養と両方求めているのだ。
そのどちらかが強く表に出るときもあるし、両方ごちゃまぜになって欲するときもある。
ちょっとデートの間が空いて、この日は『女の子の栄養不足』みたいな感じがしていた。
那智さんの腕の中で包まれながらおちんちんを入れてもらいたい。
強く強くそう思った朝、そのまま伝えてみた。
こういうことを口にすることはとてもためらうのですが。
那智さんに入れてもらいたいです。(ああ、決して『入れていただきたい』とは言えない私^^;)
性的な快感だけではなくて、愛情というか守られているというか、安心するんです。
その安心がすごくほしいです。
それはセックスをするということなの?
それともいろいろなことをひっくるめて?
いまの場合は『入れる』行為です。
不思議ですよね、セックスというだけなんですけどね、愛情を注がれているように感じるのです。
それがほしくてたまらなくなるんです。
なにを今更言ってるの?
それって普通のことじゃない?
セックスは気持ちいいこともそうだけど、愛情の確認でもあるでしょ?
ああ、そうだった。
軽く衝撃が走る。
愛情の確認というととても一般的なんだけど、私たちの間では『庇護し庇護される』ということが愛情確認になるので、私の欲するセックスはひと口に言えば愛情確認で間違いない。
(『庇護し庇護される関係』は『対等で上下』いつもリンク貼ってるけど、今回も)
那智さんはこのとき『2人にとって』という前提で話をしていたのだけど、私は違う気持ちになってしまって『ああ、そうだった』とちょっとショックを受けたのだ。
恋人同士は当然のこと一晩限りやパートナー探しの場合だって、大人同士合意の上での行為だった。
だから、誰の責任でもなくて、私の立ち位置のせいなんだと思うけど。
(『見下しと不安』)
那智さん以前のセックスは、どれも全部『与えるセックス』だったんだ。
相手に好かれるように。
相手がいい気分になるように。
相手が満足するように。
やっていることはおまんこにおちんちんを入れること。
だけど、『与えるだけのセックス』と『分かち合うセックス』、もっというと『もらうセックス』は、こちらの幸福度が歴然と違う。
そうだ、私は与えてばかりだったんだな。
合意でも自己責任でもなんでもいい、だけど、私にとって『与えるだけのセックス』は消耗だったんだな。
『分かち合うセックス』が普通のことじゃない?と那智さんにいわれ、『与えるセックス』しか存在しなかった過去の私を思い起こし、軽く衝撃を受けてしまったのです。
何がどう違うのかうまく説明できないのだけど。
性的な場面で女性は傷つく性を持っているというのは、この消耗感から得た答え。
(『りん子的独りって』)
与えるセックスで喜びを得られる性癖もあるでしょう。
それは、それで肯定します。
ただ、私は与えるだけのセックスでは傷つくということ。
那智さんから、女として、女の子として、『もらうセックス』をしてもらう。
間が空くとほしくてほしくてたまらなくなってしまうのは、それが私に必要な栄養だから。
そして、とても厄介なことに、私はアブノーマルなことで興奮する性癖を持ってしまっている。
苦痛。
羞恥。
人の目。
M女とかマゾとかいわれる性癖。
これらと『もらうセックス』の両立って、難しいと思いません?
ああ、とっても感覚的なことで上手に説明できないのだけど。
ほら、M女とかマゾって、蔑まされて当然とか搾取される存在に思われてません?
それが傷つくのだ。
分かち合いながらもらいながら、酷いことをして私が傷つかないようにすることは、とても難しいことだと思う。
(『諸刃の刃』『被虐の種類』『否応なくマゾ』)
那智さんは時間をかけてそれをしてくれている。
時期を見て。
タイミングを計って。
私の渦巻く欲望を、那智さんのやりたい方法で叶えてくれている。
またひとつ、叶えてもらった。
それは『たくさんの男の手』。
多分、書く気になるから(笑)
前置きまだあるけどゆっくり書かせていただきますね^^
男たちの手1
独特な幸福感
『たくさんの男の手』
これは私の妄想のひとつだった。
妄想の中で私は。
複数の男性に同時に痴漢され。
接待と称して取引先の男性たちの玩具になり。
たくさんの手で体中をまさぐられる。
ずっと前からの湧いては消しを繰り返した妄想のひとつだった(妄想いっぱい女だからねぇ^^;)
(『モンスターを抱きしめて』)
那智さんに抱かれるようになり、快感を積み上げ、性的に解放される喜びを知れば知るほど。
また、ハプバーで遊ぶようになりブログを始めてネットの世界を覗くようになって、誰かがその妄想に近い状態になっているところを垣間見ると。
妄想はより現実味を帯びて私を刺激してきた。
また、『ゲストを招いたこと』も更に拍車をかけた。
しばらくずっと『ゲストを招いた』事実だけで精一杯だったけど、気持ちも落ち着いた頃からひとつ残念な気持ちが芽生えていた。
あのとき、なぜ那智さんはふたりで同時に触ってくれなかったのだろう。
妄想が現実のものになりそうでならなかった日のことを思い出し、余計に妄想が膨らむようだった。
一方で、『もらうセックス』の存在を知り、その幸福と以前の『与えるセックスの消耗』の違いを理解すればするほど、那智さんじゃないとダメだろうと思うようにもなった。(『もらうセックス』は前エントリー)
とても漠然としているのだけど。
私にとって、互いを尊重し、安心や委ねの中での性癖を満たし合うセックスは『もらう』もの。
それ以外は、消耗する『与える』もの。
そんなふうに理解するようになり、私は『もらうセックス』じゃないと幸福を感じられないのだなと知ったのね。
『ゲストを招く』で他の男性に抱かれたときは、私の消耗を那智さんが引き受けてくれたおかげで傷つくことなく済んだけど、それがいつもいつも通用するかしないかもわからない。
だから、那智さんがいればどんなときも誰とでも『もらうセックス』になるか保証はない。
『もらう』と『与える(消耗)』の違いはとても大きく、これを認識した以降は、那智さん以外の人とのセックスはもちろん、触るのも触られるのもイヤ!!と、かなり極端なほど臆病になっていた。
(長いですけど、是非お読みください『ゲストを招く(一場面)』『ゲストを招く(りん子の心1、2、3)』)
『ゲストを招く』の残念な気持ち。
性的に解放され、より欲望が増す。
『たくさんの男性の手で犯されたい』
『もらうセックス』を知り、それ以外の消耗の恐ろしさに気付き、もう二度とあんなセックスはしたくないと思う。
那智さんがくれる幸福や快感の虜になり、それ以外は受け付けられないと嫌悪感さえ覚える。
『他の男性に触られたくもない』
那智さんとの関係が深くなるにつれ、この相反する気持ちがどんどん膨らみ続けていた。
たくさんの手の餌食になりたい。
無理!!そんなの傷つく。
ああ、でも、那智さんに抱きしめてもらいながらだったら大丈夫かもしれない。
そんなことない、きっと悲しい気持ちになる。
シーソーは重さに比例して、私を勢い良く跳ね飛ばす。
苦しいくらいに。
両方があまりにも重く、どうすることもできずそのシーソーから降りようと試みたことが何度もあった。
それでも諦めようとしても切り離すことにできない厄介な性癖。
沸き上がり、戸惑い、苦しくなるを繰り返した。
那智さんは私の『たくさんの手』の妄想を知っている。
エントリーにちりばめたヒントや会話の中で。
そして、『那智さん以外の男性に触りたくもないし、触られたくもない』と言い切る私も知っている。
那智さん自身も、りん子を他の男に抱かせてみたいと思う気持ちと、そう簡単に触らせたくないという気持ち。
もし抱かせたとしたら、りん子の反応が『快感』と『嫌悪』どちらになれば、より満足か計りかねる気持ち。
(『快感』になれば『そこまで育てた』という満足、『嫌悪』すれば『自分だけ』という満足ね)
私とは違うシーソー。
私たちは、それぞれ違ったシーソーをいくつか持ち、どうバランスを取ることが互いの幸せに繋がるか、ずっと探っているようだった。
那智さんと知り合って7年。
ハプバーに遊びに行くようになって、4、5年。
その間に一度ゲストを招いただけ。
ハプバーに行けば『たくさんの男の手』状態なんていとも容易く叶う。
でも、それはしない。
なぜなら那智さんの目的は自分の手によって私を幸福にさせること。
幸福にさせ、どんどん那智さんから離れられなくさせることなのだ。(ここに『独占欲』^^)
もともと『俺の物扱い』は好きではあるけれど、大事な女を誰かれかまわずという嗜好はない人だ、尚更、簡単に触れさせる気にはならなかった。
那智さんの納得のいく状況で私が幸福になるように、ふたりの別々のシーソーの重さやバランスをずっと見極めていたのだと思う。
だから、どんなに『俺の物扱い』はしても、簡単には触らせなかったのだ。
私に快感を覚えさせ。
那智さんが手を下せば幸せになれる関係を作り。
いざとなれば、自分が消耗すればいいことも知り。
万が一、りん子が傷ついたとしても、それを癒す自信も持ち。
折りに振れ話し合い。
私が望んでいることを確信して。
丁寧に時間をかけて自分の中で、そのタイミングを待つだけの準備ができたのを確認していったのだと思う。
それが一年前くらいだろうか。
ハプバーの帰りに『惜しかったな。もう少しでりん子を抱かせてもいいと思ったんだけどね』とか『Yちゃんに頼んで何人かピックアップしておいてもらおうか』などと話題にするようになってきた。
ハプバーでの那智さんは、線引きがあってね。
周囲の人たちと会話や雰囲気を楽しめれば『じゃあ、りん子で遊びます?』という気分になる。
(それで『お泊まり34』とか『サービス精神旺盛な那智さん』みたいなことになったりする^^;)
その時でも基本的には触らせないのだけど、とにかく何が何でも晒すとか誇示するとかするつもりはないのですね。
その場を楽しめて、はじめて遊ぶの。
だから、『惜しかった』なんてこともある。
Yちゃんは那智さんが信頼するスタッフで、Yちゃんの見立てでその場を楽しめる男性を集めることもできるだろうとも考えたりしていたようだ。
(この場合の楽しめる男性とは、恐らく『スパイス』に徹することができる人)
そんな言葉を聞き那智さんの遊びに『たくさんの手』も視野に入れはじめているんだなと感じられたのが、一年前くらいからだった。
『惜しい』ことが何回かあって。
私の期待と不安は募るばかりだった。
叶えたいような、でもとても怖いような。
何もなく(いや、何もなくはないけど^^;)ハプバーを後にするときに残念に思う気持ちとホッとする気持ち。
また、その両方の重みが苦しくて、その重みはいつの間にか腹立たしい気持ちになっていた。
『なぜ、傷つかないように、叶えてくれないの!?』って^^;
シーソーの両方がもう重くて私じゃ持ちきれなくなったあるとき。
堪えきれず訴えた。
那智さんに叶えてもらいたいです。
だけど、傷つくのは怖いです。
もしかしたらプレッシャーで醒めてしまうかもしれない。
自分がどうなるかわからないですけど、でも、私が傷つかないように叶えてください。
私は、もうこのことに対して期待したり気にしたりするのはやめにします。
那智さんのタイミングで、那智さんがしたいと思ったときにしてください。
「わかってるよ」
那智さんは、多分最初から自分のタイミングで決めようとしていたはずだ(何事もね^^)、だから、この訴えはあまり意味のないことだったとも思う。
だけど、これは、私のための訴えだったのだ。
那智さんに委ねます。
ふたりの関係に於いては、私が那智さんに委ねることが幸福に繋がるのは、何度も経験してわかってる。
それを意志表明することで、私も自分が幸福になるように努力しようと思ったのです。
それから数ヶ月。
恐らく2、3回は遊びに行っていると思う。
いつ那智さんがその気になるかわからない。
でも、それが今日でも数年先でも、もしかしたら一生なかったとしても、那智さんのしたい状況とタイミングがバリアとなって傷から守ってくれると信じている。
そう思うと、気持ちがずいぶんラクになるものだ、私はただハプバーを楽しむだけでいいと思えるようになっていた。
いつものようにそんな気持ちでハプバーに行った。
いつもと変わらない夜はずだったのだけど、何かが違ったのだろう。
シーソーが絶妙のバランスをとったのを那智さんは見逃さなかったのかもしれない。
長い間の私の妄想が叶うことになるのだった。
『たくさんの男の手』
これは私の妄想のひとつだった。
妄想の中で私は。
複数の男性に同時に痴漢され。
接待と称して取引先の男性たちの玩具になり。
たくさんの手で体中をまさぐられる。
ずっと前からの湧いては消しを繰り返した妄想のひとつだった(妄想いっぱい女だからねぇ^^;)
(『モンスターを抱きしめて』)
那智さんに抱かれるようになり、快感を積み上げ、性的に解放される喜びを知れば知るほど。
また、ハプバーで遊ぶようになりブログを始めてネットの世界を覗くようになって、誰かがその妄想に近い状態になっているところを垣間見ると。
妄想はより現実味を帯びて私を刺激してきた。
また、『ゲストを招いたこと』も更に拍車をかけた。
しばらくずっと『ゲストを招いた』事実だけで精一杯だったけど、気持ちも落ち着いた頃からひとつ残念な気持ちが芽生えていた。
あのとき、なぜ那智さんはふたりで同時に触ってくれなかったのだろう。
妄想が現実のものになりそうでならなかった日のことを思い出し、余計に妄想が膨らむようだった。
一方で、『もらうセックス』の存在を知り、その幸福と以前の『与えるセックスの消耗』の違いを理解すればするほど、那智さんじゃないとダメだろうと思うようにもなった。(『もらうセックス』は前エントリー)
とても漠然としているのだけど。
私にとって、互いを尊重し、安心や委ねの中での性癖を満たし合うセックスは『もらう』もの。
それ以外は、消耗する『与える』もの。
そんなふうに理解するようになり、私は『もらうセックス』じゃないと幸福を感じられないのだなと知ったのね。
『ゲストを招く』で他の男性に抱かれたときは、私の消耗を那智さんが引き受けてくれたおかげで傷つくことなく済んだけど、それがいつもいつも通用するかしないかもわからない。
だから、那智さんがいればどんなときも誰とでも『もらうセックス』になるか保証はない。
『もらう』と『与える(消耗)』の違いはとても大きく、これを認識した以降は、那智さん以外の人とのセックスはもちろん、触るのも触られるのもイヤ!!と、かなり極端なほど臆病になっていた。
(長いですけど、是非お読みください『ゲストを招く(一場面)』『ゲストを招く(りん子の心1、2、3)』)
『ゲストを招く』の残念な気持ち。
性的に解放され、より欲望が増す。
『たくさんの男性の手で犯されたい』
『もらうセックス』を知り、それ以外の消耗の恐ろしさに気付き、もう二度とあんなセックスはしたくないと思う。
那智さんがくれる幸福や快感の虜になり、それ以外は受け付けられないと嫌悪感さえ覚える。
『他の男性に触られたくもない』
那智さんとの関係が深くなるにつれ、この相反する気持ちがどんどん膨らみ続けていた。
たくさんの手の餌食になりたい。
無理!!そんなの傷つく。
ああ、でも、那智さんに抱きしめてもらいながらだったら大丈夫かもしれない。
そんなことない、きっと悲しい気持ちになる。
シーソーは重さに比例して、私を勢い良く跳ね飛ばす。
苦しいくらいに。
両方があまりにも重く、どうすることもできずそのシーソーから降りようと試みたことが何度もあった。
それでも諦めようとしても切り離すことにできない厄介な性癖。
沸き上がり、戸惑い、苦しくなるを繰り返した。
那智さんは私の『たくさんの手』の妄想を知っている。
エントリーにちりばめたヒントや会話の中で。
そして、『那智さん以外の男性に触りたくもないし、触られたくもない』と言い切る私も知っている。
那智さん自身も、りん子を他の男に抱かせてみたいと思う気持ちと、そう簡単に触らせたくないという気持ち。
もし抱かせたとしたら、りん子の反応が『快感』と『嫌悪』どちらになれば、より満足か計りかねる気持ち。
(『快感』になれば『そこまで育てた』という満足、『嫌悪』すれば『自分だけ』という満足ね)
私とは違うシーソー。
私たちは、それぞれ違ったシーソーをいくつか持ち、どうバランスを取ることが互いの幸せに繋がるか、ずっと探っているようだった。
那智さんと知り合って7年。
ハプバーに遊びに行くようになって、4、5年。
その間に一度ゲストを招いただけ。
ハプバーに行けば『たくさんの男の手』状態なんていとも容易く叶う。
でも、それはしない。
なぜなら那智さんの目的は自分の手によって私を幸福にさせること。
幸福にさせ、どんどん那智さんから離れられなくさせることなのだ。(ここに『独占欲』^^)
もともと『俺の物扱い』は好きではあるけれど、大事な女を誰かれかまわずという嗜好はない人だ、尚更、簡単に触れさせる気にはならなかった。
那智さんの納得のいく状況で私が幸福になるように、ふたりの別々のシーソーの重さやバランスをずっと見極めていたのだと思う。
だから、どんなに『俺の物扱い』はしても、簡単には触らせなかったのだ。
私に快感を覚えさせ。
那智さんが手を下せば幸せになれる関係を作り。
いざとなれば、自分が消耗すればいいことも知り。
万が一、りん子が傷ついたとしても、それを癒す自信も持ち。
折りに振れ話し合い。
私が望んでいることを確信して。
丁寧に時間をかけて自分の中で、そのタイミングを待つだけの準備ができたのを確認していったのだと思う。
それが一年前くらいだろうか。
ハプバーの帰りに『惜しかったな。もう少しでりん子を抱かせてもいいと思ったんだけどね』とか『Yちゃんに頼んで何人かピックアップしておいてもらおうか』などと話題にするようになってきた。
ハプバーでの那智さんは、線引きがあってね。
周囲の人たちと会話や雰囲気を楽しめれば『じゃあ、りん子で遊びます?』という気分になる。
(それで『お泊まり34』とか『サービス精神旺盛な那智さん』みたいなことになったりする^^;)
その時でも基本的には触らせないのだけど、とにかく何が何でも晒すとか誇示するとかするつもりはないのですね。
その場を楽しめて、はじめて遊ぶの。
だから、『惜しかった』なんてこともある。
Yちゃんは那智さんが信頼するスタッフで、Yちゃんの見立てでその場を楽しめる男性を集めることもできるだろうとも考えたりしていたようだ。
(この場合の楽しめる男性とは、恐らく『スパイス』に徹することができる人)
そんな言葉を聞き那智さんの遊びに『たくさんの手』も視野に入れはじめているんだなと感じられたのが、一年前くらいからだった。
『惜しい』ことが何回かあって。
私の期待と不安は募るばかりだった。
叶えたいような、でもとても怖いような。
何もなく(いや、何もなくはないけど^^;)ハプバーを後にするときに残念に思う気持ちとホッとする気持ち。
また、その両方の重みが苦しくて、その重みはいつの間にか腹立たしい気持ちになっていた。
『なぜ、傷つかないように、叶えてくれないの!?』って^^;
シーソーの両方がもう重くて私じゃ持ちきれなくなったあるとき。
堪えきれず訴えた。
那智さんに叶えてもらいたいです。
だけど、傷つくのは怖いです。
もしかしたらプレッシャーで醒めてしまうかもしれない。
自分がどうなるかわからないですけど、でも、私が傷つかないように叶えてください。
私は、もうこのことに対して期待したり気にしたりするのはやめにします。
那智さんのタイミングで、那智さんがしたいと思ったときにしてください。
「わかってるよ」
那智さんは、多分最初から自分のタイミングで決めようとしていたはずだ(何事もね^^)、だから、この訴えはあまり意味のないことだったとも思う。
だけど、これは、私のための訴えだったのだ。
那智さんに委ねます。
ふたりの関係に於いては、私が那智さんに委ねることが幸福に繋がるのは、何度も経験してわかってる。
それを意志表明することで、私も自分が幸福になるように努力しようと思ったのです。
それから数ヶ月。
恐らく2、3回は遊びに行っていると思う。
いつ那智さんがその気になるかわからない。
でも、それが今日でも数年先でも、もしかしたら一生なかったとしても、那智さんのしたい状況とタイミングがバリアとなって傷から守ってくれると信じている。
そう思うと、気持ちがずいぶんラクになるものだ、私はただハプバーを楽しむだけでいいと思えるようになっていた。
いつものようにそんな気持ちでハプバーに行った。
いつもと変わらない夜はずだったのだけど、何かが違ったのだろう。
シーソーが絶妙のバランスをとったのを那智さんは見逃さなかったのかもしれない。
長い間の私の妄想が叶うことになるのだった。
男たちの手2
独特な幸福感
『男たちの手1』の続きです。
実はかなり記憶が曖昧なので、那智さんからの情報と合わせています。
それと那智さんの気持ちも情報と推測を交えています。
前回来たときは不思議な盛り上がりだった。
乳首を捻り気持ち良くさせられている私に許可を得たM女性が絡んできた。
服の上からお尻を触ったり、髪を束ねぎゅーっと捻り上げたり(これすごーく気持ちよかった*^^*これだけでいちエントリーになるな)
周りの男性は見学していた。
ハプバーを出た後で『もうちょっと楽しい雰囲気になっていたらな〜』と惜しい感じのことを言っていた。
多分、もう少しコミュニケーションを取ってきていたら『たくさんの手』を実行する気になったのだろう。
見学だけしている男性陣に対して、残念だったな〜という感じだった。
恐らく、那智さんの中でだいぶ熟成されているのだと思う。
りん子の願望と自分の楽しみが一致していることは確認できているし、りん子の性的な成熟度も自分への依存度も増しているから、いま『たくさんの手』を実行に移してもりん子は喜べる。
最後に大事なことは、その場を楽しませてくれるスパイス役の男性だ。
これはとても重要なこと。
那智さんが望んでいることは、りん子を晒すとか誇示するとか性処理道具にするとかではない。(いつかそういうテンションになるときがくるかもしれないけどね)
りん子が自分の手の中で幸福に浸ることだ。
それには、男性の欲望は必要ではあるけれど、それが主体になってはいけないのだ。
あくまでも『スパイス』。
もちろん男性側にもメリットが存在するとは思うけど、メインは自分たち。
それをわきまえている男性たちが必要なのだ。
そのスパイス役が1人できれば数人揃う機会を待っていたのだと思う。
あのね、そういう違いってわかるんだよね。
その場(特にカップルや女性)を楽しませようと思っている男性と、あわよくば『ラッキー』を待っている自分が主体の男性。
それが良い悪いじゃないのだけど、私たちの求めている人は前者だということ。
それは会話の上手い下手じゃないのだよね。
空気でわかる。
で、多分、その感じ取る基準みたいなのが那智さんと私はほぼ一致しているんだな。
昼間に一日外でデートして、大好きな台湾料理を食べて(何とかのひとつ覚え〜)いつものハプバーへ向かった。
歩き疲れてお腹もいっぱいで、今夜はどちらかというと寛ぎに行くみたいな雰囲気だった。
早めの夜。
まだ人は少ない。
ゲイのバーテンさんと女性スタッフ。
あと男女2、3ずつくらいだった。
ただ、この2、3人がすでに全裸とか半裸状態で、人は少ないけど密かに盛り上がっているみたいだった。
私たちが座っているソファの背後のソファで、何やら女性の喘ぎ声が聞こえてくる。
いつまで経ってもそういうことに慣れない私、でも、すごーーーく興味はあるので、チラチラッと様子を伺う。
女性の股の間に男性が収まっているみたいだから、多分舐めてるんだ〜!!
見ちゃいけないものを見てしまったみたいに、目を伏せる。
小さく『いく』と聞こえてきた。
ああ、いったんだ、可愛い声だったな〜。
(私はなかなかクンニでいけないから、ちょっとすごいな〜と思った)
こちらが照れ臭くなってしまって、意味なく那智さんのほうをじっと見てしまう。
側に来た男性と雑談。
『どれくらい来てます?』とか『○曜日はこんなもんですか?』とか。
ポツポツと男性客も増え出した。
那智さん珍しくシャワーを浴びに行った。
その間もお酒を飲んだり、男性とお話ししたり、ついでにお気替えコスプレを物色したり。
候補は真っ赤なロングドレスに決定〜^^
那智さんが戻ってきて、お気替えを決めてもらって続いて私もシャワー*^^*
普段、シャワーなんて浴びないのだけど、この日は2人ともさっぱりしたかったのね。(こういう時、ハプバーは別な用途に使える^^)
さっぱりさせて赤いドレスに着替えて戻ってきたら、那智さんとあと3人の男性がおしゃべりしていた。
比較的和やか。
さっき隣のソファで絡んでいた男女は、またそこで何かはじめていた。
こちらは特に何か起こる感じもなく。
でも他愛もない話でそれなりに盛り上がっている。
うん、多分、今日は何もないだろうな。
それはそれでかまわない。
私がここでどうなるかは那智さんに任せているのだものね。
お話ししている男性のうちの1人。
あ、見覚えのある人だ。
店内は物凄く照明を落としているし、私がソファで男性が床にいて見下げる体勢だたから余計に顔が影になってわからなかったけど、以前に会ったことがある人だ。
そんなに頻繁に行っているわけじゃないから、知っている人に会うのは、ちょっと心が弾む。
しかも、その男性は、以前那智さんが疲れ過ぎてここで熟睡してしまった時に、退屈する私にずいぶん付き合ってくれた人だったから、余計に嬉しくなってしまった。
(『ハプバーの正しい使い方1』)
「以前、お会いしたことありますよね?」
顔を覗き込む。
「んん、暗くてわからないですよ」
男性もこちらを覗く。
「ほら、おもちゃを見せてくれましたよね」
「ああ、りん子さんだ^^」
覚えてくれていた。
「那智さん、那智さんが寝ちゃったときに遊んでくれていた人ですよ」
那智さんにも紹介する。
このとき、ちょこちょこっとエッチなこともあったのだけど、どちらかというと私はそのおしゃべりの時間が気に入っていて、それが嬉しさに繋がっていたみたい。
バイブをたくさん持ってて新作とか試したがってた人、バイブマニアさんだった。
全然女性がいなくてね。
でも、すごいおもちゃ持っていたから、それを使いたいね〜って話してたんです。
私はダメだから、じゃあ、次女性が来たら私も『すごいらしいですよ〜』ってススメてみましょうか、なんて話してたんです。
他の男性たちにも、そのときに話をする。
場がより和やかに^^
「今日も持ってきてますよ!!見ます?」
そう言ってバイブマニアさん、あのときの『すごいの』を持ってきた。
イボイボというかトゲトゲというかがびっしり付いてて、スイッチオンするとカラフルな光を放ちながらぐりぐり動く、それ。
「そうそう、これこれ〜。なんだか恐ろしいものですよね〜」
那智さんも手にして面白がってる。
「使ってみる?」
ああああああ、やっぱりそう来ましたか!?
今日はエッチな空気にならないと、どこかでタカを括っていました。
確かにね、バイブの話題で実物が登場したら、使う流れになりますよね…。
ここの場所で人の目の前で恥ずかしい姿を晒すことは時々ある。
少しずつ慣れているとはいえ、やっぱりすごーくためらう。
まして、穏やかにお話ししていたところだ。
恥ずかしい気持ちと、ちょっと興奮する気持ち。
それとは別に。
イボイボは怖いけど、ちょっと興味もある。
でも、私、おまんこの中の振動系ってあまり感じないのだよね、だから、反応が良くないかもしれないな〜なんてちょっと他人事に思っていた。
長いソファに横になるように、肘掛けに首を預けて体を傾ける。
那智さんがロングドレスをめくりバイブを入れる。
私の足元那智さんの両脇に男性2人、私の左に1人。
人前だということはそれだけで快感を呼んでしまって、思わず呻く。
でも、案の定バイブの振動は、それほど私を追いつめない。
それがわかっている那智さんはすぐにバイブで強く突く。
あああ、それはダメ、那智さん
気持ちよくなってしまう。
なんのためらいもなく、私だって自分にそんなにしないよってほど。
深く強くバイブを突き立てる。
腰ががくがくしている。
人の気配を感じながら、いく。
何度かそれを繰り返しただろうか。
「触っていいですよ」だか「触ってください」だか「どうぞ」だか、覚えてないけど、那智さんのGOサインが出た。
「いいんですか?」「じゃあ」なんて返事があったかもしれなけど、わからない。
那智さんじゃない手がドレスの胸元から入ってきた、少し遠慮気味に。
右も左も。
バイブは相変わらず強く突く。
太もも辺りにも手の感触がある気がする。
もしかしたらクリトリスを触られているかもしれない。
あああああああ、ダメ、こんなこと、こんなことを、ずっと待っていた、喜んじゃう、わたし。
誰が、どれで。
どんな体勢で、何をされているのか。
わからない。
ううん、わからないというか、理解できない。
脳が情報処理作業を放棄したみたいだ。
たくさんの手。
せわしなく、私を触る。
気持ちいい。
どこで感じているのか、それとも脳が感じているのか。
ああ、もっと、ねえ、もっと強くして。
少し遠慮している手がもどかしい。
「やめる?」
多分那智さんの声。
首を振る。
「聞こえないよ、やめていい?」
「やめない…で、ください…」
呻き声がどんどん大きくなっているように思う。
最初に聞いた女性の喘ぎ声をふと思い出し、ああいまの私の声全然かわいくないと、ほんの少し恥ずかしく思う。
「○×&$$」
知らない声!!
遠い意識の中また少し覚醒して、知らない声を感知した。
焦点の合わない目を無理矢理使ってぼんやりするシルエットを見る。
いままでいなかった人だ。
多分、女性を舐めていた男性だ。
心がチクッとする。
この人いやだ。
コミュニケーションも取らずに、私に触るな。
那智さんは許したの?
いいの?那智さん。
この男の欲望を主体にしても。
あの『消耗するセックス』で感じる黒い気持ちが、ふっと湧きそうになった。
それでも、たくさんの手がそれを上回る快感にして、私をまた情報処理放棄状態にさせる。
右からも左からも、たくさんの手が私を触る。
多分、ドレスがまくり上がるほど足を大きく開き。
腰を揺らし、突き出し。
「やめないで」を繰り返していたと思う。
ずぶずぶと温かい泥沼にはまっていくみたいだった。
どれくらいの時間でどんなタイミングで終わったのかわからないけど、那智さんがバイブを洗って戻ってきていた頃脳が情報処理が再開したみたいだった。
ドレスは直され、私はソファに横になっていた(あれ?床だったかな?)
おしぼりで丁寧に汗を拭いてもらって、少しずつ正気を取り戻していった。
こうして『たくさんの手』は終わった。
ハプバーを出てから、そして後日話して、コミュニケーションを取らなかった人が参加したときのいやな気持ちは、那智さんも同じだったことが確認できた。
ただ、そこでお断りすることも大人げないのでそのままにさせていたらしい。
男性の欲望主体じゃなく『スパイス』でいてくれる人じゃないと、2人ともいやな気持ちになる。
やっぱり那智さんと私の基準は同じようで、ホッとした。
次、たくさんの手があるかどうか、それはいつか、相変わらず私はわからない(わからないでいい)。
そのときに『スパイス』になってくれない人もいて、またあのチクッとしたいやな気持ちになるかもしれない。
それでも、それを那智さんと共有できているということは、私を安心させてくれる。
その安心はとても強力なバリアだ。
たくさんの手は想像以上の快感だった。
那智さん以外の人に触られたくもないと思う私は、いまでも本当なんだけど、あの時は『もっともっと』と思っていたことも本当。
触られることの嫌悪感もなく、周りを変に気遣い快感に集中できず醒めてしまうこともなく、あんなふうになれたことが不思議。
妄想が叶った喜びと。
あんなになっちゃう自分に困惑してしまう。
とても複雑な幸福感だ。
喜びと困惑。
新しいシーソーはまた私を揺らしている。
ああ、もう大変!!
シーソーがガンガンお尻に当たって大変な感じです。
でも、これって嬉しい悲鳴っていうのでしょうか^^;
『男たちの手1』の続きです。
実はかなり記憶が曖昧なので、那智さんからの情報と合わせています。
それと那智さんの気持ちも情報と推測を交えています。
前回来たときは不思議な盛り上がりだった。
乳首を捻り気持ち良くさせられている私に許可を得たM女性が絡んできた。
服の上からお尻を触ったり、髪を束ねぎゅーっと捻り上げたり(これすごーく気持ちよかった*^^*これだけでいちエントリーになるな)
周りの男性は見学していた。
ハプバーを出た後で『もうちょっと楽しい雰囲気になっていたらな〜』と惜しい感じのことを言っていた。
多分、もう少しコミュニケーションを取ってきていたら『たくさんの手』を実行する気になったのだろう。
見学だけしている男性陣に対して、残念だったな〜という感じだった。
恐らく、那智さんの中でだいぶ熟成されているのだと思う。
りん子の願望と自分の楽しみが一致していることは確認できているし、りん子の性的な成熟度も自分への依存度も増しているから、いま『たくさんの手』を実行に移してもりん子は喜べる。
最後に大事なことは、その場を楽しませてくれるスパイス役の男性だ。
これはとても重要なこと。
那智さんが望んでいることは、りん子を晒すとか誇示するとか性処理道具にするとかではない。(いつかそういうテンションになるときがくるかもしれないけどね)
りん子が自分の手の中で幸福に浸ることだ。
それには、男性の欲望は必要ではあるけれど、それが主体になってはいけないのだ。
あくまでも『スパイス』。
もちろん男性側にもメリットが存在するとは思うけど、メインは自分たち。
それをわきまえている男性たちが必要なのだ。
そのスパイス役が1人できれば数人揃う機会を待っていたのだと思う。
あのね、そういう違いってわかるんだよね。
その場(特にカップルや女性)を楽しませようと思っている男性と、あわよくば『ラッキー』を待っている自分が主体の男性。
それが良い悪いじゃないのだけど、私たちの求めている人は前者だということ。
それは会話の上手い下手じゃないのだよね。
空気でわかる。
で、多分、その感じ取る基準みたいなのが那智さんと私はほぼ一致しているんだな。
昼間に一日外でデートして、大好きな台湾料理を食べて(何とかのひとつ覚え〜)いつものハプバーへ向かった。
歩き疲れてお腹もいっぱいで、今夜はどちらかというと寛ぎに行くみたいな雰囲気だった。
早めの夜。
まだ人は少ない。
ゲイのバーテンさんと女性スタッフ。
あと男女2、3ずつくらいだった。
ただ、この2、3人がすでに全裸とか半裸状態で、人は少ないけど密かに盛り上がっているみたいだった。
私たちが座っているソファの背後のソファで、何やら女性の喘ぎ声が聞こえてくる。
いつまで経ってもそういうことに慣れない私、でも、すごーーーく興味はあるので、チラチラッと様子を伺う。
女性の股の間に男性が収まっているみたいだから、多分舐めてるんだ〜!!
見ちゃいけないものを見てしまったみたいに、目を伏せる。
小さく『いく』と聞こえてきた。
ああ、いったんだ、可愛い声だったな〜。
(私はなかなかクンニでいけないから、ちょっとすごいな〜と思った)
こちらが照れ臭くなってしまって、意味なく那智さんのほうをじっと見てしまう。
側に来た男性と雑談。
『どれくらい来てます?』とか『○曜日はこんなもんですか?』とか。
ポツポツと男性客も増え出した。
那智さん珍しくシャワーを浴びに行った。
その間もお酒を飲んだり、男性とお話ししたり、ついでにお気替えコスプレを物色したり。
候補は真っ赤なロングドレスに決定〜^^
那智さんが戻ってきて、お気替えを決めてもらって続いて私もシャワー*^^*
普段、シャワーなんて浴びないのだけど、この日は2人ともさっぱりしたかったのね。(こういう時、ハプバーは別な用途に使える^^)
さっぱりさせて赤いドレスに着替えて戻ってきたら、那智さんとあと3人の男性がおしゃべりしていた。
比較的和やか。
さっき隣のソファで絡んでいた男女は、またそこで何かはじめていた。
こちらは特に何か起こる感じもなく。
でも他愛もない話でそれなりに盛り上がっている。
うん、多分、今日は何もないだろうな。
それはそれでかまわない。
私がここでどうなるかは那智さんに任せているのだものね。
お話ししている男性のうちの1人。
あ、見覚えのある人だ。
店内は物凄く照明を落としているし、私がソファで男性が床にいて見下げる体勢だたから余計に顔が影になってわからなかったけど、以前に会ったことがある人だ。
そんなに頻繁に行っているわけじゃないから、知っている人に会うのは、ちょっと心が弾む。
しかも、その男性は、以前那智さんが疲れ過ぎてここで熟睡してしまった時に、退屈する私にずいぶん付き合ってくれた人だったから、余計に嬉しくなってしまった。
(『ハプバーの正しい使い方1』)
「以前、お会いしたことありますよね?」
顔を覗き込む。
「んん、暗くてわからないですよ」
男性もこちらを覗く。
「ほら、おもちゃを見せてくれましたよね」
「ああ、りん子さんだ^^」
覚えてくれていた。
「那智さん、那智さんが寝ちゃったときに遊んでくれていた人ですよ」
那智さんにも紹介する。
このとき、ちょこちょこっとエッチなこともあったのだけど、どちらかというと私はそのおしゃべりの時間が気に入っていて、それが嬉しさに繋がっていたみたい。
バイブをたくさん持ってて新作とか試したがってた人、バイブマニアさんだった。
全然女性がいなくてね。
でも、すごいおもちゃ持っていたから、それを使いたいね〜って話してたんです。
私はダメだから、じゃあ、次女性が来たら私も『すごいらしいですよ〜』ってススメてみましょうか、なんて話してたんです。
他の男性たちにも、そのときに話をする。
場がより和やかに^^
「今日も持ってきてますよ!!見ます?」
そう言ってバイブマニアさん、あのときの『すごいの』を持ってきた。
イボイボというかトゲトゲというかがびっしり付いてて、スイッチオンするとカラフルな光を放ちながらぐりぐり動く、それ。
「そうそう、これこれ〜。なんだか恐ろしいものですよね〜」
那智さんも手にして面白がってる。
「使ってみる?」
ああああああ、やっぱりそう来ましたか!?
今日はエッチな空気にならないと、どこかでタカを括っていました。
確かにね、バイブの話題で実物が登場したら、使う流れになりますよね…。
ここの場所で人の目の前で恥ずかしい姿を晒すことは時々ある。
少しずつ慣れているとはいえ、やっぱりすごーくためらう。
まして、穏やかにお話ししていたところだ。
恥ずかしい気持ちと、ちょっと興奮する気持ち。
それとは別に。
イボイボは怖いけど、ちょっと興味もある。
でも、私、おまんこの中の振動系ってあまり感じないのだよね、だから、反応が良くないかもしれないな〜なんてちょっと他人事に思っていた。
長いソファに横になるように、肘掛けに首を預けて体を傾ける。
那智さんがロングドレスをめくりバイブを入れる。
私の足元那智さんの両脇に男性2人、私の左に1人。
人前だということはそれだけで快感を呼んでしまって、思わず呻く。
でも、案の定バイブの振動は、それほど私を追いつめない。
それがわかっている那智さんはすぐにバイブで強く突く。
あああ、それはダメ、那智さん
気持ちよくなってしまう。
なんのためらいもなく、私だって自分にそんなにしないよってほど。
深く強くバイブを突き立てる。
腰ががくがくしている。
人の気配を感じながら、いく。
何度かそれを繰り返しただろうか。
「触っていいですよ」だか「触ってください」だか「どうぞ」だか、覚えてないけど、那智さんのGOサインが出た。
「いいんですか?」「じゃあ」なんて返事があったかもしれなけど、わからない。
那智さんじゃない手がドレスの胸元から入ってきた、少し遠慮気味に。
右も左も。
バイブは相変わらず強く突く。
太もも辺りにも手の感触がある気がする。
もしかしたらクリトリスを触られているかもしれない。
あああああああ、ダメ、こんなこと、こんなことを、ずっと待っていた、喜んじゃう、わたし。
誰が、どれで。
どんな体勢で、何をされているのか。
わからない。
ううん、わからないというか、理解できない。
脳が情報処理作業を放棄したみたいだ。
たくさんの手。
せわしなく、私を触る。
気持ちいい。
どこで感じているのか、それとも脳が感じているのか。
ああ、もっと、ねえ、もっと強くして。
少し遠慮している手がもどかしい。
「やめる?」
多分那智さんの声。
首を振る。
「聞こえないよ、やめていい?」
「やめない…で、ください…」
呻き声がどんどん大きくなっているように思う。
最初に聞いた女性の喘ぎ声をふと思い出し、ああいまの私の声全然かわいくないと、ほんの少し恥ずかしく思う。
「○×&$$」
知らない声!!
遠い意識の中また少し覚醒して、知らない声を感知した。
焦点の合わない目を無理矢理使ってぼんやりするシルエットを見る。
いままでいなかった人だ。
多分、女性を舐めていた男性だ。
心がチクッとする。
この人いやだ。
コミュニケーションも取らずに、私に触るな。
那智さんは許したの?
いいの?那智さん。
この男の欲望を主体にしても。
あの『消耗するセックス』で感じる黒い気持ちが、ふっと湧きそうになった。
それでも、たくさんの手がそれを上回る快感にして、私をまた情報処理放棄状態にさせる。
右からも左からも、たくさんの手が私を触る。
多分、ドレスがまくり上がるほど足を大きく開き。
腰を揺らし、突き出し。
「やめないで」を繰り返していたと思う。
ずぶずぶと温かい泥沼にはまっていくみたいだった。
どれくらいの時間でどんなタイミングで終わったのかわからないけど、那智さんがバイブを洗って戻ってきていた頃脳が情報処理が再開したみたいだった。
ドレスは直され、私はソファに横になっていた(あれ?床だったかな?)
おしぼりで丁寧に汗を拭いてもらって、少しずつ正気を取り戻していった。
こうして『たくさんの手』は終わった。
ハプバーを出てから、そして後日話して、コミュニケーションを取らなかった人が参加したときのいやな気持ちは、那智さんも同じだったことが確認できた。
ただ、そこでお断りすることも大人げないのでそのままにさせていたらしい。
男性の欲望主体じゃなく『スパイス』でいてくれる人じゃないと、2人ともいやな気持ちになる。
やっぱり那智さんと私の基準は同じようで、ホッとした。
次、たくさんの手があるかどうか、それはいつか、相変わらず私はわからない(わからないでいい)。
そのときに『スパイス』になってくれない人もいて、またあのチクッとしたいやな気持ちになるかもしれない。
それでも、それを那智さんと共有できているということは、私を安心させてくれる。
その安心はとても強力なバリアだ。
たくさんの手は想像以上の快感だった。
那智さん以外の人に触られたくもないと思う私は、いまでも本当なんだけど、あの時は『もっともっと』と思っていたことも本当。
触られることの嫌悪感もなく、周りを変に気遣い快感に集中できず醒めてしまうこともなく、あんなふうになれたことが不思議。
妄想が叶った喜びと。
あんなになっちゃう自分に困惑してしまう。
とても複雑な幸福感だ。
喜びと困惑。
新しいシーソーはまた私を揺らしている。
ああ、もう大変!!
シーソーがガンガンお尻に当たって大変な感じです。
でも、これって嬉しい悲鳴っていうのでしょうか^^;
幸福な依存先
りん子的独り言(生意気)
『男たちの手』はお楽しみいただけましたか?
『おまんこしたわけでもなくてただ触られたってだけで、よくあれだけ盛り上がれるね〜』と那智さんには感心?呆れ?られております^^;
でも、感じたことはどれも全部ホントのこと、大げさでも脚色もしていないつもりです。
多分、私自身が『盛り上がりやすい』人なのでしょう(笑)
『たかが触られただけ』
そうなんだけど、これが重大なことを私は知っているから、あんなに大げさに『傷つきたくない』『幸福にして』と訴えています。
ハプバーでのめくるめく体験を書きましたけど、補足として危険性について『りん子的注意書き』も書かせていただきますね^^
毎度毎度ですけど。
それを望み、それで幸福を得られている人には向けていません。
求めているものが自覚できず不本意にその状況を選んで苦しいと思っている人に。
もしくは、苦しいと気づいていない人に。
(『伝わりますように』)
それは傷つくから気づいてねと思って書いてます。
集団が苦手なくせにひとりも苦手だった。
(『連れションはキライ』)
常になにかに依存していないと落ち着かなくて、とにかくなんでもいいからひとりを埋めるものを欲していた。
若い頃は男性や飲み会。
独身時代のような自由がなくなってからはテレクラ。
何かというと、特定の友人に電話して。
(テレクラはおもしろ話もありますよん『思い出話』『思い出話(声は重要♪)』『思い出話(ああ、勘違い編)』『思い出話(わがままM女)』)
何かと繋がっている、誰かから求められているということで不安を埋めていた。
依存先を求めて彷徨っているような状態だった。
求められれば飲みに行き。
求められればベッドに行き。
求められるのがわかっているから、求められる前から自ら与えるような人間だった。
那智さんとハプバーという所に行くようになり、その場所と過去の私を重ねてみてちょっと怖くなった。
ここは、一歩間違えれば恰好の『依存先』なんだもの。
マスターの話などでは、とにかくセックスがしたい女性や希望の方法があってそれを叶えるための女性もいるらしいし、そこで会話を楽しめる女性もいるでしょうから、一概には言えないのよ。
だけど、私のように『依存先』を欲して、求められることで依存先を得ていると錯覚させてしまっているような女性にはとても危険な場所だと思う。
だって、那智さんとふたりでいても、それなりにチヤホヤされるのだよ。
単独女性なんて、そりゃあたくさんの男性がかまうよね、遊びたいのだもの。
(それでも、私たちが行くハプバーは比較的紳士的な人が多いけど)
チヤホヤされることだけを楽しめればいいのだけど。
私のような女は求められれば与えてしまうのだ、与えないと申し訳ない気がしてしまう。
ちょっとは脱いだり、やらせたりしないと空気悪くなるかなとか。
チヤホヤしてくれたお礼をしないといけないかなとか。
そこで自分としているだけでいいはずなのに、何か対価を支払わないといけないんじゃないかと思ってしまうのだ。
チヤホヤされた一時の依存の代償として見知らぬ男性に『与えるセックス』をすることは、本来の望みではないはずだから傷になるよね。
で、これが危険なんだけど、結局本当にほしい『依存先』は得られないから、得られなかった虚しさが漠然と残る。
そして、もともと『依存先』を求めているなんて自覚できていないものだから、また虚しさを埋めようともっともっとと思ってしまうのだ。
あの一時の『チヤホヤ=依存できている錯覚』を求めて。
それでも得られない、おかしい、また求める、と消耗する悪循環が生まれると思うのです。
小心者だから実際にひとりで行ったかどうかはわからないけど。
那智さんと知り合う前の不安定な頃にハプバーの存在を知っていたら、もしかしたらそこは不幸な依存先になっていた可能性もある。
ハプバーは、それぞれの嗜好を楽しむ場所だ。
本当は違うもので埋めるべきなのに、一時の『依存先』にする所じゃない。
もっというと、パートナーが望むからという理由で体を開くなんてこと、断じてしちゃいけない。
『間違った依存先(埋めてくれないパートナー)』プラス『不適切な依存先(ハプバーのこと)』で『消耗するセックス』をするようなもんだもの、二重に傷つくと思います。
(『間違った依存先』大して説明していないけど伝わっているかな〜、そうだ『奴隷願望の矛盾』とか『奴隷がいいの?』あたりを読んでみてね)
何度も言うけど、例え私のいう『傷』や『消耗するセックス』をしていたとしても、それで満たされるならいいのです。
自分の性癖や性質を理解して目的を理解できていれば、ハプバーはとてもとても楽しいところだ。
(お店によってもいろいろでしょうけど)
だから、ハプバー自体が危険だと言っているのではなくてね。
『依存先』として使うことや、『間違った依存先(埋めてくれないパートナー)』のために使おうとするとあなたを傷つける危険性がある所だと思うのです。
かつての私が陥りそうな危険性を孕んでいるなと感じるので『りん子的注意事項』でした^^
大事な性を搾取されないためにも幸福な依存先を見つけましょ。
(おすすめはベタ過ぎだけど、読書^^林真理子さんが1人でやることで唯一サマになるのは読書だって言ってたし^^)
最後にもう一度。
ハプバーは自分の嗜好を理解できている人にはとても楽しい場所です。
お店もいろいろ特徴があるみたいなので、好みを選んで楽しんでくださいね〜^^
って、営業妨害しないように、フォローも^^;
『男たちの手』だけでおしまいでいいのにね。
こんな注意事項書かずにエロだけでいいのにね。
こんなフォローするくらいならねぇ。
私らしいといえば、私らしいのだけど。
そういえば、昔『一緒にハプバー見学企画』したっけ^^;
また企画します?那智さん♪
『男たちの手』はお楽しみいただけましたか?
『おまんこしたわけでもなくてただ触られたってだけで、よくあれだけ盛り上がれるね〜』と那智さんには感心?呆れ?られております^^;
でも、感じたことはどれも全部ホントのこと、大げさでも脚色もしていないつもりです。
多分、私自身が『盛り上がりやすい』人なのでしょう(笑)
『たかが触られただけ』
そうなんだけど、これが重大なことを私は知っているから、あんなに大げさに『傷つきたくない』『幸福にして』と訴えています。
ハプバーでのめくるめく体験を書きましたけど、補足として危険性について『りん子的注意書き』も書かせていただきますね^^
毎度毎度ですけど。
それを望み、それで幸福を得られている人には向けていません。
求めているものが自覚できず不本意にその状況を選んで苦しいと思っている人に。
もしくは、苦しいと気づいていない人に。
(『伝わりますように』)
それは傷つくから気づいてねと思って書いてます。
集団が苦手なくせにひとりも苦手だった。
(『連れションはキライ』)
常になにかに依存していないと落ち着かなくて、とにかくなんでもいいからひとりを埋めるものを欲していた。
若い頃は男性や飲み会。
独身時代のような自由がなくなってからはテレクラ。
何かというと、特定の友人に電話して。
(テレクラはおもしろ話もありますよん『思い出話』『思い出話(声は重要♪)』『思い出話(ああ、勘違い編)』『思い出話(わがままM女)』)
何かと繋がっている、誰かから求められているということで不安を埋めていた。
依存先を求めて彷徨っているような状態だった。
求められれば飲みに行き。
求められればベッドに行き。
求められるのがわかっているから、求められる前から自ら与えるような人間だった。
那智さんとハプバーという所に行くようになり、その場所と過去の私を重ねてみてちょっと怖くなった。
ここは、一歩間違えれば恰好の『依存先』なんだもの。
マスターの話などでは、とにかくセックスがしたい女性や希望の方法があってそれを叶えるための女性もいるらしいし、そこで会話を楽しめる女性もいるでしょうから、一概には言えないのよ。
だけど、私のように『依存先』を欲して、求められることで依存先を得ていると錯覚させてしまっているような女性にはとても危険な場所だと思う。
だって、那智さんとふたりでいても、それなりにチヤホヤされるのだよ。
単独女性なんて、そりゃあたくさんの男性がかまうよね、遊びたいのだもの。
(それでも、私たちが行くハプバーは比較的紳士的な人が多いけど)
チヤホヤされることだけを楽しめればいいのだけど。
私のような女は求められれば与えてしまうのだ、与えないと申し訳ない気がしてしまう。
ちょっとは脱いだり、やらせたりしないと空気悪くなるかなとか。
チヤホヤしてくれたお礼をしないといけないかなとか。
そこで自分としているだけでいいはずなのに、何か対価を支払わないといけないんじゃないかと思ってしまうのだ。
チヤホヤされた一時の依存の代償として見知らぬ男性に『与えるセックス』をすることは、本来の望みではないはずだから傷になるよね。
で、これが危険なんだけど、結局本当にほしい『依存先』は得られないから、得られなかった虚しさが漠然と残る。
そして、もともと『依存先』を求めているなんて自覚できていないものだから、また虚しさを埋めようともっともっとと思ってしまうのだ。
あの一時の『チヤホヤ=依存できている錯覚』を求めて。
それでも得られない、おかしい、また求める、と消耗する悪循環が生まれると思うのです。
小心者だから実際にひとりで行ったかどうかはわからないけど。
那智さんと知り合う前の不安定な頃にハプバーの存在を知っていたら、もしかしたらそこは不幸な依存先になっていた可能性もある。
ハプバーは、それぞれの嗜好を楽しむ場所だ。
本当は違うもので埋めるべきなのに、一時の『依存先』にする所じゃない。
もっというと、パートナーが望むからという理由で体を開くなんてこと、断じてしちゃいけない。
『間違った依存先(埋めてくれないパートナー)』プラス『不適切な依存先(ハプバーのこと)』で『消耗するセックス』をするようなもんだもの、二重に傷つくと思います。
(『間違った依存先』大して説明していないけど伝わっているかな〜、そうだ『奴隷願望の矛盾』とか『奴隷がいいの?』あたりを読んでみてね)
何度も言うけど、例え私のいう『傷』や『消耗するセックス』をしていたとしても、それで満たされるならいいのです。
自分の性癖や性質を理解して目的を理解できていれば、ハプバーはとてもとても楽しいところだ。
(お店によってもいろいろでしょうけど)
だから、ハプバー自体が危険だと言っているのではなくてね。
『依存先』として使うことや、『間違った依存先(埋めてくれないパートナー)』のために使おうとするとあなたを傷つける危険性がある所だと思うのです。
かつての私が陥りそうな危険性を孕んでいるなと感じるので『りん子的注意事項』でした^^
大事な性を搾取されないためにも幸福な依存先を見つけましょ。
(おすすめはベタ過ぎだけど、読書^^林真理子さんが1人でやることで唯一サマになるのは読書だって言ってたし^^)
最後にもう一度。
ハプバーは自分の嗜好を理解できている人にはとても楽しい場所です。
お店もいろいろ特徴があるみたいなので、好みを選んで楽しんでくださいね〜^^
って、営業妨害しないように、フォローも^^;
『男たちの手』だけでおしまいでいいのにね。
こんな注意事項書かずにエロだけでいいのにね。
こんなフォローするくらいならねぇ。
私らしいといえば、私らしいのだけど。
そういえば、昔『一緒にハプバー見学企画』したっけ^^;
また企画します?那智さん♪
緊箍呪
非日常的な日常
左右の乳首にひとつずつ。
ラビアに多分6つ。
この洗濯バサミはとても強力だった。
まず、先に乳首。
いつもの洗濯バサミも決して緩くはないけれど、でも、あの力で『痛いこと=気持ちいいこと』になれた経験があるから、一瞬それを想像してしまっていたけど甘かった。
(『ショウウィンドウと洗濯バサミと鞭3』)
洗濯バサミは挟んで少ししてから静かに痛さが忍びより、徐々に痺れるような痛さになっていくのだけど。
これは挟んだ瞬間から強烈に痛かった。
うわぁ、こんなに痛いの!?
無理、無理、すごく痛い!!!!
一瞬でもこんなに痛いのに、どれくらい続くかわからない。
これはとても怖い。
ぺしゃんこに潰れて、重みでひしゃげる乳首。
「あああ、那智さん、これすごく痛いです!!」
「うん」
淡々と、今度はラビアに。
怖い、怖い!!
乳首の痛さから想像して恐怖が走る。
皮膚を摘む痛さはしないつもりみたい。
だから割とザクッと挟んでいる。
肉を摘まれているようだ。
経験したことのない痛さ。
ラビアだけじゃない、あっという間に体中が痛くなっている。
全身が痛くなるという不思議な現象に、少し混乱する。
「痛すぎます、になるかも!!」
「ん?痛すぎる?」
セーフティワードを使ったと思った那智さんが私の顔を覗き込む。
「かも、です…」
「そう」
(「痛すぎます」は私たちの間のセーフティワード『鞭の抱擁』などでも登場してます^^)
多分まだ『痛すぎます』じゃない。
でも、未知の種類の痛さに弱気になる。
それを聞いてまた左右にひとつずつ増やす。
信じられないほど痛い。
こんな痛みがあるんだ。
頭がガンガンする。
息苦しいほどの苦痛。
呼吸困難になりそうだ。
ラビア自体の痛さより、この苦痛のほうがとんでもなく大きい。
どうしたらこの痛みが軽減するのだろう。
混乱しながら、僅かな理性で考えてる。
息苦しさに一度大きく息を吐いてみよう。
全然ダメ。
緩む体に痛みは容赦しない。
じゃあ、じっと息を潜めてみるのは?
静寂の中、鈍器で頭を殴られたような頭痛しか感じられない。
なにをどうやっても痛い。
そして、今後この痛みが増える一方だということもわかっている。
恐怖と絶望。
叫ばずにはいられない。
だけど、鞭のように瞬間の積み重ねとは違う継続する苦痛はどこで叫んでいいのかわからない、だってずっと痛いのだもの。
苦痛から気を逸らさないと頭がおかしくなってしまうんじゃないかというほど苦しい。
この辺から自分のことがよくわからなくなっている。
「痛い!!痛い!!!痛い!!!!」
足を床に叩き付け、地団駄を踏む。
手のひらで那智さんをバシバシ叩く。
でも、体が揺れると頭痛が増す。
緊箍呪を唱えられた孫悟空のようだ。
頭が締め付けられて、それ以外のことが考えられなくなってくる。
那智さんがクリトリスを刺激するけど、そんな刺激微々たるものだ、全然体に伝わってこない。
苦痛に支配されているんだ、苦痛以外は何も感じられない。
「那智さん、なにがなんだかわからない!!」
「痛すぎる?」
「わからない!!わからない!!信じられないよぉぉぉぉ!!」
未知の痛さと恐怖にパニックになる。
多分こんなことを言っていたと思う。
私が私じゃなくなっていくような苦痛。
頭が全身が痛い。
那智さんがキスしてきた。
頭が割れるように痛い中のキスは、別のところを痺れさせる。
ああ、でも、そんなんで軽減しないよーーー;;
直接痛みを与えられていないところが痛いといういままで経験したことのない苦痛だった。
息が苦しく、脳に直結するような痛さだった。
途中でギブアップ。
「痛すぎます」のセーフティワード。
でも、床がぐちゃぐちゃに濡れていた。
この日一番濡れた行為だったかもしれない。
そして、いりん子れを書きながら、恐ろしくて仕方がないのに、ほんの少し焦がれてしまっている。
乳首のじんじんする痛みは気が散ってしまって余計だったかもしれないな…なんて思ってしまっている。
ふぅ。
どうなっちゃってるんだろ、わたし。
はじめてSMをしたとき、SM用(?)の鈴のついたクリップみたいなので挟まれたけど、全然痛くなくて戸惑った。
いま思えば、あれは羞恥用とかだったのかな。
(『はじめての旅2』)
何用でもいいけど、実は、身の回りの物も充分道具になりますよね。
この輪っかが付いてる洗濯バサミは、輪っかを竿に通して衣類を吊るすのですよね。
だからね、勝手な想像だけど、普通の洗濯バサミより挟む力が強いんじゃないかと思うのです、どうかな?
それともたまたま痛いのだったのかな?
SMグッズでも痛い用はあるのでしょうけど。
日用品、侮るなかれです^^;
孫悟空の輪っかを思い出して複雑なため息の夜なのでした。
左右の乳首にひとつずつ。
ラビアに多分6つ。
この洗濯バサミはとても強力だった。
まず、先に乳首。
いつもの洗濯バサミも決して緩くはないけれど、でも、あの力で『痛いこと=気持ちいいこと』になれた経験があるから、一瞬それを想像してしまっていたけど甘かった。
(『ショウウィンドウと洗濯バサミと鞭3』)
洗濯バサミは挟んで少ししてから静かに痛さが忍びより、徐々に痺れるような痛さになっていくのだけど。
これは挟んだ瞬間から強烈に痛かった。
うわぁ、こんなに痛いの!?
無理、無理、すごく痛い!!!!
一瞬でもこんなに痛いのに、どれくらい続くかわからない。
これはとても怖い。
ぺしゃんこに潰れて、重みでひしゃげる乳首。
「あああ、那智さん、これすごく痛いです!!」
「うん」
淡々と、今度はラビアに。
怖い、怖い!!
乳首の痛さから想像して恐怖が走る。
皮膚を摘む痛さはしないつもりみたい。
だから割とザクッと挟んでいる。
肉を摘まれているようだ。
経験したことのない痛さ。
ラビアだけじゃない、あっという間に体中が痛くなっている。
全身が痛くなるという不思議な現象に、少し混乱する。
「痛すぎます、になるかも!!」
「ん?痛すぎる?」
セーフティワードを使ったと思った那智さんが私の顔を覗き込む。
「かも、です…」
「そう」
(「痛すぎます」は私たちの間のセーフティワード『鞭の抱擁』などでも登場してます^^)
多分まだ『痛すぎます』じゃない。
でも、未知の種類の痛さに弱気になる。
それを聞いてまた左右にひとつずつ増やす。
信じられないほど痛い。
こんな痛みがあるんだ。
頭がガンガンする。
息苦しいほどの苦痛。
呼吸困難になりそうだ。
ラビア自体の痛さより、この苦痛のほうがとんでもなく大きい。
どうしたらこの痛みが軽減するのだろう。
混乱しながら、僅かな理性で考えてる。
息苦しさに一度大きく息を吐いてみよう。
全然ダメ。
緩む体に痛みは容赦しない。
じゃあ、じっと息を潜めてみるのは?
静寂の中、鈍器で頭を殴られたような頭痛しか感じられない。
なにをどうやっても痛い。
そして、今後この痛みが増える一方だということもわかっている。
恐怖と絶望。
叫ばずにはいられない。
だけど、鞭のように瞬間の積み重ねとは違う継続する苦痛はどこで叫んでいいのかわからない、だってずっと痛いのだもの。
苦痛から気を逸らさないと頭がおかしくなってしまうんじゃないかというほど苦しい。
この辺から自分のことがよくわからなくなっている。
「痛い!!痛い!!!痛い!!!!」
足を床に叩き付け、地団駄を踏む。
手のひらで那智さんをバシバシ叩く。
でも、体が揺れると頭痛が増す。
緊箍呪を唱えられた孫悟空のようだ。
頭が締め付けられて、それ以外のことが考えられなくなってくる。
那智さんがクリトリスを刺激するけど、そんな刺激微々たるものだ、全然体に伝わってこない。
苦痛に支配されているんだ、苦痛以外は何も感じられない。
「那智さん、なにがなんだかわからない!!」
「痛すぎる?」
「わからない!!わからない!!信じられないよぉぉぉぉ!!」
未知の痛さと恐怖にパニックになる。
多分こんなことを言っていたと思う。
私が私じゃなくなっていくような苦痛。
頭が全身が痛い。
那智さんがキスしてきた。
頭が割れるように痛い中のキスは、別のところを痺れさせる。
ああ、でも、そんなんで軽減しないよーーー;;
直接痛みを与えられていないところが痛いといういままで経験したことのない苦痛だった。
息が苦しく、脳に直結するような痛さだった。
途中でギブアップ。
「痛すぎます」のセーフティワード。
でも、床がぐちゃぐちゃに濡れていた。
この日一番濡れた行為だったかもしれない。
そして、いりん子れを書きながら、恐ろしくて仕方がないのに、ほんの少し焦がれてしまっている。
乳首のじんじんする痛みは気が散ってしまって余計だったかもしれないな…なんて思ってしまっている。
ふぅ。
どうなっちゃってるんだろ、わたし。
はじめてSMをしたとき、SM用(?)の鈴のついたクリップみたいなので挟まれたけど、全然痛くなくて戸惑った。
いま思えば、あれは羞恥用とかだったのかな。
(『はじめての旅2』)
何用でもいいけど、実は、身の回りの物も充分道具になりますよね。
この輪っかが付いてる洗濯バサミは、輪っかを竿に通して衣類を吊るすのですよね。
だからね、勝手な想像だけど、普通の洗濯バサミより挟む力が強いんじゃないかと思うのです、どうかな?
それともたまたま痛いのだったのかな?
SMグッズでも痛い用はあるのでしょうけど。
日用品、侮るなかれです^^;
孫悟空の輪っかを思い出して複雑なため息の夜なのでした。