思い出話
独り言
依存症のようにテレクラに電話をしまくっていた頃、依存とは別な感覚で楽しんでいたことがあった。
ご存知の方もいらっしゃるとは思うが、テレクラ(っていうの?ツーショットダイヤル?とにかく電話を通じて出会いを求める総称で「テレクラ」にさせてね)には、直接お話しするもの(ツーショット?)と、メッセージを吹き込んで伝言でやり取りをする伝言ダイヤルというものがある(他にもあるのかな?)。
私が、止められなかったのはツーショットのほうで、同じ人と話してしまうほどたくさんかけた。(これはこれで、情けない)
そして、楽しんでいたのは「伝言ダイヤル」だ。
普通の出会いは知らないが、私が利用していたのは「SM」専門の電話だったので、それはそれは個性的な伝言がてんこ盛り。
聞いているだけなのだが、思わずツッコミたくなったり、「とほほ」の苦笑をしてしまったり、特殊な面白い世界だったからずいぶんと楽しんでしまった。
例えば。
「俺に飼われたいメス犬は、いますぐメッセージを入れろ!(ガチャン)」
なんて、一言だけで、電話を切る人。
この人は、動物愛護の方だろうか。
野良犬を保護しようとしているようだ。
私は、柴犬あたりが受話器を片手に「わんわーん!!」とお返事をしている姿を想像して、失礼とは思うのだが「うふふ」としてしまう。
動物愛護でもなんでもなく、人間の女性を「メス犬」のように扱いたいのなら、まず最低限でかまわないから、自分について話し、丁寧に振る舞うほうが得策なんじゃないかな~なんて思ってしまう。
こんな人もいる。
「はじめまして、30代のS男性です。身長○○○cm、体重○○kgです。自分は女性を辱めたいと思っています。こんな私に興味を持っていただけましたら、是非伝言を残していただけませんでしょうか?ご連絡いただけましたら、必ずお返事させていただきます。よろしくお願い申し上げます。」
この人は、もしかしたら会社にお勤めで営業職かもしれない。
はじめは普通に丁寧で良いのだけれど、どんどん低姿勢になっていく。
普段の電話の癖が出てきてしまって、とめられないといった感じである。
丁寧なほうが絶対良い。
きちんとした人間関係の元に成り立たせたい。
でも、あんまり営業色を出されてもな~、いちおうSなんだし・・。
私は「支配されてみたい」という気持ちは起こらず、「ご苦労様です。」と労いの気持ちでいっぱいになる。
これで真剣に探しているわけではないから、とても面白く聞かせてもらっているが、中には「大丈夫?」と心配してしまうものもあった。
何日か継続して、同じ人が同じ人に個人的にメッセージを入れている。
「えり(仮名)、これを聞いていたら、すぐ連絡しなさい。」
命令するくらいなんだから、ご主人様なのだろうか、それにしても、連絡がとれないご主人様は、ちょっと情けないぞ。
何日か命令口調の同じメッセージが続いた後。
「えり、もし聞いているなら連絡をしてください。」
態度が軟化している。
んん?お願いしてでも連絡がほしいの?
この時点で「ご主人様と奴隷」は崩れちゃったかな~なんて、面白く聞いていると、また変化。
何度かお願いメッセージのあと、「連絡をしないと、写真がどうなってもしらないからな!」と今度は脅してきている。
ただならぬ雰囲気に、聞いているこちらも思わず力が入る。
それでも、連絡が来ないのか、またしても脅かしメッセージが数日続いた。
そして、最後「お金は用意しました。受け渡し方法を教えてください。」
脅していたはずが、逆に脅されている?
これを最後に、この人のメッセージを聞くことはなくなった。
いったいこの男性とえりさんの間に何が起こったのだろう。
勝手に傍観していて申し訳ないが、サスペンスの様相を呈してきた展開に、大変な事件にならないことを祈るばかりだった。
そして、厳しいな~と思ってしまうものも少なくない。
「40代後半です。男の人に女性の下着をはかせて興奮してしまうような人。私を女の子として扱ってくれて、エッチな私を叱ってくれる人を探しています。」
とか
「おちんちんはついているけど、普段の生活は女として送っている、ほとんど女の子。職場の人や学校の人はあなたを女の子と思っていて、でも、本当はおちんちんがついている人。(ニューハーフとは違うらしい?)」
どれもピンポイントだ。
人の欲望は様々で、他者を傷つけないかぎり、1人でも多くの人のファンタジーが叶って幸せになってほしいと思う。
でも、そのピンポイントを埋めるのって、難しいだろうな~と切なくなってしまう。
どうか、願いが叶いますように。
私はこんな時「ノーマルなMで良かった♪」と、胸をなで下ろしてしまうのだ。(ノーマルなM・・・突っ込まないでくださいね)
でも、もしかしたら「人生まるごと」の勢いで依存している私を受け止めてもらえている、この状態もかなりなピンポイントなのかもしれない。
きっと那智さんじゃなきゃ、叶わない。
「当たり前だ。今更何を言っている。」と回し蹴りが飛んできそうです♪
依存症のようにテレクラに電話をしまくっていた頃、依存とは別な感覚で楽しんでいたことがあった。
ご存知の方もいらっしゃるとは思うが、テレクラ(っていうの?ツーショットダイヤル?とにかく電話を通じて出会いを求める総称で「テレクラ」にさせてね)には、直接お話しするもの(ツーショット?)と、メッセージを吹き込んで伝言でやり取りをする伝言ダイヤルというものがある(他にもあるのかな?)。
私が、止められなかったのはツーショットのほうで、同じ人と話してしまうほどたくさんかけた。(これはこれで、情けない)
そして、楽しんでいたのは「伝言ダイヤル」だ。
普通の出会いは知らないが、私が利用していたのは「SM」専門の電話だったので、それはそれは個性的な伝言がてんこ盛り。
聞いているだけなのだが、思わずツッコミたくなったり、「とほほ」の苦笑をしてしまったり、特殊な面白い世界だったからずいぶんと楽しんでしまった。
例えば。
「俺に飼われたいメス犬は、いますぐメッセージを入れろ!(ガチャン)」
なんて、一言だけで、電話を切る人。
この人は、動物愛護の方だろうか。
野良犬を保護しようとしているようだ。
私は、柴犬あたりが受話器を片手に「わんわーん!!」とお返事をしている姿を想像して、失礼とは思うのだが「うふふ」としてしまう。
動物愛護でもなんでもなく、人間の女性を「メス犬」のように扱いたいのなら、まず最低限でかまわないから、自分について話し、丁寧に振る舞うほうが得策なんじゃないかな~なんて思ってしまう。
こんな人もいる。
「はじめまして、30代のS男性です。身長○○○cm、体重○○kgです。自分は女性を辱めたいと思っています。こんな私に興味を持っていただけましたら、是非伝言を残していただけませんでしょうか?ご連絡いただけましたら、必ずお返事させていただきます。よろしくお願い申し上げます。」
この人は、もしかしたら会社にお勤めで営業職かもしれない。
はじめは普通に丁寧で良いのだけれど、どんどん低姿勢になっていく。
普段の電話の癖が出てきてしまって、とめられないといった感じである。
丁寧なほうが絶対良い。
きちんとした人間関係の元に成り立たせたい。
でも、あんまり営業色を出されてもな~、いちおうSなんだし・・。
私は「支配されてみたい」という気持ちは起こらず、「ご苦労様です。」と労いの気持ちでいっぱいになる。
これで真剣に探しているわけではないから、とても面白く聞かせてもらっているが、中には「大丈夫?」と心配してしまうものもあった。
何日か継続して、同じ人が同じ人に個人的にメッセージを入れている。
「えり(仮名)、これを聞いていたら、すぐ連絡しなさい。」
命令するくらいなんだから、ご主人様なのだろうか、それにしても、連絡がとれないご主人様は、ちょっと情けないぞ。
何日か命令口調の同じメッセージが続いた後。
「えり、もし聞いているなら連絡をしてください。」
態度が軟化している。
んん?お願いしてでも連絡がほしいの?
この時点で「ご主人様と奴隷」は崩れちゃったかな~なんて、面白く聞いていると、また変化。
何度かお願いメッセージのあと、「連絡をしないと、写真がどうなってもしらないからな!」と今度は脅してきている。
ただならぬ雰囲気に、聞いているこちらも思わず力が入る。
それでも、連絡が来ないのか、またしても脅かしメッセージが数日続いた。
そして、最後「お金は用意しました。受け渡し方法を教えてください。」
脅していたはずが、逆に脅されている?
これを最後に、この人のメッセージを聞くことはなくなった。
いったいこの男性とえりさんの間に何が起こったのだろう。
勝手に傍観していて申し訳ないが、サスペンスの様相を呈してきた展開に、大変な事件にならないことを祈るばかりだった。
そして、厳しいな~と思ってしまうものも少なくない。
「40代後半です。男の人に女性の下着をはかせて興奮してしまうような人。私を女の子として扱ってくれて、エッチな私を叱ってくれる人を探しています。」
とか
「おちんちんはついているけど、普段の生活は女として送っている、ほとんど女の子。職場の人や学校の人はあなたを女の子と思っていて、でも、本当はおちんちんがついている人。(ニューハーフとは違うらしい?)」
どれもピンポイントだ。
人の欲望は様々で、他者を傷つけないかぎり、1人でも多くの人のファンタジーが叶って幸せになってほしいと思う。
でも、そのピンポイントを埋めるのって、難しいだろうな~と切なくなってしまう。
どうか、願いが叶いますように。
私はこんな時「ノーマルなMで良かった♪」と、胸をなで下ろしてしまうのだ。(ノーマルなM・・・突っ込まないでくださいね)
でも、もしかしたら「人生まるごと」の勢いで依存している私を受け止めてもらえている、この状態もかなりなピンポイントなのかもしれない。
きっと那智さんじゃなきゃ、叶わない。
「当たり前だ。今更何を言っている。」と回し蹴りが飛んできそうです♪