すみれさんに会う2
非日常的な日常
説明不足だったかもしれません。
この「すみれさん」については、5/17から「非日常的な日常」の「すみれさん」として5回に分て載せてます。
それを読んでいただけると、すみれさんって誰?何があったの?とわかりやすく、この「すみれさんに会う」もお楽しみ度合いが高まると思います。
面倒くさいですよね(笑)
でも、よろしくです〜^^
すみれさんはずっと那智さんの肩にもたれかかってうつむいてる。
何がきっかけで愛撫が終わったのかわからないけど、その最中も終わってからももたれかかってる。
私はKちゃんから離れてみんなから「今日はりん子さんはオブジェだね」なんてからかわれてる。
オブジェ、いいかもしれない。
欲情して放っておかれるオブジェ。
すみれさんがトイレに立った。
那智さんはすみれさんで濡れた指をおしぼりで拭い、手首を一回グルッと回した。
その仕草に、ああ那智さんたくさん指を使ったんだなと思う。
恐らく、いままでのすみれさんからは考えられないような時間だったはずだ。
目の前に知らない男性がいて、腕を縛られた状態で那智さんに触られる。
そして、恥ずかしくてしかたないけど、自分でもびっくりするくらい感じている。
そういえば縛られて少ししてKちゃんが私に言っていた。
「すみれさん、縛られて感じはじめてるよ。見ればわかる。」
ハプバーの女装のSのバーテン、百戦錬磨のKちゃんが言うのだから外れではないだろう。
すみれさんは、もともとSMになんて興味はなかった。
いまだって、拒否をする気持ちは大きいだろう。
でも、私のブログを読んで、心の部分の共感から始まったとはいえ、継続して読み続けてくれているということは、そのアブノーマルな行為がすみれさんの琴線に触れていてもおかしくないよね。
そして、那智さんとのやり取りを重ね、那智さんの「頼れる」空気を感じ取ってくれて、あの場では心を解放することができたのではないだろうか。
そして、何より(これは私だけが思ってる?)那智さんの指。
あの気持ち良さも味わってくれたと思う。
あの、無遠慮な指。
遠慮もためらいもなく、内側に浸食してかき回す、あの指。
ここは俺のものだと言わんばかりに、ここだけじゃない心までも自分に引き寄せるように、かき回す。
強引な指の動き。
その乱暴に振る舞う指と対照的に優しく包み込む反対の腕。
それは、那智さんを信じてくれているすみれさんにとって、はじめての快感だっただろう。
「じゃあ、そろそろ着替えておいで」
帰る時間が近づいて、そう促される。
ハプバーの個室(といってもマジックミラーで外から覗ける^^;)が、お着替え場所として使うことができるので、そこにすみれさんと入る。
「りん子さんがいるからやめてって言えなかった。」
小さな声で真剣な眼差しですみれさんが言う。
「え?」
私は、「いやだったけど、いやって言えなかった」と思って、「え?」と聞き直した。
すみれさんがもう一度同じことを繰り返して言う。
「それって、気持ち良くてやめてって言えなかったの?」
真意が読み取れて、確認してみる。
「そう、りん子さんに悪いって思ったけど…」
いいのよ、すみれさん、それが私たちの思惑じゃない!?
私はすみれさんが感じてくれて、これからは妙な気遣いはしないでいいんだと心から安堵した。
「いいのよ、気にしないですみれさんが感じてくれてよかった。」
2人してはにかみながら微笑む。
ほどんど着替え終わったころ、那智さんが入ってきた。
そして、私の目の前で、座り込むすみれさんを不意に後ろから抱きすくめた。
驚くすみれさんを抱きしめながら、後ろからキスをする。
キスって特別だ。
私は目の前で起きている光景に釘付けになって身動きができない。
優しいキス、それにすみれさんも答える、すみれさんうっとりしてる。
那智さんの手がすみれさんの洋服に滑り込み、胸を可愛がってる。
ああ、なんて優しくいやらしい。
座り込んでるすみれさんは後ろからのキスに答えるために、自分の両手で体を支えて少し後ろに体重を掛けている。
その支えている片方の腕を那智さんが取った。
体重の支えを取り、すみれさんの体を那智さんに預けるようにさせて、その支えていた手を自分の掌で包み込んだ。
にくたらしいほど優しい仕草。
見ている私の胸をえぐり取り、そのえぐられた傷に甘い蜜を垂らしてなすりつけられたみたいだ。
ものすごく痛くて、ものすごく甘い。
硬直しながら、私はとろけていく。
いやだと思わない。
なぜだろう、この痛みとともにとろけていくことが、快感だ。
そばにあるソファに那智さんが座る。
ファスナーを下ろし、おちんちんを出す。
くわせさせるんだ。
すみれさんを引き寄せ、足の間に顔を埋めさせる。
優しく髪を撫でている。
ああ、いいな、私もほしい。
とろけていて、もうぼんやりとしか意識が働かない。
ばかみたい、多分口が半開きだ。
短い時間だった。
フェラチオをさせるというより、何かを確認させるだけのようだった。
すみれさんの頬を両手で包み、唇、瞼、おでこ、優しいキスをしながら、話しかけてる。
「今日はこれでおしまい。明日はちゃんといけるようにしよね。俺も手伝うけど、すみれもそう努力するんだよ。今日はよく頑張ったね、明日のためにゆっくり休んでね。明日は迎えに行くからね。」
ああ、だめ、私がしてもらってるみたい。
すみれさんの気持ちと勝手にシンクロして、この間接的な快感に焦れるのに、気持ちいい。
自分がしてもらってるのと、違う部分が気持ち良くなってしまう、しかも、強烈に。
「はい。」
なんて素直な心からのお返事。
別に、すみれさんは奴隷でもなんでもない、でも、羨ましいくらいの素直なお返事に、聞こえた。
胸がキュンと、小さく苦しくなる。
那智さんが、すみれさんに何をしようと、それほど苦しくなかった。
その苦しさをも快感になっていた。
それとは違う種類の、小さな苦しみが私の心を小さく突いた。
それは、そのお返事の瞬間、すみれさんがとても可愛らしく見えたのだ、それまでが可愛くなかったとかそういうのではなくて、存在として、那智さんにとって「いとしい存在」になった瞬間のような気がして、その那智さんの意識を勝手に推測して、苦しくなったのだ。
そう、那智さんが何をしようと、かまわなかった。
すみれさんにも幸せを感じてほしかった。
でも、すみれさんが那智さんにとって「いとしい存在」になった瞬間、興味とか「先生と生徒」とかのモチベーションではなく、那智さんの心の針が「いとしい存 在」として振れたと感じたその瞬間、わずかに胸が苦しくなった。(この「はい」という返事が那智さんやすみれさんにとって、重要だったのかはわからないけど ね)
こうして一日目のハプバーはおしまい。
また会う約束をして、ホテルまですみれさんを送って、幕を閉じた。
説明不足だったかもしれません。
この「すみれさん」については、5/17から「非日常的な日常」の「すみれさん」として5回に分て載せてます。
それを読んでいただけると、すみれさんって誰?何があったの?とわかりやすく、この「すみれさんに会う」もお楽しみ度合いが高まると思います。
面倒くさいですよね(笑)
でも、よろしくです〜^^
すみれさんはずっと那智さんの肩にもたれかかってうつむいてる。
何がきっかけで愛撫が終わったのかわからないけど、その最中も終わってからももたれかかってる。
私はKちゃんから離れてみんなから「今日はりん子さんはオブジェだね」なんてからかわれてる。
オブジェ、いいかもしれない。
欲情して放っておかれるオブジェ。
すみれさんがトイレに立った。
那智さんはすみれさんで濡れた指をおしぼりで拭い、手首を一回グルッと回した。
その仕草に、ああ那智さんたくさん指を使ったんだなと思う。
恐らく、いままでのすみれさんからは考えられないような時間だったはずだ。
目の前に知らない男性がいて、腕を縛られた状態で那智さんに触られる。
そして、恥ずかしくてしかたないけど、自分でもびっくりするくらい感じている。
そういえば縛られて少ししてKちゃんが私に言っていた。
「すみれさん、縛られて感じはじめてるよ。見ればわかる。」
ハプバーの女装のSのバーテン、百戦錬磨のKちゃんが言うのだから外れではないだろう。
すみれさんは、もともとSMになんて興味はなかった。
いまだって、拒否をする気持ちは大きいだろう。
でも、私のブログを読んで、心の部分の共感から始まったとはいえ、継続して読み続けてくれているということは、そのアブノーマルな行為がすみれさんの琴線に触れていてもおかしくないよね。
そして、那智さんとのやり取りを重ね、那智さんの「頼れる」空気を感じ取ってくれて、あの場では心を解放することができたのではないだろうか。
そして、何より(これは私だけが思ってる?)那智さんの指。
あの気持ち良さも味わってくれたと思う。
あの、無遠慮な指。
遠慮もためらいもなく、内側に浸食してかき回す、あの指。
ここは俺のものだと言わんばかりに、ここだけじゃない心までも自分に引き寄せるように、かき回す。
強引な指の動き。
その乱暴に振る舞う指と対照的に優しく包み込む反対の腕。
それは、那智さんを信じてくれているすみれさんにとって、はじめての快感だっただろう。
「じゃあ、そろそろ着替えておいで」
帰る時間が近づいて、そう促される。
ハプバーの個室(といってもマジックミラーで外から覗ける^^;)が、お着替え場所として使うことができるので、そこにすみれさんと入る。
「りん子さんがいるからやめてって言えなかった。」
小さな声で真剣な眼差しですみれさんが言う。
「え?」
私は、「いやだったけど、いやって言えなかった」と思って、「え?」と聞き直した。
すみれさんがもう一度同じことを繰り返して言う。
「それって、気持ち良くてやめてって言えなかったの?」
真意が読み取れて、確認してみる。
「そう、りん子さんに悪いって思ったけど…」
いいのよ、すみれさん、それが私たちの思惑じゃない!?
私はすみれさんが感じてくれて、これからは妙な気遣いはしないでいいんだと心から安堵した。
「いいのよ、気にしないですみれさんが感じてくれてよかった。」
2人してはにかみながら微笑む。
ほどんど着替え終わったころ、那智さんが入ってきた。
そして、私の目の前で、座り込むすみれさんを不意に後ろから抱きすくめた。
驚くすみれさんを抱きしめながら、後ろからキスをする。
キスって特別だ。
私は目の前で起きている光景に釘付けになって身動きができない。
優しいキス、それにすみれさんも答える、すみれさんうっとりしてる。
那智さんの手がすみれさんの洋服に滑り込み、胸を可愛がってる。
ああ、なんて優しくいやらしい。
座り込んでるすみれさんは後ろからのキスに答えるために、自分の両手で体を支えて少し後ろに体重を掛けている。
その支えている片方の腕を那智さんが取った。
体重の支えを取り、すみれさんの体を那智さんに預けるようにさせて、その支えていた手を自分の掌で包み込んだ。
にくたらしいほど優しい仕草。
見ている私の胸をえぐり取り、そのえぐられた傷に甘い蜜を垂らしてなすりつけられたみたいだ。
ものすごく痛くて、ものすごく甘い。
硬直しながら、私はとろけていく。
いやだと思わない。
なぜだろう、この痛みとともにとろけていくことが、快感だ。
そばにあるソファに那智さんが座る。
ファスナーを下ろし、おちんちんを出す。
くわせさせるんだ。
すみれさんを引き寄せ、足の間に顔を埋めさせる。
優しく髪を撫でている。
ああ、いいな、私もほしい。
とろけていて、もうぼんやりとしか意識が働かない。
ばかみたい、多分口が半開きだ。
短い時間だった。
フェラチオをさせるというより、何かを確認させるだけのようだった。
すみれさんの頬を両手で包み、唇、瞼、おでこ、優しいキスをしながら、話しかけてる。
「今日はこれでおしまい。明日はちゃんといけるようにしよね。俺も手伝うけど、すみれもそう努力するんだよ。今日はよく頑張ったね、明日のためにゆっくり休んでね。明日は迎えに行くからね。」
ああ、だめ、私がしてもらってるみたい。
すみれさんの気持ちと勝手にシンクロして、この間接的な快感に焦れるのに、気持ちいい。
自分がしてもらってるのと、違う部分が気持ち良くなってしまう、しかも、強烈に。
「はい。」
なんて素直な心からのお返事。
別に、すみれさんは奴隷でもなんでもない、でも、羨ましいくらいの素直なお返事に、聞こえた。
胸がキュンと、小さく苦しくなる。
那智さんが、すみれさんに何をしようと、それほど苦しくなかった。
その苦しさをも快感になっていた。
それとは違う種類の、小さな苦しみが私の心を小さく突いた。
それは、そのお返事の瞬間、すみれさんがとても可愛らしく見えたのだ、それまでが可愛くなかったとかそういうのではなくて、存在として、那智さんにとって「いとしい存在」になった瞬間のような気がして、その那智さんの意識を勝手に推測して、苦しくなったのだ。
そう、那智さんが何をしようと、かまわなかった。
すみれさんにも幸せを感じてほしかった。
でも、すみれさんが那智さんにとって「いとしい存在」になった瞬間、興味とか「先生と生徒」とかのモチベーションではなく、那智さんの心の針が「いとしい存 在」として振れたと感じたその瞬間、わずかに胸が苦しくなった。(この「はい」という返事が那智さんやすみれさんにとって、重要だったのかはわからないけど ね)
こうして一日目のハプバーはおしまい。
また会う約束をして、ホテルまですみれさんを送って、幕を閉じた。
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