あっちょんぶりけ
独特な幸福感
那智さんの遊び方は私の核心を突く。
「いいんです〜、くっつきたかっただけですから〜!!」
なんでこんな発言になったのか忘れてしまったのだけど、ベッドで腕枕をしながら、なにやら軽くむくれる私。
多分、何かからかわれたりしたんだと思う。
いいもん、いいもんと若干すね気味に那智さんの胸に顔を埋めてからかわれたことの照れ隠しをしようとすると。
那智さんの手が鼻に伸びて、豚鼻しようとする。
「やめてください〜」
顔を背けて胸に突進。
「いいじゃん」
「いやです〜、だって、いつでもかわいいと思ってほしいのですよ。」
そんな会話をしながらも、手はしつこく私の鼻を追う。
『きゃあきゃあ』いいながら逃げる。
まあ、いちゃいちゃしてるだけなんだけどね^^;
しばらくして、ターゲットが鼻から頬に変わった。
指で両頬を押さえてぎゅーっと寄せようとしているのだ。
わかります?
頬が真ん中に寄せられて、唇がぶにゅ〜っと尖るの。
ピノコのあっちょんぶりけだ。
豚鼻も見られたくないけど、あっちょんぶりけも絶対イヤ!!
必死に逃げるも、那智さんの力にはかなわずぶちゅ〜っとされる。
でも、自由な両手でマスクのように覆って、やられながらも見えないように防御。
「やめてください、那智さ〜ん;;」
口元を手で覆いながら、逃げる。
「なんで?」
「だって、不細工になる;;」
「そう?可愛いじゃん」
ほら、よく小さい子が泣いたときに、その子の口に手を当てて遊ぶだろ?
それみたいで可愛いじゃん。
わかります?
子供が『わあ〜ん』と泣いてるときに、手を口に当てて『ぱふぱふ』とさせるの。
『わあ〜ん』が『わぁ、わぁ、わぁ』となるやつ。
真剣に泣いてる子供に大人が可愛さあまってふざけてしまう、あれ。
口を『ぶ〜っ』と尖らせて「くっつきたかっただけなんです〜」って言ったら小さい子みたいで可愛いじゃん。
そんなことをイメージしてのあっちょんぶりけだったそうだ。
ずるいのだ、那智さん。
もちろん彼の好みでもあるのだから、策略としての『ずるさ』だけじゃないのはわかってるけど。
ずるい。
『女の子』持ち出されたら、気持ちが傾くに決まってるではないか。
私は、那智さんの小さな女の子になりたいのだもの。(『全肯定12』)
案の定、抵抗しながらも『いいかも』とうっとりしだしてしまっている。
ピノコのあっちょんぶりけ。
それをして『ぶ〜っ』とむくれて訴えたら、那智さんの小さな女の子になって可愛いと思ってもらえるのだろうか。
そう思ってもらいたい、女の子になりたい。
手のひらのマスクで口元を隠しながら、これを取っ払って『ぶにゅ〜』とした顔を見てもらうことを想像してしまう。
那智さんの女の子。
ああ、キラキラお星様がちりばめられた甘い時間。
「口元見せて」
ちょっとお星様女の子を想像してしまっていたから、つい手をどかしてしまった。
でも、さすがに顔を全部見せるのは恥ずかしい。
だから、今度は目元を隠してみた。
手のひらで目を隠しているけれど。
那智さんには『ぶ〜』の口元が丸見え。
うう、恥ずかしい、でも、これは那智さんが可愛いと思う女の子だ。
うっとりしていたいから、無理矢理うっとりに片足を突っ込む。
「あ〜、可愛い、可愛い、ほら、こうやっているから『くっつきたかっただけ』って言ってみ」
あ〜ん、恥ずかしいよ〜。
でも、かわいいんだよね?
うん、もしかしたら、かわいいのかも…。
そんなことないよ、冷静に想像してごらん、りん子。
でも、那智さん、かわいいって言ってる。
きっと、ピノコのあっちょんぶりけみたいに、いたいけな口元になっているのかもしれない。
そうじゃなかったら、那智さん、かわいいなんて言わないもの。
うん、かわいいんだ。
そして、言葉を発して甘えてみせれば、私は那智さんの『かわいい女の子』になれるんだ。
ピノコの私…お星様をちりばめた甘い時間。
心は揺れる。
『女の子』の誘惑に負けて。
あっちょんぶりけを晒して、目元だけ隠したままで、言ってみる。
「ぐっつきたくわぁっただけでずぅ〜(訳:くっつきたかっただけです〜)」
だめーーーーーーー!!!
その発声で現実に引き戻された。
幸せな那智さんの腕から力一杯逃げる;;
「やっぱり、だめです〜〜〜〜!!かわいくない〜〜〜!!!」
あり得ない、あり得ない!!
いい年した大人声の私が言っても、気色悪いだけだ!!!
女の子なんかじゃない。
どちらかというと、モザイクと音声を変えてテレビ出演した『犯人をよく知る人物A』的な何かだ。
だって、目線と声色が変わっているのだもの;;
憧れの6歳児にはほど遠い。
那智さんの『女の子扱い』に目がくらんで、存在として『かわいい』と見た目が『かわいい』を混同してしまった。
よく私はこの罠に陥る^^;
「なーんで?かわいいじゃん(笑)」
ううん、かわいくない;;
それにしてもね、那智さん。
那智さんの『女の子みたい』に私が弱いの知ってますよね。
うん。
わざとやってます?
ちょっとだけね、でも俺も好きなんだよな。
こうやって、那智さんの遊び方は私の核心を突き。
なんとなく、自分がピノコか『チビ猫』か『ハイジ』か何かになれるような錯覚を起こしてしまう。
だって、那智さんの『女の子』すごく幸せなんだもの。
そして、その甘い誘惑に負け、勝手に『存在としてかわいい』を『見た目の愛くるしさ』に変換してしまって、つい自分を6歳児にしてしまう。
そして、その度現実に引き戻されて、苦笑するしかない。
わかってるの。
那智さんは。
最初は抵抗していたことを自分の導きによって受け入れるりん子。
抵抗したり甘えたり受け入れたりを素直に反応するりん子。
が、かわいいと思って言っているのであって。
私が、6歳児としてかわいいと言っているわけではないのだよね。
だけど、女の子は私の琴線。
目がくらんでしまうからつい思惑通りに動いてしまう。
それをわかってて口にする那智さんをずるいと思うのだ。
あ〜、ピノコの道は遠い。
一生辿り着けないような気がしてきた。
いや、『ような気がする』じゃないな。
辿り着けないことに早く気づくべきかもしれない(笑)
それでも那智さんの遊び方は私の核心を突き、そのたび心は浮かれ。
ないないと思いつつも、私の女の子道(?)は続くのでした♪
那智さんの遊び方は私の核心を突く。
「いいんです〜、くっつきたかっただけですから〜!!」
なんでこんな発言になったのか忘れてしまったのだけど、ベッドで腕枕をしながら、なにやら軽くむくれる私。
多分、何かからかわれたりしたんだと思う。
いいもん、いいもんと若干すね気味に那智さんの胸に顔を埋めてからかわれたことの照れ隠しをしようとすると。
那智さんの手が鼻に伸びて、豚鼻しようとする。
「やめてください〜」
顔を背けて胸に突進。
「いいじゃん」
「いやです〜、だって、いつでもかわいいと思ってほしいのですよ。」
そんな会話をしながらも、手はしつこく私の鼻を追う。
『きゃあきゃあ』いいながら逃げる。
まあ、いちゃいちゃしてるだけなんだけどね^^;
しばらくして、ターゲットが鼻から頬に変わった。
指で両頬を押さえてぎゅーっと寄せようとしているのだ。
わかります?
頬が真ん中に寄せられて、唇がぶにゅ〜っと尖るの。
ピノコのあっちょんぶりけだ。
豚鼻も見られたくないけど、あっちょんぶりけも絶対イヤ!!
必死に逃げるも、那智さんの力にはかなわずぶちゅ〜っとされる。
でも、自由な両手でマスクのように覆って、やられながらも見えないように防御。
「やめてください、那智さ〜ん;;」
口元を手で覆いながら、逃げる。
「なんで?」
「だって、不細工になる;;」
「そう?可愛いじゃん」
ほら、よく小さい子が泣いたときに、その子の口に手を当てて遊ぶだろ?
それみたいで可愛いじゃん。
わかります?
子供が『わあ〜ん』と泣いてるときに、手を口に当てて『ぱふぱふ』とさせるの。
『わあ〜ん』が『わぁ、わぁ、わぁ』となるやつ。
真剣に泣いてる子供に大人が可愛さあまってふざけてしまう、あれ。
口を『ぶ〜っ』と尖らせて「くっつきたかっただけなんです〜」って言ったら小さい子みたいで可愛いじゃん。
そんなことをイメージしてのあっちょんぶりけだったそうだ。
ずるいのだ、那智さん。
もちろん彼の好みでもあるのだから、策略としての『ずるさ』だけじゃないのはわかってるけど。
ずるい。
『女の子』持ち出されたら、気持ちが傾くに決まってるではないか。
私は、那智さんの小さな女の子になりたいのだもの。(『全肯定12』)
案の定、抵抗しながらも『いいかも』とうっとりしだしてしまっている。
ピノコのあっちょんぶりけ。
それをして『ぶ〜っ』とむくれて訴えたら、那智さんの小さな女の子になって可愛いと思ってもらえるのだろうか。
そう思ってもらいたい、女の子になりたい。
手のひらのマスクで口元を隠しながら、これを取っ払って『ぶにゅ〜』とした顔を見てもらうことを想像してしまう。
那智さんの女の子。
ああ、キラキラお星様がちりばめられた甘い時間。
「口元見せて」
ちょっとお星様女の子を想像してしまっていたから、つい手をどかしてしまった。
でも、さすがに顔を全部見せるのは恥ずかしい。
だから、今度は目元を隠してみた。
手のひらで目を隠しているけれど。
那智さんには『ぶ〜』の口元が丸見え。
うう、恥ずかしい、でも、これは那智さんが可愛いと思う女の子だ。
うっとりしていたいから、無理矢理うっとりに片足を突っ込む。
「あ〜、可愛い、可愛い、ほら、こうやっているから『くっつきたかっただけ』って言ってみ」
あ〜ん、恥ずかしいよ〜。
でも、かわいいんだよね?
うん、もしかしたら、かわいいのかも…。
そんなことないよ、冷静に想像してごらん、りん子。
でも、那智さん、かわいいって言ってる。
きっと、ピノコのあっちょんぶりけみたいに、いたいけな口元になっているのかもしれない。
そうじゃなかったら、那智さん、かわいいなんて言わないもの。
うん、かわいいんだ。
そして、言葉を発して甘えてみせれば、私は那智さんの『かわいい女の子』になれるんだ。
ピノコの私…お星様をちりばめた甘い時間。
心は揺れる。
『女の子』の誘惑に負けて。
あっちょんぶりけを晒して、目元だけ隠したままで、言ってみる。
「ぐっつきたくわぁっただけでずぅ〜(訳:くっつきたかっただけです〜)」
だめーーーーーーー!!!
その発声で現実に引き戻された。
幸せな那智さんの腕から力一杯逃げる;;
「やっぱり、だめです〜〜〜〜!!かわいくない〜〜〜!!!」
あり得ない、あり得ない!!
いい年した大人声の私が言っても、気色悪いだけだ!!!
女の子なんかじゃない。
どちらかというと、モザイクと音声を変えてテレビ出演した『犯人をよく知る人物A』的な何かだ。
だって、目線と声色が変わっているのだもの;;
憧れの6歳児にはほど遠い。
那智さんの『女の子扱い』に目がくらんで、存在として『かわいい』と見た目が『かわいい』を混同してしまった。
よく私はこの罠に陥る^^;
「なーんで?かわいいじゃん(笑)」
ううん、かわいくない;;
それにしてもね、那智さん。
那智さんの『女の子みたい』に私が弱いの知ってますよね。
うん。
わざとやってます?
ちょっとだけね、でも俺も好きなんだよな。
こうやって、那智さんの遊び方は私の核心を突き。
なんとなく、自分がピノコか『チビ猫』か『ハイジ』か何かになれるような錯覚を起こしてしまう。
だって、那智さんの『女の子』すごく幸せなんだもの。
そして、その甘い誘惑に負け、勝手に『存在としてかわいい』を『見た目の愛くるしさ』に変換してしまって、つい自分を6歳児にしてしまう。
そして、その度現実に引き戻されて、苦笑するしかない。
わかってるの。
那智さんは。
最初は抵抗していたことを自分の導きによって受け入れるりん子。
抵抗したり甘えたり受け入れたりを素直に反応するりん子。
が、かわいいと思って言っているのであって。
私が、6歳児としてかわいいと言っているわけではないのだよね。
だけど、女の子は私の琴線。
目がくらんでしまうからつい思惑通りに動いてしまう。
それをわかってて口にする那智さんをずるいと思うのだ。
あ〜、ピノコの道は遠い。
一生辿り着けないような気がしてきた。
いや、『ような気がする』じゃないな。
辿り着けないことに早く気づくべきかもしれない(笑)
それでも那智さんの遊び方は私の核心を突き、そのたび心は浮かれ。
ないないと思いつつも、私の女の子道(?)は続くのでした♪
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