地下駐車場
非日常的な日常
ためらう様子もなく階段を下っていく、深夜の地下駐車場。
一度二人組の男性とすれ違っただけで、人気はない。
手を引くでもなくずんずんと進む那智さんに、ついて行く。
どこか、私を抱ける場所を探しているんだ。
地下何階まで下りたのだろうか。
一番下の駐車場に着いた。
ガラスのドアを開けると、点々と明かりが灯るだけの薄暗い駐車場が広がっていた。
何台か車は停まっているけれど、人の姿は見えない、ちょっとホッとする。
何かを警告しているのか告知しているのか、同じトーンのアナウンスが繰り返し流れている。
ドアのすぐ左が、多分搬入口か何かのようで、台車や積み上げられたケースが置いてある。
そのケースの陰に那智さんが移動する。
無言でそれに付いて行く。
ケースと柱の間に入り、那智さんは私にキス。
キスをしながら、ワンピースの裾から手を入れ下着の中に指を差し込む。
十分に濡れているのを確認するかのように、ひとしきり指で弄び、それが済んだらその指を下着に掛け一気に下ろす。
ここで下着を取るという行為に「いやいや」と首を振るけれど、あれだけ濡れているのだもの説得力に欠けてしまうと、ため息をつくしかない。
那智さんがズボンのファスナーを下げておちんちんを出そうとしている。
ここでお口でするの?
脳みその半分がためらっているのに、体や意識が勝手に動いてしまう。
条件反射のようにしゃがみ、目の前のものをお口にくわえる。
ケースの陰に隠れているけど、駐車場のドアは数メートル先にある、車を取りに来た人が通れば丸見えだ。
誰も通りませんように、祈るように、でも、夢中でお口を使う。
だんだんと、頭がくわえることでいっぱいになってきて、その状況その姿、それをする自分とそれをさせる那智さん、それだけで感じてきている。
不意に、私を押し退けるように身を引いて、くわえたものを抜き取る。
不安定な体勢の私の肩を押し、更によろけさせたのだ。
何が何だかわからず尻餅を付いてしまった。
体育座りのようにお尻を付き、後ろに掛かる体重を腕で支えている。
短い丈のスカートがはだけてしまった。
辛うじて閉じていた膝を、那智さんが勢いよくぐいっと開く。
私は地下駐車場で、下着を着けずに股を広げて、全部晒してしまっているのだ。
ああ、どうしよう。
那智さんがデジカメを構えている。
フラッシュの光と同時に私の最後のためらいも飛んで行ってしまった。
立たされ後ろを向かされ、抱かれる。
ケースと柱の間は狭いから、ケースの陰から出てしまっている。
何も遮るものがない、駐車場の壁に手と頭を押し付けて抱かれている。
広い空間にお尻を向けて、那智さんに後ろから突かれている。
誰かが見ているかもしれない。
でも、しょうがない、それはどうでも良いことにしてしまおう。
僅かに残る理性で、自分の口を塞ぎ声を押し殺す。
大きな音量でアナウンスが流れている。
きれいで機械的な高音の女性の声が、駐車券の案内か何かを繰り返している。
その声よりは小さいだろう。
片手と頭で体を支え、揺れに合わせて頬が壁に当たるとひんやりとして気持ちがいい。
アナウンスの声が、どんどん遠ざかっていく。
違うか、私が遠くに行ってしまっているんだ。
ためらう様子もなく階段を下っていく、深夜の地下駐車場。
一度二人組の男性とすれ違っただけで、人気はない。
手を引くでもなくずんずんと進む那智さんに、ついて行く。
どこか、私を抱ける場所を探しているんだ。
地下何階まで下りたのだろうか。
一番下の駐車場に着いた。
ガラスのドアを開けると、点々と明かりが灯るだけの薄暗い駐車場が広がっていた。
何台か車は停まっているけれど、人の姿は見えない、ちょっとホッとする。
何かを警告しているのか告知しているのか、同じトーンのアナウンスが繰り返し流れている。
ドアのすぐ左が、多分搬入口か何かのようで、台車や積み上げられたケースが置いてある。
そのケースの陰に那智さんが移動する。
無言でそれに付いて行く。
ケースと柱の間に入り、那智さんは私にキス。
キスをしながら、ワンピースの裾から手を入れ下着の中に指を差し込む。
十分に濡れているのを確認するかのように、ひとしきり指で弄び、それが済んだらその指を下着に掛け一気に下ろす。
ここで下着を取るという行為に「いやいや」と首を振るけれど、あれだけ濡れているのだもの説得力に欠けてしまうと、ため息をつくしかない。
那智さんがズボンのファスナーを下げておちんちんを出そうとしている。
ここでお口でするの?
脳みその半分がためらっているのに、体や意識が勝手に動いてしまう。
条件反射のようにしゃがみ、目の前のものをお口にくわえる。
ケースの陰に隠れているけど、駐車場のドアは数メートル先にある、車を取りに来た人が通れば丸見えだ。
誰も通りませんように、祈るように、でも、夢中でお口を使う。
だんだんと、頭がくわえることでいっぱいになってきて、その状況その姿、それをする自分とそれをさせる那智さん、それだけで感じてきている。
不意に、私を押し退けるように身を引いて、くわえたものを抜き取る。
不安定な体勢の私の肩を押し、更によろけさせたのだ。
何が何だかわからず尻餅を付いてしまった。
体育座りのようにお尻を付き、後ろに掛かる体重を腕で支えている。
短い丈のスカートがはだけてしまった。
辛うじて閉じていた膝を、那智さんが勢いよくぐいっと開く。
私は地下駐車場で、下着を着けずに股を広げて、全部晒してしまっているのだ。
ああ、どうしよう。
那智さんがデジカメを構えている。
フラッシュの光と同時に私の最後のためらいも飛んで行ってしまった。
立たされ後ろを向かされ、抱かれる。
ケースと柱の間は狭いから、ケースの陰から出てしまっている。
何も遮るものがない、駐車場の壁に手と頭を押し付けて抱かれている。
広い空間にお尻を向けて、那智さんに後ろから突かれている。
誰かが見ているかもしれない。
でも、しょうがない、それはどうでも良いことにしてしまおう。
僅かに残る理性で、自分の口を塞ぎ声を押し殺す。
大きな音量でアナウンスが流れている。
きれいで機械的な高音の女性の声が、駐車券の案内か何かを繰り返している。
その声よりは小さいだろう。
片手と頭で体を支え、揺れに合わせて頬が壁に当たるとひんやりとして気持ちがいい。
アナウンスの声が、どんどん遠ざかっていく。
違うか、私が遠くに行ってしまっているんだ。